第 1 回新ごみ処理施設処理方式検討委員会 会議概要 1 審議会名 第 1 回新ごみ処理施設処理方式検討委員会 2 日 時 平成 27 年 8 月 10 日 午後 2 時から午後 4 時 10 分まで 3 会 場 穂高広域施設組合 し尿処理施設 会議室 4 出 席 者 小林委員長、高山副委員長、高村委員、清水委員、白澤委員、倉科委員 丸山委員、藤澤委員、玉井委員(代理出席) 、峰田委員 5 組合側出席者 村上副管理者、二條事務局長、小林事務局次長、白澤庶務係長、 加藤衛生管理係長、佐々木環境第 1 係長、浅川余熱施設係長 (以上 穂高広域施設組合) 斎藤、味澤(以上 受託コンサルタント (株)環境技術センター) 増渕、植木(以上 アドバイザー (一財)日本環境衛生センター) 6 公開・非公開の別 公開 7 傍聴人 5人 8 会議概要作成年月日 平成 27 年 8 月 12 日 1 開会(二條事務局長) 2 委嘱状交付(村上副管理者) 3 管理者あいさつ(村上副管理者) 4 出席者自己紹介 5 正副委員長の選任 記者 3人 「穂高広域施設組合新ごみ処理施設処理方式検討委員会 要綱」第4条に従い、正副委員長を選任 (委 員)事務局より案があればお願いしたい。 (事務局長)事務局の案を説明し、選任される。 委員長:小林潤(学識者) 副委員長:高山一栄(有識者、住民関係者) 6 委員長あいさつ(小林委員長) 7 会議事項 (1)本委員会の協議計画について (事務局) 資料2「本委員会の協議計画について」に沿って本委員会の協議計画の案について説明 期間がややタイトであるとの指摘があったが、本委員会の協議計画は案のとおり了承された。 (2)穂高広域施設組合のごみ処理の現状について (事務局) 資料3「穂高広域施設組合のごみ処理の現状について」に沿ってごみ処理の現況について説明 (委 員) 当組合のごみ排出量は長野県平均と比較しても少ないということだが、その理由は何か。 (事務局長) 政策的には、当組合は平成 13 年よりごみ処理の有料化を導入しました。県内では飯田市に次 いで 2 番目に早い時期の導入であり、容リプラの分別も同時期に始めていることから、住民の方 の分別意識が高いことが挙げられます。また地域特性としては、農村部があるため、生ごみを可 燃ごみとして排出しなくてよい環境があるためであると理解しています。 (委 員) P9 の表では、ガラス・陶器類の最終処分量が平成 23 年度までは組合の処分量が多いのに対し、 平成 24 年度からは市町村の処分量が多くなっているが、これはなぜか。 (委 員) 安曇野市では三郷最終処分場を保有しており、平成 23 年度までは旧三郷村地域から排出され るガラス・陶器類の埋立処分を行ってきました。地元の方の理解をいただき、平成 24 年度より 安曇野市全域のガラス・陶器類を三郷最終処分場で埋立処分するようになり、穂高広域施設組合 へ安曇野市分が搬入されなくなったため、市町村の処分量が多くなったものです。 〈委員の安曇野市廃棄物対策課長より説明〉 (3)新ごみ処理施設の整備計画の経過について (事務局) 資料4「新ごみ処理施設の整備計画の経過について」に沿って整備計画の経過について説明。 (委 員) 現在の焼却施設はいずれ取り壊すことになると思うが、その後はどのようにする計画か。 (事務局長) 現施設を取り壊した後の計画は、まだ策定していません。取り壊しには多額の費用がかかるた め、廃棄物施設に係る国の交付金を活用することが考えられますが、そのためには交付要件に合 致する計画とする必要があります。また、跡地利用は地元の皆さんの要望も踏まえて進めること を考えています。現施設は新ごみ処理施設が完成する平成 32 年度末までは稼働させるため、解 体はその後となります。それまでまだ時間はあるため、今後検討を行って計画を立てます。 (委 員) 新ごみ処理施設の計画と並行して進めてもらいたい。行政は人が入れ替わるので、計画は形と して残してもらいたい。 (事務局長) 跡地利用の計画は、現在熱供給を行っているあづみ野ランドの将来計画と併せて、次のステッ プとして取り組むことになります。本検討委員会では、新ごみ処理施設の処理方式の選定に関す る協議をお願いします。 (委 員) P11 施設整備の基本方針の中に、 「防災拠点としての機能」とあるが、どのような内容か。 (事務局長) 新ごみ処理施設は、 災害時に外部からの電源供給がなくてもごみ処理ができるような施設とし、 周辺住民の避難場所としての機能を持ち、ある程度のエネルギー供給ができるような施設として 整備する、という方針です。 (委 員) P14 の熱利用計画については、処理方式選定の中でどのように検討を行っていくか。 (事務局長) 現施設はあづみ野ランドに温水を供給しており、新ごみ処理施設でも温水供給は継続します。 基本構想では、その上で余ったエネルギーを発電に回すことを想定しています。 (委 員) 現施設で回収している熱のどのくらいの部分があづみ野ランドへ供給されているのか。 (事務局長) 詳しいデータは用意しておらずお示しできませんが、あづみ野ランドへ供給している熱は、回 収している熱のほんの一部に過ぎません。70℃の温水を 16 時間以上供給していますが、とても 使い切れない状況です。 (委 員) 施設規模を現段階で 114t/日としている。想定している可燃ごみの量は現状と比べて少ないも のの、20 年程度以上使い続けることを考えると、人口の減に伴うごみの減少が考えられるが、規 模の設定の考え方は妥当なのか。 (事務局長) 元々ごみの排出量が少ないこともあるのか、P8 に示したように焼却処理量の動向は現状で横ば いであり、劇的に減少することは考えにくい状況です。稼働開始にあたる平成 33 年度が最も処 理量が多くなると考えられるため、基本的にはそれに合わせた施設として計画することになりま す。 (4)ごみ処理施設の処理方式の概要について (事務局) 資料5「ごみ処理施設の処理方式の概要について」に沿って処理方式の概要について説明 (委 員) バイオガス化が採用された場合、生ごみを分けて集める必要が出てきて収集方式が変更される という認識でよいか。 (事務局長) P20 に示した図はバイオガス化のうち「湿式」のものですが、バイオガス化を導入するのなら ば「乾式」になると想定しているため、図とは少し異なります。現在稼働している他所のバイオ ガス化施設では、いずれも機械で生ごみを分別するようになっており、組合としても生ごみの別 収集は考えておりません。 (委 員) 生ごみは機械選別できるとのことだが、選別用機械の導入コストの方が分別回収にかかるコス トよりも低いということか。 (事務局長) エネルギーの回収技術としては、生ごみを分別回収した方が良いのは確かですが、当組合で実 証実験を行った成果として環境省が公表している報告書の中にも、分別収集のコストに係る検討 はありません。生ごみは速やかに回収する必要があるため、収集は週 2 回行う必要があると考え ますが、収集コストが現状の倍になる場合もあり得ます。実証実験は、生ごみの収集運搬費用を 実験費用で賄えたため、初めて成立したものです。本日は各構成市町村の委員がいらっしゃいま すが、どの自治体でもそのような負担の増大は受け入れ難いと思いますので、機械選別が有力と なります。生ごみの選別機械の費用は、正確には分かりませんが数千万円程度だと思います。 (委 員) 機械選別の場合と分別収集の場合とを考えるとき、最終的なアウトプットとして得られるメタ ンガスの量に対するコストを比較すべき。効率の良いシステムを導入しないと、将来的に使わな くなってしまうということも考えられる。 (委 員) 生ごみの分別を実際にやったが、大変ではあった。ただ、これからはエネルギーの有効利用が 重要だと思う。 (委 員) 灰の溶融に関して、計画段階ではスラグを建設資材として利用したいという話は聞くものの、 現実的に利用が可能なのか。スラグの JIS をとれば公共工事等の用途は開けるものの、ごみ質の 変動や水砕スラグでは強度の問題等があり、JIS をとるのは難しいと聞く。スラグの品質が確保 できるような施設として計画するということならば分かるが、そこまでやるのか。 (事務局長) 現に稼働している灰溶融施設も多くある中で、基本構想の段階では選択肢として挙げていると いうことです。現実的に利用できるかどうかを含めて、この委員会で検討していくことになりま す。なお、基本構想では、 「炭化」 「ごみ燃料化」「高速堆肥化」については候補から除外するも のとしましたが、これについてはよろしいでしょうか。→異議なし。 (委 員) この委員会で処理方式を検討する中では、コスト面は考えなくてよいのか。また、これまで生 ごみ処理機の普及等により生ごみの減量化を推進してきたが、バイオガス化を導入するというこ とになると、逆に生ごみをたくさん出した方が良いということになるのか。 (事務局長) バイオガスの実証実験の施設は、生ごみ以外にも紙ごみも処理できるものでした。現状のごみ の中にも生ごみや紙ごみは入っているため、処理するために生ごみなどを多く出してもらうこと は考えていませんし、施設の規模もさほど大きいものにはなりません。交付金の対象となるかど うかを含めたコスト比較も行いながら処理方式を検討していくことになります。 (委 員) コストを考えなければ、処理方式の候補が 4 つある中で、一番下の候補(バイオガス化+焼却 +灰溶融もしくはバイオガス化+ガス化溶融)が良いというのは誰しも一致するところで検討の 余地はないだろう。難しい問題だが、コストの問題を踏まえるとどれが良いのか、ということが 課題となる。 (委 員) イニシャルコストとランニングコストの関係もある。建設時は交付金がでて建てられたとして も、運用していく過程で、余計にコストがかかってしまうということもある。灰溶融を入れてし まうと、 燃料代がかかってしまうということもあり、 先のことまで考えた検討を行う必要がある。 (委員長) コストの面ももちろん重要だが、やはりいい施設、いい設備を導入することは、社会的な貢献 という観点から重要である。特に教育的な意味合いが大きい。新施設も恐らく小学生の見学コー スに入ると思うが、見学する小学生が「すごいごみ処理方式だ」「すごいクリーンな施設だ」と 思うような施設、ごみの分別や他の環境に関する取り組みにも興味を持つきっかけとなるような 施設であってほしい。先のことを考えて、こういったことを考慮して頂けるとありがたい。 8 その他 委員の日程調整の結果、次回委員会は、9 月 18 日(金)14 時 00 分から同所での開催とする。
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