2 - Swift

ISITC Working Group C(Corporate
活動報告
May 15, 2015
決済営業部 調査役 伊藤 秀樹
Actions)
目次
1.
コーポレートアクションサービスについて
2.
Working Group Cの主な活動内容
3.
SMPGの主な活動内容
4.
ISO20022対応としてのCA情報配信
2
1.コーポレートアクションサービスについて
コーポレートアクションとは
株式の発行会社における、株式の価値に影響を与える財務上の意思決定。
例
配当金支払、株式分割、株式併合、合併、公開買付等、投資家である株主の権利に関する意思決定をいう。
コーポレートアクション・データの流れ
CA情報
株式の
発行会社
データ
プロバイダー
口座管理者
口座保有者
(カストディアンなど)
(機関投資家など)
指図(必要な場合)
3
2.Working Group Cの主な活動内容
1
SMPG(Securities Market Practice Group)(*1)への参画による、
SWIFTメッセージのグローバルな標準化への取り組み
(*1) SMPGの役割 : 各国証券市場における市場慣行(market practice)をグローバルに調和させ、
STP化を推進する
2
SWIFT年次改正(Standard Release)に関する要望事項の取りまとめ、
提出案の検討
日本の市場慣行について、 ISITC Japan Working Group C (*2)にて検討
(*2) 実質的にSMPGからの課題を検討するNMPG(National Market Practice Group)として機能
4
3.SMPGの主な活動内容
EIG (Event Interpretation Grid)Matrixの世界標準化へ向けた作業
各国のコーポレートアクションをどのような形式で表示するか、イベントタイプごとに
一覧表にする作業
SWIFTスタンダードでメッセージの構成が細部まで
規定されていない項目は、複数の表示形態が並立
網羅的に集積する(一覧表作成済)とともにグローバルな観点から
更なる標準化を推進
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3.SMPGの主な活動内容
最近の会議開催状況について
2013年
2014年
11月
4月
2015年
8月
9月
4月
8月
In
ヨハネスブルグ
In
ロンドン
In
ブリュッセル
In
ボストン
In
ブリュッセル
SMPG会議
SMPG会議
年次改正会議
SMPG会議
SMPG会議
v
v
v
v
v
In
ブリュッセル
v
年次改正会議
(予定)
ほか、月1回のペースで電話会議開催
SMPG会議及び年次改正会議の前に、ISITC Japan
Working Group Cのメンバー(*3)により、日本としての意見を取り纏め
(*3) ISITCメンバーによる議論の際には、Official Bodyとして東京証券取引所および
証券保管振替機構も参加
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3.SMPGの主な活動内容
2015年4月の会議における日本に関連する議案(一部抜粋)
1
MT564~MT568のナラティブフィールドの使い方について
議論の概要
複数ある70a:ナラティブフィールドとQualifierの見直し(新規作成、廃止)に
関する議論
日本の立場
STP促進のため、必要情報については、コード化を推奨し、テキストフィール
ドへ編集することが望ましい。
今後の議論
2
各国の使用状況を確認のうえ、必要な見直しを実施する予定
(本件は継続して検討されることになっている)。
イベントステータスを「完了」(COMP)とする基準について
議論の概要
議論の結果
情報の完全性とイベントステータスの関係について。「予備的コンファメー
ション」(PREC)から、「完了」(COMP)へステータス移行基準の議論
当該イベントに係る全ての情報が揃った段階で「COMP」へ移行することを
グローバルマーケットプラクティスとすると決定された
(日本における対応方針と同じ)。
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4.ISO20022対応としてのCA情報配信
CA情報配信サービス分野でのISO20022対応
2014年2月より、東京証券取引所(東証)と証券保管振替機構(保振)は共同で、東証が運営する
「Tokyo Market Information」(TMI)のプラットフォームを用いて、ISO20022に準拠した、
CAイベント情報等の配信サービスの拡充を実施。
本サービスは、市場利用者宛にISO20022国際標準規格に準拠したメッセージを配信し、CAイベント
情報の高度化を目指すもの。
発行会社
Official Body
カストディ銀行
非居住者(Global Custodian)
保 振
保振情報
東証
ISO20022に準拠した
データ配信
SWIFT
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4.ISO20022対応としてのCA情報配信
従来の問題
情報収集
の問題
多重情報ソースからのデータ収集と
一元的な登録管理
情報配信
の問題
国際標準への準拠 /
ISO15022 vs ISO20022
口座管理者ごとの判断
標準化遅延
あるべき情報集配信サービス
情報の網羅性
公開された全CA
イベント情報を
顧客に通知
情報の即時性(鮮度) 情報の信憑性(確度)
適時開示後、
遅滞なく顧客に
情報提供
CSDによって認証
された正当な
イベントであること
(「COAF」付REF)
情報の標準化
情報コンテンツの
規格が統一
(品質が均一)
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