神経麻痺の動物(オス猫)へのクレイの効果

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神経麻痺の動物(オス猫)へのクレイの効果
岩橋
当日
桂子
2014年12月
野良猫(生後約6か月)が車にはねられた事により、骨折し身動きできなく
即、動物病院へ行き検査
以下 ・黒文字の数字(①~⑮)は状態
動物病院での診断結果
① 肋骨骨折
② 胸壁の穴による空気のもれ
③ 股関節骨折
④ 股関節骨折による、便意・尿意の感覚麻痺
ピ
ー
禁
⑤ 尻尾の感覚・神経麻痺
止
・赤文字の数字(①~⑮)は方法・結果
入院当日、狭い袋に入り車内の暖房で落ち着く様子
当日
(入院)
野良猫の為、人慣れしておらず威嚇して興奮するので胸壁の穴の塞がりの為にも点滴をして安静に
① 肋骨骨折→肋骨は自然完治待ち(入院中)
② 胸壁の穴による空気のもれ→テーピング圧迫、胸壁の穴の塞がり待ち(入院中)
コ
③ 股関節骨折→後日に手術で骨折部分の固定
④ 股関節骨折により、便意・尿意の感覚麻痺→経過観察(感覚が戻らない可能性がある)
⑤ 尻尾の感覚・神経麻痺→経過観察
3日後
(感覚が戻らない可能性がある、尿によるただれがひどければ尻尾を切る方向へ)
(手術)
③ 股関節骨折→骨折部分をチタンワイヤーとボルトで固定手術
(猫への負担をかけないためワイヤーとボルトは取らないと医師の判断)
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7日後
(退院)
退院後、自宅にてクレイを使用開始
⑥ 環境の変化・人慣れしていない為の警戒・威嚇
⑦ 猫特有の毛づくろいをしない(体毛をなめて清潔を保つ行為)
⑧ 野良猫のため体毛の臭い汚れがある(骨折の手術後で傷もあるため、しばらく入浴禁止)
⑨ 骨盤骨折手術の傷(縫合は自然に溶ける糸を使用)、骨盤にチタンワイヤーとボルトがある(体内)
禁
止
⑩ 水を飲まない
退院当日、入院時と同じ袋だと安心して喉をならす
入院時の気力の無い表情から目力もある
⑥⑦⑧体毛への尿の付着による臭い・尿の付着による皮膚のただれ予防・清潔を保つ
ピ
ー
環境の変化の緊張と警戒心を緩める
→洗面器に熱めのお湯を入れホワイトカオリン
(汚れがひどい為、クレイフットバスと同じ配合20g)
タオルをしぼり体毛を拭く
(※ クレイウォーターの配合で拭いてみたが臭いが残った為)
尻尾は手術傷がないため、お湯(熱く感じない温度約40℃)ホワイトカオリン(上と同量)
で洗う
⑨ 骨盤骨折手術の傷部分へグリーンイライトを使用したいが
チタンワイヤーとボルトがあるため断念
⑩ 尻尾を洗っていたお湯を匂ってとても興味をもち欲しがりたくさん飲む
人間の手に付いていたホワイトカオリンも舐める、今この猫にとってクレイは動物の本能で
コ
必要だと実感
8日後
ぬるま湯にホワイトカオリンをひとつまみ入れると水を良く取るようになる
フードにもホワイトカオリンひとつまみかけて食べさせる(猫が好んだクレイを使用)
⑪ 排尿、排便の感覚がなく、尻尾も麻痺のため垂れ下がっており尿や便が体毛や皮膚に付着
炎症して体毛が抜ける
尿の付いた部分の体毛が抜ける
止
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⑪ 猫の尿の臭いはきつくクレイウォーター(精製水100cc・ホワイトカオリン小さじ1)
で拭いても臭いがとれないため、ホワイトカオリンをベビーパウダーのように直接塗布
さらっとして、尿による臭い・体毛への着色(尿の色)も改善
時間に余裕がある時は洗面器にお湯約40度を入れホワイトカオリンで尻尾を洗う
禁
(クレイフットバスと同じ配合20g)
化膿した部分にも塗布し翌日にはじくじく感がなくなりかさぶたになった
※ジクジクの傷にはグリーンイライトが良いが、警戒心をとりリラックスの為に
ホワイトカオリン使用
ピ
ー
クレイパックを尻尾に→子猫の為じっとすることが難しく、パックは試したが継続が困難
14日後
手術後の体調も落ち着き、家や人間にも慣れはじめる
排便・排尿の感覚が麻痺のため尿はちょろちょろ出る、便は溜まったら出てくるので
コ
犬・猫用オムツを使用
表情も優しくなり、先輩猫と一緒に居たがる
みずから人間のひざにも乗るように
⑫ 4~5回/日、オムツ交換をするが、犬猫用オムツは給水量が少なく尿が触れた部分がジクジク赤い
(成猫になれば尻尾の穴は空けての使用になりますが、新生児用オムツの大きさが合うようです
吸水量も人間用が優れている)
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ホワイトカオリン塗布
塗布後1日赤みがなくなる
止
赤くなっており触ると嫌がる
⑫ オムツ交換のたびに、ジクジクしており環境や人間にもなれたのでホワイトカオリンから
グリーンイライトにチェンジして直接塗布 ジクジクが収まるとオムツ交換時は
ベビーパウダーのようにホワイトカオリンを塗布
24日後
(手術から21日後)
禁
キレイに傷もふさがり、糸も少なくなっているので抜糸せずに自然に糸が取れるのを待つ
便意、尿意、しっぽの感覚が少しでも戻るように、ノイロビタンを処方、毎日服用する
(ビタミンB1、B2、B6、B12を補給する)
⑬ 骨折手術部位の体毛の伸びが遅い
ピ
ー
⑭ 毛づくろいで背中の体毛の一部を抜いてしまう(汚れていた部分)ジクジクしている
⑬ クレイを使用したいが、骨盤骨折固定の金属が入っている為使用しない
⑭ 朝に見つけ1日外出の用事があり、そのままにしておくとオムツに傷が貼りつくので
時間がなかった為グリーンイライトを塗布し外出、帰宅が遅かった為
翌日、吸収・吸着した部分のクレイが固まっており、お湯で洗うと乾いたクレイが取れ
ジクジクも無く、薄い膜が出来ている
コ
ジクジクの状態
クレイ塗布後、翌日お湯で洗った状態
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30日後
尿意、便意を感じるのか猫砂のトイレに入り、砂を掘り尿をする体制をする
急いでオムツを外すとトイレから出てしまう
オムツを外した際に便が出ており様子をみると少しいきんでいるのか
足が少し震えている
偶然に咳が出ると、腹筋に力が入り便が勢いよく出る
50日後
⑮
元野良猫なので、脱走した時に飼い猫だとわかるよう金属の鈴が付いた首輪をつけたところ
⑮
止
数日後に鈴の部分の毛が抜けている。(赤みやただれなど無い)
首輪をはずし様子をみていると、骨盤骨折の手術後に毛が生えない部分よりも早く伸びている。
約2週間後の毛の抜けた部分
ピ
ー
禁
首輪をはずして直ぐ
56日後
⑯ 尻尾に尿が付いてできたカサブタが2か月取れない
⑯ 家族に抱っこしてもらいグリーンイライトのパックを15分
コ
→翌日に尻尾を洗った際にカサブタがポロリと取れる
クレイ塗布やパックの翌日に洗うと、必要ない部分が外れやすい
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67日後
動物の場合は再手術の負担があるので、骨の固定のために入れた金属は抜かずに置いておく場合が
多いが、首輪の鈴の接触部分と骨折手術により金属がある部分の毛の生え方の違いを考え
骨盤骨折の金属摘出の手術を決める
骨盤骨折の固定に入れたチタンワイヤーと金属ボルトを外す手術をし、その日に帰宅
(猫の年齢も関係あるが、約2か月で骨がつく
それ以上おくと骨が金属を覆ってしまう事もあるのでタイミングが肝心)
麻酔もしたため、体調や様子をみてからクレイパック予定
(手術傷の瘢痕形成、骨、神経、体毛の伸び)
手術後
ピ
ー
禁
手術前:手術2カ月経過の毛の状態
止
クレイパック時の様子もみながら、クレイシップに変えていく予定
70日後(術後3日)
⑰ 手術の傷跡もジクジクしておらず、元気に走り回るようになった
初めての広範囲のクレイパックなのでグリーンイライトが強すぎてはと考え
瘢痕形成と骨に付けていたワイヤーやボルトを外した事による骨にあるわずかな穴が
早くうまるよう骨に効果が期待できるイエローイライトのクレイパックをして
コ
人の膝の上で約15分大人しく座っていた(よく慣れた人の膝)
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77日後(術後約1週間~3週間後)
⑰
初回の手術と比べ毛が全体的に生え始める
約2週間後
約3週間後
97日後(術後約1か月)
禁
止
約1週間後
手術の傷は化膿することもなくキレイにふさがり、溶ける糸が少し残っているのみ
ピ
ー
傷跡が解らないくらいに生え出した
まだ成猫でなく活発なのでクレイパックはまめには難しく、ここまでに3回程度行えた
手術前は高い所へは前足の力でむりやりに上がっていたが、力で上がらず後ろ足でジャンプして
コ
上がれるようになった(金属の影響かは解らないが明らかに身軽にジャンプできるようになった)
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127日後(術後2か月)
このころからホワイトカオリンのクレイよりも、私が使っていたグリーンイライトのフットバスの水を
欲しがり、他の猫もいるので普通の水を2つグリーンイライトの入った水を1つ置いたが、グリーンイ
ライトの入った水を選んで飲む(クレイは小さじ1くらいを水に入れ、クレイが沈殿した上澄みを飲ん
でいるが、他の2匹の猫は飲まない)
この猫にとって今改善したいのは骨折・毛の問題はクリアしたので、残るは神経麻痺
そして欲しがるクレイは最初はホワイトカオリン→今はグリーンイライトに変わったので
自分で必要なクレイをかぎ分けているので、クレイを入れた水を数種類準備し選ばせるという方法も
止
行ってみる価値があると考えます
時々、便の際にオムツは付けたままだが猫砂のトイレに行き排便の体制になり、その後砂でかくす
少しづつだが尿の出具合も ポタポタ → 時々ポタっと出るくらいに変わってきた
常に膀胱が満タンなので、膀胱が伸びるのと清潔にして膀胱炎にならないように尿の色や臭いに
160日後(術後3か月)
禁
注意が必要(全てをクレイに頼らず、膀胱の状態を動物病院でチェックも必要)
手術をした腰の部分の毛も周りと変わらないくらいに伸び、気候も暖かくなったので初めての全身浴
洗面台のボールに温めのお湯をはり、ホワイトカオリン(約20g)のクレイバス
(お股が尿や便で汚れた時にホワイトカオリンのクレイのクレイバスで部分洗い入浴していたり、
ピ
ー
ホワイトカオリンをパウダーとして使用していたので1番慣れていると思い選んだ)
布団乾燥機をドライヤー替わりに使用(ドライヤーだと音にかなり怖がる)
コ
入浴は初めはかなり叫んでいた
そのうち横になる
乾かした後、暖かくなり眠い
ブラッシングしながら乾かした後は、毛つやもよくサラサラ、ふわふわに尿の臭いもとれた
2015年5月現在までの状況
9/9
オムツは外れるまではいきませんが、神経麻痺については少しづつですが良い方向へ向かっています
骨折固定の金属を外す為にもう一度手術するのをためらいましたが
私の経験で骨の固定に入れたチタンを外した後の傷の腫れや治りは驚くほどに早く
(医師に聞いたところ異物を外した身体の反応)
この猫にとって一番最善の方法は、
『感覚が戻る事』なので
気持ちも込め今後もクレイの継続と記録を残していきます
止
これから成猫になっていくため成長の過程で神経麻痺が改善されることを期待しながら
動物へのクレイは施術する側(家族)が、こうしなければいけない!と神経質になりすぎ
逆に負担や精神的苦痛にならないよう、無理なくライフスタイルにあわせて使用する事が
コ
ピ
ー
禁
望ましいと感じます