関口 遼 20150503 全日本青少年大会 中学2年軽量級 3戦2勝1敗 3

関口
取る
遼
取られる
一本
20150503 全日本青少年大会 中学2年軽量級
3戦2勝1敗 3 回戦敗退 ベスト 8
1
技有り
減点
注意
警告
1 回戦
対 三宅駿矢選手(さいたま中央) 本戦 5-0 判定勝ち
序盤
中盤
先手を取り技を小さく打つ
危ない場面もあるも消化する
0
終盤
30 秒
突き 28(58%) 蹴り 20(42%)
姿勢保持率
100%
ガード保持率
85%
①13 秒 相手の右上段回し蹴りに対して
左前蹴りを合わせる
②14 秒 右下突きを 2 回出す。1 回目は
良い形で入ったが、2 回目は不要ではなか
ったか。
③16 秒 三宅には中段攻撃が有効という
判断の下に膝蹴りを出す。構えの注意も整
っており良い形。
④18 秒 接近した間合いから、コンパク
トな右突き→左下段回し蹴り。非常に効果
的。相手の返し技も防御態勢を
しっかりと取っており、良い流れを自分で
作っているのが分かる。
⑤21 秒 右膝蹴りが有効に入る。開始か
ら 10 秒が経過しているが、この間の攻防
で 1 メートル弱を押し込んでいる。
押しこみ方も力ずくではなく、コンパクト
な技を連携する中で押しこめているので
体力もさほど消耗していないだろう。
2 回戦
一方的に攻め込むも単調に
60 秒
突き 26(63%)
蹴り 15(37%)
有効打率
85%
防御率
80%
①25 秒 相手の右上段前蹴り。予測して
いたのか冷静に防御。
②27 秒 危ない場面。互いに縦を蹴るが、
関口の手が下がり三宅の蹴りが顔面をか
すめる。
③35 秒 左蹴りが不十分な姿勢になるも
連打で横蹴りに繋ぐ。若干体勢が崩れても
攻撃する事で体勢を整えられるようにな
っているのは大きな進歩。
④42 秒 三宅の右下段回し蹴りは防御。
⑤46 秒 突きの連打から左下段回し蹴
り。さらに防御の意識も高くなっている。
このあたりは稽古通りの動きが出来てい
る。
⑥54 秒 繋いだ左中段回し蹴りが有効に
決まる。この技はキレイに決まった。
⑦1 分 落ち着いて前蹴りを捌く。
90 秒
突き 45(79%)
蹴り 12(21%)
主導率
90%
サプライズ率
0%
①1 分 2 秒 返しの左縦をポイントを取れ
る技まで昇華させる事が大きな課題にな
るだろう。現状では見せる、距離を取る蹴
り。ここから進歩させたい。
②1 分 9 秒 相手に外されて、体勢を崩し
そうになるも立て直し、防御体勢を取る。
このあたりの動きも良い。
③1 分 11 秒~22 秒 この間、一方的に攻
め込んでいるが、単調なリズムになってい
るのが課題。同一テンポだと攻撃に慣れ
て、カウンターを取りやすくなる。また身
体が慣れて効果が薄くなる。これは次戦へ
向けての大きな課題としておく。
④1 分 24 秒 落ち着いて右内股蹴りで崩
す。試合運びも落ち着いていて良い。
⑤1 分 37 秒 この三宅の右前蹴りを、そ
のまま取り入れると組手の幅が拡がる。
対 ゲナディ・ポポフ(ロシア)本戦 2-0 引き分け
序盤
中盤
終盤
先手を取られて後手に 序盤をこなして感触を掴む 勝ちを意識するもポカが
0
30 秒
60 秒
90 秒
突き 31(70%) 蹴り 13(30%)
姿勢保持率
85%
ガード保持率
75%
①17 秒 先手を取られてから後手に回
る。回転の速いところがロシア勢の一番の
脅威か。この場面はかなり危なく、関口の
負けパターンである身体が正面を向いて
相手と対峙(正対)する形になってしまう。
圧力も相当にあったのだろう。
②20 秒 細かい突き連打→左中段へと繋
ぐ。良い技になった。これに三日月を交え
て蹴り分けていければ最高。ただ蹴り終わ
りに課題が残る。構えが下がり、相手の返
し技を捌けていないのが問題。
③38 秒 打ちあい、若干押され気味の中
で突き連打→左上段回し蹴りへ繋ぐがバ
ランスを大きく崩し、技として不十分。が、
考えようによっては相手の勢いを中断さ
せるために同様の動きを行って、試合を一
時止める目的で行うのというのも戦術に
なるだろう。
突き 19(68%)
有効打率
85%
蹴り 9(32%)
防御率
75%
①43 秒 この場面では関口が先手を取
る。「行ける」という感触が序盤の中であ
ったのではないか。
②43 秒 相手の右足が前に出ている所を
的確に捉える右内股蹴り。
③~1 分 2 秒 相手に反則行為が多くな
る。ペースが乱れて行為をコントロールす
る事が難しくなっていたのではないか。
④1 分 5 秒 再開後も関口が取る。技は入
らなくとも、自分から仕掛けていければ
「試合の流れ、主導権」はこちらに来るの
で今後も継続して行きたい。
⑤1 分 9 秒 細かい突き連打→左中段蹴
り。早い技なので入る。
⑥1 分 11 秒 突き中心の相手に対して右
内股。試合を通して、これは良い選択。
⑦1 分 15 秒 序盤③にある展開の逆。素
早く下段突きを決めるあたりに勝負意欲
が見える。攻めの気持ちを強く持てるのも
関口の素晴らしい部分だろう。
突き 34(83%)
主導率
60%
蹴り 7(17%)
サプライズ率
0%
①1 分 21 秒 再開後の出合は互角。
②1 分 22 秒~ このあたりから相手の動
きが鈍りだして後手に回る展開を作り出
す事が出来ている。突きで確実に圧力をか
けてロシア勢特有のステップラッシュを
止めて自分の攻撃へと繋いでいる。
1 分 34 秒に相手の気持ちがぶれているの
が表れている。世界大会で結果を出してい
る相手を確実に追い込んでいける実力が
ある事は自認して良いだろう。
③1 分 40 秒 この場面は非常に危なかっ
た。押し込む事に夢中になり技の選択が雑
になる。中途半端に右内股を出した所で左
上段回し蹴り。タイミング的にはまともに
入ってもおかしくない技だった。技有りを
取られる試合は、この流れが多い事を自覚
して修正しなければならない。この時点で
ポポフは相当にバテていたのだろう。
延長戦 延長 1 回 5-0 判定勝ち
序盤
中盤
攻勢に行くも隙多く
0
終盤
30 秒
突き 34(76%) 蹴り 11(24%)
姿勢保持率
65%
ガード保持率
75%
①2 分 5 秒 この出合も危ない場面。関口
の左は空をきり、相手の右上段回し蹴りは
ヒットしている。この場面は今後の研究材
料にもなるだろう。~2 分 12 秒までの展
開を見ていると「押し切れる」と感じてい
たのか若干強引になり過ぎている。ここは
もう少し脱力しても良かった場面ではな
かろうか。
②2 分 14 秒 左下段回し蹴りが良い。が、
蹴り直後のガードが下がり過ぎている。稽
古で行ってきたのはどこに行ったのか?
また直後から正対しすぎている。これでは
ポジションを能動的に変えていく事は難
しい。
③2 分 21 秒 この左蹴りは静止画で見て
欲しい。あと 10 ㌢上なら中段が、10 ㌢し
たなら下段が効いたのではないか。この蹴
っている位置は、なかなか効かない場所。
技の正確性も課題になるだろう。
④2 分 26 秒 この左下段回し蹴りは良い。
3 回戦
終盤にダメ押し攻勢を行う
突き中心に攻撃、蹴りが強引
60 秒
突き 27(82%)
蹴り 6(18%)
有効打率
85%
防御率
80%
①2 分 24 秒~29 秒 やや前傾姿勢になり
過ぎてガードも下がっている。顔面に突き
が流れてしまったのも姿勢との因果も大
きいだろう。
②2 分 47 秒あたり 大きな突きの連打は
良かった。この流れの中で縦の蹴りを繋ぐ
事が出来れば更に楽に戦えるのではない
か。得意の接近戦からポイントを奪える技
が一刻も早く欲しい。
③2 分 56 秒の入り方は修正したい。蹴り
を受けてから入っているという点につい
ては問題はないが、大振り過ぎる。このタ
イミングで上段膝等が来た場合には対応
が難しくなるだろう。小さく→大きくを常
に意識したい。55 秒~3 分まで 11 回突き
を出しているが蹴りまでスムーズに繋げ
られなかったのも課題。11 回連打は多す
ぎる。3 分 1 秒に蹴りを出しているが強引
に出しているので効果的ではない。
④3 分 3 秒 左を出す直後ガード下がる。
90 秒
突き 25(74%)
蹴り 9(26%)
主導率
80%
サプライズ率
0%
①3 分 5 秒 打ち合い乱打戦の中で、ポポ
フの回転蹴り。相手に重心を預けている中
での回転蹴りなので、カウンター効果もあ
る。当たらなくて良かった。関口はバラン
スを崩して前に寄ってしまっているのが、
この技の怖さを象徴している。
②3 分 12 秒 相手の出合の右をしっかり
捌く事も大きな修正材料。攻め重視になり
過ぎて防御意識が低くなりすぎている点
に着目しなければならない。
③3 分 14 秒 左下段回し蹴りが良い。相
手の返しの膝を余裕持って対処し、右下段
回し蹴りを返す。
~3 分 24 秒までの攻め方を見ていると突
き蹴りが連動していてバランスが良いの
が分かる。この基本は確実に守りたい。
最後まで攻勢に出た関口の優勢勝ち。この
勝利は今後の大きな自信に繋がるだろう。
が、修正点も多いので改めて反省したい。
本戦 対 相川陽盛選手(さいたま中央) 本戦 0-1 引き分け
序盤
中盤
終盤
左下段が好調、膝も良い 上段受けて膠着、遼も上を 正対する形から変化なく
0
30 秒
60 秒
90 秒
突き 40(70%) 蹴り 17(30%)
姿勢保持率
90%
ガード保持率
80%
①10 秒 相川の右中段前蹴りを両手で防
御する。必ず片手は盾にする事。
②13 秒 試合中を通して、あまり入らな
い事が想定された左下段回し蹴りが予想
以上に効果的に入っていた。
③20 秒 右前蹴り→後蹴りへと繋ぐ。真
っ直ぐ入ってくる相手には効果的な技だ
った。が、膝の伸びがなく効かせるには至
らなかった。これをもっと磨いて一撃で倒
せる技まで昇華させたい。
④25 秒 互いに正対するので膝や内股が
入りやすくなる。この右膝も試合を通して
有効に決まった技。
⑤30 秒 この相川の内股蹴りは嫌な技。
⑥32 秒 左下段回し蹴りが走っている
が、ヒットポイントが浅くなり指先気味に
なる。もう少し足首に近い方で蹴りたい。
⑦35 秒 同上
⑧37 秒 内股が嫌。
⑨44 秒 右膝蹴りが有効に入る。
突き 22(61%)
有効打率
70%
蹴り 14(39%)
防御率
85%
①46 秒 左内股の返しで左下段回し蹴
り。かなり有効。
②48 秒 相川は常に上段を狙っているの
が映像から分かる。上段で取れる技がある
ので躊躇なく下段も蹴れるのが関口との
差異なのかもしれない。また上段が際どく
なればなるほど 49 秒、50 秒のように若干
流れが止まる傾向が、どの試合でも共通し
ている。当然、蹴った方がやや優勢の流れ
になってしまうので、この隙間時間を如何
に短くするか、また自分の上段を狙って、
いかにこの時間を作っていけるかが今後
の大きな鍵になるのではないか。
③55 秒 相川の左上段前蹴りで流れ中
断。②と同様、蹴る側として考えると戦術
的に休憩時間を作るために、攻めて攻めて
上段蹴って、試合を落ち着けるという戦い
方も自分ペースで試合を運ぶ上で非常に
重要な事だろう。実際、この場面では 2
秒時間が空いている。審判への印象も「相
川の前蹴り」が強く残るのではないか。こ
の考え方と動作をそのまま取り入れて行
きたい。
④58 秒 柔軟性が少しは向上しているの
か左横蹴りがしっかりと上段まで上がる。
ここから、もうひと押し出来る蹴りを身に
付けたい。
突き 24(69%)
主導率
48%
蹴り 11(31%)
サプライズ率
5%
①1 分 4 秒~6 秒 この間の関口の突き方
に課題が見える。力ずくで打っているかの
ような固さがあるので、もう少し脱力して
鋭い突きを磨き上げて行きたい。
また、このあたりからガードが甘くなり始
めている。打ち合いが続くと、どうしても
下がり始めてしまうので、それを解消する
ためにも上段を蹴っていけるようにした
い。攻撃をしたいのだから、ガードに気を
つけるのは当然だが、上を蹴る事で自分の
ガード位置をいちいち修正しなくても良
くなるはず。現在、打ち合い時に上段の選
択肢がないので非常に不利になっている。
この点は強く意識して稽古したい。
②1 分 9 秒 この下段 2 連打からさらに前
蹴りに繋ぐ事が出来れば理想的であった
が出来なかった。最後に「突き放す蹴り」
を出す事も戦い方における大きな課題に
なるだろう。
③1 分 22 秒 このあたりにガード意識を
高く持っているのが良く分かる。
④1 分 24 秒 左下段回し蹴りが良い。
本戦を通して正対しすぎて相手を中心に
サイドへ展開する事を忘れてしまったか
のような動きに。少しでも良いのでサイド
から揺さぶりをかけて行ければ良かった。
3 回戦 延長 1 回 0-0 引き分け
序盤
中盤
終盤
序盤から優勢ペースを
突きが力任せだが膝が良 膝が効果的に、最後も締める
0
30 秒
60 秒
90 秒
突き 35(73%) 蹴り 13(27%)
姿勢保持率
75%
ガード保持率
85%
①2 分 5 秒 左縦を蹴るも上げるだけの動
作になる。技としての完成度を高めなけれ
ば相手の脅威にはならないので縦レベル
を上げる事。
②2 分 14 秒 右下段回し蹴りが効果的。
③2 分 17 秒 突き→左上段回し蹴りへ繋
ぐ。2 分 21 秒まで能動的に休憩時間を作
り出せているのが良い。本戦 中盤③にあ
るような展開を自分で行えたのは今後に
活きる材料になるだろう。自分の戦術とし
て確立して行きたい。21 秒で自分から仕
掛けているのも非常に良い。
④2 分 22 秒 右で取ったのは良かったが、
ここから繋げなかったのは課題。右上を出
した事で緩んでしまっている。関口の持ち
味は、この接近間合いなので、畳み掛ける
技が欲しいのだが、少し止まってしまう。
この場面で上を振るフェイントからの右
中段前蹴りなどを蹴っていければ最高だ
った場面。自分から入っている時は必ず技
を繋ぐ事。
突き 34(72%)
蹴り 13(28%)
有効打率
80%
防御率
75%
①2 分 23~24 秒 この間の突きの打ち方
を修正したい。もう少し体重を乗せられる
突きの打ち方を稽古しよう。
②2 分 35 秒 左膝蹴りが良い。
2 分 42 秒 左上段前蹴りを躱しての後ろ
蹴り。このアイディアは凄く良かった。こ
の一瞬の閃きを今後も大切にして欲しい。
③2 分 55 秒 膝蹴りが凄く良い。
④同 57 秒、3 分 右膝が確実に入る
⑤3 分 7 秒 ①と同様、相手の蹴りを捌い
て後ろ回し蹴り。素晴らしいアイディア。
これは入っているようにも見えるが浅か
ったか。
突き 32(84%)
蹴り 6(16%)
主導率
60%
サプライズ率
15%
①3 分 10 秒~17 秒 膝蹴り 3 発を確実に
当てる。この技に相川対策を見出す事が出
来るのではないか。
膝蹴りを集めて、上段へ。もしくはサイド
展開しながら押し込んでいく。
中段への攻撃に対しては防御する意識が
乏しいので、上段へのフェイントからの三
日月も非常に有効な技となるだろう。
②3 分 14 秒 突きを連打するも力づくに。
脇を絞って、テンポ感よく打ち込んでいく
よう突きを修正して行きたい。
③3 分 17 秒~3 分 35 秒 この間に突き
25 回、蹴り 2 回の打数。ここで手数が出
るのは非常に素晴らしい。最後の最後で追
い込めるのは精神力の強さとしか言えな
い。判定は0-0というものであったが、
関口に何故上がらないのか不思議でなら
ない。惜しくは蹴り 2 回を 5 回にし、下
段回し蹴りを 2 回蹴れていれば良かった
のかもしれない。この判定は非常に悔し
い。
3 回戦 延長 2 回 5-0(技有含)判定負け
序盤
中盤
終盤
左膝ポイントを取られる 中盤以降、ワンサイド展開 良い技、動きも挽回ならず
0
30 秒
60 秒
90 秒
突き 27(68%) 蹴り 13(32%)
姿勢保持率
80%
ガード保持率
70%
①4 分 35 秒 左前蹴りを出すも不完全。
そのあとの突きの打つ姿勢や、打ち方が前
傾になり手打ちになる。この場面は修正し
たい。また、相手よりも先に蹴りを出す事
も徹底して行って行きたい。
②4 分 41 秒 右中段蹴りを出す。
③4 分 46 秒 右膝蹴りを効果的に当てる。
④4 分 48 秒 左上段回し蹴りを何とかか
わしたあとに後回し蹴り。身体が固いの
で、やや強引な形になる。が、このアイデ
ィアはすごく良い。バランスを崩した直後
に詰められて上段膝蹴りを狙われている
ので今後の注意材料にしたい。
③4 分 54 秒 左上段膝蹴りで技ありを取
られる。映像では入っているかどうかが確
認出来ないが、一番見えている角度の副審
が「入っていない」と判断しているので入
っていないのではないか。
突き 29(78%)
有効打率
85%
蹴り 8(22%)
防御率
75%
①5 分 4 秒 再開後の技の打ち方が怠慢に
なってしまう。すぐさま気持ちに入れ替え
が出来ないのは仕方ないが、この打ち方は
本戦から見受ける動作。しっかりとタメを
効かせてバチコーンと打ち込んで行きた
い。
②5 分 9 秒 このタイミングこそ三日月の
出番だったのではないか。相手は守りに入
り、上段の警戒に重点をおいており中段へ
の意識が下がっている。また再延長という
事で体力も落ちている。まさに中段を効か
すに相応しい状況が揃っているのだが選
択出来なかった。
③~5 分 18 秒 ほぼワンサイドに攻める
場面でサイド展開を交えながら攻撃する。
この最後の場面で次へ繋がる動きを出来
たのは貴重な経験になるだろう。
この展開を本戦から作る事が出来ていれ
ば良かったのだが、仕方ない。
突き 33(79%)
主導率
70%
蹴り 9(21%)
サプライズ率
10%
①5 分 32 秒 再開後、右上段前蹴り。こ
の蹴り方も良かった。これも次へ繋がる貴
重な技。このギリギリの場面、精神的に諦
めても全くおかしくない場面でこのよう
な技が出るのは本当に素晴らしい。
②5 分 38 秒 相川の左上段膝を防御して
から左上段回し蹴り。これも相川対策の一
環として覚えておきたい。上段膝を出して
ら若干下がるので、その間合いを利用して
左上段回し蹴りを蹴れば後に下がるので、
そこを縦で追撃して行きたい。
③5 分 52 秒 右下段回し蹴りを 2 回蹴る
が、ここでも次に繋がる動き。外の下段を
蹴って、相手にガードさせて、すぐさま右
で内股を蹴る。これは極真の名王者 数見
肇が行っていた技の連携。これも徹底的に
稽古したい。
再延長のポイントでの敗戦となったが、悔
いる事はない。次回へと繋がる非常に良い
戦いをしてくれた。2 階の応援団、1階の
応援団の熱い声援からも関口を支えたい
という思いが伝わってくる。
総評
第 1 関門の 2 回戦を突破した事は良い経験になったのではないだろうか。
続く 3 回戦、たった一つの技が明暗を分けたのは勝負の非情さか。
前回は本戦で技有りを取られたので、今回は再延長まで戦えたので実力差は伯仲し
てきたと前向きに考えるべきだろう。
サイド展開をもう少し織り交ぜて動いておれば結果は変わっていたのかもしれない。
攻撃面
①体重を乗せられるテンポ感良い突きの
打ち方を稽古。
②三日月蹴り、後ろ蹴り、前蹴り、横蹴
りの徹底した稽古。まずは強い技を出す
事を稽古し、その後に相手に当てるため
の稽古を行う。
③下段の連携 外→内への連携
④上段膝蹴りは行えるようにしておこう
全ての技の威力を向上させて、威力で相
手の動きを完封出来るのが理想。
防御面
①攻防割合が8-2もしくは9-1ほどに
なってしまう場面が目立ったので、7-3
くらいにしたい。
②接近戦で上段膝を狙われていたので、
接近戦での突きの打ち方を徹底して修正
したい。片手は必ず顔の前に置く事を日
頃からイメージしておくことで動いた時
にも同様に動けるようになるだろう。
日常の非運動時でも頭の中でイメージす
る事で動きをインプットして行きたい。
応援サイドにも問題がある。特に準々決勝では在り難い事ではあるが多くの先生が
関口の応援をしてくれており、指示系統が乱脈になり本人も若干戸惑っていた印象
が残っている。
●選手を「チーム」で支える●
という大テーマで考えた際、大きな問題点になるだろう。指示系統にまとまりがな
ければ一番困るのは選手で、今回の岩田も含めた先生達の指示は「応援」以下のも
のであったのではないか。