京都学校教育相談研究大会ご案内

平成27年5月
第37回
京都学校教育相談研究大会ご案内
主催
京 都 府 公 立 幼 稚 園 教 育 研 究 会
京 都 府 小 学 校 教 育 研 究 会
京 都 府 中 学 校 教 育 研 究 会
京 都 府 立 学 校 教 育 相 談 研 究 会
京 都 市 立 幼 稚 園 教 育 研 究 会
京都市立小学校カウンセリング研究会
京都市立中学校カウンセリング研究会
京都府私立中高連合会カウンセリング研究会
後援
京 都 府 教 育 委 員 会 ( 申 請 中 )
京 都 市 教 育 委 員 会 ( 申 請 中 )
京都府私立中学校・ 高等学校連合会(申請中)
学校長
様
幼稚園長 様
教職員
様
第 37 回京都学校教育相談研究大会委員長
京都府立清明高等学校校長
山岡
弘高
第37回京都学校教育相談研究大会のご案内をお届けします。
昭和53年の第1回大会から早37回目を迎えることとなりました。この間、社会は大きく変化してきまし
た。若年者のひきこもりや自殺が大きな社会問題となったり、凶悪な少年事件が報道されたり、バーチャルな
世界に心の安らぎを覚え人と人との関わりが希薄化したり、貧困が子どもの心身の発達に影響を及ぼすことが
指摘されたり、子どもを取り巻く環境はますます厳しくなっています。
社会の中で子どもたちが呈する事象は、痛み傷つきながらも周りに向かって大人たちに訴えかけている異議
申し立てであり、一つの時代の「鏡」であると、37年前に山中康裕先生は『少年期の心』の中で指摘されて
います。山中先生が時代の「生き証人」として取り上げられた子どもたちが、親となり教師となり、今、子ど
もたちと接しているのです。「温故知新」という言葉がありますが、現在の子どもたちが、昔の子どもたちと
どのように変化したのか、あるいは変わっていないのか、今一度考えてみたいと思います。
今大会は、昭和59年の第7回大会、平成4年の第15回大会に続いて、山中康裕先生に登壇していただき
ます。今なお子どもたちの臨床に携わっていらっしゃる山中先生から、「子どもたちは変わったのか」、多く
の示唆をいただき、私たちの今後の学校教育相談の一助となれば幸甚です。午後も7つの分科会を用意してお
ります。本研究大会への皆様のご参加を心よりお待ちしております。
実
施
要
項
1
テーマ
『子どもの心、親の心、先生の心』
2
会
期
平成27年8月6日(木)
3
会
場
京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)TEL:075-802-3141
9:30~16:30
(http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/top.html)
4
定
員
400名
5
日
程
9:00
受付
6.講
演
9:30
10:00
開会行事
(4Fホール
講
12:00 13:30
演
昼食
16:30
分
科
会
10:00~12:00)
『ふたたび、少年期の心~子どもたちは変わったか?~』
京都ヘルメス研究所所長・京都大学名誉教授
山中
康裕
1941 年名古屋市に生まれる。1971 年名古屋市立大学大学院医学研究科博士
課程修了、医学博士。1969 年より京都大学河合隼雄教授にユング派教育分析
育分析を受ける。1980 年より京都大学で教鞭を取り、2005 年退職し、京都大
学名誉教授。2005 年京都ヘルメス研究所を設立。
近著『精神療法~特集:子どもたちは変わったか?~』(2014.8)の巻頭
論文に、「いつの時代にも『子どもは果敢に、その時代を生きていく存在』で
あり、いつの時代にも、『その時代の鏡である』ということだ。子の鏡を見
て、糺していかなければならないのは、われわれ大人の使命なのである。そ
うしていけば、彼らの未来は決して暗くはないと信じたい。」と書かれてい
る。
7
参加費
2000円(参加費)
8
申込方法
今年度から、申込方法が変わりましたので、ご注意ください。
①の要領で振り込んだ後、②の要領でホームより申し込んでください。
①郵便局にある「郵便払込取扱票」を使用し、
「口座番号:00960-3-
235384・加入者名:京都学校教育相談研究大会・金額2000円」を
記入し、振り込んでください。振込手数料は、各自でご負担ください。通信欄
は空欄で、②の入力をしてください。
②ホームページ(http://kyogakusou.jimdo.com/)の申込ページのフォームに、
「申込日(振込日)・名前(フリガナ)・所属、連絡先メールアドレス・連絡
先電話番号・希望分科会(必ず第3希望まで)」を記入し、送信してくださ
い。
9
申込期間
6月1日(月)~7月17日(金)
10
1
分科会
(会場は当日連絡
13:30~16:30)
「不登校問題への理解と支援~自己形成から主体形成へ~」
立命館大学文学部、大学院応用人間科学研究科教授 春日井敏之
不登校への取り組みは、学校教育における重点課題とされてきましたが、そのゴールの設定については、
必ずしも共有されているとは言えません。たとえば、思春期における自己の解体・再編は、自己決定でき
る主体形成をどう支援するのかという課題ではないでしょうか。人間関係、コミュニケーション能力、社
会的自立など、子どもたちに求めていることも、私たち大人の課題と重なっているのではないでしょうか。
事例も含めて検討しましょう。
2
「発達障がいのある子どもの生きにくさ」
花園大学社会福祉学部臨床心理学科教授 橋本和明
発達障がいのある子どもに対する理解や支援は広がりつつあります。しかし、思春期にさしかかってくる
と、その支援が及ばなかったり、本人のアイデンティティの問題とも相俟って、別の意味で大きな壁に直
面します。その一つが逸脱行動です。彼らの生きにくさをどのように理解し、具体的にどのような支援を
していけばいいのかを考えてみたいと思います。
3 「貧困や虐待など福祉課題を抱える子どもへの支援 ~スクールソーシャルワークの視点と支援~」
幸重社会福祉士事務所代表 幸重忠孝
貧困を抱えている子どもや虐待を受けいている子どもは、どの学校のどのクラスにも必ず存在して、これ
らの多くの子どもたちが何らかの形(不登校、いじめ、非行など)で教育相談に関わってきます。このよ
うなケースは家庭課題に目を向け、学校内での支援はもちろんのこと関係機関とつながる「スクールソー
シャルワークの視点と支援」が必要です。講義と演習で学ぶ分科会です。
4
「ネット社会と学校~ネット上の『いじり』や『さらし』の問題を通して~」
佛教大学教育学部教授 原清治
ネット社会の進展は、利便なものである一方で子どもたちの生活世界を変えつつあります。人間関係の作
り方のなかにも、「いじめ」とまではいかないものの、なんとなく友達をネタ的に笑いの対象とする「い
じり」や「さらし」などがあり、それがネットの中で新たなトラブルを発生させる原因ともなっています。
本分科会では、こうした問題を新しいデータに沿って提示し、参加者のディスカッションなどを通して、
情報共有してみたいと思っています。
5 「カウンセリング実習~ロールプレイをしてみよう~」
十三カウンセリングルーム所長 酒林康雄
カウンセリングの基本に沿った話の聴き方を練習します。いわゆる傾聴の練習です。全員で基本を押さえ
た後、ロールプレイをしてみたいと考えています。ロールプレイは、ビデオ撮りをして、振り返りをした
いと思います。
6
「アクティブ・ラーニング入門」
京都精華大学人文学部教授 筒井洋一
次期指導要領から、アクティブラーニングが盛り込まれるということが発表され、学校現場ではにわかに
注目を浴びています。ここでは、文科省の意向という上からの視点からではなく、どうすれば生徒自身が
学び始めるのかを考え直す絶好の機会ととらえてみませんか。生徒がどこまで学んだかを仲間を通じて生
徒自身がわかること。このことを実際に体験してみましょう。
7 「ピア・サポートプログラムを学びましょう!」
立命館大学応用人間科学研究科教授 増田梨花
小学校・中学校をはじめ現在大学や医療機関・地域コミュニティーなど、様々な領域でピア・サポートが
急速に広がっています。本分科会ではピア・サポートの概念・ピア・サポートプログラムの構造を学び、
ピア・サポートトレーニングの基本的なワーク体験していただきます。そしてピア・サポート活動の実践
に向けたプラニングの方法についての学び、さらにPDCAサイクルにのっとったピア・サポートプログ
ラムの応用に関しての知識を広げます。
11
備
会場へのアクセス
京都駅から
市バス206 、JRバス/ 約20分→千本丸太町下車、西へ徒歩400m
二条駅から
市バス15、京都バス61・62・63・65/ 約5分→丸太町七本松下車
円町駅から
市バス15・93・202 ・204 / 約3分→丸太町七本松下車
三条駅から
市バス15、京都バス61・62・63・65/ 約20分→丸太町七本松下車
考 必ずご確認ください。
①振り込まれた日時が申込日時になります。
②記入していただいたデータを用いては、当日配布の参加者名簿に、「氏名・所属先・参加分科
会」を掲載します。名簿は本大会以外には使用いたしませんのでご了承ください。
③振り込まれた参加費は、欠席されても返金できません。代わりの方が参加されても構いません。
ただし、分科会は変更できません。
④受領確認の通知は差し上げません。確認のため、郵便振込用紙の「振込票兼受領証」(半券)
をご持参ください。
⑤参加分科会は申込先着順で決定します。つきましては、希望分科会は必ず第3希望まで記入
してください。2つ以内しか記入のないものはすべて一任と見なします。お早めに申し込ん
でください。結果は、当日配布の参加者名簿でご確認ください。
⑥昼食は用意しません。昼食場所は用意します。
⑦ホームページでも大会案内の内容を確認できます。
⑧ご不明な点は、ホームページの「お問い合わせ」か、事務局までメールでお問い合わせください。
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事務局
京都府立東稜高等学校
西村
宣幸
Eメール:[email protected]
HP:http://kyogakusou.jimdo.com/
府立学校関係の申込のお問い合わせは、京都府立城陽高等学校
Eメール:[email protected]
川﨑泰雄