2015年度理事長所信

2015年度理事長所信
一般社団法人 白山青年会議所
第45代理事長 藤田 圭治
○はじめに
私たちの活動の中心地となっている白山市は日本三名山の「白山」や白山国立公園をは
じめ、県内最大の河川「手取川」が流れる自然豊かな地域です。また、地区ごとに特色の
ある祭りや食が楽しめ、さらに日本ジオパークに認定されている「白山手取川ジオパーク」
や夜景100選に認定されている「獅子吼高原」など美しい景観も見える、多くの「地域
のたから」が存在します。本年3月14日の北陸新幹線金沢開業を目前に控え、これら魅
力満載の白山市に足を運んでもらうためには行政だけでなく私たちJAYCEEが知恵を
出し合い、多くの人々に白山市の魅力を発信していかなければなりません。現在、石川県
と白山市では北陸新幹線「白山駅」の設置を目指し行政と市民が一体となって活動を行な
っています。
「白山駅」ができるかどうかは白山市の将来にとって大変重要な事であり、私
たちも白山市に拠点を置く青年団体として「白山駅」設置に向け応援をし、地域の未来を
担うJAYCEEとして地域活性化の道標となり、白山市を活気に満ちあふれた地域にし
ていかなくてはなりません。
○創立45周年を迎えて
本年、私たち一般社団法人白山青年会議所は創立45周年という節目の年を迎えました。
1971年(昭和46年)この地域の青年たちが集い、全国で460番目のLOMとして
松任青年会議所が誕生しました。2005年(平成17年)市町村合併に伴い白山青年会
議所へと名称が変わりましたが、設立当初の気概と情熱は変わることなく脈々と今のメン
バーに受け継がれています。創立40周年時には45周年ビジョン【
「エリア白山」ブラン
ド構想 7evencolors
Hakusan ~愛地心・地域を愛する力で七色の橋
を駆け上がれ~】の下、地域の魅力を発信して参りました。この気概と情熱を絶やすこと
なく50周年ビジョンを掲げ更なる一歩を踏み出し活動して参ります。
○JCI WORLD CONGRESS金沢大会の支援について
本年11月、公益社団法人金沢青年会議所が主管となりJCI
WORLD
CONG
RESS金沢大会が開催されます。石川の地にて世界会議が開催されることは大変名誉な
ことであり、これまでの誘致にあたり金沢青年会議所メンバーを初め多くの関係者の皆様
方がご尽力されたことに敬意を表します。私たち白山青年会議所も副主管LOMとして世
界会議を支援するとともに、このJCI
WORLD
CONGRESS金沢大会を通し
て白山市を国内外へアピールする絶好の場と捉え、多くの人に白山市へ足を運んでもらえ
る努力をしなくてはなりません。白山市には多くの「地域のたから」が存在します。この
「地域のたから」をしっかりと伝えることで多くの方に白山市の魅力を感じ取っていただ
けると確信します。そのために我々だけではなく行政や他団体と協力しながら観光対策を
検討していかなければなりません。
○未来を担う子ども達のために
私には小学生の息子がいますが、白山市では小学生全員に白山青年会議所が作成した「生
活リズムモンスター攻略ブック」が毎年配布されています。この攻略ブックは私が200
7年に地域教育委員会の委員長をした時に委員会内で知恵を振り絞って作成したものであ
り、生活リズムの基本となる「早寝、早起き、朝ごはん」を子ども達自らが楽しみながら
挑戦できる仕組みになっています。当時は、後にこの攻略ブックが小学生に配布されるな
んて思いもしませんでしたが子ども達が毎日楽しそうにやっているのを見ると当時の苦労
が報われます。これまで白山青年会議所では様々な青少年育成に携わる事業を行なってき
ました。どの事業も多くの子ども達の笑顔や笑い声でにぎわい、参加した子ども達からは
「また、来年もやってね」との声もよく耳にします。私たちはこの地域に住む大人として
子ども達に多くの事を伝える責務があります。社会への不安を感じるより、将来の可能性
を膨らませることのできる環境を創出することで子ども達に将来に対する夢や希望を届け
たい。すべてはこの地域のために、そして未来を担う子ども達のために。
○地域の発展となるにぎわいの創出
地域に住んでいる人々が元気になれば自然とその地域も元気になる。この44年間我々
の諸先輩方もそう思いながら地域に住んでいる人々のために、そしてこの地域のために活
動を続けてきました。数年前より行政とタイアップを行ない「CCZフェスティバル」を
開催しています。
「白山アライアンスプロジェクト」と称し徳光海岸の有効活用や「白山ブ
ランド」の全国発信などの活動を行なってきました。本年も「白山アライアンスプロジェ
クト」の更なる発展と新たな可能性を発見することを目的として引き続き事業を継続して
に じ
参ります。45周年ビジョンにも綴られている「七色の橋」をこの地域から発信し地域の
発展となるにぎわいの創出を目指します。
○会員拡大の充実と組織の活性化
私が入会した2005年は約60名のメンバーが在籍していた組織もここ数年は30名
前後となり活動を行なっています。どのLOMも会員拡大は重要課題であり、白山青年会
議所だけに限ったことではありません。人数が多いだけがすべてではありませんが、それ
でも同じ志を持つ仲間が多いほど互いが切磋琢磨することで相乗効果が生まれより積極的
に、より情熱的に活動ができるのではないでしょうか。昨年は8名が私たちの新たな仲間
となりました。しかし、本年は私をはじめ多くのメンバーが卒業を迎える年であります。
会員拡大委員会が中心となりメンバー全員が一丸となって仲間を増やしていかなければな
りません。また会員拡大以外にもメンバーの教育も組織としては重要な役割を担います。
入会3年未満のメンバーが半数を占める中、時には厳しく、時には親身になって接するこ
とでJCマンとして、人としても成長できるのではないでしょうか。その姿を見て在籍年
数が長いメンバーも新たな刺激を受けることで組織全体がより良い方向へ向かい、組織の
活性化にも繋がると確信します。また青年会議所にはいくつかの「決まり事」があります
が、その中でも定例会や理事会の時にJCI
CI
CREED、JCI
MISSION、J
VISION、JC宣言文などの唱和を行なうことは全国共通の最も大切な「決ま
り事」であります。白山青年会議所も44年間この「決まり事」を大切にして活動を行な
ってきました。入会3年未満のメンバーが多く占める中、規律ある定例会や理事会をする
ことで組織として良い刺激になり、更なる発展に繋げていかなくてはなりません。光り輝
く白山JCであるために。
○白山青年会議所の存在意義
私たちの住む白山市には多くの団体が存在します。それぞれ活動理念や活動スタイルに
多少の違いはありますが、どの団体も自分達の地域がより良くなることを目指し活動を行
ない、所属団体が違ってもそこで活動するメンバーはみな自分達の地域を、白山市を愛し
活動を行なっています。しかしながら市町村合併より10年がたった今もなお、活動理念
や活動スタイルに変化がなく各々の旧市町村内で活動しているのが現状であります。昨年
行なった白山市青年友好団体大交流会では多くの参加者に集まっていただき、組織として
また個人としてこれまでよりも一歩前進できました。このような活動を率先してできるの
は白山青年会議所しかないと私は思います。本年も白山市青年友好団体大交流会を行なう
ことで白山青年会議所の存在意義を存分に発揮し、白山市にある多くの団体の先頭に立っ
て白山市を盛り上げて参ります。
○挑戦することの大切さ
人は新たに挑戦する時、先ずは結果を心配することが多いのではないでしょうか。
「失敗
したらどうしよう」
、「誰かに心配をかけたくない」など少なからずそう思うのが当たり前
です。青年会議所では「少しの失敗くらい大丈夫」と思って活動をしてほしい。仕事や家
庭での失敗は取り返しのつかないことになるかもしれません。しかし青年会議所では失敗
を考えるよりも何かに挑戦する方が自分のためになります。挑戦する勇気を持ち、行動に
移すことで得られる経験こそが人生の財産になります。失敗をしないために仲間と様々な
意見や議論を出しあいながら事業を構築します。時には大きな失敗をする時もあり、誰か
に迷惑をかける時もあるでしょう。その時はなぜ失敗したのかを検証することも大切であ
り、その失敗を次に活かすことで人は成長します。そんな経験をできる場所は青年会議所
だけだと私は思います。近年、在籍年数の短いメンバーも多くわからない事も多いと思い
ます。時には先輩から厳しい言葉も飛んでくるでしょう。すべて自分のためになると思い
失敗を恐れずに色々な事に挑戦してもらいたい。私も本年で青年会議所を卒業しますが最
後まで挑戦し続けます。
○結びに
私たちは、地域に対してはJAYCEEとして、会社においては青年経済人として、家
庭では良き家庭人としてそれぞれの責務があります。すべてに対して全力で取り組むのは
大変困難な事であり少なからず会社や家庭で理解を得られないこともあるのではないでし
ょうか。私は入会して11年目を迎えますが、今でも新しい気づきや出会いを青年会議所
から得ています。入会当初の頃は自分の不甲斐なさに何度か辞めたいと思ったこともあり
ます。それでも辞めずにJC活動を続けることが出来たのは、JCに魅力を感じ、JCを
通じて知り合った多くの先輩や仲間がいて、何よりもJCが好きだから、これまで続ける
ことができたと自負できます。これまで様々な経験をさせてもらったこの組織に少しでも
恩返しをすべく、本年は理事長として白山青年会議所の先頭に立ってこれまで脈々と受け
継がれてきたバトンをしっかりと次世代を担うメンバーに繋げ、更なる白山青年会議所の
発展に繋がるよう一年間活動をして参ります。残り僅かとなったJC活動に悔いを残さな
いためにも最後まで笑顔で走り続けます。
一般社団法人 白山青年会議所
2015年度 基本資料
基本計画
スローガン
果敢に挑め! ~志高く新たなる一歩を今踏み出そう~
◆基本方針
1.創立45周年記念式典並びに記念事業の実施
2.JCI WORLD CONGRESS金沢大会への支援・協力
3.青少年育成事業の実施
4.地域のにぎわいの創出と各種団体と有機的な連携による持続可能な事業
5.組織の活性化と地域の核となる人財の発掘