各会派態度説明資料(PDF)

(自由民主党提出)
意3・意6
△(修文(統合))
(公明党・県民会議、維新の会)
意見書案
第
号
地方創生に係る新型交付金等の財源確保を求める意見書
将来にわたっての「人口減少問題の克服」と「成長力の確保」の実現のため
には、総合戦略の政策パッケージを拡充強化し、「地方創生の深化」に取り組
むことが必要である。
国は6月 30 日、平成 28 年度予算に盛り込む地方創生関連施策の指針となる
「まち・ひと・しごと創生基本方針 2015」を閣議決定し、将来にわたる「人口
減少問題の克服」と「成長力の確保」の実現のため、総合戦略の政策パッケー
ジを拡充強化し、地方創生の深化に取り組むこととした。
本県では、少子高齢化や人口減少、東京一極集中の是正といった課題に対し、
地域の活力を生み出す戦略や施策の方向性をまとめた「兵庫県地域創生条例」
を制定し、本年 10 月には、これらの課題を解決するための基本的な目標と施策
を定める「兵庫県地域創生戦略」を策定したところである。
今後、国においては、全国の地方自治体が平成 27 年度中に策定する「地方版
総合戦略」を推進するとともに、その戦略に基づく事業など、「地域発」の独
自の取組を支援するために対し、地方財政措置における「まち・ひと・しごと
創生事業費」や平成 28 年度創設される新型交付金など、国としての5年間にわ
たる継続的な支援とその財源の確保を行うことが重要となるが求められる。
よって、国におかれては、地方創生の深化に向けた支援を行うため、下記事
項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 地方財政措置における「まち・ひと・しごと創生事業費」と各府省の地方
創生関連事業・補助金、さらには新型交付金の役割分担を明確にするととも
に必要な財源を確保すること。
2 平成 27 年度に創設された「まち・ひと・しごと創生事業費(1兆円)」に
ついては、地方創生に係る各地方自治体の取組のベースとなるものでありる
から、恒久財源を確保の上、5年間は継続すること。
3 平成 28 年度に創設される予定の新型交付金については、平成 26 年度補正
予算に盛り込まれた「地方創生先行型交付金」以上の額を確保するとともに、
その活用については、例えば人件費やハード事業等にも活用できる可能とす
るなど、地方にとって使い勝手の良いものにすること。
4 新型交付金事業において係る地元負担が生じる場合は、各地方自治体の財
(自由民主党提出)
意3・意6
△(修文(統合))
政力などを勘案の上、適切な地方財政措置を講ずるなど意欲のある地方自治
体が参加できるように配慮すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(自由民主党提出)
意
4
△(修文)
(公明党・県民会議)
意見書案
第
号
政府関係機関等の地方移転の推進を求める意見書
地方創生の一環として国が打ち出した中央省庁や独立行政法人等の地方移転
については、8月末までに 42 道府県から 69 の政府関係機関を誘致する提案が
なされた。
本県においても、防災、科学技術、国際・観光、医療などの7分野において、
兵庫の持つ地域資源との相乗効果が期待できる全 20 機関の誘致を提案したと
ころである。また、本県提案の実現に向け、府省との折衝、誘致に伴う用地確
保・施設整備、誘致先市町との調整等の具体的な検討・調整を行うため「兵庫
県政府機関移転推進本部」を設置するとともに、誘致先市町の地方創生戦略へ
の位置づけについても働き掛けることとしている。
国においては、各府省における検討や有識者会議の意見聴取などを通じ、地
方移転の必要性や効果、機能の確保等について公平性・透明性のあるプロセス
の下で、本年度末までに移転する政府関係機関等を決定する予定である。
しかし、国の移転検討の評価ポイントとして、「移転によっても機能や研究
成果が向上すること」などが掲げられており、効率性や移転機関にとってのメ
リットが重視され、地方の立場を重視したものになっていない。
この取組は、東京の一極集中を是正するため、地方の自主的な創意工夫を前
提に、それぞれの地域資源や産業事情等を踏まえ、地方における「しごと」と
「ひと」の好循環を促進することを目的としており、その着実な実現は地方創
生に大いに資するものである。
よって、国におかれては、地方創生の観点から、自ら率先して積極的に政府
関係機関等の地方移転を推進されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(自由民主党提出)
意
5
△(修文)
(民主党・県民連合)
意見書案
第
号
地方財政の充実・強化を求める意見書
地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環
境対策、地域交通の維持など、果たすべき役割が拡大する中で、人口減少対策
を含む地方版総合戦略の策定に基づく各種施策の実施など、新たな政策課題に
直面している。一方、地方公務員をはじめ、公共サービスを担う人材が減少す
る中で、新たなニーズへの対応が困難となっており、公共サービスを担う人材
の確保を進めるとともに、これに見合う地方財政の確立を目指す必要がある。
6月 30 日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針 2015」(「骨太
方針 2015」)において、政府は、目安として 2018 年度までの地方一般財源総額
の確保を示す一方で、高齢化による自然増を 5,000 億円程度とし、実質的に抑
制する方針を打ち出している。たところであるが、
本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが財政
の役割である。しかし、財政健全化目標を達成するためだけに、不可欠なサー
ビスが削減されれば、本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらす
ことは明らかである。
このため、2016 年度の政府予算、地方財政の検討に当たっては、歳入・歳出
を的確に見積もり、人的サービスをはじめとした社会保障予算の充実、地方財
政の確立を目指すことが必要であるが求められる。
よって、国におかれては、早急に下記事項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 社会保障、被災地復興、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増
大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総
額の確保を図ること。特に、「骨太方針 2015」に「目安」として明記された
地方一般財源総額の確保を確実に進めること。
2 子ども・子育て支援新制度、地域医療構想の策定、地域包括ケアシステム
の構築、生活困窮者自立支援制度、介護保険制度や国民健康保険制度の見直
しなど、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障
予算の確保と地方財政措置を的確に行うこと。特に、高齢化による社会保障
の自然増を地方財政計画に適切に反映させること。
3 復興交付金、震災復興特別交付税などの復興に係る財源措置については、
復興集中期間終了後の 2016 年度以降も継続すること。また、2015 年の国勢調
(自由民主党提出)
意
5
△(修文)
査を踏まえ、人口急減・急増自治体の行財政運営に支障が生じることがない
よう、地方交付税算定のあり方を検討すること。
43
法人実効税率の見直し、自動車取得税の廃止など各種税制の廃止、減税
を検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証した上で、代替財源
の確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。
また、償却資産に係る固定資産税やゴルフ場利用税については、市町村の財
政運営に不可欠な税であるため、現行制度を堅持すること。
54
地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」及び「まち・ひと・しご
と創生事業費」については、自治体の財政運営に不可欠な財源となっている
ことから、現行水準を確保すること。また、これらの財源措置について、臨
時・一時的な財源から恒久的財源へと転換を図るため、社会保障、環境対策、
地域交通対策など、経常的に必要な経費に振り替えること。
65
地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り、市町村合併の
算定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した
段階補正の強化などの対策を講じること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(自由民主党提出)
意7・意9
△(修文(統合))
(維新の会、日本共産党)
意見書案
第
号
堤防決壊危険箇所の早期対策を求める意見書
災害に強い河川の実現に向けたのための河川改修・堤防補強等の対策等を求め
る意見書
9月 10 日の台風第 18 号の影響で降り続いた豪雨によって、栃木・茨城両県
では鬼怒川の堤防が決壊するなど、関東や東北では大規模な水害に見舞われた。
現在、決壊地点は 10 年に一度起きると想定される洪水に対応できないとし
て、改修の計画をしていたとのことであるが、同様に国が管理する全国の河川
の堤防(総延長 13,390 キロメートル)のうち、16%に当たる 2,159 キロメー
トルで対策が必要が強化対象とされている中、財政的な制約もあり、全ての堤
防強化その完了時期は財政難等の理由もあり見通せていないとのことである。
本県も、平成 16 年の台風第 23 号による円山川や、平成 21 年の台風第9号
による佐用川流域一帯の浸水被害などの豪雨災害等を経験し、鋭意対策を進め
てきたところではあるが、河川堤防の対策が未整備の河川もあり、特に武庫川
等の都市部でひとたび決壊が起これば甚大な被害が想定される。
よって国におかれては、近年多発する豪雨災害から国民の生命や財産を守る
ために、下記事項について早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
近年多発する豪雨災害に備え、要対策区間について、想定される堤防の決
壊危険箇所に一刻も早い強化対策を行うこと。
2
雨水貯留など、河川への流入を遅らせる流域対策を含めた「総合治水対
策」を促進すること。
23
未対策の堤防周辺の地方自治体や住民等と協力し、的確な避難誘導や、
救助体制の強化、国民の防災意識向上の啓発に取り組むこと。
3
近年の豪雨災害は、予想をはるかに超える状況があることから、より的確
な想定基準に見直すこと。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(自由民主党提出)
意
8
△(修文)
(日本共産党)
意見書案
第
号
乳幼児医療費自己負担割合の更なる軽減を求める意見書
厚生労働省の2013年国民生活基礎調査によると、平均的な所得の半分を下回
る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合を示す「子どもの貧困率」は過去最悪
を更新し、16.3%となっている。全ての子どもが、いつでも、どこでも、医療
費の心配をすることなく医療機関を受診できる体制の整備は、子どもたちのす
こやかな成長を保障するとともに、子育て世代への大きな支援となる。特に乳
幼児段階における早期発見・早期治療は子どもの生涯の健康を確保する上にお
いて極めて重要であり十分な医療体制を構築する必要がある。
また、2013年内閣府の行った「少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調
査」では、20歳~59歳までの男女の65.7%が「子どもを持つタイミングを考え
る要素」として「経済的安定」を挙げており、経済的な心配をせずに子どもを
産み育てられる環境づくりは、少子化を克服する上でも欠かせないものとなっ
ている。
現在、ほとんど全ての地方公共団体で子どもの医療費無料化を含む助成制度
が実施されているが、対象年齢や所得制限、一部負担金の有無等、その内容に
は大きな格差が存在している。今後、地方公共団体の施策を一層充実させ、安
心して子どもを産み育てることのできる社会を実現させるためには、国による
支援が不可欠である。
よって国におかれては、居住地に関係なく、全ての子育て世帯が医療費の心
配をすることなく医療機関を受診できるよう、下記事項を講じるよう強く要望
する。
記
1
国の責任において、低所得者の義務教育就学前児童の医療費自己負担の割
合を更に軽減すること。よう強く要望する。
2
地方公共団体が独自に行っている医療費助成制度に対して国民健康保険へ
の国庫補助の減額措置を廃止すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(公明党・県民会議提出)
意
1
○(賛同)
(自由民主党)
意見書案
第
号
首都機能バックアップ構造等の構築を求める意見書
わが国の中枢機能は首都圏に一極集中しており、大規模災害等、ひとたび非
常事態が生じた場合、機能不全に陥ることになる。一方、マグニチュード7(M
7)級の首都直下地震は、30 年以内の発生確率が 70 パーセントと、いつ発生
しても不思議ではないとされている。このため、首都にいかなる事態が発生し
ても、国の中枢機能が維持継続できるよう、政治、行政、経済等の機能につい
て、平時から地方に機能・権限を分散することも含め、必要な措置を講じてお
くことが国家の危機管理として急務の課題である。
平成 25 年 12 月に「首都直下地震対策特別措置法」が施行されたことを受け、
平成 26 年3月には、切迫性の高いM7級の地震を想定した政府業務継続計画
(首都直下地震対策)が策定されたところであるが、東京圏外の政府の代替拠
点の在り方等については今後の検討課題とされており、国土全体を視野に入れ
たバックアップ構造構築のためにも、代替拠点について速やかに検討を進める
べきである。
よって、国におかれては、下記事項に早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
国土の防災性を高める観点から「関西における首都機能のバックアップ構
造の構築」及び「国土のリダンダンシー(多重性)の確保」に向けたハード
・ソフト両面からの取組を重点的に進め、双眼型の国土形成を推進すること。
2
巨大災害への対応力強化と災害対応における世界への貢献を一層推進する
ため、平時より、防災から復興まで一連の災害対策を担う防災庁(仮称)を
兵庫県関西に創設すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(公明党・県民会議提出)
意
5
△(修文)
(民主党・県民連合)
意見書案
第
号
地方財政の充実・強化を求める意見書
地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環
境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大する中で、人口減少対策を含
む地方版総合戦略の策定など、新たな政策課題に直面している。一方、地方公
務員をはじめ、人材が減少するなかで、新たなニーズにの対応するため、が困
難なっており、公共サービスを担う人材確保を進めるとともに、これに見合う
地方財政の確立をめざす必要がある。
6月30日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015」(「骨太
方針2015」)において、政府は、目安として2018年度までの地方一般財源総額
の確保を示す一方で、高齢化による自然増を5,000億円程度とし、実質的に抑制
する方針を打ち出している。
本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが財政
の役割である。しかし、財政健全化目標を達成するためだけに、不可欠なサー
ビスが削減されれば、本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらす
ことは明らかである。
このため、2016年度の政府予算、地方財政の検討に当たっては、歳入・歳出
を的確に見積もり、人的サービスをはじめとした社会保障予算の充実、地方財
政の確立をめざすことが必要である。
よって、国におかれては、早急に下記事項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 社会保障、被災地復興、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増
大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総
額の確保を図ること。特に、「骨太方針2015」に「目安」として明記された
地方一般財源総額の確保を確実に進めること。
2 子ども・子育て新制度、地域医療構想の策定、地域包括ケアシステムの構
築、生活困窮者自立支援制度、介護保険制度や国民健康保険制度の見直しな
ど、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障予算
の確保と地方財政措置を的確に行うこと。特に、高齢化による社会保障の自
然増を地方財政計画に適切に反映させること。
3 復興交付金、震災復興特別交付税などの復興に係る財源措置については、
復興集中期間終了後の2016年度以降も継続すること。また、2015年の国勢調
(公明党・県民会議提出)
意
5
△(修文)
査を踏まえ、人口急減・急増自治体の行財政運営に支障が生じることがない
よう、地方交付税算定のあり方を検討すること。
4 法人実効税率の見直し、自動車取得税の廃止など各種税制の廃止、減税を
検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証した上で、代替財源の
確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。ま
た、償却資産にかかる固定資産税やゴルフ場利用税については、市町村の財
政運営に不可欠な税であるため、現行制度を堅持すること。
5 地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」及び「まち・ひと・しごと
創生事業費」については、自治体の財政運営に不可欠な財源となっているこ
とから、現行水準を確保すること。また、これらの財源措置について、臨時・
一時的な財源から恒久的財源へと転換を図るため、社会保障、環境対策、地
域交通対策など、経常的に必要な経費に振り替えること。
6 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り、市町村合併の算
定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した段
階補正の強化などの対策を講じること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(公明党・県民会議提出)
意
8
△(修文)
(日本共産党)
意見書案
第
号
乳幼児医療費自己負担割合のさらなる軽減を求める意見書
厚生労働省の2013年国民生活基礎調査によると、平均的な所得の半分を下回
る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合を示す「子どもの貧困率」は過去最悪
を更新し、16.3%となっている。全ての子どもが、いつでも、どこでも、医療
費の心配をすることなく医療機関を受診できる体制の整備は、子どもたちの健
やかな成長を保障するとともに、子育て世代への大きな支援となる。特に乳幼
児段階における早期発見・早期治療は子どもの生涯の健康を確保するうえにお
いて極めて重要であり十分な医療体制を構築する必要がある。
また、2013年内閣府の行った「少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調
査」では、20歳~59歳までの男女の65.7%が「子どもを持つタイミングを考え
る要素」として「経済的安定」をあげており、経済的な心配をせずに子どもを
産み育てられる環境づくりは、少子化を克服するうえでも欠かせないものとな
っている。
現在、ほとんど全ての地方公共団体で子どもの医療費無料化を含む助成制度
が実施されているが、対象年齢や所得制限、一部負担金の有無等、その内容に
は大きな格差が存在し、かつ(財政事情も加わり)安定性を欠いたものとなっ
ている。今後、地方公共団体の施策を一層充実させ、安心して子どもを産み育
てることのできる社会を実現させるためには、国による支援が不可欠である。
よって国におかれては、居住地に関係なく、すべての子育て世帯が医療費の
心配をすることなく医療機関を受診できるよう、下記事項のとおり強く要望す
る。
記
1
国の責任において、乳幼児義務教育就学前児童の医療費自己負担の割合を
さらに軽減すること。
2
地方公共団体が独自に行っている医療費助成制度に対して国民健康保険へ
の国庫補助の減額措置を廃止すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(民主党・県民連合提出)
△(修文)
意見書案
第
意1
(自由民主党)
号
意1 意1
首都機能バックアップ構造等の構築を求める意見書
わが国の中枢機能は首都圏に一極集中しており、大規模災害等、ひとたび非
常事態が生じた場合、機能不全に陥ることになる。一方、マグニチュード7(M
7)級の首都直下地震は、30 年以内の発生確率が 70 パーセントと、いつ発生
しても不思議ではないとされている。このため、首都にいかなる事態が発生し
ても、国の中枢機能が維持継続できるよう、政治、行政、経済等の機能につい
て、平時から地方に機能・権限を分散することも含め、必要な措置を講じてお
くことが国家の危機管理として急務の課題である。
平成 25 年 12 月に「首都直下地震対策特別措置法」が施行されたことを受け、
平成 26 年3月には、切迫性の高いM7級の地震を想定した政府業務継続計画
(首都直下地震対策)が策定されたところであるが、東京圏外の政府の代替拠
点の在り方等については今後の検討課題とされており、国土全体を視野に入れ
たバックアップ構造構築のためにも、代替拠点について速やかに検討を進める
べきである。
よって、国におかれては、下記事項に早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
国土の防災性を高める観点から「関西における首都機能のバックアップ構
造の構築」及び「国土のリダンダンシー(多重性)の確保」に向けたハード
・ソフト両面からの取組を重点的に進め、双眼型の国土形成を推進すること。
2
巨大災害への対応力強化と災害対応における世界への貢献を一層推進する
ため、関西を国土・防災・有事に関する法律や計画等で明確に位置づけると
ともに、平時より、防災から復興まで一連の災害対策を担う防災庁(仮称)
を関西に創設すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
下線の上記文言を追記
(民主党・県民連合提出)
○(賛成・
意見書案
第
意2
意4と統合)
(自由民主党)
号
意1 意1
人や企業等の地方分散を促す仕組みの構築を求める意見書
大幅な人口減少と東京圏への人口の過度の集中により、多くの地方が消滅の
危機に瀕している。また、東京圏は今後急速な高齢化に直面し、我が国を衰退
へと導きかねない。
これを回避し、日本全体が活力を維持するには、東京一極集中の是正に向け
た取組を着実に推進しなければならない。
そのためには、東京圏への人口流入を抑制するとともに、東京から地方への
人の流れをつくることが必要である。
地方への人の流れを生み出すにあたり、地方は地方の努力により施策を実施
するが、国においても東京に集中する人・企業・資本を地方に還流させる仕組
みを自ら構築し、実行すべきである。
よって、国におかれては、人や企業等の地方分散を促進するため、下記事項
に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
東京圏における企業等の立地抑制、大学の定員超過抑制や定員制限など東
京圏への人口流入を抑制すること。
2
「地方創生に資すると考えられる政府関係機関の地方移転に係る提案」に
対する地方からの提案を尊重するとともに、数値目標を設定するなど、国自
らが主体的に政府関係機関の地方移転を促進すること。
3
東京圏から地方への人や企業の移動を促す取組をさらに推進するため、法
人税について東京圏、その他の都市圏、多自然地域で異なる税率を適用する
地域別税率制度を導入すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(民主党・県民連合提出)
○(賛成・
意見書案
第
意3
意6と統合 )
(公明党・県民会議)
号
意1 意1
地方創生に係る新型交付金等の財源確保を求める意見書
将来にわたっての「人口減少問題の克服」と「成長力の確保」の実現のため
には、総合戦略の政策パッケージを拡充強化し、「地方創生の深化」に取り組
むことが必要である。
国は6月30日、平成28年度予算に盛り込む地方創生関連施策の指針となる「ま
ち・ひと・しごと創生基本方針2015」を閣議決定した。
今後、国においては、全国の地方自治体が平成27年度中に策定する「地方版
総合戦略」を推進するとともに、その戦略に基づく事業など“地域発”の取組
を支援するため、地方財政措置における「まち・ひと・しごと創生事業費」や
平成28年度創設される新型交付金など、5年間にわたる継続的な支援とその財
源の確保を行うことが重要となる。
よって、国におかれては、地方創生の深化に向けた支援を行うため、下記事
項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 地方財政措置における「まち・ひと・しごと創生事業費」と各府省の地方
創生関連事業・補助金、さらには新型交付金の役割分担を明確にするととも
に必要な財源を確保すること。
2 平成27年度に創設された「まち・ひと・しごと創生事業費(1兆円)」に
ついては、地方創生に係る各地方自治体の取組のベースとなるものであるか
ら、恒久財源を確保の上、5年間は継続すること。
3 平成28年度に創設される新型交付金については、平成26年度補正予算に盛
り込まれた「地方創生先行型交付金」以上の額を確保するとともに、その活
用については、例えば人件費やハード事業等にも活用できるなど、地方にと
って使い勝手の良いものにすること。
4 新型交付金事業に係る地元負担が生じる場合は、各地方自治体の財政力な
どを勘案の上、適切な地方財政措置を講ずるなど意欲のある地方自治体が参
加できるよう配慮すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(民主党・県民連合提出)
○(賛成・
意見書案
第
意4
意2と統合)
(公明党・県民会議)
号
政府関係機関等の地方移転の推進を求める意見書
地方創生の一環として国が打ち出した中央省庁や独立行政法人等の地方移転
については、8月末までに42道府県から69の政府関係機関を誘致する提案がな
された。
本県においても、防災、科学技術、国際・観光、医療などの7分野において、
兵庫の持つ地域資源との相乗効果が期待できる全20機関の誘致を提案したとこ
ろである。また、本県提案の実現に向け、府省との折衝、誘致に伴う用地確保・
施設整備、誘致先市町との調整等の具体的な検討・調整を行うため「兵庫県政
府機関移転推進本部」を設置するとともに、誘致先市町の地方創生戦略への位
置づけについても働きかけることとしている。
国においては、各府省における検討や有識者会議の意見聴取などを通じ、地
方移転の必要性や効果、機能の確保等について公平性・透明性のあるプロセス
の下で、本年度末までに移転する政府関係機関等を決定する予定である。
この取組は、東京の一極集中を是正するため、地方の自主的な創意工夫を前
提に、それぞれの地域資源や産業事情等を踏まえ、地方における「しごと」と
「ひと」の好循環を促進することを目的としており、その着実な実現は地方創
生に大いに資するものである。
よって、国におかれては、積極的に政府関係機関等の地方移転を推進される
よう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(民主党・県民連合提出)
△(修文・
意見書案
第
意6
意3と統合)
(維新の会)
号
意1 意1
地方創生実現へ向けた支援の充実を求める意見書
国において「まち・ひと・しごと創生法」が昨年制定されたことを受け、本
県では、少子高齢化や人口減少、東京一極集中の是正といった課題に対し、地
域の活力を生み出す戦略や施策の方向性をまとめた「兵庫県地域創生条例」を
本年3月に制定した。
さらに、「日本の縮図」と言われる本県は、都市部から中山間地域、日本海
から瀬戸内海と広大であることから、多種多様な地域課題を抱えており、これ
らを解決し地域再生の施策を推進するために「地域創生総合戦略」を策定した。
一方、総務省が発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、国内
の日本人の人口は6年連続で減少するとともに、41 道府県で人口が減少して
いる。中でも、本県の減少数は3番目に多い状況であり、早期の対策を効果有
効的に実施しなければ、この先さらなる人口減少が進むことは明らかで、深刻
な問題である。現役世代の減少により税収の減少が予想される中、今後後期高
齢者の割合が高くなることなどから社会保障費もさらに増え続ける。
よって国におかれては、これら待ったなしの状況を踏まえ、「地方創生」実
現のため、下記事項について適切な措置を講じるよう強く要望する。
記
1
策定した総合戦略を効果的かつ切れ目なく実現するために、予算の確保を
行うに努めること。
2
複数年に渡る計画実施、施策展開のため、継続的な支援を行うに努めるこ
と。
3
地域課題の実態に合った施策になるように、より自由度が高く、地方や地
域の意見を大いに反映する地方主体の制度とすになるように努めること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
意3と統合
(より具体的な同様の要望である意
3に趣旨を追記し統合させる)
(民主党・県民連合提出)
△(修文・
意見書案
第
号
意7
意9と統合)
(維新の会)
意1 意1
堤防決壊危険箇所の早期対策を求める意見書
9月 10 日の台風 18 号の影響で降り続いた豪雨によって、栃木・茨城両県で
は鬼怒川の堤防が決壊するなど、関東や東北では大規模な水害に見舞われた。
決壊地点は 10 年に1度起きると想定される洪水に対応できないとして、改
修の計画をしていたとのことであるが、同様に国が管理する全国の川の堤防
(総延長 13,390km)のうち、16%に当たる 2,159kmが強化対象とされてい
る中、全ての堤防強化の完了時期は財政難等の理由もあり見通せていないとの
ことである。
本県も、平成 16 年の台風 23 号による円山川や、平成 21 年の台風9号によ
る佐用川流域一帯の浸水被害などの豪雨災害等を経験し、対策を進めてきたと
ころではあるが、未整備の河川もあり、特に武庫川等の都市部で決壊が起これ
ば甚大な被害が想定される。
よって国におかれては、近年多発する豪雨災害から国民の生命や財産を守る
ために、下記事項について早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
近年多発する豪雨災害に備え、想定される堤防の決壊危険箇所に一刻も早
い強化対策をおこなうこと。
2
未対策の堤防周辺の自治体や住民等と協力し、的確な避難誘導や、救助体
制の強化、国民の防災意識向上の啓発に取り組むこと。
3
近年の豪雨災害は、予想をはるかに超える状況があることから、より的確
な想定基準に見直すこと。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
要望事項、本文ともに、国に何を求
めていくのかあいまいである。要望
が明確な要望事項2の趣旨のみ意9
に反映させる。
(民主党・県民連合提出)
△(修文)
意見書案
第
意8
(日本共産党)
号
乳幼児医療費自己負担割合のさらなる軽減等を求める意見
書
厚生労働省の2013年国民生活基礎調査によると、平均的な所得の半分を下回
る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合を示す「子どもの貧困率」は過去最悪
を更新し、16.3%となっている。全ての子どもが、いつでも、どこでも、医療
費の心配をすることなく医療機関を受診できる体制の整備は、子どもたちの健
やかな成長を保障するとともに、子育て世代への大きな支援となる。特に乳幼
児段階における早期発見・早期治療は子どもの生涯の健康を確保するうえにお
いて極めて重要であり十分な医療体制を構築する必要がある。
また、2013年内閣府の行った「少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調
査」では、20歳~59歳までの男女の65.7%が「子どもを持つタイミングを考え
る要素」として「経済的安定」をあげており、経済的な心配をせずに子どもを
産み育てられる環境づくりは、少子化を克服するうえでも欠かせないものとな
っている。
現在、ほとんど全ての地方公共団体で子どもの医療費無料化を含む助成制度
が実施されているが、対象年齢や所得制限、一部負担金の有無等、その内容に
は大きな格差が生じている。今後、地方公共団体の施策を一層充実させ、安心
して子どもを産み育てることのできる社会を実現させるためには、国による支
援が不可欠である。
よって国におかれては、居住地に関係なく、すべての子育て世帯が医療費の
心配をすることなく医療機関を受診できるよう、下記事項を講じるよう強く要
望する。
記
1
国の責任において、中学生までの医療費助成の早期制度化を行うとともに、
義務教育就学前児童の医療費自己負担の割合をさらに軽減すること。
2
地方公共団体が独自に行っている医療費助成制度に対して国民健康保険へ
の国庫補助の減額措置を廃止すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(民主党・県民連合提出)
○(賛成・
意見書案
第
意9
意7と統合)
(日本共産党)
号
意1 意1
災害に強い河川へ、河川改修・堤防補強等の対策を求め
る意見書
北関東・東北豪雨によって、鬼怒川堤防の決壊など、甚大な被害が引き起こ
され、多くの家屋被害を与えた。
国・地方公共団体による被災者の救援、支援を強化するとともに、被害を広
げた原因を解明し、緊急に河川等の危険箇所の総点検を行い、人命優先の立場
で、堤防未整備区域をはじめとする河川改修を進めることが必要である。
特に、今回の豪雨による被害を大きく広げた堤防の決壊は、増水した河川の
越流により、堤防の裏側の地盤や斜面が削られ、堤防の強度を低下させたこと
が決壊を招き、大量の川の水が一気に住宅地に流れ込み被害を広げた。今後の
原因調査をもとに、越流しても決壊させない堤防の補強なども含め、河川堤防
の対策を行うことが求められている。
また、今後は、雨水貯留などで、河川への流入を遅らせる流域対策を含めた
総合治水で、河川対策を行うことも必要である。
よって、国におかれては、河川改修、越流も含めた堤防補強、さらには総合
治水について、予算を大幅に拡充するとともに、的確な避難誘導や、救助体制
の強化、国民の防災意識向上の啓発を含め、地方公共団体とともに、計画的に
進めるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(維新の会提出)
意 5
△(修文)
(民主党・県民連合)
意見書案
第
号
地方財政の充実・強化を求める意見書
地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環
境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大する中で、人口減少対策を含
む地方版総合戦略の策定など、新たな政策課題に直面している。一方、地方公
務員をはじめ、人材が減少する中で、新たなニーズの対応が困難になっており、
公共サービスを担う人材確保を進めるとともに、これに見合う地方財政の確立
を目指す必要がある。
6月 30 日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針 2015」(「骨太
方針 2015」)において、政府は、目安として 2018 年度までの地方一般財源総額
の確保を示す一方で、高齢化による医療・介護・年金等にかかる費用の自然増
を 5,000 億円程度とし、実質的に抑制する方針を打ち出している。
本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが財政
の役割である。しかし、財政健全化目標を達成するためだけに、不可欠なサー
ビスが削減されれば、本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらす
ことは明らかである。
このため、2016 年度の政府予算、地方財政の検討に当たっては、歳入・歳出
を的確に見積もり、人的サービスをはじめとした社会保障予算の充実、地方財
政の確立を目指すことが必要である。
よって、国におかれては、早急に下記事項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 社会保障、被災地復興、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増
大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総
額の確保を図ること。特に、「骨太方針 2015」に「目安」として明記された
地方一般財源総額の確保を確実に進めること。
2 子ども・子育て支援新制度、地域医療構想の策定、地域包括ケアシステム
の構築、生活困窮者自立支援制度、介護保険制度や国民健康保険制度の見直
しなど、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障
予算の確保と地方財政措置を的確に行うこと。特に、高齢化による社会保障
の自然増を地方財政計画に適切に反映させること。
3 復興交付金、震災復興特別交付税などの復興に係る財源措置については、
(維新の会提出)
意 5
△(修文)
復興集中期間終了後の 2016 年度以降も継続すること。また、2015 年の国勢調
査を踏まえ、人口急減・急増自治体の行財政運営に支障が生じることがない
よう、地方交付税算定のあり方を検討すること。また、人件費削減など行革
指標に基づく地方交付税の算定は、交付税算定を通じた国の政策誘導であり、
地方自治、地方分権の理念に反するものであるから、このような算定を改め
ること。
4 法人実効税率の見直し、自動車取得税の廃止など各種税制の廃止、減税を
検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証した上で、代替財源の
確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。ま
た、償却資産に係る固定資産税やゴルフ場利用税については、市町村の財政
運営に不可欠な税であるため、現行制度を堅持すること。
5 地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」及び「まち・ひと・しごと
創生事業費」については、自治体の財政運営に不可欠な財源となっているこ
とから、現行水準を確保すること。また、これらの財源措置について、臨時・
一時的な財源から恒久的財源へと転換を図るため、社会保障、環境対策、地
域交通対策など、経常的に必要な経費に振り替えること。
6 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り、市町村合併の算
定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した段
階補正の強化などの対策を講じること。
7 地方財政計画や地方税制のあり方、地方交付税総額は国の政策方針に基づ
き一方的に決定するのではなく、国と地方の十分な協議を経た上で決定する
こと。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(維新の会提出)
意 8
△(修文)
(日本共産党)
意見書案
第
号
国保財政の安定を確立し乳幼児医療費自己負担割合の更な
る軽減をあり方の検討を求める意見書
厚生労働省の2013年国民生活基礎調査によると、平均的な所得の半分を下回
る世帯で暮らす18歳未満の子どもの割合を示す「子どもの貧困率」は過去最悪
を更新し、16.3%となっている。全ての子どもが、いつでも、どこでも、医療
費の心配をすることなく医療機関を受診できる体制の整備は、子どもたちのす
こやかな成長を保障するとともに、子育て世代への大きな支援となる。特に乳
幼児段階における傷病の早期発見・早期治療は子どもの生涯の健康を確保する
上において極めて重要であり十分な医療体制を構築する必要がある。
また、2013年内閣府の行った「少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調
査」では、20歳~59歳までの男女の65.7%が「子どもを持つタイミングを考え
る要素」として「経済的安定」を挙げており、経済的な心配をせずに子どもを
産み育てられる環境づくりは、少子化を克服する上でも欠かせないものとなっ
ている。
現在、ほとんど全ての地方公共団体で子どもの医療費無料化を含む助成制度
が実施されているが、対象年齢や所得制限、一部負担金の有無等、その内容に
は大きな格差が存在している。今後、地方公共団体の施策を一層充実させ、安
心して子どもを産み育てることのできる社会を実現させるためには、国による
支援が不可欠である。
よって国におかれては、居住地に関係なく、全ての子育て世帯が医療費の心
配をすることなく医療機関を受診できるよう、下記事項を講じるよう今後、事
業の広域化により事務の共通化を行い、市町村間格差を無くしていくことで、
子育て世帯が医療費の心配をすることなく医療機関を受診することができるよ
うに強く要望する。
記
1 国の責任において、義務教育就学前児童の医療費自己負担の割合を更に軽
減すること。国保財政の安定化に資する施策を講じ、乳幼児医療費自己負担
のあり方を検討すること。
2 地方公共団体が独自に行っている医療費助成制度に対して国民健康保険へ
の都道府県単位での保険料の平準化を進め、国庫補助の減額措置を廃止する
こと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
(日本共産党提出)
△(修文)
意1
(自由民主党)
意見書案
第
号
首都機能バックアップ構造等の構築を求める意見書
我が国の中枢機能は首都圏に一極集中しており、大規模災害等、ひとたび非
常事態が生じた場合、機能不全に陥ることになる。一方、マグニチュード7
(M7)級の首都直下地震は、30 年以内の発生確率が 70%と、いつ発生して
も不思議ではないとされている。このため、首都にいかなる事態が発生しても、
国の中枢機能が維持継続できるよう、政治、行政、経済等の機能について、平
時から地方に機能・権限を分散することも含め、必要な措置を講じておくこと
が国家の危機管理として急務の課題である。
平成 25 年 12 月に「首都直下地震対策特別措置法」が施行されたことを受け、
平成 26 年3月には、切迫性の高いM7級の地震を想定した政府業務継続計画
(首都直下地震対策)が策定されたところであるが、東京圏外の政府の代替拠
点のあり方等については今後の検討課題とされており、国土全体を視野に入れ
たバックアップ構造構築のためにも、代替拠点について速やかに検討を進める
べきである。
よって、国におかれては、下記事項に早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
国土の防災性を高める観点から「関西における首都機能のバックアップ構
造の構築」及び「国土のリダンダンシー(多重性)の確保」に向けたハード
・ソフト両面からの取組を重点的に進め、双眼型の国土形成を推進すること。
2
巨大災害への対応力強化と災害対応における世界への貢献を一層推進する
ため、平時より、防災から復興まで一連の災害対策を担う防災庁(仮称)を
関西に創設すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(日本共産党提出)
△(修文)
意2
(自由民主党)
意見書案
第
号
人や企業等の地方分散を促す仕組みの構築を求める意見書
大幅な人口減少と東京圏への人口の過度の集中によりの一方で、多くの地方
が消滅の危機に瀕している。衰退・疲弊している。また、東京圏は今後急速な
高齢化に直面し、我が国を衰退へと導きかねない。
これを回避し、日本全体が活力を維持するには、東京一極集中の是正に向け
た取組を着実に推進しなければならない。
そのためには、東京圏への人口流入を抑制するとともに、東京から地方への
人の流れを作ることが必要である。
地方への人の流れを生み出すに当たり、地方は地方の努力により施策を実施
するが、国においても東京に集中する人・企業・資本を地方に還流させる仕組
みを自ら構築し、実行すべきである。
よって、国におかれては、人や企業等の地方分散を促進するため、下記事項
に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
東京圏における企業等の立地抑制、大学の定員超過抑制や定員制限など東
京圏への人口流入を抑制すること。
2
「地方創生に資すると考えられる政府関係機関の地方移転に係る提案」に
対する地方からの提案を尊重するとともに、職員の居住環境に十分配慮しつ
つ、数値目標を設定するなど、国自らが主体的に政府関係機関の地方移転を
促進すること。
3
東京圏から地方への人や企業の移動を促す取組を更に推進するため、法人
税について東京圏、その他の都市圏、多自然地域で異なる税率を適用する地
域別税率制度を導入すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(日本共産党提出)
×(反対)
意3
(公明党・県民会議)
意見書案
第
号
地方創生に係る新型交付金等の財源確保を求める意見書
将来にわたっての「人口減少問題の克服」と「成長力の確保」の実現のため
には、総合戦略の政策パッケージを拡充強化し、「地方創生の深化」に取り組
むことが必要である。
国は6月 30 日、平成 28 年度予算に盛り込む地方創生関連施策の指針となる
「まち・ひと・しごと創生基本方針 2015」を閣議決定した。
今後、国においては、全国の地方自治体が平成 27 年度中に策定する「地方版
総合戦略」を推進するとともに、その戦略に基づく事業など「地域発」の取組
を支援するため、地方財政措置における「まち・ひと・しごと創生事業費」や
平成 28 年度創設される新型交付金など、5年間にわたる継続的な支援とその財
源の確保を行うことが重要となる。
よって、国におかれては、地方創生の深化に向けた支援を行うため、下記事
項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 地方財政措置における「まち・ひと・しごと創生事業費」と各府省の地方
創生関連事業・補助金、さらには新型交付金の役割分担を明確にするととも
に必要な財源を確保すること。
2 平成 27 年度に創設された「まち・ひと・しごと創生事業費(1兆円)」に
ついては、地方創生に係る各地方自治体の取組のベースとなるものであるか
ら、恒久財源を確保の上、5年間は継続すること。
3 平成 28 年度に創設される新型交付金については、平成 26 年度補正予算に
盛り込まれた「地方創生先行型交付金」以上の額を確保するとともに、その
活用については、例えば人件費やハード事業等にも活用できるなど、地方に
とって使い勝手の良いものにすること。
4 新型交付金事業に係る地元負担が生じる場合は、各地方自治体の財政力な
どを勘案の上、適切な地方財政措置を講ずるなど意欲のある地方自治体が参
加できるよう配慮すること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(日本共産党提出)
△(修文)
意4
(公明党・県民会議)
意見書案
第
号
政府関係機関等の地方移転の推進を求める意見書
地方創生の一環として国が打ち出した中央省庁や独立行政法人等の地方移転
については、8月末までに 42 道府県から 69 の政府関係機関を誘致する提案が
なされた。
本県においても、防災、科学技術、国際・観光、医療などの7分野において、
兵庫の持つ地域資源との相乗効果が期待できる全 20 機関の誘致を提案したと
ころである。また、本県提案の実現に向け、府省との折衝、誘致に伴う用地確
保・施設整備、誘致先市町との調整等の具体的な検討・調整を行うため「兵庫
県政府機関移転推進本部」を設置するとともに、誘致先市町の地方創生戦略へ
の位置づけについても働き掛けることとしている。
国においては、各府省における検討や有識者会議の意見聴取などを通じ、地
方移転の必要性や効果、機能の確保等について公平性・透明性のあるプロセス
の下で、本年度末までに移転する政府関係機関等を決定する予定である。
この取組は、東京の一極集中を是正するため、地方の自主的な創意工夫を前
提に、それぞれの地域資源や産業事情等を踏まえ、地方における「しごと」と
「ひと」の好循環を促進することを目的としており、その着実な実現は地方創
生に大いに資するものである。
よって、国におかれては、職員の居住環境などを十分に配慮しつつ、積極的
に政府関係機関等の地方移転を推進されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(日本共産党提出)
△(修文)
意5
(民主党・県民連合)
意見書案
第
号
地方財政の充実・強化を求める意見書
地方自治体は、子育て支援、医療、介護などの社会保障、被災地の復興、環
境対策、地域交通の維持など、果たす役割が拡大する中で、人口減少対策を含
む地方版総合戦略の策定など、新たな政策課題に直面している。一方、地方公
務員をはじめ、人材が減少する中で、新たなニーズの対応が困難なっており、
公共サービスを担う人材確保を進めるとともに、これに見合う地方財政の確立
を目指す必要がある。
6月 30 日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針 2015」(「骨太
方針 2015」)において、政府は、目安として 2018 年度までの地方一般財源総額
の確保を示す一方で、高齢化による自然増を 5,000 億円程度とし、実質的に抑
制する方針を打ち出している。
本来、必要な公共サービスを提供するため、財源面でサポートするのが財政
の役割である。しかし、財政健全化目標を達成するためだけに、不可欠なサー
ビスが削減されれば、本末転倒であり、国民生活と地域経済に疲弊をもたらす
ことは明らかである。
このため、2016 年度の政府予算、地方財政の検討に当たっては、歳入・歳出
を的確に見積もり、人的サービスをはじめとした社会保障予算の充実、地方財
政の確立を目指すことが必要である。
よって、国におかれては、早急に下記事項に取り組まれるよう強く要望する。
記
1 社会保障、被災地復興、環境対策、地域交通対策、人口減少対策など、増
大する地方自治体の財政需要を的確に把握し、これに見合う地方一般財源総
額の確保を図ること。特に、「骨太方針 2015」に「目安」として明記された
地方一般財源総額の確保を、別枠加算を除き、確実に進めること。
2 子ども・子育て支援新制度、地域医療構想の策定、地域包括ケアシステム
の構築、生活困窮者自立支援制度、介護保険制度や国民健康保険制度の見直
しなど、急増する社会保障ニーズへの対応と人材を確保するための社会保障
予算の確保と地方財政措置を的確に行うこと。特に、高齢化による社会保障
の自然増を地方財政計画に適切に反映させること。
3 復興交付金、震災復興特別交付税などの復興に係る財源措置については、
復興集中期間終了後の 2016 年度以降も継続すること。また、2015 年の国勢調
(日本共産党提出)
査を踏まえ、人口急減・急増自治体の行財政運営に支障が生じることがない
よう、地方交付税算定のあり方を検討すること。
4 法人実効税率の見直し、自動車取得税の廃止など各種税制の廃止、減税を
検討する際には、自治体財政に与える影響を十分検証した上で、代替財源の
確保をはじめ、財政運営に支障が生じることがないよう対応を図ること。ま
た、償却資産に係る固定資産税やゴルフ場利用税については、市町村の財政
運営に不可欠な税であるため、現行制度を堅持すること。
5 地方財政計画に計上されている「歳出特別枠」及び「まち・ひと・しごと
創生事業費」については、自治体の財政運営に不可欠な財源となっているこ
とから、現行水準を確保すること。また、これらの財源措置について、臨時・
一時的な財源から恒久的財源へと転換を図るため、社会保障、環境対策、地
域交通対策など、経常的に必要な経費に振り替えること。
6 地方交付税の財源保障機能・財政調整機能の強化を図り、市町村合併の算
定特例の終了を踏まえた新たな財政需要の把握、小規模自治体に配慮した段
階補正の強化などの対策を講じること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
(日本共産党提出)
△(修文)
意6
(維新の会)
意見書案
第
号
地方創生実現へ向けた支援の充実を求める意見書
国において「まち・ひと・しごと創生法」が昨年制定されたことを受け、本
県では、少子高齢化や人口減少、東京一極集中の是正といった課題に対し、地
域の活力を生み出す戦略や施策の方向性をまとめた「兵庫県地域創生条例」を
本年3月に制定した。
さらに、「日本の縮図」と言われる本県は、都市部から中山間地域、日本海
から瀬戸内海と広大であることから、多種多様な地域課題を抱えており、これ
らを解決し地域再生の施策を推進するために「地域創生総合戦略」を策定した。
一方、総務省が発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、国内
の日本人の人口は6年連続で減少するとともに、41 道府県で人口が減少して
いる。中でも、本県の減少数は3番目に多い状況であり、早期の対策を有効的
に実施しなければ、この先更なる人口減少が進むことは明らかで、深刻な問題
である。現役世代の減少により税収の減少が予想される中、今後後期高齢者の
割合が高くなることなどから社会保障費も更に増え続ける。
よって国におかれては、これら待ったなしの状況を踏まえ、「地方創生」実
現のため、下記事項について適切な措置を講じるよう強く要望する。
記
1
策定した総合戦略を効果的かつ切れ目なく実現するために、予算の確保に
努めること。
2
複数年にわたる計画実施、施策展開のため、継続的な支援に努めること。
3
地域課題の実態に合った施策になるように、より自由度が高く、地方や地
域の意見を大いに反映する地方主体の制度になるように努めること。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
修文:(記の新しい項目として、以下の文章を加える)
社会保障の自然増抑制方針をやめ、地方財源については、社会保障の安定化
分や地方単独事業も含めて地方交付税を確保し、増額すること。
(日本共産党提出)
○(賛成)
意7
(維新の会)
意見書案
第
号
堤防決壊危険箇所の早期対策を求める意見書
9月 10 日の台風 18 号の影響で降り続いた豪雨によって、栃木・茨城両県で
は鬼怒川の堤防が決壊するなど、関東や東北では大規模な水害に見舞われた。
決壊地点は 10 年に一度起きると想定される洪水に対応できないとして、改
修の計画をしていたとのことであるが、同様に国が管理する全国の川の堤防
(総延長 13,390 キロメートル)のうち、16%に当たる 2,159 キロメートルが
強化対象とされている中、全ての堤防強化の完了時期は財政難等の理由もあり
見通せていないとのことである。
本県も、平成 16 年の台風 23 号による円山川や、平成 21 年の台風9号によ
る佐用川流域一帯の浸水被害などの豪雨災害等を経験し、対策を進めてきたと
ころではあるが、未整備の河川もあり、特に武庫川等の都市部で決壊が起これ
ば甚大な被害が想定される。
よって国におかれては、近年多発する豪雨災害から国民の生命や財産を守る
ために、下記事項について早急に取り組まれるよう強く要望する。
記
1
近年多発する豪雨災害に備え、想定される堤防の決壊危険箇所に一刻も早
い強化対策を行うこと。
2
未対策の堤防周辺の自治体や住民等と協力し、的確な避難誘導や、救助体
制の強化、国民の防災意識向上の啓発に取り組むこと。
3
近年の豪雨災害は、予想をはるかに超える状況があることから、より的確
な想定基準に見直すこと。
以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。