第7号 (平成27年度2月25日発行)

東京都立墨田特別支援学校
進路だより
NO.7
平成27年2月27日
文責 鈴木章夫
進路支援講演会
土曜参観日の日、講師に社会福祉法人東京緑新会、地域生活相談室おあしす、室長・相談支援専門員
社会福祉士の江國泰介(えくに たいすけ)氏をお招きして、
「福祉制度の現状―相談支援事業を考える
―」~障害児支援利用計画・サービス等利用計画 Q&A~のテーマのもと進路支援講演会が行われました。
当日は、小学部1名、中学部10名、高等部13名の保護者の方参加がありました。講演ではサービ
ス等利用計画の制度的な側面からのお話、作成の手順、作成の際にどんなことへの注意が必要かなど具
体的な事例を交えながらの説明でした。また、福祉サービスを上手に使っていくことのすすめや障害基
礎年金の事にも話が膨らみ、充実した内容になりました。
以下に参加された方からのアンケートをご紹介します。
○とても参考になるお話をありがとうございました。子供はまだ小学生ですが、卒業後の事、障害年金
の事など考えておかなければいけないと思いつつ、まだ先の事と思っていました。今日は、いろいろ
な情報を得たことで、どのタイミングでどのように動いて行ったらよいかが見えてきた気がします。
貴重なお話をありがとうございます。
○勉強不足のこともあり、分かりにくかったです(特に後半)。初めて聞くような言葉もたくさんあって、
何を言っているのかわからないこともしばしばありました。一回聞いただけではわからないのでまた
このような話を聞いてみたい。用語の解説集みたいなものがあると良いと思いました。
○変わりゆく制度を把握して適切なサービスを利用していくには親の力には限界があります。学校の主
催でこのような機会をもっていただけて良かったです。講師の江國様のような、現場をよくご存知で
理解があり知識豊富な専門家がこの街のどこかにいるのでしょうか、、、、、、。待っているだけでは何も
変わりません。親も勉強し、行動を起こす必要性を感じました。ありがとうございました。
○とても参考になった講演でした。ありがとうございました。なかなか聞けない現場の声が聞けました。
学校卒業後、いろいろと不安が募る親子としてはとにかく情報・知識がほしいと思っております。今
後もこのような講演を希望いたします。特に後見人制度のお話が聞けたらと思います。よろしくお願
(進路指導部主任 前端 和信)
い致します。
高等部2年生
現場実習
2学期に引き続き、3学期も高等部2年生の体験実習が続いています。3学期は、企業だけでな
く就労継続支援 B 型事業所での実習も始まりました。3学期も、実習で課題として挙がるのはコミ
ュニケーションに関する点と、普段の生活習慣に関する点です。コミュニケーションに関しては、
やはり大きな声で挨拶や返事ができることや、自分の考えや気持ちを伝えることはどこでも必要と
される力です。また、生活習慣に関しては、規則正しい生活をして毎日遅刻したり休んだりしない
ことや、身だしなみや身の回りのことをどこまで自分でできるかなど大切になってきます。
卒業まであと1年。学校とご家庭と連携し、挨拶や返事の仕方・気持ちの伝え方、規則正しい生
活習慣などを身に付け、より良い将来となるよう頑張りましょう。
(高等部2年進路指導担当
山本 剛)
中学部3年生
高等部入学相談
2月3日、寒さの中でも好天に恵まれて高等部の入学相談が実施されました。中学部3年の教員
は生徒の様子や配慮事項などを高等部の教員に伝え、この日に備えました。本校中学部の生徒18
名に加えて他校からの生徒18名の計36名の生徒が、緊張した表情で校門をくぐりました。この
日を迎えるにあたって、2学期には中学部3年生の生徒、保護者は高等部支援部の教員と入学事前
相談をしました。生徒は1月29日に高等部の作業学習に加わり、先輩達と一緒に作業体験をしま
した。午後は授業を見学し、高等部の学習に対して見通しをもちました。入学相談は東京都で一斉
に実施されます。学力の調査のほか、体育館で運動の調査をしました。ひととおり調査が終わると、
管理職と個別の面接をしました。緊張と不安の中にも、高等部への期待と決意で生徒の瞳は輝いて
いました。3月2日、経営企画室前の壁面に来年度の入学許可予定者の氏名が掲示されます。今ま
で育んできた力が高等部で更に伸びていくことを心から願っています。
中学部
(中学部 鈴木 章夫)
土曜参観作業製品販売
1年生は皆で作業学習の授業時間に一生懸命作ってきた「葉書き」を販売しました。販売に向けて
「いらっしゃいませ」
、
「ありがとうございました」をしっかり言えるように練習しました。当日も自
分たちの製品に自信をもって大きな声で販売できました。参観、ご購入ありがとうございました。
(中学部1年 箭内 政俊)
2年生は、陶工製品を、いつも学習している陶工室の前で販売しました。箸置きやマグネット、小
皿、平皿など、2 年生が頑張って作った製品。たくさんの保護者の方や関係者の方に、ご購入いただ
きました。後で皆で確認し、大変励みになりました。
(中学部2年
辺見
智弘)
3年生は新製品を含めて4種類の木工製品を販売しました。特に各製品の塗りがとても丁寧だと好
評を頂きました。今回は初めて木工室と昼休みのホールでの販売を行いましたが、そのどちらも生徒
達がしっかりと受け答えしていました。参観並びにご購入頂いた皆様ありがとうございます。
(中学部3年 山崎裕之)
小学部6年生
中学部一日体験
本校6年生は中学部に行って一日体験する機会があります。今年度は、1月から2月にかけて、ク
ラスごとに朝の運動、作業学習、自立活動を体験しました。同じ校舎の中ですが、小学部と中学部は
離れていて、多くの児童にとっては、初めての場所、初めての先生に出会うこととなります。
6年生では、これまで、自分の役割を意識できるよう係活動を行ったり、中学部進学後の制服着用
に向けてボタンやホックの練習をしたり、今できることの少し先を見据えて、一つずつ取り組んでき
ました。慣れない環境の中でも、それぞれに頑張って体験をする姿に、4月からのみんなの姿が垣間
見られ、頼もしく感じられました。
3学期に入って新しく、制服を着て勉強をする二人の絵カードが加わりました。中学部に行く日が
楽しみで期待いっぱいの児童から不安な表情を見せる児童まで、同じ絵を
見ても、その表情は様々でした。小学部での学習は残りわずかですが、
個々の児童に合った課題の中で、自分でできることを増やしていき、
自ら考え行動する力を育んでいきます。 (小学部6年 禿 愛子)