Palo Alto Networks社製 PA-500 UTMアプライアンス ベンチマークテスト

Palo Alto Networks 社製
UTM アプライアンス
ベンチマークテストレポート
DUT(テスト対象装置: Device Under Test)
Palo Alto Networks 社製 PA-500
2015/07/08
SEC-00012
2015/07/08
SEC-00012
目次
■ベンチマークテストの内容.................................................................................. 3
■DUT(テスト対象装置: Device Under Test) .................................................... 3
■本資料作成のために用いた測定器 ...................................................................... 3
■テストトラフィックについて................................................................................... 3
■ベンチマークテスト項目と説明 ............................................................................ 3
■本資料での専門用語 .................................................................................... 4
■本資料でのテストに関する諸元 .......................................................................... 6
1.テスト時の物理構成 ................................................................................. 6
2.テスト時の論理構成 ................................................................................. 7
3.PA-500 の MIB ..................................................................................... 7
4. その他の Spirent Avalanche C100 の設定 ..................................................... 8
■テスト結果 ................................................................................................. 9
1. 単位時間あたりの新規 TCP コネクション確立数の調査 ............................................ 9
2. 最大アプリケーションスループットの調査 .............................................................. 9
■ベンチマークテスト機材 .................................................................................. 10
■リファレンス ............................................................................................... 10
■PA-500 設定 .......................................................................................... 11
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中規模エンタープライズ向け UTM アプライアンスベンチマークテストレポート
■ベンチマークテストの内容
アプリケーショントラフィックをテスト対象機器に印加し、新規コネクション数、スループットテスト性能を測
定する。あわせてテスト対象機器の CPU とメモリについての情報を取得し、比較検討する。
■DUT(テスト対象装置: Device Under Test)
・Palo Alto Networks 社製
PA-500
・製品 URL:
https://www.paloaltonetworks.jp/products/platforms/firewalls/pa-500/overview.html
・Version:6.1.0
■本資料作成のために用いた測定器
・Spirent Communications 社製 Spirent Avalanche C100
・Version 4.46
■使用ポート
クライアント群
:1000BASE-T(1 ポート)
サーバ群
:1000BASE-T(1 ポート)
■テストトラフィックについて
疑似クライアントに接続されているポートをクライアント群ネットワーク、疑似 Web サーバに接続されてい
るポートをサーバ群のネットワークとして使用する。各アプリケーションの TCP コネクションはクライアント群ネッ
トワーク上の擬似クライアントから開始する。なお、本ドキュメント中では FTP による試験が含まれるが、パ
ッシブモードではないデータ転送用コネクション(本ドキュメント中ではアクティブモードと呼んでいる)を用いる
ときには、例外的にサーバから SYN(コネクション確立要求)が送信される。
Spirent Avalanche C100(疑似クライアント、疑似サーバ)による負荷量の設定は、アプリケーショ
ンをシナリオに沿って実施する仮想的なユーザの数に基づいて行った。仮想ユーザによるトラフィックを徐々
に増加させ、持続的に処理可能と考えられ、またエラーなどが出ない負荷のときの数値を測定値として採
用した。仮想ユーザによるシナリオの内容については後述する。
■ベンチマークテスト項目と説明
1.TCP 新規コネクション毎秒テスト
HTTP、SSL(HTTPS)の TCP の新規コネクションテストを行った。
HTTP、SSL のいずれも、1仮想ユーザあたりのシナリオは、コネクション確立後 GET メソッドをもちいて
index.html コンテンツをサーバに要求し、これに対してサーバは 200 OK で応答、これをクライアントが受
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信すると RST をサーバに送信してコネクションを切断するというものである。サーバからのレスポンスに含まれ
る メ ッ セ ー ジ ボ デ ィ の サ イ ズ を 、 64bytes 、 512bytes 、 2kbytes 、 44kbytes 、 100kbytes 、 1
Mbytes の 6 種類でテストを行った。
2.アプリケーションスループット性能
HTTP/SSL および FTP のアプリケーションのスループットテストを行った。
HTTP と SSL では、1仮想ユーザあたりのシナリオは、コネクション確立後 GET メソッドをもちいて
index.html コンテンツをサーバに要求し、これに対してサーバは 200OK で応答、これを 50 回同一コネ
クション上で繰り返したのちにクライアントが RST をサーバに送信してコネクションを切断するというものであ
る。サーバからのレスポンスに含まれるメッセージボディのサイズを、64bytes、512bytes、2kbytes、
44kbytes、100kbytes、1Mbytes6 種類でテストを行った。
FTP では、1 仮想ユーザあたりのシナリオは、ポート番号 21 番でコネクション確立・ログイン後 1 ファイル
をダウンロードしたのちに制御用のコネクションも閉じるというものである。コネクションの切断は、制御用、デ
ータ転送用のいずれも FIN を用いている。また、ファイルをダウンロードするコネクションはパッシブモードとアク
ティブモードのそれぞれでテストを実施した。ダウンロードするファイルのサイズは、10KiB、100KiB、1MiB、
10MiB の 4 種類でテストを行った。
※1KiB=1,024bytes、1MiB=1,048,576bytes
■本資料での専門用語
【TCP】
TCP は OSI 参照モデルのトランスポート層にあたる。TCP では各コンピュータ上で実行されている、アプ
リケーション間での通信方法を規定している。
【SSL】
Secure Sockets Layer。TCP/IP ネットワークでデータを暗号化して送受信するプロトコル(通信手
順)の一つであるが、本ドキュメント中では SSL≒HTTPS としている。
【TCP 新規コネクション】
TCP の通信ではデータ転送を行う前にコネクションの確立(3way ハンドシェイク)を行う。 この3ウェ
イハンドシェイクによって発生する新規のコネクションの確立を TCP 新規コネクションとする。
【CPS】
1秒あたりに確立された新規 TCP コネクション数。
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【トランザクション】
本資料でのトランザクションとは、HTTP および SSL(HTTPS)については擬似クライアントから生成さ
れる HTTP のリクエストメッセージの実行とその応答のペアである。HTTP1.1 persistence 機能では1
つの TCP のコネクション上で複数のトランザクション(HTTP リクエスト)を実現しているためトランザクショ
ン数≠コネクション数となることが多い。
【TPS】
1秒あたりに成立したトランザクション数。
【スループット】
本資料中では、単位時間あたりに Spirent Avalanche C100 のクライアントポートが受信したパケッ
トの総オクテット数の総和。TCP ヘッダ等のオーバーヘッドはスループットに含まれる。
【KiB】
2 進接頭辞の KiB(キビバイト)では 210=1,024 バイトを意味している。
【MiB】
2 進接頭辞の MiB(メビバイト)では 220=1,048,576 バイトを意味している。
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■本資料でのテストに関する諸元
1.テスト時の物理構成
今回のテストで用いた測定器は、Spirent Communications 社製 Spirent Avalanche C100 で
ある。図に示すように 1000Base-T を 2 ポート用い、サーバ疑似用に 1 ポート、クライアント疑似用に 1
ポート設定し、PA-500 と接続した。負荷試験と並行して PA-500 の CPU およびメモリの情報取得がで
きるように、コンソール用 PC は Spirent Avalanche C100 および PA-500 のマネジメントポートと通信
できるようにした。CPU およびメモリの使用率の情報は、SNMP を用いて取得した。本ドキュメント中で用
いられる測定値は、前述の CPU およびメモリの使用率を除き、Spirent Avalanche C100 のクライアン
ト群を疑似するポートから得ている。
テスト時の物理構成
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2.テスト時の論理構成
図に示すように、172.16.30.0/24 に 100 台のクライアントからなるクライアントグループを Spirent
Avalanche C100 上に構成し、PA-500 の Eth1/2 に接続した。
サーバは、10.0.0.11 を構成し、PA-500 の Eth1/1 に接続した。
テスト時の論理構成
3.PA-500 の MIB
PA-500 の CPU とメモリの使用状況のデータを取得するため、Mgmt ポートから SNMP により以下の
MIB 情報 を取得し た 。この内 、” Utilization of CPUs on dataplane” を CPU 使用率 、”
Management plane memory and dataplane packet buffer” の Hardware Packet
Buffers(hrStorageUsed÷hrStorageSize)をメモリ使用率とした。
CPU util on management
Utilization of CPUs on dataplane
Management plane memory and
plane
that are used for system functions
dataplane packet buffer
1.3.6.1.2.1.25.3.3.1.2.1
1.3.6.1.2.1.25.3.3.1.2.2
1.3.6.1.2.1.25.2.3
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4. その他の Spirent Avalanche C100 の設定
TCP パラメータ
本資料のために実施したテストでは、クライアント疑似およびサーバ疑似のいずれでも、TCP に関連する
パラメータは、以下の通りとした。
MSS
1460bytes
Receive Window
32768bytes
ポートレ ンジ (クライアントのみ)
1024-65535
再送タイムアウト初期値
300ミリ秒
最大再送回数
5回
HTTP / HTTPS のパラメータ
本資料のために実施したテストでは、HTTP / HTTPS に関連するパラメータは、以下の通りとした。
HTTP / HTTPSのバージ ョン
HTTP 1.1
ポート番号
HTTP :80
HTTPS:443
サーバレ スポンスのメッセージ ボ
ディサイ ズ
64bytes、512bytes、2kbytes、44kbytes、
100kbytes、1Mbytes
コネクシ ョン クロ ーズ方式
クライ ア ン トからのReset
HTTPS のセキュリティ仕様
本資料を作成するために実施したテストでは、サーバ証明書のみ使用し HTTPS の通信を行った。
SSL/TLS のバージョンは TLSv1.2 で、用いた暗号化スイートは AES256-SHA1 である。
FTP のパラメータ
ポート番号
制御用コネクシ ョン :21
データ転送用コネクシ ョン (ア クテ ィブ モ ード):20
データ転送用コネクシ ョン (パッシ ブ モ ード):可変
ダウン ロードするファイ ル
のサイ ズ
10KiB、100KiB、1MiB、10MiBの4種類でテ ストを
行った。
※1KiB=1,024bytes、1MiB=1,048.576bytes
コネクシ ョン クロ ーズ方式
制御用及びデータ転送用コネ クシ ョン のいずれも
FINを 用いてクロ ーズ
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■テスト結果
1. 単位時間あたりの新規 TCP コネクション確立数の調査
1-1. HTTP
1-2. HTTPS
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2. 最大アプリケーションスループットの調査
2-1. HTTP
2-2. HTTPS
2-3. FTP
パッシブモード
アクティブモード
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■ベンチマークテスト機材
本ベンチマークテストには下記の測定器を用いた。
●Spirent Communications 社アプリケーション・パフォーマンス/セキュリティ 試験ツール
Spirent Avalanche C100 Version 4.46
■リファレンス
http://tools.ietf.org/html/rfc3511
ファイアウォール パフォーマンス評価手法
Benchmarking Methodology for Firewall Performance
■テスト対象装置
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■PA-500 設定
サンプルの設定ファイルは以下の URL よりダウンロード可能です。
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免責
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