平成 27 年度あいち医療通訳システム運営事務局業務 委託要綱 1 目 的

平成 27 年度あいち医療通訳システム運営事務局業務 委託要綱
1
目 的
愛知県内に居住する約 20 万人の外国人県民に医療行為を受診する際の言語面の
不安を取り除くとともに医療機関等に対する外国人受診者対応の負担軽減を図り、
外国人県民が自立して、安全で安心して暮らせる地域を目指すため、平成 27 年度
事業計画に則り「あいち医療通訳システム」の運営を行う。
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業務内容
(1) 医療通訳者の養成等に係る業務
協議会が別途示す養成計画に基づき、受託者は、必要な人員を確保して以下の
業務を実施する。なお、会場の確保(借上料、光熱費等は受託者負担)、研修内
容の決定及び試験問題の作成は協議会が行う。
① 新規医療通訳者の募集及び養成
ア
新規医療通訳者は、一般公募により募集する。
イ
対象言語は英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語のう
ち1言語とする。
ウ
養成数は、各言語について最大 20 名程度とする。
エ
医療通訳応募者に対し、一定レベル以上の語学能力を有しているか否かを
判断するため、筆記及び面接により試験を実施する。
オ
語学能力試験に合格した医療通訳候補者に対し、当システムの医療通訳者
として求められる知識・心構え・通訳技術に関する基礎研修(7日間・36 時
間)を実施する。
カ
基礎研修終了後、当システムの医療通訳者として求められる知識・スキル
を修得したか否かを判断するため、筆記及び面接により認定試験を実施する。
キ
認定試験に合格した新規医療通訳者に対して、受託者の企画により、医療
機関の協力を得て、現場研修を行う。また、身分証等を作成して配付する。
② 平成 23 年度より養成している医療通訳者へのフォローアップ
平成 23 年度より養成している医療通訳者に対し、派遣にあたって新たに必要
となった知識等を提供するため、受託者の企画により、フォローアップ研修を
実施する。
(2) 医療通訳者派遣・電話通訳・文書翻訳のサービス提供に係る業務
受託者は、平成 27 年 4 月から平成 28 年 3 月にかけて以下の業務を実施する。
ただし、電話通訳に係る業務は、後述の条件を満たす業者を公募し、協議会と
協議の上、再委託することができる。
なお、サービスを提供する対象は、協議会に対して予め申込のあった医療機関、
保健所、その他必要と認める機関(以下、
「医療機関等」という。)が利用できる
こととする。
また、運営事務局は名古屋市内に受託者が設置し、専用電話・FAX番号及び
メールアドレス(協議会の指定する番号等を使用するよう手配すること)を設け
るとともに、原則 2 名程度のコーディネーターを配置して、以下に掲げる内容の
他、医療通訳者や医療機関等のフォロー、外国人県民への対応、緊急時の対応等
を行い、当システムが円滑に機能するよう全体の調整等も行う。
① 医療通訳者派遣
ア
医療通訳者の派遣は、医療機関等からの依頼(派遣日の3営業日前までに
運営事務局へ「通訳者派遣依頼書」がFAX等により提出されるが、緊急の
場合も、可能な範囲において対応する)により行う。
イ
派遣依頼の受付時間は、平日の午前9時 00 分から午後5時 30 分までとす
る。なお、通訳者を派遣している場合は、この時間帯に関わらず、対応する。
ウ
対応言語は英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語の5
言語とする。
エ
医療通訳者は、原則として(1)①カの認定試験に合格した者(平成 23 年度
より養成している医療通訳者を含む。)とする。なお、医療通訳者が確保でき
ない場合は、運営事務局において対応する。
オ
医療通訳者の派遣可能時間は、原則として、医療機関等の診療時間内とす
る。
カ
派遣方法は以下の 3 方法とし、医療通訳者への謝礼(税込)は、派遣パタ
ーンに応じた記載のとおりとする。なお、2 時間を超えた場合は、1時間毎
に記載金額の2分の1の額を加算する。
A
日常的な診療・検査に対応する通訳派遣
3,000 円/2時間
B
インフォームド・コンセントなど高度な通訳派遣
5,000 円/2時間
C
特定の曜日・時間帯など定時の通訳派遣
5,000 円/2時間
※ 通訳時間は、医療機関等の職員、医療通訳者、外国人の三者で打合せ
を始めた時間から、三者で終了を確認した時間までとする。
キ
医療通訳者への謝礼は、利用の翌月末に、医療機関等へ請求して支払われ
た金額を、医療通訳者に対して支払う(振込手数料は受託者負担)。また、
所得税の源泉徴収など、関連する税処理も行う。
② 電話通訳
ア
医療機関等が、予め以下の利用コースから選択して運営事務局に申し込む
ことにより、専用電話番号(協議会の指定する番号を使用するよう手配する
こと)へ直接かけて電話通訳を利用できるようにする。
A
月額基本料 10,000 円 通訳時間 400 分
B
月額基本料 5,000 円 通訳時間 200 分
C
月額基本料 3,000 円 通訳時間 90 分
D
月額基本料 1,000 円 通訳時間 20 分
※ 愛知県内市町村の保健医療の窓口にあっては、毎月 20 分程度まで料金
の負担はないものとする。
※ 各コースの通訳時間を超えた場合は、10 分毎に 1,000 円を加算する。
イ
対応言語は、英語、中国語、ハングル、ポルトガル語、スペイン語、フィ
リピン語の6言語とする。
ウ
対応時間は、24 時間・365 日とする。
エ
再委託した場合は、電話通訳利用料は、医療機関等へ請求して支払われた
金額を、電話通訳業者に対して支払う(振込手数料は受託者負担)。
オ
医療機関等は、専用のURLにおいて、利用履歴(必要に応じて、医療通
訳者派遣、文書翻訳も含む)を確認できる。
③ 文書翻訳
ア
文書翻訳は、医療機関等からの依頼(運営事務局へ「翻訳依頼書」及び翻
訳原稿がFAX等により提出される)により医療通訳者が行うものとし、1
週間程度で返送する。なお、運営事務局においても、ネイティブ等によるダ
ブルチェックを行う。
イ
対応言語は英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語の5
言語とする。
ウ
医療通訳者は、原則として(1)①カの認定試験に合格した者(平成 23 年度
より養成している医療通訳者を含む。)とする。なお、医療通訳者が確保で
きない場合は、運営事務局において対応する。
エ
翻訳原稿は、原則として、直接外国人へ渡すための医療機関への紹介状等
とし、謝礼は、A4サイズ1枚で 3,000 円とする。なお、医療通訳者の謝礼
は、利用の翌月末に、医療機関等へ請求して支払われた金額を、医療通訳者
に対して支払う(振込手数料は受託者負担)。また、所得税の源泉徴収など、
関連する税処理も行う。
(3) 広報、利用促進に係る業務
受託者は、本システムの広報、利用促進に関して以下の業務を行う。
① 広報業務
受託者は、以下の内容を盛り込んだホームページ(協議会の指定するURL
を使用し、現在の内容を継承するよう手配すること)を運営し、活用のための
改良を随時行う。また、協議会から指示のあった場合には、各ページの閲覧数
を報告する。
ア
医療機関等が利用できる様式の提供、依頼方法等のフロー図
イ
当システムのPR(外国人向け、医療機関向けなど)
ウ
医療通訳者の情報交換の場(掲示板、メーリングリスト等)
エ
バナー広告
オ
その他必要な情報の提供
※ 外国人向けの内容など、必要に応じて日本語と6言語(英語、中国語、ハング
ル、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語)により提供する。
② 利用促進業務
受託者は、ホームページの積極的運営等の利用促進につながるような活動や利
用促進に繋がる医療機関向けの情報提供等を行う。
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その他
(1) 受託者は当システムの利用状況(派遣件数、謝礼等に係る会計、問合せ内容な
ど)について、各月ごとに翌月5日までに、協議会へ報告する。また、派遣件数
等の利用状況については、翌週の営業初日に協議会へ報告する。なお、これ以外
にも、協議会から指示のあった場合には、その都度報告する。
(2) 委託期間中は、委託業務の内容全般を常に把握している専任の担当者(協議会
との連絡調整担当者)を置くこと。
(3) 委託業務を遂行する上で必要となる一切の経費は、受託者が負担すること。