Multi-year Usable Polyolefin Film for Greenhouse

Multi-year Usable Polyolefin Film for Greenhouse
(Sumika Plastech Co.,Ltd)Mitsuko Nakanishi
Agriculture in Japan encounters many challenges to be overcome, e. g., an increase in import of the agricultural
products, the aging of farmers and less successors. Thus, it is required to develop new horticultural systems to lead to
higher productivity and profitability.
KLINTATE
R
and KLINALPHA
R
have been developed as covering film for
greenhouse. These are made of polyolefins, having several advantages ; strong against wind, dustproof, lightweight
and easy thermal recycling. Especially KLINALPHA R with long waterdropping performance and long weather resistance
is a multi-year usable film which contributes to the reduction of wastes.
近年、日本の農業は、ウルグアイラウンド合意
R
を開発しました。長期使用のために克服しなけれ
による農産物輸入拡大、農産物価格の低迷、農業
ばならなかった最も大きな課題は防曇持続性でし
従事者の高齢化・後継者不足といった内外の問題
たが、特殊コーティング処理技術を開発すること
に直面しています。その打開策として、農産物の
により多年使用を可能としました。コーティング
生産性向上や農業の収益性向上を目指した高度な
処理された防曇膜は半永久的な効果持続性を有し
施設園芸技術に関わる試みが活発に行われていま
ています。
クリンアルファ R は All-round(栽培作物・条件
す。
施設園芸とは、作物の生産性向上、生産可能時
や栽培地域の気候によらない安定的な栽培環境の
期や地域の拡大を目的として、栽培環境を人為的
提 供 ) と Long-life(長期にわたる性能持続)を
に制御して好適な生育環境を与える農業形態のこ
達成した、これからの施設園芸に最も好適な被覆
とを言います。ガラス温室を中心とするヨーロッ
資材であると考えています。長期使用化により産
パの施設園芸と異なり、日本では簡易型施設にプ
業廃棄物の低減にも貢献しています。
ラスチックフィルムを被覆したものが多いのが特
徴です。歴史的には、1952年頃から塩ビ系農
業用フィルムの普及が始まっており、現在では約
具体的には、
(1)クリンアルファ R の構成
フィルム構成、防曇性塗膜構成
(2)クリンアルファ R の品質
9万トンが使用されています。
一方、地球環境保護や農産物の安全性および農
防曇持続性、保温性、耐候性
業従事者の健康に対する意識の高揚を背景に、時
(3)栽培事例
代の要請に合致する施設園芸資材としてポリオレ
についてご説明したいと思います。
フィン系農業用フィルム『農POフィルム』が注
目されてきています。『農POフィルム』は、従
またさらに、これからの農業に役立つと思われ
来から用いられてきた塩ビ系農業用フィルムと比
る各種被覆資材、
較して、風に強く破れにくい、汚れにくい、軽く
・紫外線カットフィルム
て作業性が良い、などの基本的な特長があります。
・光質変換フィルム
そこへ当社技術を駆使することで、保温性、光線
の検討状況についてもご紹介します。
透過性、耐候性、防曇性を付与し、1981年に
クリンテート R を上市しました。以来『農POフィ
(注:農POフィルムは登録商標です)
ルム』の中で常にトップシェアを占めています。
当社はさらにクリンテート
R
で培った技術と、
住化プラステック株式会社
機能製品部
『農POフィルム』の耐久性の良さを生かし、長
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期(多年)使用を可能とする資材クリンアルファ
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