平群町介護保険事業計画 高 齢 者 福 祉 計 画

第6期
平群町介護保険事業計画
高 齢 者 福 祉 計 画
(平成 27 年度~平成 29 年度)
概要版
平成 27 年 3 月
平 群 町
1
2025 年度を見通した介護保険の計画
計画の趣旨
本町では、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自立した日常生
活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防、住まい、生活支
援が切れ目なく提供される地域包括ケアシステムの構築を目指し、必
要な取り組みをスタートさせています。
今回の第6期介護保険事業計画は、いわゆる「団塊の世代」が75
歳以上となる 2025 年(平成 37 年)に向け、在宅医療・介護連携の
推進や認知症施策の推進等の地域支援事業の充実や新しい総合事業に
積極的に取り組み、地域包括ケアシステムの構築を本格的に進める計
画として策定しました。
計画の位置づけ
本計画は、老人福祉法第 20 条の8に規定する市町村老人福祉計画
と介護保険法第 117 条に基づく介護保険事業計画を「平群町第 6 期
介護保険事業計画・高齢者福祉計画」として総合的かつ一体的に策定
するものです。
計画の期間
この計画は、平成 27 年度から平成 29 年度までの 3 ヵ年計画で、
本町にとっては第 6 期計画となります。
加えて、いわゆる団塊の世代が後期高齢者となる 2025(平成 37)
年のサービス水準、給付費や保険料水準なども推計します。
基本理念
これまでの基本的理念を引き継ぎつつ、人と人とのつながりが地域での福祉のネットワ
ークを奏で、住み慣れた地域で全ての住民が生きがいのある健やかな生活をおくれるよう、
在宅医療・介護連携や認知症施策の推進等の地域支援事業の充実や、多様な担い手による
新しい総合事業に積極的に取り組み、介護予防や健康づくりの推進、医療と連携した介護
サービス基盤の整備・充実、多様な生活支援や住まい施策との連携を進めます。
人・心・地域
つながる福祉を奏でるまち
2
へぐり
平群町の高齢者介護をとりまく課題
急激な高齢化に伴って、今後、要介護認定者や認知症者、老々介護や認々介護の世帯な
ど、介護保険給付や介護者支援、専門的なサービス等を必要とする高齢者の増加が見込ま
れます。また、一人暮らしや夫婦のみの高齢者世帯など、介護保険給付以外の生活支援を
必要とする高齢者の増加が見込まれます。
このため、次のような生活支援サービス(外出支援、家事援助、食の維持、見守り・声
かけ・話し相手)や介護予防の場づくり(介護予防事業、集いの場・サロン・カフェ)が
必要です。
急激な高齢化
介
護
サ
ー
ビ
ス
介
護
予
防
の
場
づ
く
り
認定者数の増加
老々介護の増加
認知症者の増加
認々介護の増加
医療ケアを必要とする高齢者
の増加
一人暮らし高齢者等の増加
ニーズに応じた介護サービス
元
気
な
高
齢
者
も
担
い
手
に
外出支援
・認知症に対応した介護サービス
・医療と介護の連携
・買い物
・乗合車両
・そのためのケアマネジメントなど
・院内付添
・シニアカー
など
介護予防
家事援助
・関節疾患等の廃用性症候群
・高血圧、脳血管疾患 ・認知症
など
集いの場・サロン・カフェ
・ゴミ出し
・熱中症対策
・電球交換
など
・エアコン掃除
食の維持
・気軽に集える場、カフェ
など
・配食サービス ・訪問介護
など
徘徊高齢者の見守り
見守り・声かけ・話し相手
・地域ぐるみで(お助けカード、メ
・一人暮らし高齢者
ール配信など)
・認知症者などを対象に
地域福祉活動
3
多
様
な
担
い
手
に
よ
る
生
活
支
援
基本目標
1
生きがいと社会参加の促進
少子高齢化が進み、団塊の世代が高齢期を迎える中、地域において大きな役割を占める高齢
者が、家庭、地域、企業など社会の各分野で、これまで培ってきた経験と知識を生かして積極
的な役割を果たしていくことが重要となります。
このため、ふれあい交流センターやかしのき荘等で、文化・スポーツ・レクリエーション等
の機会を引き続き提供し、
「活動的な 85 歳」を目標に、高齢者の生きがいづくりを支援します。
また、高齢者自身も地域社会に参画し、生活支援等の担い手となることが期待されます。
1 地域でのふれあい・交流の促進
2 生涯学習・生涯スポーツの促進
ふれあい交流センターやかしのき荘等で、
生涯学習や生涯スポーツ活動は、いきいき
文化・スポーツ・レクリエーション等の機会
とした暮らしや介護予防につながる活動であ
を引き続き提供し、
「活動的な 85 歳」を目標
り、住民の主体的な取組みを支援します。
に、高齢者の生きがいづくりを支援します。
○ふれあい交流センター
3 就業の促進
○老人福祉センター「かしのき荘」
高齢者の暮らしにおいて、就業の場は、い
○老人クラブの活動助成・育成
きいきとした暮らしや収入確保の上で重要な
場であり、働く意欲のある高齢者の就業の促
進を支援します。
4
基本目標
2
健康づくりと介護予防の推進
「健康へぐり21計画」にもとづき、「老後生活」・「食生活・運動習慣」
・「歯科保健」
・「たば
こ対策」の4つの分野における目標実現へ向けて住民参加の健康づくり運動を推進します。
また、できるだけ要介護状態になるのを防止する介護予防を推進するため、地域包括支援セン
ターを核とした関係者のネットワークにより、新たな介護予防・日常生活支援総合事業に取り組
むとともに、一般介護予防事業として、介護予防把握事業、介護予防普及啓発事業、地域介護予
防活動支援事業、一般介護予防事業評価事業を推進し、高齢者リハビリテーションの理念のもと
に地域リハビリテーション活動支援事業を推進します。
2
1 健康づくりの推進
介護予防事業の充実
高齢期の健康を保持増進し、疾病や要介護
できるだけ要支援・要介護状態にならず、
状態を予防する住民の取り組みを支援しま
いつまでも健康で暮らせるよう、介護予防に
す。
関する啓発や対象者の実態把握、早期対応に
努め、介護予防事業を実施します。
○ヘルスボランティアの養成事業
また、平成 29 年度から新しい介護予防・
○ヘルスボランティアの活動支援事業
日常生活支援総合事業を開始します。これは、
これまで全国一律の予防給付として提供され
包括的支援事業・任意事業の充実
ていた訪問介護、通所介護を、市町村が取り
地域包括支援センターにおいては、総合相
組む地域支援事業に段階的に移行し、多様な
談や権利擁護のほか、地域ケア会議の充実、
サービスを提供できるようにするものです。
在宅医療・介護連携の推進、認知症施策の推
○介護予防事業の推進(平成 28 年度まで)
3
進、生活支援サービスの体制整備等の業務を
進めます。
○包括的支援事業の充実
・介護予防ケアマネジメント事業
・総合相談支援事業
・権利擁護の推進
・地域ケア会議の推進
・在宅医療・介護連携の推進
・認知症施策の推進
・生活支援サービスの体制整備
○新しい介護予防・日常生活支援総合事業
○任意事業の推進
の推進(平成 29 年度以降)
・介護給付等費用適正化事業
・配食サービス事業
・高齢者会食サービス事業
・成年後見制度利用支援事業
・緊急通報サービス事業
・家族介護用品支給事業
・介護者教室の開催
5
基本目標
3
その人らしく暮らせる地域生活の支援
在宅サービスの充実をはじめ、医療と介護の連携強化、利用者の権利擁護、地域包括支援セ
ンターの総合相談機能の充実、保健・福祉・医療の連携等、高齢者が安心して介護サービスを
利用できる体制を整備します。
小地域ネットワークの充実を図りながら、地域包括支援センターと各種サービス提供機関、
住民主体の地域福祉活動などが連携した総合的な地域ケア体制の確立を図ります。
1
2
介護保険による居宅サービス等の推進
高齢福祉サービスの推進
介護保険を円滑に進めるための取り組み
在宅高齢者の自立を支援し、要介護状態の
を進めるとともに、居宅サービスや地域密
進行を防止する高齢福祉サービスを提供して
着型サービスなど在宅重視の介護サービス
いきます。
の提供に努めます。
○居宅サービスの充実
3
地域の支え合い活動の推進
社会福祉協議会が構築する小地域ネットワ
ークなど、地域ケア体制づくりに努めます。
○小地域ネットワーク事業
○地域密着型サービスの整備
6
基本目標
4
安心して暮らせる環境の整備
高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を送るためには、高齢者等が利用しやすい施設環境
や外出手段確保への支援、住環境の整備が必要です。そのため、道路や公共施設等のバリアフ
リー化を進めるとともに、高齢者の身体状況に応じた住宅改修などの支援に努めます。
また、自宅で住み続けることが困難な高齢者に対して、その状況に応じた生活の場を確保す
るため、介護保険施設の整備拡充や高齢者の住まいに係る施策との連携に努めます。
1
2 介護保険に関する施設整備の促進
住みよいまちづくりの推進
安全で住みよいまちづくりを進めるた
自宅で住み続けることが困難な高齢者に
め、建築物や道路などのハード面の整備改
対して、その状況に応じた生活の場を確保
善だけでなく、心の通い合う思いやりに満
するため、介護保険施設の整備拡充に努め
ちた地域づくりに取り組みます。
ます。
防災に関しては、災害弱者である高齢者
や障害者等に配慮した防災施策の推進をめ
ざします。
○高齢者にやさしい公共施設等の整備民
間店舗及び事務所等の設置に伴うバリ
アフリー化の推進
○外出手段確保への支援
○高齢者に配慮した住宅整備
○防災対策
7
平成 27 年度からの第 1 号被保険者の介護保険料はこうなります
平群町の第 1 号被保険者
(65 歳以上の方)の平成 27~29 年度の月額保険料基準額は 5,228
円です。
また、保険料は所得等によって異なります。低所得者の負担軽減を図るため、11段階の設定
を行います。なお、第6期では低所得者の保険料軽減を拡充するため、給付費の 5 割の公費に
加えて別枠で公費を投入し、低所得者の保険料の軽減割合を拡大するなどの措置がとられます。
保険料の段階区分と月額保険料
区
第6期
乗率
( )は
H29
分
0.45
2,353
世帯全員が住民税非課税で本人の合計所得+課税年金収入が 80 万円以下の人
(0.30)
(1,568)
世帯全員が住民税非課税で、本人の合計所得金額+課税年金収入が 120 万円
0.65
3,398
(0.40)
(2,091)
0.70
3,660
(0.65)
(3,398)
0.85
4,444
1.00
5,228
生活保護受給者、老齢福祉年金の受給者で世帯全員が住民税非課税の人
第 1 段階
第 2 段階
以下の人
第 3 段階
世帯全員が住民税非課税で、上記以外の人
本人は住民税非課税(世帯内には住民税課税者がいる)で、本人の合計所得+
第 4 段階
課税年金収入が 80 万円以下の人
世帯の誰かに住民税が課税されているが、本人は住民税非課税で、上記以外の
第 5 段階
第6期
月額保険料
( )は H29
人
第 6 段階
本人が住民税課税で、合計所得が 120 万円未満の人
1.20
6,274
第 7 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額が 120 万円以上 190 万未満の人
1.30
6,796
第 8 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額が 190 万円以上 290 万未満の人
1.50
7,842
第 9 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額が 290 万円以上 500 万円未満の人
1.70
8,888
第 10 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額が 500 万円以上 800 万円未満の人
1.85
9,672
第 11 段階
本人が住民税課税で、合計所得金額が 800 万円以上の人
2.00
10,456
第 6 期平群町介護保険事業計画・高齢者福祉計画 概要版
平成 27 年 3 月
発行
平群町
〒636-8585 奈良県生駒郡平群町吉新 1 丁目 1 番 1 号
電話
0745-45-1001
FAX 0745-45-0100
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