Art Court Frontier 2015 #13 プレスリリース Ya g i A r t Managemanet, Inc. Art Court Frontier 2015 #13 展覧会開催のご案内 関西アート界から、若手アーティストを発信します。 今後の活躍が期待される関西にゆかりのある若手アーティスト4組によるグループ展を開催します。 Art Court Frontier展は2003年よりアニュアルで継続開催しており、今年13回目を迎えます。本企画では、美術界の第一線で活躍中のキュ レーター、 アーティスト、 ジャーナリスト、批評家などに出展アーティストの推薦を1名ずつ依頼しています。 過去12回は、関西からの若手作家の動向を大きく掴み、通観いただくために約10組によるグループ展として開催して参りました。会場では新 進気鋭の作家がエネルギーをぶつけ合い作品展示を展開し、各年の特色を見せながら、瑞々しいエネルギー溢れる展覧会となりました。 今回より、本企画が参加作家のより強固なアピール拠点となるための展開として、 これまでの趣旨を引き継ぎつつ、それぞれの充実した紹介を 目標に加え、出展アーティスト数を半数程に絞り込むことで会場スペース面の制約を軽減し、 ダイナミック且つ十分な余白空間が採用できる作 品展示を致します。 流れる時間を切り取るように、 レーザーポインターの光が通過してゆく。東畠孝子 [推薦:豊永政史]は、時間・身体・記憶をテーマに、既製品(他者) と作家が生成したもの(主体)とが混在した空間で、 インスタレーションを展開してゆきます。反復する日常の中に生じる差異を手がかりに、他者 と主体との関係の中でこそ、時間が生み出されていることに気づかされます。 「目の前にあるものを見て理解する」行為に意識を向け、人の認識をあぶり出しながら「ものの本来の姿」について探究する堀川すなお[推薦: モチーフの質感や色味などの要素を排除し、青色鉛筆のみで描かれるドローイングは、物質の内側を緻密に観察し、 コンパスや 吉岡恵美子] 。 定規を用いて、 さながら製図のように正確に構造と細部を写し取ってゆきます。表れたイメージは普段私達が抱いているものと大きく異なり、理 解しているはずのものに潜む未知の側面が浮かび上がります。堀川はまた「形を観察、説明する言葉をもとに描く」場合など、伝達の方法で変 化する認識を辿り、 「見ること/見えること」をテーマに制作を続けています。 ガラスとその周囲に存在する、張りつめた、無意識に息を潜めてしまうような感覚。脆さ、繊細さ、弱さを持つからこそ強い印象を与える――。 谷口 嘉[推薦:以倉 新]は、作為を最小限に抑え、素材が持つ道理に委ねながら成された形を受け入れ、 ガラスそのものをコンセプトとし、作品に昇 華させてゆきます。 contact Gonzo [推薦:安部美香子]は、肉体を衝突させるスリリングな即興的パフォーマンスや映像、写真作品で人々を魅了しています。暗黙の ルールに則りながらも、喧嘩と見まがうほどの激しい動きは、合理化とエコノミーの時代に置き忘れた「ただの身体」を、見るもの一人一人に取り 戻させてくれます。本展では、写真作品を発表予定。 今後の活躍が期待されるFrontier作家たちによる「関西の現在」を、 どうぞお見逃しなく !(*敬称略) images:左より|contact Gonzo《portraits with flying yellow object》(撮影:contact Gonzo)、東畠孝子《River on a Wall》 (撮影:豊永政史) 、堀川すなお《葉っぱ#2》(部分)、谷口嘉《Untitled》(部分) 【展覧会概要】 展覧会タイトル: Art Court Frontier 2015 #13 ◆関連イベント:8月2日(日) 会 ギャラリートーク:15:00 ∼16:30 期: 2015年8月1日(土)∼ 9月12日(土) *日・月 休 廊、8月2日(日)のみ11:00∼18:00開廊 〔 出展作家によるプレゼンテーション + 会 場: アートコートギャラリー 大阪市北区天満橋1-8-5 OAPアートコート1F 推薦者とのディスカッション 〕 開廊時間: 11:00∼19:00(土曜日は∼17:00) *参加費500円(ドリンクサービス有、要予約) 出展作家: 推薦者4名による推挙により各1作家, 計4作家を選出 *別紙参照 レセプション: 16:30 ∼18:00 主 催:アートコートフロンティア展開催実行委員会、アートコートギャラリー 協賛・協力:三菱地所株式会社、三菱マテリアル株式会社、三菱地所プロパティマネジメント株式会社 他 認 定:公益社団法人企業メセナ協議会 ※ビジュアル資料ご希望の方は、お気軽にお問合せ下さい。 お問い合わせ:アートコートギャラリー(八木・灰田)〒530-0042 大阪市北区天満橋1-8-5 OAPアートコート1F E-mail:[email protected] URL:www.artcourtgallery.com TEL:06-6354-5444 FAX:06-6354-5449 Art Court Frontier 2015 #13 01 出展作家略歴 コンタクトゴンゾ contact Gonzo 写真 推薦者 安部美香子 朝日新聞記者 2006年に塚原悠也と垣尾優により結成。肉体の衝突を起点とする独自 の牧歌的崇高論を構築し、即興的なパフォーマンス作品や、映像、写 真作品を制作。contact Gonzoとは、集団の名称であると同時に彼ら の追究する方法論の名称でもある。現在、事務所を自分たちで作りな がら、様々な果物を時速100キロで身体に打ち込む実験や、山中の斜 面を滑り降りる「山サーフィン」を開発中。メンバーは個々において もそれぞれの分野で作品を発表。 吉原治良賞記念プロジェクト 2008 入賞、トヨタコレオグラフィーア ワード2014 ファイナリスト(塚原悠也として)、2014年 京都国際 舞台芸術祭参加。 《portraits with flying yellow object》 2014 撮影:contact Gonzo 02 谷口 嘉 Yoshimi Taniguchi ガラス、インスタレーション 推薦者 以倉 新 静岡市美術館学芸課長 1978年 神奈川県生まれ 2001年 多摩美術大学立体デザイン専攻 クラフトデザイン専修ガラスコース卒業 |主な展覧会| 2015年 2kw 変電所計画「バランスのとり方」 石川 丘子・谷口 嘉・奈良田 晃治 三人展 (2kw gallery、大阪) 2013年 谷口 嘉 展(2kw gallery、大阪) 新世代への視点2013(ギャラリー現、東京) 《Untitled》2015 03 東畠 孝子 Takako Higashihata 彫刻、インスタレーション 推薦者 豊永 政史 1984年 大阪府生まれ 2008年 京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業 2011年 Garrit Rietvert Academic 陶芸専攻卒業 |主な展覧会| 2015年 「40 years Galerie De Witte Voet」 (Gallery De Witte Voet、オランダ) 2014年 「(almost) Starting over」(コーポ北加賀屋、大阪) 2011年 個展「Moon, River」(Gallery De Witte、オランダ) デザイナー 《Ceramic》 2014 撮影:豊永政史 04 堀川すなお Sunao Horikawa 平面 1986年 大阪府生まれ 2008年 クーパーユニオン芸術大学交換留学 2010年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業 2012年 京都市立芸術大学美術研究科絵画専攻油画分野修了 2015年 平成27年度 ポーラ美術復興財団在外研修員としてニュー ヨークにて研修中 推薦者 吉岡恵美子 インディペンデント・キュレーター |主な展覧会| 2015年 「解釈と行為 SEEING AND PRACTICING」 (大阪府江之子島文化芸術創造センターRoom.2、大阪) 2013年 「クリテリオム87 堀川すなお」 (水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室、茨城) 2010年 「descriptive geometries」(Kodama Gallery、京都) 《葉っぱ #2》(部分)
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