NEWSLETTER Issue 1 - エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社

Airbus Helicopters Japan
Issue
1
2015 Jan/Feb/Mar
EC 145T2
HAPPY NEW YEAR
CONTENTS
親愛なるお客様各位
2015年の年頭にあたり、エアバス・ヘリコプターズ社の全社員を代表して新年のお祝いを
述べさせて頂きます。
2014年はEC135T3/P3、EC175という2つの新機種がお客様に引き渡され、当グループの
サービス
新eサービス機能のご紹介
フリートに加わるという大変重要な年でありました。エアバス・ヘリコプターズは、今後も
お客様のご要望に応えるため、新しい製品を開発していく所存であります。
同時に、航空機の運航をより確実にし、お客様のご要望にお応えするため、補用部品の
充実、サポートプログラムの開発、技術サポートの充実、サポート責任者の任命などの数々の
訓練
フル・フライト・シミュレーター訓練
分野で改善を勧めてまいりました。
テクニカルサポート
お客様の近くでサポートする事が最大のサービスとの観点から、海外航空機メーカーとして
は唯一日本に拠点を置き、専門のサポートチームと神戸・東京の2つの拠点を中心にサービス
Goodrich製ホイストについて
に努めさせて頂いております。
2015 年も更なる改革と充実をモットーにする所存ですが、同時に今年はお客様よりこの
2年間の私どもの方針をご判断いただく年でもあります。2015年の上半期中に、カスタマー
サーベイを実施する予定にしております。私どもの担当者がお手伝いさせて頂き、お客様の声
を今後のサービスに反映させて頂く所存です。是非ともお時間を頂き、お客様の真の声を
お聞かせ頂けますようお願いいたします。
私どもは、お客様の最大のサポーターでありたいと常々考えており、弊社のヘリコプターが
多様な任務でより安全に運航できるよう、常日頃から心がけていく所存です。
『お客様の満足』
が私どもの一番の目標です。
最後に、今年も皆さまの安全運航を心より祈願させて頂きます。
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社
営業本部長 ギヨム・ルプランス
新製品
EC135T3/P3、EASAより型式証明を取得
次世代機EC175初号機を納入
新 e サービス機能のご案内
“eRequests”と“eWarranty”という新しいサービスの提供を開始いたしました。
2014年10月より、弊社Keycopterポータルサイトにて、
この2つのサービス機能は、インターネットを活用したお客様と弊社間のコミュニケーション・ツールとなり、より円滑な案件処理を実現
いたします。
【 概要 】
eRequests :サポート&サービス等に関するお問い合わせ
eWarranty :ポータルサイト上でのクレーム案件管理ツール
【 特徴 】
●
サポート&サービス等に関する問い合わせやクレーム内
容が入力され、ポータルサイトを通じて、同内容がリアル
タイムで関連部署に連携される
●
入力された全ての問い合わせやクレーム継続案件がユー
ザー間や会社・組織レベルで“見える化”され、進捗状況
がモニタリングされる
【 ご利用開始にあたり 】
●
“eTechnical Publications”サービスをご利用頂いているお客様は、管理者ユーザー様によるユーザー
KeycopterユーザーIDをお持ちで、
●
Keycopterへのアカウント(会社/組織)登録をまだ行っていないお客様は、Keycopterへのアカウント登録が必要です。
設定変更が必要になります。
※いずれの場合も、ご不明な点や資料のご請求等がございましたら、問合せ窓口までご連絡をお願い致します。
※“eRequests”および“eWarranty”サービス機能は、お問い合わせ内容やクレーム通知内容をお客様にご記入頂きますが、システムの
制約上、日本語に対応していないため、英語での記入が必要となります。
【 問合せ窓口 】
“eRequests”
サービス
“eWarranty”
サービス
中澤 明香(営業本部 民間営業部)
中島 和彦(営業本部 官庁営業部)
Tel:03-5414-3330 [email protected]
Tel:03-5414-3339 [email protected]
2015 Issue 1 Jan/Feb/Mar
フル・フライト・シミュレーター訓練
2014 年 4月、神戸空港事業所にて国内初となるヘリコプ
ター フル・フライト・シミュレーター( FFS )の運用を開始
しました。
このFFSは、実機では実施困難な緊急操作訓練、悪天候等
の厳しい状況下での操縦訓練を実施することができます。
FFSを活用し、短期間で技能を向上させ、操縦士としての経
験を積み判断力を磨く訓練をより効率的に行うことが可能
となりました。
模擬飛行装置 レベルC認定取得
このFFSは2014 年7月18日、国土交通省航空局の模擬飛
行装置レベルC認定を取得しました。この認定により、FFSで
の模擬飛行時間が飛行経歴として認められます。
国内初FFS整備士実地試験(回転翼)
7月の認定取得から11月末までに30 名に訓練を提供し、ご好評を頂いて
おります。
11月には回転翼の 2 等航空整備士新規実地試験に国内で初めて FFS を
使用し、弊社社員 2 名が合格しました。
2014年 FFS訓練実績
4月
FFS 運用開始
7月
航空局認定取得 模擬飛行装置 レベル C
7 月から 11 月末までの顧客訓練者数
操縦士: 23 名(非常操作訓練、ガイドライン訓練、ドライリース訓練)
整備士: 7 名(ガイドライン訓練としての試運転及びアビオニクス訓練)
11 月
FFS を使用した国内初の整備士実地試験(回転翼)で合格者 2 名を輩出
12 月
BK117 オペレーター様より訓練を受注
Goodrich製ホイストについて
航空局発行のTCD-8200A-2014について、弊社ではお客様の運航を最
優先にサポートさせて頂いており、作業に必要なテストツールの貸出しや、
JAMCO 社と連携した点検作業の対応を行っております。本件についてご不
明な点がございましたら各担当までご連絡をお願いたします。
2015 Issue 1 Jan/Feb/Mar
EC135T3/P3、EASA※より型式証明を取得
※ 欧州航空安全庁
European Aviation Safety Agency
ペイロード増加など各種性能が向上
2014年10月20日、EC135T3/P3はEASAより型式証明を取得しました。在来EC135T2/P2で実証され成功を収めた安全性と信頼性は
EC135T3/P3で新たな基準を打ち立て、ペイロード等の各種性能も向上しました。EC135T3/P3はこの機体重量クラスで最も競争力のあ
る運航コストをご提供いたします。
既存の EC135T2/P2を完全に改修し、新しい EC135T3/P3 の技術レベルに引き上げることも可能です。各機体の条件に応じたスペ
シャル・レトロフィット・パッケージをご提供する予定です。
【 新性能、新装備 】
●
高温、高地条件で、新たに200kg以上のペイロード増加が可能
●
従来型と比較し海面上条件で優れた性能を有し、片発運転
状態 /CAT条件下で、70kgまでのペイロード増加が可能
●
揚力増加のためメインローターを延長化
●
新しいFADECのソフトウェアにより最適化されたエンジン制御
●
ガーミン社製GTN750により完全に結合化された、航法、通信、GPSアビオニクス
次世代機EC175初号機を納入
NHV社が海上油田・ガス田への人員輸送用に
2機のEC175を受領
エアバス・ヘリコプターズは 2014 年12 月11日、次世代ヘリコプター
EC175 の初号機をNHV 社へ納入する式典を開催しました。この機体は
北海での油田・ガス田への人員輸送に使用されます。
EC175はエアバス・ヘリコプターズが新たに開発した7トンクラスの中
型双発ヘリコプターです。石油・ガスオペレーターによる空輸、捜索救助、
緊急医療、公共サービス、VIP要人輸送など多様な任務で使用可能です。
機体及び新型Helionix® アビオニクスは最新の耐空性基準で認証を受
けており、パイロットのワークロードの軽減、状況認識の向上、飛行エン
ベロープ保護の改善、そしてシステムの冗長性により、高い安全性を提供
します。プラット・アンド・ホイットニー・カナダ社が専用に開発した最新のターボシャフトエンジンPT6-C67Eを搭載しており、極めて低い
振動レベルで150ktsの推奨巡航速度と165ktsを超える最大巡航速度を可能にし、他社との競争優位性を実現しました。
EC175 の優れたパワー性能として、ISA+20 °Cコンディション/高度 5,800f t. /最大離陸重量 7.5トンでの地面効果外ホバリング
(HOGE)、捜索救助におけるホイスト中の安全を保証する片発停止時(OEI)のホバリング性能、ISA+20 °
Cコンディション/最大離陸重量
でのヘリデッキ性能(PC1)を確保する拡張パワーリザーブなどが挙げられます。
油田・ガス田への人員輸送において、EC175は乗組員交代飛行で16人の乗員を140海里(NM.)沖合のリグに輸送でき、乗員が12人の場
合はその行動半径は約200NMまで拡大します。最大離陸重量を7,800kgに増やす追加認証取得後は、行動半径を更に40NM拡大するか、
有効搭載量を300kg増加することが可能です。
EC175では、高度な任務柔軟性が Helionix® アビオニクスにより保証されていま
す。これはEC225ヘリコプターにおいて既に証明された、飛行中エンベロープ保護、
パイロット支援、状況認識において明白な優位性を拡張したものです。さらに、
EC175のアビオニクスにはGPSナビゲーションにより支援されるRig’N Flyという
ソフトウェアが組み込まれ、より安全で容易なプラットフォームベース・ヘリパッド
への離着陸が可能となる予定です。
フランス・マリニャーヌ本社にはEC175レベルDフル・フライト・シミュレーターを
設置しており、納入開始に先立ってパイロット訓練を始めることが可能です。また、
もう1台のEC175レベルDフル・フライト・シミュレーターは米国に設置予定です。
2015 Issue 1 Jan/Feb/Mar