てをつなごう vol.105 PDF ダウンロード

こうちボランティア・NPO通信
発行:高知県ボランティア・NPOセンター
Tel 088-850-9100 Fax 088-844-3852
E-mail:[email protected]
特集
○○からはじまるボランティア(第71回)
NPO法人
「若者就労支援センター
つながるねっと」
小笠原悠さん・小笠原さおりさん
ナツボラまとめ
[夏のボランティア体験2014]
2015
1105
Vol.
Jan
高知県立伊野商業高等学校 デザインコース CGプラン 3年
ロ ゴ/唐岩
葉奈
イラスト/武智
なるみ
穏やかさと優しさと平和を表しました。
ひとりぼっちを助けるピッピちゃん、恋するピッピ
ちゃん、今を楽しむピッピちゃん、いろんな人がいて
もいいんだという思いを込めています。
特集
○○からはじまる
第71回
NPO法人
若者就労支援センター
つながるねっと
小笠原悠さん 小笠原さおりさん
▲小笠原さおりさん、小笠原悠さんご夫妻
2014年2月に、
「NPO法人若者就労支援センターつなが
るねっと」
を立ち上げた小笠原悠さんとさおりさんをご紹介
します。
「つながるねっと」
では、
いろいろな問題で
「働きたいのに、
働けない若者」
の就労支援を行っています。
利用者さんにとって本当に良い方法を考え、
支援者であり
ながら利用者さんの一番の理解者になっています。また、
地
域の人たちとの関わり合いを大切にしたプログラムや、地域
につながって生きていくためのシステムを考案して活動され
ています。
どんな支援を行っているのですか
悠さん 幅広くやっているので一言では難しいですが、
主に
「働
きたい、今働いていても働き続けるために、誰かの力を借りた
い」
という想いの若者のお手伝いをしています。
支援内容は、相談で話を聞くことから、生活リズムの改善や
体力をつけるための運動、
集団に交じりにくい人には畑の作業、
大勢に慣れることや表現の練習など様々です。
支援していく中で、ある程度仕事ができるという段階になっ
ていけば、
そこから就職活動のお手伝いが始まります。
まずは、面接練習をし、ハローワークへ行き、就職後には、働
き続けるための定期的な相談や面談を行います。
就活に不安のある方には、
就労体験のプログラムがあります。
地元企業での職場体験をし、
自分の得意や不得意を知り、
色々
なことを見極めるいい機会になっています。
団体を立ち上げたきっかけは
当に感謝しています。
地域とのつながりについて教えてください
悠さん これから若い子たちが色々な刺激を受け、仕事をし、
生活して生きていく場所で、地域は絶対外せない、そこは中心
に考えて立ち上げました。
利用者さんによっては、
僕たちだけでの対応は難しい部分が
あり、地域を巻き込みながら地域に役割を担ってもらっていま
す。職場体験をお願いするのも地域の企業さんに協力いただ
いており、
その他、
行政やハローワーク、
地域の小学校、
高校など
にも協力いただき活動を広めています。
さおりさん 私たちはこの活動をするにあたって、立ち上げ時
の挨拶回りぐらいで広報はほとんど行っていませんし看板もあ
りません。でも、利用者さんからの紹介や、地域の方から近所
に気になる子がいる、
と声をかけていただいたり、
ハローワーク
や行政、
福祉事務所の方からも利用者さんに私どもの団体を紹
介していただいています。
悠さん 最近では、
地域の小学校の放課後学習指導へボラン
ティアに来てほしいと依頼があり、
利用者さんを連れて週2日行
かせてもらっています。また、
地域の高齢者の方からは、
庭の草
むしりのボランティアをお願いされたりすることもあります。こ
ういった地域の方たちとのつながりで、
色々な形の活動ができ
ています。そのおかげで、
彼らの目的意識が変わっていったり
主体的に動けるようになったり、
とても大きい変化や成長が見ら
れるのが嬉しいですね。
さおりさん 元々私たちは、
ある若者自立支援機関に勤めてい
たのですが、そこで見えてくるニーズや気付きがあったり、機関
の枠の中では行き届きにくい個別に必要な支援があること、
ま
たはその支援を必要としている若者がいることを知りました。
枠に囚われることなく自由に、
若者にとって一番必要な支援を
したいと思ったことが設立の大きな目的でした。
悠さん 立ち上げ後は、経済的に不安なところがありますが、
僕たちがNPOを運営していけるのは、
地域の方たちの理解があ
ることや賛同してくれる人たちがいるからです。おかげでやり
たいことが実現できています。支えてくれている人たちには、
本
「就労体験」〜ニラの出荷作業〜
「育農〜いくのう〜」で いも掘り▶
この活動を通して感じたことは
悠さん こういう仕事をしていると、
「 すごい仕事ですね」
、
「社会に貢献することは素敵ですね」
と言われるのですが、
少
し困惑します。
さおりさん そう言っていただけるのは有難いのですが、
そ
れはおこがましいというか、
私たち自身もそこまでできるとは
思ってないです。
悠さん 相談に初めて来る利用者さんには、
まず利用目的や
目標を聞いています。そのうえで、
目標を見つけたり、
達成す
るためだけではない支援をしたいと思っています。僕たちは、
何とかしたい、
救いたいと考えているわけではなく、
何かのきっ
かけをつくりたいという思いをもって支援をさせてもらっていま
す。体験やイベントなどを通じて、彼らが生きていくうえで困ら
ない方法を見つけてもらえれば、
と考えています。
お2人にとってこの活動とは
悠さん 他ではできない支援をやりたいと思って
「つながる
ねっと」
を設立しました。利用者さんと一緒にスポーツをしたり、
写真を撮りに行ったり、
企業で仕事を体験したりすることで、
僕
らからみた一番いい方法ではなく利用者さんにとって一番いい
方法を見つけられるんじゃないかなと考えています。ただ、
僕の
意見としては、利用者さんの変わっていく姿が間近で見られる
のが単純に面白いからやっているし、こんなに時間も手間もか
かる支援は、
ひょっとしてただの自己満足なんじゃないかなと考
えることもあります。しかし、
利用者さんの変わっていく姿を見
たり、
一緒に色々なことを経験することで、
僕自身にも変化がで
てきていることも楽しく感じています。
さおりさん 彼は休みの日は家から出ないようなインドアな人
▲「スポーツ活動」
の休憩中
「しゃしん部」
での1枚▶
なんです。私が誘っても動いてくれませんが、利用者さんが行
きたいと言えば、
「よし、行こうか!」とフットワークが軽くなりま
す。
悠さん 利用者さんと一緒に何かをすることで、
僕の趣味や興
味の世界が広がっている気がします。その広がっていく様が面
白いし、
僕が面白く感じたことを利用者さんに伝えることで、
ま
たそこから変化が生まれてきています。
さおりさん 私は、
彼とは逆で外で何かをするのが好きな性格
です。学生時代はバスケ部に所属していたため、
体育会系のノ
リで利用者さんと関わることもあります。ただ、
体育会系ならで
はの
「やればできる!」
といった精神論だけでは働き続けるのは
大変です。私たちと一緒に色々な経験を重ね、考え、行動する
中で、
働き続けることも含めた生きる力を身に付けていってもら
いたい、
と考えています。
新年おめでとうございます
住みよい地域社会づくりにお手伝い
◆昭和58年から継続実施している献血活動は、今年も8~9月
に加え、1~2月の年2回実施いたします。
◆福祉巡回車の寄贈を目的として、会員各社の全職員が募金協
力し、平成27年1月に軽自動車を寄贈いたします。
会員会社[会員名簿順 18社]
「調理実習」の様子
お問い合わせ
NPO法人 若者就労支援センター
つながるねっと
〒787−0050 四万十市渡川1丁目1番3号
TEL 0880−34−8100 FAX 0880−34−8080
E-mail [email protected]
HP
http://npo-tunagaru.net
ブログ http://tunagarunet.blog.fc2.com/
日本生命
アクサ生命
太陽生命
第一生命
大同生命
富国生命
朝日生命
ジブラルタ生命
明治安田生命
三井生命
☎088-823-0271
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住友生命
☎088-822-2103
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
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メットライフ生命 ☎06-6882-7221
アフラック
☎088-825-3515
東京海上日動あんしん生命
☎088-823-1540
三井住友海上あいおい生命
☎088-822-7112
マニュライフ生命 ☎088-823-6005
かんぽ生命
☎088-822-7906
生命保険協会 高知県協会
〒780-0870 高知市本町2-2-34
明治安田生命高知ビル8階
☎ 088-873-3304
ナツボラ
まとめ
夏のボランティア
体験2014
7月19日~9月15日のナツボラ期間中、活動件数144件、のべ662人
(実人
数356人)
のボランティアが県内各地で活動に参加しました。今までボランティ
ア経験がなかった人が全体の約6割で、アンケートではほぼ全員の方が良かっ
た、
今後もボランティア活動をしたいと答えてくれました。新たなボランティアの
発掘や活動の裾野を広げることに少しでもつながったのではないかと思います。
高知県ボランティア・NPOセンターでは、
さまざまな情報を発信していきます
ので、
ぜひボランティア活動に参加してみてください。
ボランティアの内訳
ナツボラに参加したきっかけ(複数回答)
何か新しいことを
始めたかった
将来の進路選択に
役立つと思った
会社員・自営業
パート・アルバイト
専門学校生 5%
1%
5%
無職 7%
7
42
時間があった
大学生・大学院生
18%
1
ナツボラのボランティア
体験内容に関心があった
高校生
36
友人・知人に誘われた
64%
19
ボランティア自体に
興味があった
55
0
10
20
30
40
50
(人)
60
ボランティア体験者の声
◦将来を考えるにあたって良い経験になりました。小学生の笑顔の
中で活動できたことがとてもよかったです。
◦毎日勉強等に追われ走り続ける毎日でしたが、
ふと立ち止まってみ
ると多くの幸せが隠されているのだなと思いました。
◦施設でのボランティアというのは普段ない体験で、
初めて知ること
もたくさんありました。また仕事というのはやはり楽しいことばか
りでなく、
様々なことがあるという事にも改めて気付かされました。
今日知ったこともそんな中のほんの一部だと思います。今後もっ
とたくさんの事を知るために、他にもボランティア活動に参加して
みたいと思います。
ボランティアを受け入れて良かった点(複数回答)
ボランティア関係団体との
ネットワークづくり
◦ボランティア活動を通じて障害のある人への理解をしても
らう良い機会になったと思います。
9
施設・団体への理解の広がり
◦色々なボランティアの中から、自分の関心のあるものを選
ぶことが出来るため
「やってみたいな」と思っている人たち
の後押しになったと感じます。
20
スタッフのモチベーション
12
人材の確保
◦施設に興味を持ってくれる人がいたことをとても嬉しく思
いました。施設利用者も喜んでくれました。
18
サービスの質の拡大
10
0
5
ボランティアを受け入れた施設・団体の声
10
15
20
(人)
25
◦「ナツボラ」
の冊子を見ることで、
他のボランティア情報を得
られるなど波及効果が大きいのではないかと感じた。
新しく
「ピッピネット」
へ登録された団体紹介
2014年9月~ 11月にピッピネット(こうちボランティア・NPO情報システム)に登録された団体を紹介します。
●特定非営利活動法人
うーたん
活動をはじめたきっかけ
障害を持たれた方との関わりの中で、
障害があっても
「自分の人生を自分の手で創り上
げる無限の可能性」
を持っている事を確信しました。
その力を社会的自立に必要な
「コミュ
ニケーション力」
「持続力」
「自己決定力」に変えて、明るく、豊かに、自分らしく、生き生き
と、
地域の方と触れあいながら生活していく事ができるように、
寄り添った支援をしていき
たい!そんな思いがきっかけで始まりました。
活動内容
障害福祉サービスのひとつである就労継続支援B型事
業を展開し、
「就労支援事業所からふる」として、主に知的
障害者の方を対象に、
生産活動や日中活動を行い、
その中
で多くの経験を重ね、
自立心や地域の方と共に生きていく力
(共生力)
を養っていく活動を行っ
ています。
『からふる』なメンバーに逢いに来
[一言メッセージ] 事業所名のとおり、看板の虹のように、
て下さい。笑顔いっぱいでお迎えいたします。
そのほかの
ピッピネット登録団体
(5団体)
特定非営利活動法人 ウォーターセーフティーマネージメント
特定非営利活動法人 デフサポートこうち
特定非営利活動法人 新居を元気にする会
ORANGE SMILE ∼人と人は笑顔で結ばれる∼
特定非営利活動法人 四万十市への移住を支援する会 ※順不同
ピ教授の
ピッ
第3回 ピッピネット
ピッピネット
(こうちボランティア・NPO情報シス
テム)
とは、
高知県ボランティア・NPOセンターが運
営しているボランティアやNPOに関する総合情報
サイトです。1998年10月に運用を開始しました。
活動を始めたい方から、
すでに取り組んでいる方
までさまざまな情報をみることができます。①ボ
ランティアをはじめたい方、
②ボランティアを募集し
たい方、
③団体の方へのサポート、
④NPOを支援し
たい方など、
利用目的によって内容をご覧ください。
ピッピネットでは、ご利用に関するご質問、ご意
見、
ご感想や、
イベント情報、
ボランティア募集情報、
助成・寄附情報などのご提供をお待ちしております。
高知県ボランティア・NPOセンターまでメール、電
話、
ファックスなどでお気軽にご連絡ください。
高知県内のボランティアや
NPOの団体情報もご覧いただけます。
現在の登録数は636団体です。
ピッピネット
http://www.pippikochi.or.jp/
Information
講 座の
ご案内
参加費
500円
人を動かす、人をひきつけることに難しさを感じていません
か? いかにうまく集め、
動かすのか徹底解説!!
いずれも 18:30 ~ 20:45
会場
参加費 お1人
1,000円
定員20名
高知市市民活動サポートセンター
(高知市鷹匠町2丁目1−43)
高知県立ふくし交流プラザ
(高知市朝倉戊375−1)
人を動かす、組織運営の秘訣
2015年 1月21日㈬・2月4日㈬・2月18日㈬
日時
2015年 1月29日㈭
18:30 ~ 20:30
NPO経営塾
塾長 高知大学人文学部 教授 上田 健作 氏
(全3回分の
受講料 )
●NPOの経営に関わる方で3回連続受講できる方
お問い
合わせ
高知県ボランティア・NPOセンター TEL 088-850-9100
FAX 088-844-3852 メール [email protected]
Present Quiz
プレゼント クイズ
「○○が○」
完成した言葉と、① 郵便番号・住 所 ②氏名 ③年齢 ④職業
⑤「てをつなごう」の感想や、取材してほしいこと など を書いて、
〒₇₈₀−₈₅₆₇ 高知市朝倉戊375−1
高知県ボランティア・NPOセンター「プレゼントクイズ」係 まで
正解者の中から抽選で3名の方へ、
ピッピちゃんオリジナル
タンブラーとピッピちゃんタオルハンカチをプレゼントします。
締切:3月6日
(金)
※e-mailでのご応募も受付けています!
[email protected] 「てをつなごうクイズ」と
タイトルに入れてください。
1
2
3
6
B
A
4
5
C
たて1
たて2
たて4
たて5
寒い冬、
みんなで囲んで食べたいお鍋は?
高知県の名物といえば
「〇〇〇のタタキ」
が有名
♪〇〇キーはママの味
(不二家のCMでおなじみ)
〜ちゅう、〜ちや、〜ぜよ等が語尾につく、
高知県の方
言は何弁?
よこ1 怪談にでてくる、
ろくろ首やのっぺらぼう等の総称
よこ3 心が癒される、
波が浜辺に寄せたり引いたりする音
よこ6 ○○サイユ宮殿
寄附・寄贈のお礼
助成金の御礼
平成26年11月10日にNPO法人モバイル・コミュニケーショ
ン・ファンド及び株式会社NTTドコモ四国支社から、株式会社
ドコモCS四国高知支 店を通
じ、50万 円の助成 金をいた
だきました。地域福祉増進の
ために活用させていただきま
す。ありがとうございました。
●古切手(使用済み)
・テレホンカード(使用済み)の
寄贈のお礼(2014年11月6日までの受付分)
濱口 子 様
千葉 聿子 様
谷岡 左恵 様
親の会KOCHI 様
NPO法人 高知NPO 様
㈱轟組 様
こうち生協 様
岡田会計事務所 様
住友生命 高知支社 様
中土佐町社会福祉協議会 様
※順不同
高知県社会福祉協議会
◆古切手・書き損じはがき集めています!
回収された古切手・書き損じはがきは換金され、
高知県で災害が起こったときのボランティア活動
資金として積み立てられます。
※使用済み切手は封筒からはがさずに、切手の周
囲を1cmほど残して
(消印部分をつけて)
切り取ってください。
「てをつなごう」を定期的に読みませんか?
ご希望の方は住所・氏名・電話番号を明記の上、郵送・FAXまたはE-mailで下記までお申込みください。送料は当方で負担します。
発行/高知県ボランティア・NPOセンター 〒780−8567 高知市朝倉戊375−1高知県立ふくし交流プラザ4F(高知県社会福祉協議会内)
TEL:088−850−9100 FAX:088−844−3852 E-mail:[email protected]
〒780-8567 高知市朝倉戊375-1 高知県立ふくし交流プラザ4F(高知県社会福祉協議会内)Tel 088-850-9100 Fax 088-844-3852 E-mail:[email protected]
編集:「てをつなごう」編集委員会/高知県ボランティア・NPOセンター 発行日:2015年1月1日 印刷:共和印刷株式会社
答え
●点線の中の文字を
ABCの 順 に 組 み
合 わ せ て、今 月 の
キーワードを完 成
させてください。
発行:高知県ボランティア・NPOセンター
会場
法人設立を考えている人や、
NPOに興味がある人のため
に分かりやすく解説します。
講 座の
ご案内
No.105
日時
NPO基礎講座
お 知 ら せ