仕様書 - 東京観光財団

仕様書
1.件 名
高機能型観光案内標識(デジタルサイネージ)の制作・運用に関する業務委託
2.履行場所
公益財団法人東京観光財団(以下、
「財団」という。
)の指定する場所
3.履行期間
契約確定日の翌日から平成28年3月31日まで
4.事業目的
2020 年のオリンピック・パラリンピック及びその先を見据え、高機能型案内標識とし
て、外国人旅行者に対して東京の観光情報等を多言語で提供するため、街なかにデジタ
ルサイネージを設置する。設置するデジタルサイネージは、次のようなコンセプトに基
づいて整備するものとする。
① 「屋外設置に耐え得る性能」を持つこと。
② 東京にふさわしいイメージを体現し、アイキャッチの観点から分かりやすいデザイ
ンの筐体であること。
③ ユーザーフレンドリー(見やすい、使いやすい、便利)であること。
④ コンテンツ表示にあたって、多言語対応が可能であること。
⑤ 設置個所周辺の観光情報等を示すこと。
⑥ 安定運用(通常時及び緊急時それぞれについて)ができること。
5.委託内容
I.路上設置型のデジタルサイネージ4基の制作
受託者は、歩行空間に設置するデジタルサイネージの制作・運用・保守、そのコンテ
ンツ制作・運用・情報の更新(ライセンス料・利用料を含む)を行うこと。
(1) 筐体の設計に関すること
(ア)筐体本体
都が制定する「道路占用許可基準及び道路占用物件配置基準」(以下、許可基準)を
遵守し、筐体の構造設計を行うこと。主な項目は以下のとおり。
・全高 2m以下とすること。
・全幅 1.8m以下とすること。
・奥行 歩道上に設置することを考慮し、可能な限り、奥行を取らない設計とすること。
(実際に設置する場合には、占用物件から道路までは 0.25m以上、残幅員は 3.5m以上の
確保が必要となる。
)
・ひさしを設ける場合は、出幅 0.3m以下かつ下端は路面から 1.7m以上とすること。
・占用許可の手続き上、設計の修正が必要な場合には迅速に対応すること。また、手続
きに必要な資料や図面の作成について、財団の指示があった場合にはこれに対応するこ
と。
(イ)筐体内部
①
公衆無線 LAN アンテナ
東京都が整備予定の公衆無線 LAN 用アンテナの設置スペースを筐体上部に確保
すること。なお、機器費、保守費等のアンテナ設置に係る費用については本契約
の受託費は含まないが、設置にあたり筐体への加工が必要な場合はその費用は本
契約に含むものとする。また、設置等については、東京都が整備予定の公衆無線
LAN サービス提供業務の受託者と調整すること。
②停電時用電源
停電時に1時間対応の電源を筐体内に確保すること。
(2) 構造・性能に関すること
(ア) 防塵・防水性能
屋外に設置・稼働させることから、一定の防塵・防水性能を確保する必要がある。
このため、筐体は屋外設置を想定した一般的な基準(IP55 相当)を満たすものとす
る。また、屋外利用で機能する雨水、埃、赤外線等での誤動作を抑えること。その方
式については提案事項とする。
(イ)耐熱性能
日照や設置場所の環境に影響を受けることなく、筐体内部の温度・湿度をディス
プレイ及び制御機器等が全て正常に動作する環境に維持する仕組みを有すること。
(ウ)耐用年数
筐体、ディスプレイ及び制御機器等の耐用年数は 5 年とする。
(エ)防犯性能
屋外に設置し、早朝・深夜など比較的人通りの少ない時間帯にも稼働させること
を想定し、次の条件を満たす堅牢性を確保すること。
① 悪意を持って行われる破壊行為に対し、筐体及びその装置や装飾が容易に破
損・故障等することのないようにすること。また、筐体に対する落書きやい
たずらをされても、メンテナンスが容易であること。
② 外的要因による様々な衝撃(重量物の圧力又は著しい機械的衝撃等)にも耐
え得ることで、筐体が本来有する機能が衝撃により損なわれることのないよ
うにすること。
③ 筐体本体、筐体内装置、筐体装飾等が盗難されないこと。
(3)筐体のデザインに関すること
筐体のデザインについては、以下を満たしたものを提案のこと。なお、提案につい
ては、1事業者あたり1提案とする。
・海外から日本を訪れるお客様に東京の魅力をアピールするデザインであること。
・年間を通して使用できるデザインであること。
・お客様をお迎えする心(ホスピタリティ)が感じられるデザインであること。
・見る人の印象に残るデザインであること。
・諸外国との関係に配慮し、特定の国や文化、宗教等を連想させないデザインである
こと。
・高齢者、車いす利用者等多様な利用者を想定したユニバーサルデザインとし、画面
操作についても快適な操作性を確保すること。
・i マークを掲示すること。
・Ⅲの(4)において記載するロゴマークに加え、都が指定する東京のブランドロゴ
及び東京都が整備予定の公衆無線 LAN のロゴマークを掲示すること。
(4)サーバー等の機能に関すること
・国際規格である ITU-T 勧告 H.780 との互換性を考慮すること。
・HTML5 形式による配信との互換性を考慮すること。
・タッチパネルの操作スピードについては、利用者がストレスなく利用できるもの
とし、標準的なレスポンスのスピードを提案書に記載すること。
・公衆無線 LAN 用の外部ネットワークとサイネージのコンテンツ配信用ネットワー
クについては、別ネットワークとすること。
・4K 映像素材の放映処理ができること。
(5)表示形式に関すること
(ア) ディスプレイ
・温度上昇によるブラックアウト対策が施されていること。
・直射日光による部材の劣化対策が施されていること。
・直射日光下における視認性の確保(1,500cd/㎡以上)すること。
・縦置き設置とすること。
・画面の大きさは 40 型以上 60 型以下の範囲で提案事項とする。
・2 画面以上を配置し、複数人の同時利用に配慮すること。
・1 画面辺りの解像度はフルハイビジョン(1920×1080)以上で提案事項とする
・画面の分割機能を有すること。分割時の各画面の機能は提案事項とする。
(6)設置条件
(ア)設置場所
新宿エリア2箇所、上野エリア2箇所とする。
なお、見積にはそれぞれの箇所における1基あたりの内訳及び4基設置の合計(各
種メンテナンスやランニングコスト等運用管理業務を含む)の費用も明示のこと。
(イ)設置工事
なお、本事業に伴う設置工事については、以下のとおりとし、別途契約とする。
i.
ii.
iii.
iv.
筐体据付工事
二次側電源工事
電源供給引込工事
光回線引込工事
(ウ)サービスの開始時期
本事業におけるデジタルサイネージ実機の運用開始日については、2016 年 3 月 25
日とする。運用開始日から 2016 年 3 月 31 日までの運用経費については、本事業の
委託料に含まれる。
Ⅱ.デジタルサイネージを利用した観光情報の提供
(1)対応言語
・次の4言語5種類に対応すること。日本語、英語、中国語(繁体字)、中国語(簡
体字)
、韓国語。
ただし、外国人旅行者に有用な外部コンテンツの利用を提案する場合は、その外
部コンテンツが対応している言語によるものとする。なお、英語については、必須
とする。
・各コンテンツは、どの画面でも各言語に切り替えができること。
(2)スマートフォン等との連動
コンテンツによる情報提供にあたっては、スマートフォン等との連動を必須とする。
情報を取得するに当たっての技術的な方法や運用については、外国人旅行客にとって
有用な内容と合わせて提案事項とする。
(3)コンテンツに関すること
(ア)システム運用
コンテンツの掲載・更新等の運用にかかるシステムを構築すること。システムは、
委託者側でも更新可能なものとすること。
(イ)コンテンツの情報収集
情報収集にあたっては、中心から半径 1km 四方の情報を収集すること。新宿エリア
における中心は別紙
1「情報収集対象範囲(新宿)
」とし、上野エリアにおける中心は別紙2「情報収集
対象範囲(上野)
」とする。なお、掲載にあたっては、施設等の所有者に対して許諾の
手続きを適切に行うこと。
(ウ)トップ画面表示
・ トップ画面(操作を行っていない状態の画面)については、2 つの縦型ディスプレ
イのうち、1 面はデジタルサイネージの設置場所を含めた周辺地図を常時表示すること
とし、もう 1 面については縦型全面を使った映像放映も含め、地図以外のコンテンツ
を表示できるようにすること。ただし、1 面において地図の利用が開始された場合には、
もう一方の画面が地図以外のコンテンツを表示していても、その画面については地図
画面に切り替えることとする。なお、地図以外のコンテンツの表示レイアウトは提案
とする。
・ 一定時間利用がない場合は、自動的にトップ画面に戻ること。
(エ)地図表示
トップ画面(操作を行っていない状態の画面)は、原則デジタルサイネージの設
置場所を含めた周辺地図を表示する。なお、デジタルサイネージが表示する地図(基
本地図)のエリアは 1km 四方とし、縮尺は 1000 分の 1 とする。また、スクロール
により画面移動した場合には、端が途切れないように画面の表示をすること。
新宿エリアにおける、1km 四方については別紙3「トップページ地図表示範囲(新
宿)
」とし、上野エリアにおける 1km 四方については別紙4「トップページ地図表
示範囲(上野)
」を参照のこと。
(オ)表示コンテンツ(基本地図の範囲と連動させるもの)
・基本地図の範囲と連動する表示コンテンツについては、外国人旅行者が徒歩で移
動することを前提として、少なくとも以下に示すコンテンツを提供すること。
なお、その他外国人旅行者にとって有益な情報があれば、その内容、表示方法等に
ついては提案事項とする。
・地図上では、各スポットの場所や概要を示すとともに、デジタルサイネージ設置
場所から各スポットまでの徒歩移動ルート、バリアフリー移動ルートを示すものと
する。また、タッチパネルから各コンテンツメニューを選択すると、トップ画面で
表示する地図の範囲内のスポットを一覧で表示させること。
バリアフリー移動ルートについては、代表的なスポット(1 エリアあたり 15~20
箇所程度)についてのみ主要目的地として設定し、選定にあたっては、財団と協議
すること。
・各スポットの概要については、可能な限り対応言語数やサービス内容を併記する
こと。
・掲載施設の外国語名称については、施設が指定する外国語名称を確認の上、掲載
すること。なお、新規で制作するコンテンツについては、東京都策定の「国内外旅
行者のためのわかりやすい案内標準化指針」
(平成27年2月)を参考に制作するこ
と。
① 観光スポット
外国人旅行者が多く訪れる代表的なスポットを選定すること。
② 飲食店
多言語メニュー作成支援ウェブサイト「EAT 東京」の情報を掲載すること。
URL は次のとおり。http://www.menu-tokyo.jp/menu/
③ ショッピング
街のランドマークとなる百貨店やショッピングモール、外国人旅行者が利用する
免税店(薬局を含む)を掲載すること。
④ 観光案内所
多言語で観光案内を提供できる専業の観光案内所を掲載すること。
⑤ 宿泊施設
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の適用を受ける
宿泊施設については掲載しないこと。
⑥ ATM
国際キャッシュカードや海外発行のカードが利用でき、また多言語対応のATM
について掲載すること。
⑦ 両替所
両替対応可能な銀行を含めて掲載すること。
⑧ トイレ
場所に関する情報(施設内または公衆トイレ)、トイレの性能に関する情報(多機
能トイレ等)を掲載すること。
⑨ コインロッカー
大型ロッカーの有無、ICカード対応等を掲載すること。
⑩
駅
⑪ バス停
路線バス、高速バス、リムジンバス等のバス停、ターミナル、発着所について
全て掲載すること。
⑪ タクシー乗り場
⑫ 交番・警察署
(オ)表示コンテンツ(基本地図の範囲と連動させないもの)
① 役立つ情報の提供
緊急時やトラブル発生時に必要な情報を提供するため、警察、救急、消防、周辺
病院等の連絡手段を一覧に表示させること。なお、周辺病院のコンテンツについて
は、東京都医療機関案内「ひまわり」の URL を掲載し、当該ホームページに利用者
を誘導すること。表示言語は、日本語ページは日本語ページの URL、その他の言語ペ
ージは英語ページの URL を掲載すること。
(日本語ページ URL)http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp
(英語ページ URL)http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13enmnlt.asp
②
乗り換え案内・運行情報
サイネージ周辺の駅から目的地までの電車経路(推奨経路)を表示すること。
なお、表示された電車経路において、事故等による大幅な遅延情報がある場合には、
別途その内容について表示させること。
③
イベント情報
当該設置エリアを中心とした情報を表示すること。
④
その他
その他外国人旅行者にとって有用な情報があれば、その内容等については提案事
項とする。
(カ)翻訳体制
全てのコンテンツについて、4言語5種類(日本語、英語、中国語(繁体字)
、中国
語(簡体字)
、韓国語)に翻訳すること。翻訳にあたっては、別紙5「多言語ウェブサ
イト観光用語翻訳標記統一ガイドライン」を参照のうえ、標記の統一を図るとともに、
対象国の利用者に向けた適切な表現となるよう、ネイティブ及び日本語と当該言語の
バイリンガル能力を有する者が、翻訳文章全体の調和等の観点も含めた検証を行い、
適宜修正すること。翻訳結果に対して問題があると財団が判断した場合は、再翻訳や
翻訳者、ネイティブチェッカーの変更を指示することがある。
(キ)広告
画面分割機能等により柔軟な広告掲載ができること。なお、広告業務(広告主の選
定、広告作成及び広告料授受等)は、本委託の対象外とする。
(ク)アクセスログのデータ収集・分析
タッチパネルによって得られるアクセスログを取得し、利用者数や端末利用動向等
のデータを収集・分析すること。データの収集・分析の範囲は以下のとおりとする。
なお、提案にあたっては、分析結果の可視化、報告方法等について併せて提案書に記
載すること。報告の頻度は月1回とし、電子データ及び紙媒体により財団に提出
すること。データの収集・分析範囲については、財団の指示があった場合に追加の対
応ができるようにすること。また、四半期、年度毎でも集計し、報告すること。
・端末別(合計4ヶ所)
・ディスプレイ別(合計8面)
・言語別
・コンテンツメニュー別
・時間帯別
分析結果については、必要に応じて公表するとともに、東京都関係機関や区市町村
及び関連団体に提供する場合がある、公表の範囲については、別途財団と受託者で協
議する。
Ⅲ.筐体やそれに含まれるシステム等各種メンテナンスといった運用管理業務
(1)運用管理業務
(ア) 運用時間
基本的には 6 時~24 時の間は稼働させるものとし、設置場所に応じて稼働時間の
設定変更が可能とすること。
(イ) ネットワーク運用
デジタルサイネージのネットワークは有線とし、回線種別及び必要となる帯域容
量は提案事項とする。
(ウ)提供コンテンツの管理・更新
各デジタルサイネージへのコンテンツ配信及び一斉切り替えは受託者の自社クラ
ウドサービスを活用すること。また、各コンテンツの管理、運用方法、更新につい
ては以下のとおりとする。
① 受託者が作成するコンテンツ
提供するコンテンツの管理、運用方法、更新頻度については提案事項とする。更
新については、原則運用時間外に行うこと。運用時間中は、基本的に筐体内に蓄積
されたコンテンツを表示することで、画面操作時のレスポンスを高め、快適性を確
保することとする。
②
外部コンテンツ
他事業者の外部コンテンツを利用する場合は、そのコンテンツの管理、運用方法
について提案書に記載すること。また、そのコンテンツに係る権利関係の調整、デ
ータ更新の頻度、方法等の調整は受託者にて実施すること。
(2)災害時対応
災害時は初動対応に特化し、以下のコンテンツや機能により、デジタルサイネージ
周辺の避難場所の案内、災害に係る最新情報を迅速に提供すること。その他有用な機
能やコンテンツについては、提案事項とする。なお、受託事業者は事前に財団が指示
する切替基準をもとに、緊急体制に移行するものとする。停電時には最低 1 時間以上
稼働できる体制を備えること。災害時の稼働時間・運用方法については提案事項とす
る。提案にあたっては、災害時対応の体制フロー図を明記すること。
・避難場所への誘導
・災害情報提供ポータルサイト(Safety tips for travelers)相当の情報提供
・多言語コミュニケーションツールの提供
(ピクトグラム及び防災関連の多言語会話集を含む。)
・NHK 放送の放映
・公衆無線 LAN の利用
(切り替え判断基準案)
地
震:デジタルサイネージ設置場所に置いて震度5強以上発生時
津
波:大津波警報が発令された場合
その他:東京観光財団が切り替えの指示を出した場合
(3)運用保守・管理
受託者は、各デジタルサイネージを定期的に保守・清掃し、デジタルサイネージ
の機能の維持に努めること。また運用を行う事業者はシステム(クラウドセンター
等を含む)を正常かつ円滑に運用できるように、以下に定める要件等をもとに、適
宜保守を行うこと。回数や頻度など、特に明記のない保守・管理については下記に
定める条件を満たし得る回数や頻度を受託者側より提案の上、別途財団と協議のこ
と。
(ア)システム
① 運用要件
・ 24 時間 365 日の連続運用を前提とし、安定的に稼動すること。計画停止及び予
定外の停止時間は、基準値を設定すること。
・ 対障害性などを十分考慮すること。
・ 重要な機器については、停電の際などの予備電源や落雷時等の過電流保護対策
などを十分に考慮すること。
②
運用範囲
・ システム(パッケージ等)の定期的なプログラム修正(操作性の改善や軽微な
修正、及びメンテナンス、セキュリティパッチの適用等含む)を財団の追加費
用なしに行うこと。
・ 登録用のデータ(CSV)を年 1 回程度抽出すること。
③ 運用管理体制
・ 本システムの契約期間を通じた運用管理体制のイメージを示すこと。また、通
常時及び障害時の連絡体制を明示すること。
・ 保守時間については月曜日から金曜日(祝日は除く)9時00分から17時4
5分までとする。
④
データ管理
・ 原則、毎日データのバックアップ作業を行い、障害が発生した場合は、少なく
とも、前日データバックアップ時点までのデータを回復すること。なお、バッ
クアップ形式運用については、別途財団と協議すること。
・ バックアップメディアを適切に管理すること。
⑤
構成管理
・ 設備・回線・機器・ソフトウェア等物理的構成についてのシステム構成管理を
行うことにより、利用者数の増減、アプリケーションの変更等の仕様環境変化
に対応すること。
⑥ システム監視管理
・ ネットワーク機器の稼働監視を行い、障害発生時にはすみやかに一次連絡を行
うこと。
・ サーバーの稼働監視及び負荷監視(CPU、ディスク)、プロセス監視やログ監視
などを行うこと。
・ その他侵入検知や改ざん検知などの対策も行うこと。
⑦ 保守管理
・ システムの契約期間中にわたって安定的運用を図るための毎月定期保守を実施
すること。
・ セキュリティパッチの適用については、毎月定期保守時に実施すること。ただ
し、緊急性の高いセキュリティパッチについては、財団と協議の上、迅速に適
用を行うこと。
⑧
障害管理
・ コンテンツや放映映像がディスプレイに表示されなかった場合等、障害時対応
の体制フロー図を提案書に明記すること。また、障害対応マニュアルを定め、
障害発生時には可及的速やかに問題の解決を図ること。
⑨システム稼働環境
・ 専用ファイアウォールを設置し、不正なアクセスを遮断すること。また、コン
テンツのアップロードは受託者及び財団、又は財団が必要と認める者からのみ
アクセスできるようにすること。
・ 機器の追加や変更が極力容易なシステム構造とし、今後のシステム拡張時には、
最少の費用で対応できるような拡張性を確保すること。
・ 機器、システム、サーバー等の構成については,将来性,拡張性,移植性を考
慮し,少なくとも5年間の運用に対応できる仕様とすること。また、将来にお
いて、拡張が必要になった場合に、別の業者においても変更が可能なものとす
ること。
・ ハードウェアは省スペース・省エネルギーを実現できるものとすること。
(イ) 清掃
・ 利用者が安全・快適にデジタルサイネージを利用できるよう、月1回程度実施
すること。清掃の際には、当該機器の操作不具合や外観点検を簡易的に実施す
ること。清掃・点検については、可能な限り利用者の妨げにならないよう実施
すること。
(4)運用経費と支払い
・ 歩行空間に設置するデジタルサイネージの制作・運用・保守、そのコンテンツ
制作・運用・情報の更新(ライセンス料・利用料を含む)について、全て本事
業の受託費に含めることとする。
・ 業務委託料の支払いは、契約金額の範囲内において毎月の履行と執行額の確認
後、受託者からの請求に基づいて行う。
(5)デジタルサイネージの愛称及びロゴマークの作成
・本事業で設置するデジタルサイネージの愛称及びロゴマークについては、受託者にて
1案を提示すること。提案内容等については、契約締結後、別途財団と協議すること。
・提案にあたっては、商標権等の権利関係の確認を行うこと。確認にあたっては、特許
事務所等の専門的な機関への照会を行うこと。
・受託後、商標登録等の権利処理を行うこと。権利処理に係る経費については、受託費
に含む。なお、登録する商標については、該当する商標に係る種類(文字商標、図形商
標等)や役務区分に係るすべての登録とする。
・ロゴマークについては、jpeg、PDF、AI 形式で DVD-R 等に格納しデータ納品するこ
と。
(6)権利の帰属
・本件委託にかかる筐体デザイン、ロゴマーク、作成するコンテンツ等に関する著作権
(著作権法第 27 条及び第 28 条の権利を含む。
)
、使用権、版権等は、財団に全て帰属す
るものとする。また、受託者は著作権人格権の行使をしないこと。
・第三者の著作権等の権利に抵触した場合は、受託者の責任と費用をもって適正に処理
すること。
・本件に使用する映像、写真、その他資料等について、第三者が権利を有するものを使
用する場合、第三者との間で発生した著作権、その他知的財産権に関する手続きや使用
権料等の負担と責任は、全て受託者が負うこと。
・本件に使用する映像、写真、原稿(翻訳済みの原稿を含む)については、事前の受託
者からの承諾なしに、財団や東京都が行う観光振興に係る事業活動の中等で使用するこ
とがある。
・その他、著作権等で疑義が生じた場合は、別途協議の上、決定するものとする。
(7)納品物
納品物
数量
デジタルサイネージ
4基
仕様を満たすために付帯するもの
一式
報告書(コンテンツリストを含む)
紙・データそれぞれ2部ずつ
(データについては CD-ROM 又は DVD-ROM で
納入のこと)
運営マニュアル
紙・データそれぞれ2部ずつ
(データについては CD-ROM 又は DVD-ROM で
納入のこと)
設計図書
一式(躯体筐体、及びコンテンツのフォー
マットや規格についても説明するもの)
コンテンツ利用に関するライセンス証書控 一式
え等(または準ずるもの)
商標登録に関する証書等
一式
(8)その他
①
契約の履行について不明な点がある場合は、事前に財団と協議し、これを確定する
こと。
②
本契約の履行に当たって、自動車を利用し、又は利用させる場合は、都民の健康と
安全を確保する環境に関する条例(平成 12 年東京条例第 215 条)の規定に基づき、次の
事項を遵守すること。
③ 本契約の内容及び履行に際して知り得た秘密(別紙6「個人情報に関する特記事項」
及び別紙7「電子情報処理委託に係る特記仕様書」を含む)は、契約期間はもとより契
約終了後も第三者に漏らしてはいけない。ただし、別紙7「電子情報処理委託に係る特
記仕様書」については財団の承諾を得た場合はこの限りではない。
④
事故等が発生した場合は、速やかにこれを処理し、ただちに財団に連絡すること。
⑤
受託者は業務の一部を再委託する場合には事前に財団と協議しなければならない。
⑥
契約満了もしくは契約解除に伴って発生する新規受託業者への業務引継に関しては、
契約期間中の業務履行に支障をきたさないことに留意するとともに、新規受託業者の業
務履行に問題が発生しないよう十分な対応を行うこと。
⑦
契約金額には、⑥に関わる費用が含まれるものとする。
⑧
財団が必要であると認めるときは、受託者と協議の上、本契約の内容を変更するこ
とができる。
⑨
契約の履行について不明な点がある場合は、事前に財団と協議し、これを確定する。
(9)担当
【本件の問い合わせ先】
公益財団法人東京観光財団 総務部観光インフラ整備課(担当:白鳥、石原、野瀬)
郵便番号 162-0802
東京都新宿区山吹町 346 番地 6 日新ビル 2 階
電
話:03-5579-8463
FAX:03-5579-8785