配布資料①

安全対策セミナー
平成27年4月23日
在ベルギー日本国大使館
目次
1 ベルギー犯罪発生状況
(1)OECD諸国との比較(2005年)
(2)ベルギーと日本の犯罪発生状況(2012年)
(3)ベルギー全体及びブリュッセルで多発した犯罪
2 犯罪被害に遭わないために
(1)日本人が被害に遭いやすい犯罪の推移
(2)場所に関する注意点
(3)行動に関する注意点
3 ベルギー警察の概要
OECD諸国における犯罪被害者数の
対人口比(出典:国連薬物犯罪事務所)
日本とベルギーの犯罪発生状況
(出典:国連薬物犯罪事務所)
人口 127,249,704人 11,060,095人
面積
377,915㎢
30,528㎢
※人口は2014年のもの
自転車盗
日本
総数
ベルギー
367,509件
10万人
当たり
36,094件
288.8件
1.1倍
326.3件
万引き
日本
総数
ベルギー
134,876件
10万人
当たり
22,540件
106.0件
1.9倍
203.8件
非侵入盗(すり、ひったくり等)
日本
総数
ベルギー
541,008件
10万人
当たり
425.2件
244,140件
2,207.4件
5.2倍
自動車盗
日本
総数
10万人
当たり
ベルギー
21,070件
11,725件
16.6件
106.0件
6.4倍
住宅に対する侵入盗
日本
総数
10万人
当たり
ベルギー
60,938件
80,708件
47.9件
729.7件
15.2倍
誘拐
日本
ベルギー
総数
188件
1,148件
10万人
当たり
0.1件
10.4件
104倍
強盗(ひったくり・恐喝を含む)
日本
総数
10万人
当たり
ベルギー
16,352件
191,126件
12.9件
1,728.1件
134倍
犯罪発生率の比較
強盗等
誘拐
侵入盗
自動車盗
非侵入盗
万引き
自転車盗
0
50
100
150
ベルギー全体及びブリュッセルで
多発した犯罪(出典:ベルギー連邦警察HP)
ベルギー全体
ブリュッセル
車上ねらい(1,000台当たり)
ブリュッセル市
71.6件
サン・ジル
68.2件
W.S.ランベール
14.5件
W.S.ピエール
9.5件
イクセル
36.7件
アンデルレヒト
39.9件
ユックル
12.7件
オーデルゲム
?.?件
W.ボワフォール
21.3件
住居に対する侵入盗(1,000世帯当たり)
ブリュッセル市
21.5件
サン・ジル
18.9件
W.S.ランベール
13.9件
W.S.ピエール
13.9件
イクセル
19.9件
アンデルレヒト
21.5件
ユックル
21.5件
オーデルゲム
16.8件
W.ボワフォール
13.9件
自動車盗(1,000台当たり)
ブリュッセル市
5.0件
サン・ジル
4.9件
W.S.ランベール
1.4件
W.S.ピエール
1.1件
イクセル
2.5件
アンデルレヒト
6.0件
ユックル
2.0件
オーデルゲム
?.?件
W.ボワフォール
1.9件
ベルギー連邦警察のホームページに
掲載された統計資料を見てみよう
1 インターネットで「police federale belgique」等
のキーワードで検索し、「Police fédérale」(ベル
ギー)にアクセスする。
2 ホームページの一番下にある「Statistiques」
(統計) をクリックする。
3 地図データを伴う「Aperçu」(概観)や「Carte」
(地図)を選ぶと、自分が住んでいる地区等の
状況を確認することができる。
犯罪被害に遭わないために
(1)日本人が被害に遭いやすい犯罪の推移
(2)場所に関する注意点
(3)行動に関する注意点
ベルギー全体
ブリュッセル
場所に関する注意点
ブリュッセルは安全に出歩くことができる都市で
あるが、以下のような場所では注意が必要である。
・公共交通機関(電車、バス、トラムの車内)
・空港、駅、市場、コンサート会場
・商店
・カフェのテラス席
・観光地
など
ブリュッセルにおける“危険区域”
※地図については別添資料を参照。
・アンデルレヒト及びサン・ジル
ミディ駅周辺及びサン・ジル南部
・イクセル
マトンゲ地区
・エテルベーク
サン・タントワーヌ広場
・サン・ジョス
マドゥ広場及びルヴァン通り周辺
ブリュッセルにおける“危険区域”
・スハールベーク
ノール駅周辺、リッツ広場からカージュ・オ・ウ
ルス広場周辺及びロードベーク通り周辺
・ブリュッセル市
アネーサン地区
・モーレンベーク
リボークール(メトロ駅)及びエタン・ノワール
(メトロ駅)周辺
・ラーケン
ボックタル(鉄道・メトロ駅)周辺及び東側
行動に関する注意点
• これらの危険区域では、高価なアクセサリーや
携帯電話等が外部から見えないようにするな
どの警戒が必要である。
• 車で移動する際は、バッグ類はトランクに入れ
ておく(助手席に置いておくと、助手席等のガラ
スを壊され、バッグを奪われることがある。)。
• 車を離れるときは、バッグ等を車内に置きっぱ
なしにしない。
行動に関する注意点
• 単独行動ではなく、グループ行動をとることが
望ましい。
• 荷物には常に気を配る。
• 公共機関では、すりが多いことを肝に銘じる。
• 深夜、危険区域に出かけない。
大使館に届けられた邦人被害(2014年)
大使館に届けられた邦人被害(2014年)
ベルギー警察について
• ベルギー警察は「連邦警察」と「地元警察」に
区別される。
• すり、ひったくり、空き巣等の事件は、地元警
察が捜査する。
• 殺人、誘拐、カージャック事件など、重大また
は複数の警察区域にまたがる事件は、連邦
警察が捜査する。
• 事件の被害にあったら(とにかく)「101番」
ご清聴ありがとうございました。
別添資料
1 ブリュッセルにおける“危険区域”
2 ベルギーにおける警戒レベル
3 宗教的な理由で狙われやすい場所
アンデルレヒト(キュレゲム)
ミディ駅の周辺
サン・ジル
ミディ駅の周辺
サン・ジル南部
イクセル(マトンゲ)
マトンゲ地区
エテルベーク
サン・タントワーヌ広場
サン・ジョス
ルヴァン通り周辺
マドゥ広場
スハールベーク
カージュ・オ・ウルス周辺
リエ広場周辺
ノール駅周辺
ロードベーク通り周辺
ブリュッセル市(アネーサン)
アネーサン地区
モーレンベーク
リボークール駅
エタン・ノワール駅
ラーケン
ボックタル駅
ベルギーにおける警戒レベル
ベルギーに対するテロ等の脅威については、脅威度
分析調整機関(OCAM)が、警察等から提供された情報
に基づいて分析・評価している。
• レベル1(わずか)
脅威はない。
• レベル2(普通)
評価対象となっている脅威の信ぴょう性は薄い。
• レベル3(重大)
脅威の可能性があり、信ぴょう性がある。
• レベル4(とても重大)
脅威は深刻かつ差し迫ったものである。
ベルギーにおける警戒レベル
• OCAM発足(2006年)以降、ベルギー全体としては
特定の時期を除き「2」と評価されていることが多い。
• 2007年12月21日、ニザル・トラベルシ(ベルギーの
空軍基地に対するテロを計画していた容疑で逮捕・収
監されていたチュニジア出身の元サッカー選手)を脱
獄させようとした容疑で14人の被疑者が逮捕された。
同人らはブリュッセルにおけるテロについても計画し
ていたとされ、OCAMは警戒レベルを「4」に引き上げ
た。その後、2008年1月4日頃に「3」、3月7日ころ
に「2」に引き下げられた。
• 2015年1月16日、大規模なテロが計画されていたこ
とを受け、ベルギー全体について「3」とされた。その
後、3月9日に「2」に引き下げられ現在に至る。
宗教的な理由で狙われやすい場所
• ユダヤ博物館、シナゴーグ等のユダヤ教関連
施設
• グーグルマップ上で
・ synagogue:シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)
・ juif(juive):(仏)ユダヤの(女性形)
・ jewish:(英)ユダヤの
などのキーワードで検索すると、付近に所在する
ユダヤ教関連施設を確認することができる。
「juif」で検索
「juif」で検索
「synagogue」で検索
「jewish」で検索
「juive」で検索