〔チーム研究1〕児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究(主任研究者 有村大士) 児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 子ども家庭福祉研究部 研修員 東日本大震災中央子ども支援センター 嘱託研究員 アフターケア事業 ゆずりは 自立援助ホーム あすなろ荘 児童養護施設 目黒若葉寮 茨城県 自立援助ホーム 湘南つばさの家 NPO 法人 日向ぼっこ 厚生労働省雇用均等・児童家庭局 有村 大士・山本 恒雄・永野 咲 大木 由則 (神奈川県) 高橋 幸成 中谷 茂一 (聖学院大学) 澁谷 昌史 (関東学院大学) 村田 一昭 (愛知県立大学) 一ノ瀬 裕子 (日本社会事業大学大学院) 高橋 亜美 恒松 大輔 早川 悟司 和田 一郎 前川 礼彦 渡井 さゆり 田中 浩之 要 約 本研究は、児童養護施設退所者に対するアフターケアが効果的に行われるための体制や改善策について、より詳細かつ 客観的な考察を得ることを目的として、全国の児童養護施設にアンケート調査を実施したものである。その結果、①退所 後の生活状況の把握、②アフターケアに関する資源や予算の状況、③アフターケアの現状に影響を与える構造について明 らかとなった。総じて、過去 3 年度間の状況をみると、児童養護施設の高校中退率は社会全体の約 10 倍であり、退所後に は生活保護受給率は 6.64%等、約 3 割が連絡先不明になるなど困難な生活に陥りやすい状況が示された。この状況に対し て、アフターケアの実施状況は、自治体間・施設間で大きな差があった。これらは、自治体からの予算状況だけでなく、 施設ごとの方針や資源力に左右されている可能性がある。また、アフターケアの現状に影響をもたらすものは、 「具体的な 方策そのものがたてられるか」ということが大きな影響をもたらしていた。方法が分からない、方策がない、資源がない といった状況の改善が有効はアフターケアに不可欠であるといえる。 キーワード: 児童養護施設、アフターケア、アンケート調査 A Study of Expertise and Problem of the After-care for Children from Child Foster Care Institutions Taishi Arimura, Tsuneo Yamamoto, Saki Nagano, Yoshinori Ooki, Yukinari Takahashi, Shigekazu Nakatani, Masashi Shibuya, Kazuaki Murata, Hiroko Ichinose, Ami Takahashi, Daisuke Tsunematsu, Satoshi Hayakawa, Ichirou Wada, Ayahiko Maekawa, Sayuri Watai, Hiroyuki Tanaka Abstract: This study aims to gain more objective and detailed knowledge about after-care for children from Child Foster Care Institutions. We conducted a questionnaire survey for all Child Foster Care Institutions in Japan. As the results of this survey, we disclosed that; the care leaver’s situation of living, the budget and resources about after-care in Child Foster Care Institutions, and the structure of factors to amount of their after-care. Keywords: Child Foster Care Institutions, After-care, Questionnaire Survey 1 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 Ⅰ.研究の背景 2.研究の方法 (1)研究チームの構成 児童養護施設では、入所児童の多様化・困難化が指摘され、 児童養護施設や自立援助ホーム、社会的養護の当事者団体と ケアあり方が議論されている。一方、入所児童の進学率は一般 いった児童福祉現場の第一線で活躍する実践者に多数加わって の子どもたちと比較して大きな差があり、大学等進学率は 4 分 いただき、研究班を構成した。 の1程度にとどまっている。また、措置自治体によっても進学 率の差が生じており、自治体間の格差が生じている事が指摘さ (2)調査の方法 れる。加えて、近年いくつかの自治体で実施された児童養護施 ①児童養護施設におけるアフターケアの課題について、研究 設退所後の実態調査では、高い生活保護受給率が明らかになる 班内にてブレインストーミングを行い、調査票を作成した(資 など困難な生活を送っている退所者が少なくないことが示され 料1) 。 ②)東日本大震災の被災 3 県を除く、全国の児童養護施設 571 ている。 こうした状況に対して、児童福祉法第 41 条では児童養護施設 箇所に対して、郵送法による質問紙調査を実施した。調査時期 は、2013 年 1 月末から 2013 年 2 月末である。 の役割として、退所後の相談・支援が規定されており、アフタ ーケアに向けての専門性向上が求められている。 これまで、退所後の支援内容に関するアンケート調査は、い (3)倫理的配慮 くつか実施され(庄司 1998;伊藤 2011 など) 、アフターケアの 本研究は、日本社会福祉学会研究倫理指針に則って行った。 実施内容や実施体制を明らかにすることが試みられてきた。 調査票については、各児童養護施設への依頼状送付時に、提供 一方で、自治体間格差や施設間格差が指摘される現状をふま されたデータは厳重な管理と適切な処理を行い、研究以外の目 えると、アフターケアの専門性向上に向けた課題把握のために 的には使用しない旨を書面に明記し実施した。 は、各児童養護施設のアフターケアの実施体制を把握するのみ Ⅲ. 研究結果 では限界があり、アフターケアの格差を生む構造の把握を目指 さなければならない。そのためには、各児童養護施設の置かれ ている環境(児童の状況、予算の状況等)やアフターケアに対 1.調査票の回収状況 する方針が、児童養護施設におけるアフターケアにどのように 上記の方法で、調査票を 571 か所の児童養護施設に発送した 影響を与えているのかを把握する必要がある。 結果、有効回答数は 290 か所であった。有効回答率は 50.7%と そこで、本研究では、全国の児童養護施設を対象に、アフタ なった。 ーケアの専門性と課題を把握するためのアンケート調査を実施 する。特に、アフターケアにつなげるための進学支援・就職支 2.結果:単純集計の概要とアフターケアの方針と課題 援等リービングケアの状況、退所前・退所後の金銭的・物質的 (1)入所児・退所児の概要(表2) 過去 3 年間(平成 21 年度から平成 23 年度)の入・退所の状 な支援の状況を把握すると共に、職員の意識構造について因子 分析等を用いながら分析を行う。加えて、退所後の継続的な支 況についての回答は以下の通りであった。 援の様子や施設の考え方によるアフターケア実施状況の差異を 把握し、児童養護施設にかかっている負担の状況を明らかにす ①高校進学者数 高校進学者数は、計男子 1,557 名、女子 1,419 名に対して、 る。 男子 279 名、女子 234 名が中退していた。単純な比較から高校 中退率を算出すると、男子 17.9%、女子 16.4%で平均 17.2%と Ⅱ.研究の目的と方法 なる。これは、文部科学省の報告1による社会全体の高校中退率 1.7%と比較すると、約 10 倍の高さとなる。 1.研究の目的 本研究では、児童養護施設におけるアフターケアの現状とそ れに影響を与える構造について調査を行うことで、児童養護施 ②退所した子どもの状況 設におけるアフターケアに関する考え方や困難感についての意 3年度間の退所児合計、 男子2,542名、 女子3,613名に対して、 識構造を明らかにすることを目的とする。また、得られた意識 家庭復帰での退所は、男子 62.0%、女子 64.5%、また措置変更 構造と他の要素について分析を行うことにより、各児童養護施 での退所は、男子 12.4%、女子 10.8%であった。そのうち、連 設の感じている課題や負担を抽出し、より効果的な改善策を提 絡が取れる退所者数は男子 69.9%、女子 72.2%であり、過去 3 示することを目指す。総じて、児童養護施設退所者に対するア 年間の退所者でも約 3 割が連絡を取れない状態であった。 フターケアが効果的に行われるための体制や改善策について、 より詳細かつ客観的な考察を得ることを目的として実施する。 1 平成 21 年度・平成 22 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問 題に関する調査」について 2 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 ③退所者の生活状況 に基づく支援」および「因子 A4.アフターケアへの消極性」への 過去 3 年度間で退所した児童のうち、生活保護受給が 512 名 抵抗感については、施設の資源、地域資源の存在、および資源 であった。これは、退所児合計の約 6.6%である。 の活用の仕方とも関連が見られた(表15) 。 また、精神科病院棟への通院者は 149 名、逮捕・補導歴のあ る者 194 名、少年院・刑務所等収容経験者 51 名、無職者 156 (5)退所に際する支給とアフターケア予算(表8、表9) 名、住所不定者 83 名であった。また、死亡者も 11 名おり、そ 退所に際する金銭・物品・住宅/物件の支給について、各施設 のうち 2 名は自殺であったことも看過できない事実である。 または自治体によって大きな差が認められた。 年間に計上されるアフターケアに関する予算については、100 (2)アフターケアの方針 万円に近い額まで計上している施設もあれば、特に計上してい 施設としてのアフターケアに対する考えについて 17 項目をあ ない施設もあり、差が顕著であった。 げ、 「全く当てはまらない」から「とても当てはまる」までの5 Ⅳ.考察 件法で回答を求めた。 ①積極的な同意が予想される項目(表4) 1.退所後の状況に関する基礎的データの収集 平均値が高い(3 以上)項目をみると、 「退所者が困ったとき、 有効回答率は 50.7%であった。他に類する調査がない中で、 施設にすぐに相談できる関係が構築されている」 、 「退所者から 全国の半数以上の児童養護施設の現状について把握できたこと の相談があったとき、十分な対応ができている」 、 「入所児には は非常に有意義な調査であったといえる。 積極的に大学等進学を勧めている」といった、積極的なものが データ分析の結果からは、退所者の困難な生活が浮き彫りと 多かった。 なった。我が国では、全国規模での本格的かつ継続的な退所後 実態調査が未だ行われていないが、その実施は喫緊の課題であ ②消極的な同意が予測される項目(表12) ると考えられる。 一方、因子分析によると、因子 A1.個人的関係に基づく支援、 また、退所後 3 年間のうちに、連絡が途絶える退所者が 3 割 因子 A2.専従職員配置、因子 A3.体制整備と対応、因子 A4.アフ にも及ぶことから、アフターケアの大前提として、つながりを途 ターケアへの消極性の 4 因子が抽出された。 絶えさせないような配慮が必要だろう。 (3)アフターケアの課題 2.アフターケアに関する給付や予算 施設としてのアフターケアを行うための課題について 15 項目 アフターケアに関する給付金や資源については偏在が認めら を上あげ、 「全く思わない」から「とても思う」までの 5 件法で れるが、同一の地域でも施設ごとの取り組みに大きな差があり、 回答を求めた。 自治体だけでなく、施設の考え方にも依拠する部分が大きかっ た。自治体からの支給が不足しているだけでなく、施設ごとの ①積極的な同意が予想される項目(表5) 取り組みや資金力によって影響を受けている可能性がある。 平均が 4 以上の項目として、 「アフターケア支援のための社会 資源の不足」 、 「職員の不足」が挙がっていた。 3.アフターケア方針と課題の意識構造 また、 平均が 3 以上の項目としては、 「職員の勤続年数の短さ」 、 職員のアフターケアの方針や課題について、意識構造が明ら 「アフターケア担当職員の不在」 、 「アフターケアのための予算 かとなったことにより、その意識構造が変わるための環境要因 の不足」 、 「アフターケアの具体的な方策の不足」 、 「児童相談所 について、示唆が得られた。 の連携」 、 「市町村との連携」 、 「アフターケアに関する給付金」 特にアフターケアの現状認識と問題意識の関連がみられた。 などが挙げられていた。 アフターケアの方針については、具体的な方策そのものを立て られるかどうかが重要な要素であることが示唆され、方法その ②消極的な同意が予測される項目(表14) ものが分からない、あるいはないという状況を改善する必要が 一方、因子分析によると因子 B1.リソース不足、因子 B2. 研 ある。 修と方策の欠如、因子 B3. 多機関連携の 3 項目が抽出できた。 従って、アフターケアの方針が立てられるということと、マ ンパワーや資源が充足してえることとの関連が示唆された。リ (4)アフターケア方針と課題の関連(表15) ソースがあれば、より積極的にアフターケアについて意識が積 上記のアフターケアの方針と課題についての関係を分析した 極的になると捉えられる。今後、有効なアフターケアを実施す ところ、アフターケアの方針についての因子 A1.個人的関係に基 るためには、アフターケアのために活用できる資源の整備を進 づく支援、A2.専従職員配置、A3.体制整備と対応について、課 める必要がある。 題についての因子 B1.リソース不足、B2.研修と方策の欠如との 有意な相関が認められた。 因子間の関係に限らず、因子分析結果の「因子 A1.個人的関係 3 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 文献 1. 庄司順一・谷口和加子・高橋重宏他「児童養護施設におけるアフターケアに関する研究」日本子ども家庭総合研究所『子ども家庭総合研究紀要』 第 34 集.1998 2. 伊藤嘉余子「児童養護施設退所児童のアフターケアに関する研究 ―アンケート調査からの分析―」日本子ども家庭福祉学会『子ども家庭福祉学』 (10).2011 4 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 資料1 集計表 表 1 施設形態(複数回答) 施設形態 大舎 中舎 小舎 グループホーム ファミリーホーム N 142 72 129 131 3 割合 49.0% 24.8% 44.5% 45.2% 1.0% 表2 子どもの概要 男 子 女 子 高校中 退者数 279 退所し た子ど もの数 4097 うち家庭 復帰退 所者数 2542 うち措置 変更に よる退 所者数 509 うち連絡 がとれ る退所 者数 2864 専門学 校・短 大・大学 進学者 183 251 147 277 269 202 264 119 21 81 97 270 258 280 277 259 268 243 226 237 241 93.0% 57.0% 98.9% 97.1% 78.0% 98.5% 49.0% 9.3% 34.2% 40.2% └ 17.9% └ 62.0% 12.4% 69.9% └ 13.1% 全体の合計 入所し た子ど もの数 4071 高校進 学者数 1557 該当施設数 275 有効回答 277 99.3% 割合 専門学 校・短 大・大学 中退者 24 措置延 長者数 200 再入所 者数 198 1 施設平均 14.7 5.8 1.1 14.6 9.2 2 10.7 0.8 0.1 0.8 0.8 全体の合計 3657 1419 234 3613 2332 389 2609 232 39 213 145 該当施設数 276 252 127 279 270 157 262 151 34 87 92 有効回答 277 269 255 280 274 251 264 257 229 236 240 99.6% 93.7% 49.8% 99.6% 98.5% 62.5% 99.2% 58.8% 14.8% 36.9% 38.3% └ 50.4% └ 64.5% 10.8% 72.2% └ 16.8% 5.3 0.9 12.9 精神科 病院等 への通 院者 8.5 精神科 病院等 への入 院者 1.5 0.9 0.2 0.9 0.6 逮捕・補 導歴の ある者 9.9 少年院・ 刑務所 等収容 経験者 ホーム レス 女性保 護施設 入所者 10 割合 1 施設平均 13.2 生活保護受給者 世帯主 として 無職者 住所不 定者 全体の合計 97 401 14 149 34 194 51 156 83 1 該当施設数 57 84 9 84 28 96 46 85 53 1 9 割合 138 41.3% 141 59.6% 99 9.1% 158 53.2% 137 20.4% 164 58.5% 144 31.9% 144 59.0% 140 37.9% 116 0.9% 123 7.3% 1 施設平均 0.703 2.844 0.141 0.943 0.248 1.183 0.354 1.083 0.593 0.009 0.081 有効回答 障害者 手帳取 得者 世帯員 として 死亡者 世帯主 不明 うち自殺 者 全体の合計 306 11 該当施設数 120 10 2 有効回答 169 130 30 割合 71.0% 7.7% 6.7% 1 施設平均 1.811 0.085 0.067 2 表3 職員数と離職率 過去 3 年間の直接ケア職員の退職数(常勤のみ) 直接ケアを担当する常勤職員数 数値 常勤職員数に占める割合 全体の合計 4469 1648 36.9% 該当施設数 276 245 88.8% 有効回答 276 268 15.96071429 6.149253731 割合 1 施設平均 91.4% 5 38.5% 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 表4 アフターケアの方針 全く思わない N 割合 アフターケアは退所後3年以内と想定してい る アフターケアは各職員の個人的な関わりとし て実施している 退所児の施設への宿泊は禁止している アフターケアにかかる費用は各職員個人が 負担している 退所者へのかかわりは控えている 入所児には積極的に大学等進学を勧めてい る 家庭復帰した退所者には、アフターケアをし ていない 退所児には、あまり施設に来ないように伝え ている アフターケア業務の施設内規定がある アフターケア専従の職員がいる 自立支援コーディネーターが配置されている アフターケアは勤務時間外に行う決まりにな っている アフターケアの対象児童は会議で決定して いる 退所者が困ったとき、施設にすぐに相談でき る関係が構築されている 退所者からの相談があったとき、十分な対応 ができている アフターケアは退所児の担当だった職員に 任せている アフターケアは児童相談所に任せている あまり思わない N 割合 どちらでもない N 割合 N やや思う 割合 N とても思う 割合 有効 回答 平均 114 40.3% 43 15.2% 81 28.6% 41 14.5% 4 1.4% 283 2.216 77 27.1% 66 23.2% 44 15.5% 82 28.9% 15 5.3% 284 2.62 89 31.8% 52 18.6% 37 13.2% 50 17.9% 52 18.6% 280 2.729 81 28.3% 55 19.2% 65 22.7% 65 22.7% 20 7.0% 286 2.608 163 57.6% 65 23.0% 50 17.7% 4 1.4% 0 0.0% 283 1.622 21 7.4% 43 15.1% 143 50.4% 58 20.4% 19 6.7% 284 3.039 108 38.0% 86 30.3% 45 15.8% 41 14.4% 4 1.4% 284 2.109 193 67.5% 52 18.2% 38 13.3% 3 1.0% 0 0.0% 286 1.479 125 164 214 44.2% 57.1% 74.6% 46 36 18 16.3% 12.5% 6.3% 56 35 17 19.8% 12.2% 5.9% 37 22 8 13.1% 7.7% 2.8% 19 29 30 6.7% 10.1% 10.5% 283 287 287 2.219 2 1.683 144 50.5% 40 14.0% 88 30.9% 12 4.2% 1 0.4% 285 1.898 131 46.1% 49 17.3% 62 21.8% 28 9.9% 14 4.9% 284 2.102 7 2.5% 18 6.3% 67 23.5% 144 50.5% 49 17.2% 285 3.737 4 1.4% 36 12.7% 100 35.2% 119 41.9% 24 8.5% 284 3.423 46 16.2% 59 20.8% 77 27.1% 92 32.4% 10 3.5% 284 2.863 169 59.3% 61 21.4% 40 14.0% 14 4.9% 1 0.4% 285 1.656 表5 アフターケアを行うための課題 N アフターケア支援のた めの社会資源の不備 職員の不足 職員のアフターケアへ の意識の低さ 職員の勤続年数の短さ アフターケア担当職員 の不在 アフターケアのための 予算の不足 アフターケアに関する施 設の方針がないこと 家庭支援専門相談員の 少なさ 家庭支援専門相談員の スキル不足 アフターケアの研修体 系が整っていないこと アフターケアの具体的な 方策が不足していること 研修に職員を出せない こと 児童相談所との連携 市町村との連携 アフターケアに関する給 付金 全く思わない 割合 あまり思わない N 割合 N どちらでもない 割合 N やや思う 割合 N とても思う 割合 有効 回答 平均 1 0.4% 18 6.4% 34 12.1% 117 41.5% 112 39.7% 282 4.138 3 1.0% 22 7.7% 30 10.5% 93 32.5% 138 48.3% 286 4.192 24 8.4% 94 32.9% 75 26.2% 82 28.7% 11 3.8% 286 2.867 33 11.5% 59 20.6% 73 25.4% 79 27.5% 43 15.0% 287 3.139 22 7.7% 59 20.7% 59 20.7% 81 28.4% 64 22.5% 285 3.372 9 3.1% 29 10.1% 57 19.9% 84 29.4% 107 37.4% 286 3.878 31 10.9% 70 24.6% 75 26.3% 83 29.1% 26 9.1% 285 3.011 15 5.2% 59 20.6% 83 28.9% 82 28.6% 48 16.7% 287 3.31 31 10.8% 66 23.1% 86 30.1% 84 29.4% 19 6.6% 286 2.979 7 2.4% 42 14.7% 75 26.2% 119 41.6% 43 15.0% 286 3.521 4 1.4% 40 14.0% 61 21.3% 137 47.9% 44 15.4% 286 3.619 58 20.3% 93 32.5% 81 28.3% 46 16.1% 8 2.8% 286 2.486 20 7 6.9% 2.5% 65 51 22.6% 17.9% 75 66 26.0% 23.2% 95 109 33.0% 38.2% 33 50 11.5% 17.5% 288 285 3.194 3.484 6 2.1% 15 5.3% 68 24.0% 98 34.6% 96 33.9% 283 3.929 6 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 表6 アフターケアを円滑におこなうために、貴施設外にあったらよいと思うサービス 自立援助ホーム 当事者団体 アフターケア専門の相談所や機関 パーソナル・サポート・サービス シェルター 就労支援の機関 住宅提供・仲介の機関 障害児・者のための機関 司法書士・弁護士などの法務に関す る専門家 臨床心理士・精神科医など精神に関 する専門家 児童相談所のアフターケア専門担当 金銭給付 全く思わない N 割合 1 0.3% 1 0.4% 1 0.4% 1 0.4% 2 0.7% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% N あまり思わない 割合 7 2.4% 17 6.0% 10 3.5% 9 3.2% 17 5.9% 2 0.7% 4 1.4% 7 2.4% どちらでもない N 割合 20 7.0% 88 31.2% 33 11.6% 46 16.3% 79 27.6% 15 5.2% 27 9.4% 31 10.8% N やや思う 割合 97 33.9% 106 37.6% 122 42.8% 138 48.9% 117 40.9% 127 44.1% 124 43.2% 115 40.2% とても思う N 割合 161 56.3% 70 24.8% 119 41.8% 88 31.2% 71 24.8% 142 49.3% 131 45.6% 133 46.5% 有効 回答 286 282 285 282 286 288 287 286 0 0.0% 11 3.8% 55 19.2% 145 50.5% 76 26.5% 287 0 1 0 0.0% 0.3% 0.0% 11 12 11 3.8% 4.2% 3.9% 44 47 52 15.3% 16.4% 18.2% 153 107 94 53.1% 37.3% 33.0% 80 120 128 27.8% 41.8% 44.9% 288 287 285 平均 4.434 3.805 4.221 4.074 3.832 4.399 4.321 4.308 3.997 4.049 4.16 4.189 表7 退所前支援(リービングケア)の実施状況 学習ボランティアの利用 性に関する学習会 NPO等による就職に関するプログラムへの 参加 地域の学習塾の利用 施設内での学習指導 退所者・当事者団体との交流 自立訓練室等での自活体験 大学等奨学金制度に関する情報提供 民間の大学等奨学金制度への応募 退所者が主体的に集う日(正月や創立記念 日など)や同窓会の情報提供 独自の奨学制度を持つ大学の情報提供 日本学生支援機構奨学金( 旧・日本育英会 奨学金)の予約 生活福祉資金等社会福祉協議会による貸付 事業に関する情報提供 退所後の生活費シミュレーション 職場訪問 社会保障に関する情報提供 退所先への事前同行 退所後にアフターケアがうけられることの説 明 退所後支援計画の策定 国民保険等社会保険への加入手続き 就職活動の支援 保証人の確保 公的機関の活用方法に関する情報提供 退所後の生活に関するパンフレットの作成・ 配布 生い立ちの整理 自立援助ホームの導入・情報提供 希望にかかわら ず全員に行う 希望した子ども 全てに行う N N 19 105 割合 6.7% 36.7% 17 職員が必要と 判断した子ども に行う N 割合 103 36.3% 103 36.0% 103 19 割合 36.3% 6.6% 6.0% 70 24.7% 61 7 125 19 32 65 23 2.5% 44.2% 6.8% 11.2% 22.9% 8.1% 144 68 69 34 122 135 50.7% 24.0% 24.6% 11.9% 43.0% 47.5% 44 15.5% 40 23 8.1% 11 当てはまら ない N 20 9 割合 7.0% 3.1% 21.6% 37 64 75 66 82 70 79 22.5% 26.5% 23.5% 28.7% 24.6% 27.8% 14.1% 27 114 40.1% 3.9% 115 19 6.7% 109 48 84 115 実施していな い 平均 33 48 割合 11.6% 16.8% 284 286 2.743 2.545 13.1% 96 33.9% 283 3.42 13 7 41 30 12 16 4.6% 2.5% 14.6% 10.5% 4.2% 5.6% 56 5 86 108 12 27 19.7% 1.8% 30.6% 37.8% 4.2% 9.5% 284 283 281 286 284 284 2.884 1.905 3.377 3.517 2.208 2.567 9.5% 45 15.9% 127 44.9% 283 3.604 70 24.6% 26 9.2% 47 16.5% 284 2.817 40.5% 74 26.1% 27 9.5% 53 18.7% 284 2.944 81 28.6% 84 29.7% 36 12.7% 61 21.6% 283 3.117 38.5% 16.8% 29.7% 40.4% 38 47 36 32 13.4% 16.5% 12.7% 11.2% 99 142 109 110 35.0% 49.8% 38.5% 38.6% 13 14 14 10 4.6% 4.9% 4.9% 3.5% 22 33 40 17 7.8% 11.6% 14.1% 6.0% 283 285 283 285 2.276 2.768 2.611 2.225 184 64.6% 17 6.0% 53 18.6% 9 3.2% 22 7.7% 285 1.835 34 43 123 71 96 11.9% 15.2% 43.0% 24.9% 33.7% 10 31 68 52 58 3.5% 11.0% 23.8% 18.2% 20.4% 50 125 78 126 101 17.5% 44.3% 27.3% 44.2% 35.4% 49 26 8 13 11 17.2% 9.2% 2.8% 4.6% 3.9% 142 56 9 22 18 49.8% 19.9% 3.1% 7.7% 6.3% 285 282 286 285 285 3.895 3.064 1.993 2.509 2.277 99 34.9% 33 11.6% 48 16.9% 19 6.7% 85 29.9% 284 2.852 33 14 11.5% 5.0% 54 49 18.9% 17.4% 127 138 44.4% 48.9% 15 20 5.2% 7.1% 51 60 17.8% 21.3% 286 282 2.927 3.213 7 N 有効 回答 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 表8 入所児が退所する際の支給状況 一律 自治体 施設・法人 個人・寄付か ら 金銭 物品 住宅・物件 金銭 物品 住宅・物件 金銭 物品 住宅・物件 あり N 割合 124 51.7% 39 16.8% 5 2.1% 49 21.1% 65 29.0% 7 3.2% 48 20.1% 42 18.7% 2 0.9% なし N 割合 116 48.3% 193 83.2% 229 97.9% 183 78.9% 159 71.0% 215 96.8% 191 79.9% 183 81.3% 222 99.1% 有効回 答 240 232 234 232 224 222 239 225 224 あり N 割合 126 68.5% 30 23.1% 11 8.5% 53 34.0% 66 44.0% 16 11.5% 48 30.6% 56 37.8% 7 5.2% あり N なし N 233 割合 85.7% 状況に応じて なし N 割合 58 31.5% 100 76.9% 118 91.5% 103 66.0% 84 56.0% 123 88.5% 109 69.4% 92 62.2% 127 94.8% 有効回 答 184 130 129 156 150 139 157 148 134 表9 アフターケアに関する予算計上 アフターケアに関する予算計上 39 割合 14.3% 有効回 答 272 表 10 これまでに対応したことのある相談支援の内容(複数回答) 相談内容 就学に関する 就労に関する相談 公的手続きに関する相談 住宅に関する相談 医療に関する相談 犯罪加害に関する相談 犯罪被害に関する相談 経済困窮に関する相談 N 134 253 212 181 162 48 60 171 割合 46.2% 87.2% 73.1% 62.4% 55.9% 16.6% 20.7% 59.0% 相談内容 精神的不安定に関する相談 自殺企図・希死念慮関する相談 DVに関する相談 妊娠・中絶に関する相談 借金に関する相談 孤独感・孤立感に関する相談 原家族に関する相談 その他 N 161 48 47 103 105 110 127 12 割合 55.5% 16.6% 16.2% 35.5% 36.2% 37.9% 43.8% 4.1% 表 11 アフターケアの実施状況 定期的な連絡 季刊紙・施設便り等、定期的な印刷物の送付 同窓会・OB会・創立記念日など退所者が集える行事の 開催 年末年始等の宿泊会 同窓会・OB会・創立記念日など退所者が集える行事・宿 泊会等のお知らせ 誕生日や祝事のお祝い(郵送も含む) アフターケア用電話の設置と周知 アフターケア用メールアドレスの設置と周知 NPO等退所後支援を行っている団体との連携 定期的な金銭の提供 臨時的な金銭の提供 金銭管理 物品の提供 施設内の部屋の貸出 施設外の部屋の貸出 家庭訪問 家事支援 食事の提供 当事者活動との連携 18 歳以上の措置の延長 職場訪問 実施 ハローワークへの同行 退所者用の独自の奨学金・基金 退所者が主体的に集う日(正月や創立記念日など)や同 窓会 児童相談所への連絡・引き継ぎ 自立援助ホームの情報提供 自立援助ホームへの入所支援 希望にかか わらず全員 に行う N 割合 34 12.2% 28 10.0% 希望した子 ども全てに 行う N 割合 32 11.5% 26 9.3% 職員が必要 と判断した子 どもに行う N 割合 164 58.8% 24 8.6% 当てはまら ない N 割合 18 6.5% 44 15.8% 実施してい ない N 割合 27 9.7% 157 56.3% 有効 回答 279 279 平均 2.8566 3.9892 45 16.0% 34 12.1% 24 8.5% 34 12.1% 143 50.7% 282 3.6738 0 0.0% 25 8.9% 17 6.0% 31 11.0% 208 74.0% 281 4.5018 39 13.8% 23 8.2% 29 10.3% 30 10.6% 160 56.7% 282 3.8723 15 6 4 3 0 0 1 1 0 0 10 2 3 1 10 18 8 7 5.4% 2.1% 1.4% 1.1% 0.0% 0.0% 0.4% 0.4% 0.0% 0.0% 3.6% 0.7% 1.1% 0.4% 3.6% 6.4% 2.8% 2.5% 7 3 1 19 6 5 15 9 10 4 19 5 31 15 22 23 71 19 2.5% 1.1% 0.4% 6.8% 2.1% 1.8% 5.4% 3.2% 3.6% 1.4% 6.8% 1.8% 11.0% 5.4% 7.9% 8.2% 25.3% 6.8% 65 7 7 75 16 72 91 108 103 38 218 79 105 80 176 181 151 57 23.2% 2.5% 2.5% 26.7% 5.7% 25.6% 32.5% 38.7% 36.8% 13.5% 77.6% 28.1% 37.4% 29.0% 62.9% 64.4% 53.7% 20.5% 27 36 39 24 27 24 24 25 22 31 8 39 22 37 20 15 14 33 9.6% 12.8% 13.8% 8.5% 9.6% 8.5% 8.6% 9.0% 7.9% 11.0% 2.8% 13.9% 7.8% 13.4% 7.1% 5.3% 5.0% 11.9% 166 230 231 158 233 180 149 136 145 208 26 156 119 141 49 43 31 158 59.3% 81.6% 81.9% 56.2% 82.6% 64.1% 53.2% 48.7% 51.8% 74.0% 9.3% 55.5% 42.3% 51.1% 17.5% 15.3% 11.0% 56.8% 280 282 282 281 282 281 280 279 280 281 281 281 281 276 280 281 281 278 4.15 4.7057 4.7447 4.0996 4.727 4.3488 4.089 4.025 4.0786 4.5765 3.075 4.217 3.783 4.0725 3.2393 3.139 2.8968 4.0935 13 4.7% 31 11.1% 15 5.4% 37 13.3% 180 64.5% 279 4.1864 71 14 6 25.2% 5.0% 2.2% 22 39 43 7.8% 13.9% 15.4% 158 138 126 56.0% 49.3% 45.2% 10 26 31 3.5% 9.3% 11.1% 18 59 69 6.4% 21.1% 24.7% 282 280 279 2.5496 3.2321 3.3656 8 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 表 12 アフターケア方針についての因子分析 因子名 因子数 クロンバックのα アフターケアは各職員の個人的な関わりとして実施している アフターケアにかかる費用は各職員個人が負担している アフターケアは退所児の担当だった職員に任せている 自立支援コーディネーターが配置されている アフターケア専従の職員がいる 退所者からの相談があったとき、十分な対応ができている 退所者が困ったとき、施設にすぐに相談できる関係が構築されている 退所児には、あまり施設に来ないように伝えている 退所者へのかかわりは控えている 因子 1 個人的関係に基づ く支援 3 0.7105 0.82871 0.62189 0.56726 0.09563 -0.06144 0.01349 -0.00398 -0.00618 0.04587 因子 2 因子 3 専従職員配置 体制整備と対応 2 0.6727 -0.06344 0.01293 0.03154 1.01293 0.47993 -0.02679 0.02996 -0.01753 0.0064 2 0.6478 0.01966 -0.03586 0.03149 -0.08076 0.05676 0.77219 0.64941 0.05106 -0.10705 因子 4 アフターケアへの 消極性 2 0.622 0.0147 -0.07755 0.12553 -0.07463 0.03673 -0.08751 0.03474 0.80791 0.53322 表 13 あったらよいと思うサービスについての因子分析 因子名 因子数 クロンバックのα 自立援助ホーム 当事者団体 住宅提供・仲介の機関 就労支援の機関 金銭給付 シェルター 障害児・者のための機関 司法書士・弁護士などの法務に関する専門家 臨床心理士・精神科医など精神に関する専門家 因子 1 自立に対する直接的な支援の確保 7 0.7685 0.63253 0.508492 0.497264 0.476695 0.460394 0.399775 0.373159 -0.013193 0.149176 因子 2 支えるための法的・心理的支援 2 0.7993 -0.1676 0.037621 0.256233 0.179469 0.130829 0.245312 0.339462 0.922649 0.636513 表 14 アフターケアの課題についての因子分析 因子名 因子数 クロンバックのα アフターケアのための予算の不足 職員の不足 アフターケア担当職員の不在 アフターケアに関する給付金 アフターケア支援のための社会資源の不備 家庭支援専門相談員の少なさ アフターケアの研修体系が整っていないこと アフターケアの具体的な方策が不足していること 市町村との連携 児童相談所との連携 因子 1 因子 2 因子 3 リソースの不足 研修と方策の欠如 多機関連携 6 0.8107 0.818241 0.653798 0.645201 0.59547 0.586042 0.487111 -0.008366 0.122846 -0.058619 0.075825 2 0.8331 -0.064024 0.025647 0.127213 0.018537 -0.110365 0.171401 0.953029 0.652463 0.137834 -0.038428 2 0.7595 0.01161 -0.047727 -0.084327 0.12337 0.090459 -0.028385 0.016145 0.129097 0.864475 0.681326 表 15 アフターケアの現状についての因子とアフターケアの課題についての相関関係(網がけが有意) 因子 B1.リソース不足 因子 A1.個人的関係に基づく支援 因子 A2.専従職員配置 因子 A3.体制整備と対応 因子 A4.アフターケアへの消極性 ※ 統計的有意の検証には、直線あてはめの結果を利用した。 9 0.2325 -0.2544 -0.1564 0.0378 因子 B2.研修と方策の欠如 0.2472 -0.1971 -0.1869 0.0829 因子 B3.多機関連携 0.049 -0.0806 -0.1037 0.0331 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 表 16 退所前支援(リービングケア)の実施状況についての因子分析 因子 1 進学に対する資金獲得 の支援 5 0.864 0.863743 0.707806 0.730156 0.687912 0.633665 0.088842 0.03486 0.13221 -0.07856 0.053876 0.007229 0.044864 0.059465 0.084981 0.086883 0.10691 -0.148137 0.03813 因子名 因子数 クロンバックのα 民間の大学等奨学金制度への応募 生活福祉資金等社会福祉協議会による貸付事業に関する情報提供 大学等奨学金制度に関する情報提供 日本学生支援機構奨学金( 旧・日本育英会奨学金)の予約 独自の奨学制度を持つ大学の情報提供 国民保険等社会保険への加入手続き 保証人の確保 公的機関の活用方法に関する情報提供 就職活動の支援 社会保障に関する情報提供 NPO等による就職に関するプログラムへの参加 生い立ちの整理 退所者・当事者団体との交流 退所後支援計画の策定 自立援助ホームの導入・情報提供 退所者が主体的に集う日(正月や創立記念日など)や同窓会の情報提供 性に関する学習会 学習ボランティアの利用 因子 2 因子 3 生活保障に関する支援 自立に関する支援 5 0.8007 -0.048369 0.005459 0.137522 -0.029552 0.105634 0.369343 0.756117 0.734144 0.71775 0.44285 -0.08688 0.037923 0.08789 -0.008558 0.115763 -0.025732 0.056196 0.011197 8 0.7243 -0.015399 0.048045 -0.014336 0.083138 0.035219 0.179865 -0.093622 0.019504 0.033122 0.265599 0.595784 0.533247 0.479472 0.476344 0.44901 0.423424 0.420899 0.40749 表 17 アフターケアの実施状況についての因子分析 因子 1 因子名 因子数 クロンバックのα 臨時的な金銭の提供 金銭管理 家事支援 物品の提供 食事の提供 定期的な金銭の提供 施設外の部屋の貸出 家庭訪問 職場訪問 実施 同窓会・OB会・創立記念日など退所者が集える行事の開催 同窓会・OB会・創立記念日など退所者が集える行事・宿泊会 等のお知らせ 退所者が主体的に集う日(正月や創立記念日など)や同窓会 季刊紙・施設便り等、定期的な印刷物の送付 自立援助ホームの情報提供 自立援助ホームへの入所支援 アフターケア用電話の設置と周知 アフターケア用メールアドレスの設置と周知 9 0.7796 0.641969 0.635789 0.623346 0.609873 0.471535 0.454207 0.436974 0.419424 0.39071 -0.059442 因子 2 退所後の帰省プログ ラム 4 0.8109 -0.019308 0.071307 -0.06186 0.095178 0.020207 0.046785 -0.042784 0.000414 0.018837 0.920697 -0.047411 -0.008889 0.206174 -0.004015 0.006881 -0.007998 0.060326 直接的な支援 10 因子 3 自立援助ホームに 関する支援 2 0.9185 -0.070021 -0.028428 0.037417 -0.036993 0.076191 -0.08104 0.091949 -0.000539 0.230348 -0.013998 因子 4 アフターケアに関す る連絡先の設置 2 0.7077 0.095633 -0.055294 -0.001443 0.068371 -0.062447 0.110433 0.140421 -0.103453 -0.04393 -0.024915 0.873804 0.005953 0.022369 0.602028 0.427857 0.006522 0.086746 -0.001794 0.039601 0.114428 -0.015946 0.999077 0.816174 0.018558 0.016594 0.123122 -0.087036 0.001385 0.048375 0.779162 0.686452 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 資料2 調査票 11 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 12 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 13 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 14 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 15 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 16 有村他:児童養護施設におけるアフターケアの専門性と課題に関する研究 17 日本子ども家庭総合研究所紀要 第 49 集 18
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