企業年金拡大に向けた 新しい取り組み 大和総研 金融調査部 佐川 あぐり 本日のポイント 企業年金は、退職後の生活を支える重要な制度 企業年金の導入割合は低下 普及・拡大に向けた新たな取り組み 企業年金とは 私 的 年 金 退職一時金制度 厚生年金基金 公 的 年 金 企業年金 確定給付 企業年金 確定拠出年金 (企業型) 代行部分 厚生年金保険 国民年金(基礎年金) 民間サラリーマン(第2号被保険者) (出所)大和総研作成 企業年金縮小懸念(1) ~厚生年金基金の解散等 基金数 531 基金数 444 ▲87基金 531 解散等を 予定している 基金 411 存続予定 20 方針未定 13 H26.3月末 H27.3月末 (注)平成26年4月の「公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する 法律」の施行を 受けて、厚生年金基金は解散等の動きが進んでいる。解散等とは代行返上を含む (出所)厚生労働省発表を基に大和総研作成 企業年金縮小懸念(2) ~企業年金導入割合の低下 退職給付 一時金 年金 両制度 制度あり 制度のみ 制度のみ 併用 合計 86.7 2003年 従業員100人未満 84.7 ( 46.5) ( 19.6) ( 33.9) ( 54.1) ( 18.3) ( 27.7) 合計 75.5 2013年 従業員100人未満 72.0 ( 65.8) ( 11.6) ( 22.6) ( 74.1) ( 8.6) ( 17.3) (注1)調査期日は、 2003(平成15)年1月1日現在、2013(平成25)年1月1日現在。 (注2)調査対象は、日本標準産業分類に基づく13大産業(平成14年3月改訂)に属する、常用労働者が30人以上の民営企業。 (出所)厚生労働省「就労条件総合調査(2003年、2013年調査)」を基に大和総研作成 他制度への移行支援について ~厚生年金基金 他制度への移行を促すよう、様々な緩和措置 企業年金を実施しない → 上乗せ分の給付なし 受給権保護のためにも、他制度への移行 (=企業年金の実施)が望ましい 企業年金とは 私 的 年 金 退職一時金制度 厚生年金基金 公 的 年 金 企業年金 確定給付 企業年金 確定拠出年金 (企業型) 代行部分 厚生年金保険 国民年金(基礎年金) 民間サラリーマン(第2号被保険者) (出所)大和総研作成 他制度への移行支援について ~厚生年金基金 他制度への移行を促すよう、様々な緩和措置 企業年金を実施しない → 上乗せ分の給付なし 受給権保護のためにも、他制度への移行 (=企業年金の実施)が望ましい 普及・拡大に向けた取り組み(1) ~確定給付企業年金 企業の運用リスク負担重い ハイブリッド型制度の構想 積立不足発生時の追加拠出における規制緩和 中小企業に向けて、受託保証型DBなどの普及 普及・拡大に向けた取り組み(2) ~確定拠出年金 資産内容は元本確保型に偏る 投資教育が重要 個人型の規制緩和 ポータビリティの拡充 まとめ 企業年金の普及・拡大は進むか 中小企業へ向けた取り組みが重要 確定拠出年金、ハイブリッド型の普及
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