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併設の幼稚園の年長児と小学1年生には iPad
年生からはノートパソコンが授業で使われ、3年生
するノートパソコンが山積みになっていました。
には9月から始まる新学期に新入・転入生徒に配布
る全米の平均を表すものではありません。
されているもので、学校でのパソコンの活用に関す
学区内の学校教育分野への投資が可能なために実現
富裕層が多く暮らす地域にあり、学区の税収入が、
ませんでした。
り、決して堅苦しく敷居の高い学会の雰囲気はあり
も発表者との距離感が近く、意見交換の場も多くあ
アルな服装で参加でき、分科会もポスター展示発表
からは授業のみならず自宅へ持ち帰り、予習・復習
来年の第 回・ソウル大会は、全私保連の全国私
立保育園研究大会東京大会(2016年7月4日〜
6日)の直後(7月6日〜8日)の開催ですが、何
とか調整し、この二つの大会を“ハシゴ”して、い
ろいろ学べることが今からとても楽しみです。
(石川・幼保連携型認定こども園和光副園長)
おわりに
に使うことができるとのこと。各教室では天井にプ
今回のOMEP世界大会でも、世界中から集まっ
た保育者、研究者によるシンポジウムや分科会での
でつながっ
ロジェクターが設置されており、 WiFi
た教師と生徒のパソコンの画面を映しながら行われ
る授業がなされています。
換できる機会に恵まれました。特に、日本ではあま
発表、ポスター展示会場等で、直接発表者と意見交
校内を案内してくれた友人の奥さんによると、授
業での活用を通じてネット、SNSを利用するにあ
難さと尊さを直接聞き、視野を広げることができた
り接することのない、紛争地域での保育・教育の困
きるメリットが大きいと話してくれました。
のは何よりの収穫でした。また、
大会を通してカジュ
たってのモラルを自然に生徒に意識させることがで
ただし、この公立小学校の学区は市内でも有数の
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水木しげるの珠玉の戦記と
顕彰碑の素敵な言葉
子どもの頃、「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きであった。
鬼太郎は、1960年代から現代まで世代を超えた日本
を代表するマンガだ。私の子どもが幼い時に、鳥取県
境港市「水木しげるロード」へ家族旅行に行った。子
どもたちは、鬼太郎に出てくる妖怪が怖かったそうで
ある。今となってはよい思い出だ。
水木氏はたくさんの戦争の話を描いている。彼の戦
記物は一貫して戦争体験がもとになり、主人公は水木
氏自身、または水木氏と思われる人物が登場する。作
品は戦争という悲劇の中にもユーモアと愛情に溢れ、
彼独特のあたたかい絵のおかげで救われた気になる。
水木氏は戦争の最前線、南方激戦地ラバウル行きに
なった。そこで多くの戦友を失い、自らも爆撃で左腕
を失い、傷病兵となり、さらにマラリアに罹り瀕死の
状態になった。しかし、原住民との運命の出会いがあり、
彼等から果物等を分けてもらい奇跡的に助かった。
水木氏の軍隊生活は、「ビンタの王様」と呼ばれる
ほど上官からひたすらビンタ・殴る等の理不尽な暴力
を受けた厳しいものだった。そのために一時期、軍隊
どころか日本まで嫌いになったそうだ。ある時、水木
二等兵が上官から叱られていた。そこに、たまたま居
合わせた原住民の少女が必死に水木氏をかばう場面が
あった。私はその話を読み、人の優しさとは何かと考
えさせられ涙した。水木氏と原住民との心あたたかい
交流は私たちに思いやりの大切さを教えてくれるのだ。
「水木しげるロード」にある顕彰碑には「なまけ者
になりなさい」と刻まれている。戦争中の日本は、軍
歌「月月火水木金金」のように一生懸命戦争に邁進した。
戦後は、猪突猛進に経済大国として走り続けた。世界
一怠けない真面目な国、ひたすら目標に突き進む国民
性だからこそ、まわりを見渡し、時には休むことの大
切さを刻んでいるのではないだろうか。
戦後70年が経ち、ぜひ今年、日本最高年齢93歳の
漫画家の実体験戦記漫画「総員玉砕せよ!」等を読み、
この言葉と平和の意味を考えたい!
(吉岡竜良/京都府京都市・わかば園園長)
保育通信■No. 727 2015. 11. 1.
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