Graduate School of Foreign Languages 外国語学研究科 欧米言語文化専攻 中国言語文化専攻 横浜キャンパス 言語を核に、文学・文化・歴史を 幅広く理解できる 専門家・教養人の育成をめざして 高度化、複雑化する現代社会において、高等教育機関としての大学院への 期待は年々高まっています。本学の学部教育は独自のカリキュラムにより、国 際人に必要な幅広く深い教養を養い、各専門分野の基礎教育を行っていま すが、 その上に立脚する大学院は、より深く高度な研究・開発能力、運用能力 の育成を目的に設置されました。1992年に開設された外国語学研究科は、専 門研究で目覚ましい成果をあげるとともに、多くの研究者、大学教員、高度専 門職業人を養成してきました。 本研究科は、欧米言語文化専攻と中国言語文化専攻の2専攻を設けていま す。 どちらも外国語の本質の理解を核に、 その言語圏の文学、文化、歴史を深 く掘り下げて研究することで、異文化を幅広く理解でき、国際社会の中で活 躍することも可能な、職業的能力の高い教養人の育成をめざしています。 48 ディプロマ・ポリシー (学位授与の方針) 博士前期課程 本研究科の博士前期課程では、各専攻のカリキュラムにしたがって所定の単位を修得し、提出した修士論文が専攻内規 に則って審査され合格した者は、以下の能力を身につけていると判断され、修士 (文学) の学位が授与されます。 1 欧米言語文化専攻または中国言語文化専攻が取り扱う分野についての優れた専門知識と研究能 力と広い視野 2 専門職・教育職・研究職に必要な思考力と応用力 3 産業界・教育界・学界において国際的に活躍できる力 教育研究上の目的 博士前期課程 :本研究科の博士前期課程は、高度の外国語能力を基盤とし、言語、文化、文学、歴史、言語教 育の分野に関する優れた専門知識と研究能力と広い視野とを身につけて国際的な職業人・教 育者・研究者として活躍できる人材の育成を目的とする。 博士後期課程 :本研究科の博士後期課程は、高度の外国語能力を基盤として、言語、文化、文学、歴史、言語 教育のいずれかの分野に関する高度の専門知識と研究能力とを身につけて専門的かつ国際的 な研究者・教育者・職業人として活躍できる人材の育成を目的とする。 博士後期課程のディプロマ・ポリシー (学位授与の方針)、教育目標、アドミッション・ポリシー (入学者受入の方針)、 カリキュラム・ポリシー (教育課 程編成・実施の方針) についてはホームページをご参照ください。 「神奈川大学 -本学の情報-」 http://www.kanagawa-u.ac.jp/disclosure/education/policy/graduateschool/foreign_languages.html 外国語学研究科 学修指導・サポート体制 本研究科では、大学院生が研究生活に専念できるよう充実したサポート体制を用意しています。複数指導教授 制度などを取り入れて相談しやすい環境をつくり、少人数教育に徹した細やかな指導を行っています。研究活動 のサポートとしては、大学院生が研究から得た成果を、年一回発刊している 『言語と文化論集』 に公表することが でき、国内や海外の学会で研究成果の報告をする機会もあります。また、研究に必要な専門図書を集めた図書 室、大学院生のための共同研究室も設けています。教職志望者に対しては、T・A制度を積極的に活用してい ます。これは実際の授業で指導補助を行う制度で、教育指導法のトレーニングにもなります。 語学力の向上 英語・スペイン語・中国語について、 ネイティブ・スピーカーの指導があります。また、研究活動拠点の言語研究セ ンターには、世界各国の語学教材が揃い、学生が自由に視聴覚教材を使用できます。ネイティブ・スピーカーとの コミュニケーションを通して英会話、英語プレゼンテーションのスキルをブラッシュアップするための設備として、 「Language Express」もあり、中国語力をのばすための設備として、 「自動学習室」に自習用のプログラムを 用意しています。大学院生の留学先としては、 カンザス、 タスマニア、サラマンカ、デュースブルク・エッセン、 ミコラ ス・ロメリス、国立アストラハン、浙江、復旦、遼寧、東北財経、国立台湾、建国などの大学があり、今後も増える 可能性があります。 取得可能な資格 すでに「教育職員免許状(一種)」 を取得している場合には、大学院課程の所定の単位を修得することにより、 「教育職員免許状(専修)」 を取得することができます。また、科目等履修生制度を利用することにより、学部で 開設されている資格教育課程を履修すれば「教育職員免許状(一種)」、 「 社会教育主事」、 「 学芸員」、 「日本 語教員」の免許資格を取得することが可能です (ただし、教育職員免許状の取得には、最低3年はかかります) 。 私の研究テーマは「スペイン語における様々な種類の疑問文」です。本来疑問文は、話し手が必要 先輩からのメッセージ 外国語学研究科 欧米言語文化専攻 博士後期課程 2年 工藤 綾 な情報を聞き手に求めるために発せられます。その一方で、話し手が聞き手に返答を求めない疑問 文も存在します。上記のように、本来の疑問文とは役割りが異なる疑問文に興味を持ち、本学大学 院外国語学研究科欧米言語文化専攻博士前期課程より、研究を続けています。 本学には研究を行うための豊富な資料や大学院生専用の共同研究室など、非常に整った環境が用 意されています。その中でも特筆すべきは、素晴らしい先生方が懇切丁寧な指導を行って下さること です。分野の垣根を越えて先生方と意見を交換できる環境は、常に学問的刺激に溢れています。こ の素晴らしい環境を活用して、是非一緒に研究しましょう! 49 外国語学研究科 学修フローチャート 博士前期課程 最終試験 (1月) 2 論文中間報告会 (10月) 論文計画書提出 (6月) 論文予備審査 (7月) 3 年次 論文提出 (1月) 32 20 年次 語学認定試験 (11月) 研究テーマ・指導教授決定 (4月) 年次 年間で 単位以上修得 2 1 単位以上修得 論文中間報告会 (7月) 年次 2 論文計画書提出 (6月) 3 年間で 単位以上修得 20 指導教授による講義・演習 研究テーマ・指導教授決定 (4月) 論文指導 1 年次 年間で 指導教授による講義・演習 論文指導 1 博士後期課程 修了要件単位修得・ 論文審査合格 学位授与 ※早期修了制度、長期履修学生制度の学修フローチャートはP.8-9を参照してください。 語学認定試験 (9月) 論文提出 最終試験 (1月) 公聴会 (2月) 修了要件単位修得・ 論文審査合格 学位授与 欧米言語文化専攻 2011年4月に、 それまでの英語英文学専攻 (2010年度募集停止) の英語教育・英語学コースと英米文化・英米文学コースに、 スペイン語圏言語文化コース と比較言語文化コースとを加え、博士前期課程・博士後期課程として発足。 また、2015年4月から国際日本文化研究コースを加え、5コース編成。 [教育研究上の目的] 博士前期課程 本専攻の博士前期課程は、高度の外国語能力を基盤として、欧米もしくは日本の言語、文化、文学、歴史、 言語教育の分野に関する優れた専門知識と研究能力と広い視野とを身につけて国際的な職業人・教育者・ 研究者として活躍できる人材の育成を目的とする。 博士後期課程 本専攻の博士後期課程は、高度の外国語能力を基盤として、欧米もしくは日本の言語、文化、文学、歴史、 言語教育のいずれかの分野に関する高度の専門知識と研究能力とを身につけて専門的かつ国際的な研究 者・教育者・職業人として活躍できる人材の育成を目的とする。 [カリキュラムの特徴] 欧米言語文化専攻の5つのコースの特徴は以下のとおりです。なお、下記5つのどのコースについても、 さらなる研究を望む履修者に対しては、博士後期課 程への進学が可能な専門的な知識や語学力を身に付けることができる指導を行います。 英語教育・英語学コース 英語教育・英語学コースにおいては、言語理論から、英語教育を含む応用言語学まで、多彩なカリキュラムの もとで、履修者の要望に応じて専門的な研究を行います。英語教育学研究、第二言語習得論、心理言語学 研究、統語論などの講座を設け、研究の分野においても、実務の分野においても、将来、専門家として活躍で きる人材の育成をめざします。特に、英語教育の講座では、中学校・高等学校ですでに教師として活躍してい る社会人に対し、社会のニーズに応じた最新の英語教育法を指導することをめざします。 英米文化・英米文学コース 英米文化の分野においては、高度な英語力を基礎として、英語圏の国や社会の政治・経済・文化・歴史・思想 などについて学際的視点に立って研究し、特定の地域への理解を深めるとともに、国家・地域間に生じる問 題、異文化間の交流、文化表象などへの理解を深めることを目的とします。英米文学の分野においては、高 度な英語力を基礎として、英語圏で生み出された中世から現代に至る詩・小説・演劇・批評などを学際的視点 に立って研究し、言語・人間・思想・文化・歴史・社会などへの洞察を深めることを目的とします。 50 欧米言語文化専攻 開講科目 博士前期課程 2015年4月現在 副題 担当教員 英語教育特殊講義A1・2 第二言語習得論 教授 Ph.D. 英語教育特殊講義B1・2 音声学 准教授 博士(言語学) 小松雅彦 Ed.D. 英語教育特殊講義C1・2 心理言語学研究 教授 英語教育特殊講義D1・2 英語教育学研究 (アクション リサーチによる授業改善) 教授 石黒敏明 デビッド・アリン 髙橋一幸 英語教育特殊講義E1・2 英語教育・英語学 英語教育・英語学 授業科目 博士後期課程 2015年4月現在 授業科目 副題 担当教員 英語教育特殊研究A1・2 第二言語習得論 教授 Ph.D. 英語教育特殊研究B1・2 音声学 准教授 博士(言語学) 小松雅彦 Ed.D. 英語教育特殊研究C1・2 心理言語学研究 教授 英語教育特殊研究D1・2 英語教育学研究 (アクション リサーチによる授業改善) 教授 英語教育特殊研究E1・2 休講 石黒敏明 デビッド・アリン 髙橋一幸 休講 生成文法理論 教授 Ph.D. 辻子美保子 英語学特殊研究A1・2 生成文法理論 教授 Ph.D. 辻子美保子 英語学特殊講義B1・2 統語論 (生成文法) 教授 Ph.D. 佐藤裕美 英語学特殊研究B1・2 統語論 (生成文法) 教授 Ph.D. 佐藤裕美 英語学特殊講義C1・2 生成統語分析 教授 Ph.D. 廣瀬富男 英語学特殊研究C1・2 生成統語分析 教授 Ph.D. 廣瀬富男 英米文化特殊講義A1・2 アメリカの歴史と文化 准教授 Ph.D. 土屋和代 英米文化特殊研究A1・2 アメリカの歴史と文化 准教授 Ph.D. 土屋和代 欧米と日本の文化交流史と相互観 教授 イギリス小説・おとぎ話研究 教授 Ph.D. ウイリアム・マコゥミ 村井まや子 英米文学特殊講義B1・2 イギリス演劇・シェイクスピア研究 教授 Ph.D. 郷 健治 英米文学特殊講義C1・2 アメリカ小説研究 教授 山口ヨシ子 スペイン語圏言語文化 英米文学特殊講義D1・2 スペイン語学特殊講義A1・2 スペイン語学特殊講義B1・2 休講 対照統語論研究 (日本語・スペイン語・英語) 第二言語習得論 准教授 博士 (文学) 准教授 スペイン語学特殊講義C1・2 岡喜代子 アルトゥーロ・バロン・ロペス 休講 スペイン語圏文化特殊講義A1・2 ラテンアメリカ文化・歴史研究 教授 小倉英敬 スペイン語圏文化特殊講義B1・2 ラテンアメリカ現代社会研究 教授 スペイン語圏文化特殊講義C1・2 スペイン演劇研究 准教授 スペイン語圏言語文化 英米文化特殊講義B1・2 英米文学特殊講義A1・2 英米文化・英米文学 英米文化・英米文学 英語学特殊講義A1・2 英米文化特殊研究B1・2 欧米と日本の文化交流史と相互観 教授 英米文学特殊研究A1・2 イギリス小説・おとぎ話研究 教授 Ph.D. 村井まや子 英米文学特殊研究B1・2 イギリス演劇・シェイクスピア研究 教授 Ph.D. 郷 健治 英米文学特殊研究C1・2 アメリカ小説研究 スペイン語学特殊研究A1・2 スペイン語学特殊研究B1・2 対照統語論研究 (日本語・スペイン語・英語) 第二言語習得論 教授 准教授 山口ヨシ子 博士 (文学) 准教授 スペイン語学特殊研究C1・2 休講 小倉英敬 スペイン語圏文化特殊研究B1・2 ラテンアメリカ現代社会研究 教授 新木秀和 新木秀和 スペイン語圏文化特殊研究C1・2 スペイン演劇研究 ヴィクトル・カルデロン 准教授 スペイン語圏文化特殊研究D1・2 スペイン古典劇言語研究 講師 岩根圀和※ スペイン語圏文化特殊研究E1・2 スペイン論の系譜 講師 スペイン語圏文化特殊講義E1・2 近・現代スペインの虚像と実像 講師 鈴木昭一※ 比較言語文化特殊研究A1・2 言語行為理論研究 教授 比較言語文化特殊研究B1・2 表象文化研究 教授 比較言語文化特殊研究C1・2 対照言語学 教授 岩根圀和※ 鈴木昭一※ 博士 (文学) 比較言語文化特殊講義A1・2 言語行為理論研究 教授 比較言語文化特殊講義B1・2 表象文化研究 教授 鳥越輝昭 比較言語文化特殊講義C1・2 対照言語学 教授 堤 正典 比較言語文化特殊研究D1・2 社会言語学 教授 比較言語文化特殊講義D1・2 社会言語学 教授 Ph.D. 岩本典子 比較言語文化特殊研究E1・2 談話文法 准教授 比較言語文化特殊講義E1・2 対照語用論 教授 Ph.D. 岩畑貴弘 比較言語文化特殊研究F1・2 会話分析研究 教授 比較言語文化特殊講義F1・2 准教授 西野清治 比較言語文化特殊研究G1・2 Ed.D. 細田由利 比較言語文化特殊研究H1・2 Graphic Fiction Studies 准教授 Ph.D. 比較言語文化特殊研究I1・2 表象文化論 准教授 Ph.D. 国際日本文化特殊研究A1・2 日本近代文学研究 教授 国際日本文化特殊研究B1・2 日本中世芸能論・史論の研究 教授 談話文法 教授 比較言語文化特殊講義H1・2 伊坂青司 比較言語文化 比較言語文化 ヴィクトル・カルデロン 比較言語文化特殊講義G1・2 会話分析研究 休講 Ph.D. 比較言語文化特殊講義J1・2 表象文化論 Ph.D. 准教授 ステファン・ブッヘンベルゲル 熊谷謙介 国際日本文化研究 国際日本文化特殊講義A1・2 日本近代文学研究 教授 日髙昭二 国際日本文化特殊講義B1・2 日本中世芸能論・史論の研究 教授 博士 (文学) 深澤 徹 国際日本文化特殊講義C1・2 日韓対照言語学 教授 博士 (学術) 尹 亭仁 国際日本文化特殊講義D1・2 休講 国際日本文化特殊講義E1 休講 国際日本文化特殊講義E2 日本語教育学研究 関連科目 日本語学研究Ⅰa・b 准教授 准教授 富谷玲子 博士 (文学) 韓国文化研究Ⅰa・b 休講 比較文化研究Ⅰ ・ Ⅱ 休講 スペイン語圏言語文化コース 鳥越輝昭 堤 正典 Ph.D. 岩本典子 Ed.D. 細田由利 西野清治 休講 国際日本文化特殊研究C1・2 日韓対照言語学 教授 国際日本文化特殊研究D1・2 ステファン・ブッヘンベルゲル 熊谷謙介 日髙昭二※ 博士 (文学) 深澤 徹 博士 (学術) 尹 亭仁 休講 国際日本文化特殊研究E1 国際日本文化特殊研究E2 伊坂青司 休講 日本語教育学研究 准教授 富谷玲子 ※ただし演習は休講 駒走昭二 外国語学研究科 欧米言語文化専攻 Graphic Fiction Studies 准教授 国際日本文化研究 比較言語文化特殊講義I1・2 岡喜代子 アルトゥーロ・バロン・ロペス スペイン語圏文化特殊研究A1・2 ラテンアメリカ文化・歴史研究 教授 スペイン語圏文化特殊講義D1・2 スペイン古典劇言語研究 講師 博士 (文学) ウイリアム・マコゥミ スペイン語圏言語文化研究の継続、 またスペイン語を母語とする教員のもとでのより高度な研究の継続、 と いった外国語学部スペイン語学科学生からの要望に応え、本コースではスペイン語圏の言語・歴史・文学に関 する深い理解と考察力を涵養し、同時にスペイン語の高度な運用能力を有する人材の育成をもめざします。 比較言語文化コース このコースでは、 グローバル化と同時に多文化・多言語化が進みつつある国際社会で活躍できるように、種々 の言語や文化の研究、複数の言語・文化の比較対照研究、文化の超域的研究、応用言語学の研究が行えま す。併せて、文化・言語の探究に必要な学識とその活用力、研究成果を発表するための表現力が身に付くよう な指導がなされます。 国際日本文化研究コース このコースでおこなう日本文化の研究は、 ( 1) 研究の仕方に海外の視点を組み入れる、 ( 2) 日本文化研究・日本 語教育研究を海外に発信する、 ( 3)海外からの留学生を歓迎する、 という3側面に「開かれた」 ものです。学生 は、 日本近代文学、 日本中世演劇論・史論、国際日本学、 日韓対照言語学、 日本語教育学の分野を専門的に研 究することができます。 関連科目 外国語学研究科の関連科目として、多彩な視点で文化をとらえる科目を用意しています。 [主な就職先] 大学や高等学校教員のほか、一般企業等にも就職しています。 (株) ジェイティービー/ (株) エイチ・アイ・エス/ (株) ステップ/ケイラインロジスティックス (株) /日本大学第一中学校・高等学校/東京都市大学付属中学 校・高等学校/鶴見大学附属中学校・高等学校/ (学) 翔光学園横浜創学館高等学校/東京高等学校/ (学) 森村学園 51 欧米言語文化専攻 演習担当教員の研究課題および研究業績 教員名 専門分野 研究課題/研究業績 英語教育・ 石黒敏明 応用言語学、 第二言語習得と喪失 英語学 ISHIGURO TOSHIAKI 英語教育学 ●外国語教授法の歴史から学ぶ-これからの英語教育で何が必要か-, 神奈川大学教 育・心理研究論集, 第34号, pp.17-34, 2013. ●『イチロー君, 大学で何を体験した?』, リトル・ガリヴァー社, 186, 2011. ●簡素化使用域としての「野球トーク」, 神奈川大学 大学院『言語と文化論集』第14号, 129-171, 2008. 久保野雅史 学習英文法、 学習英文法の再構築 KUBONO MASASHI テスティング、 准教授 教員養成 ●英語で教える英文法, 研究社, 2014. ●英語授業ハンドブック 高校編, 大修館書 店, 2012. ●学習英文法を見直したい, 研究社, 2012. 小松雅彦 音響音声学 韻律の音響的特徴の対照研究 教授 Ph.D./スタンフォード大学 ●日本語とブラジル・ポルトガル語の外国語訛り:加工音声と原音声の知覚的評価, 『音声研究』(日本音声学会) 12(3), 28-40, 2008. ●Cross-linguistic variability of prosodic characteristics: A hard-science approach, LACUS Forum(Linguistic Association of Canada and the United States) 33, 45-58, 2007. ●Human language identification with reduced segmental information, Acoustical Science and Technology(日本音響学会) 23, 143-153, 2002. KOMATSU MASAHIKO 准教授 博士(言語学)/上智大学 佐藤裕美 理論言語学、 統語構造とテンス, アスペクト, 法性, 比較統語論 SATO HIROMI 英語学 ●Modals, Attitudes, and Different Positions for Complementizers in Japanese, On Peripheries , Hituzi Syobo Publishing, 299-326, 2014. ●日本語条件節にお ける時制, モダリティ, 話者,『発話と文のモダリティ-対象研究の視点から』, ひつじ書 房, 159-183, 2011. ●時の副詞節と時間項の統語構造,『副詞的表現をめぐって- 対照研究』ひつじ書房, 1-28, 2005. 理論言語学 理論言語学 教授 Ph.D./ワシントン大学 子美保子 ZUSHI MIHOKO 教授 Ph.D.(言語学)/McGill University 髙橋一幸 英語教育学、 TAKAHASHI KAZUYUKI 教師教育 教授 ●Deriving the similarities between Japanese and Italian: a case study in comparative syntax, Lingua 115, 711-752, 2005. ●『生成文法の企て』(岩波現代 文庫), 岩波書店, 2011. ●『統辞構造論』(岩波文庫), 岩波書店, 2014. コミュニケーション能力を育成する英語教授法, 英語教師教育(教員養成・現 職教員研修の目的と内容), 現職英語教師教育におけるアクション・リサーチ の活用, 現職教師教育における望ましいメンターの役割 ●成長する英語教師−プロの教師の初伝から奥伝まで, 東京:大修館書店, 255, 2011. ●すぐれた英語授業実践−よりよい授業づくりのために, 大修館書店, 279, 2007. ●授業づくりと改善の視点−よりコミュニカティブな授業をめざして, 東京:教育出版, 199, 2003. デビッド・アリン 心理言語学、 語学テストのアイテム分析, 大学教室における談話の分析 DAVID ALINE 第二言語習得、 教授 会話分析 ●Psycholinguistics: Language, Mind and World, Longman, 2001. ●Curriculum design and vocabulary levels of Japanese returnee students: Equivalence of vocabulary test forms, 神奈川大学言語研究(25), 203-220, 2003. ●English Language Policy in South Korea: A Holistic Model Approach to the Study of Language Policy Research in Educational Contexts (共著),『グローバリズムに伴う 社会変容と言語政策』, 神奈川大学言語学研究叢書4, ひつじ書房, 53-80, 2014. Ed.D.(教育学博士)/テンプル大学 廣瀬富男 理論言語学 HIROSE TOMIO 教授 Ph.D.(Linguistics) /カナダブリティッシュ・コロンビア大学 英米文化・ ウイリアム・マコゥミ 比較文化研究、 英米文学 WILLIAM MCOMIE 欧米研究、 教授 文化交流史 郷 健治 イギリス文学、 GO KENJI イギリス演劇 教授 Ph.D.(文学)/オックスフォード大学 52 拡大投射, 範疇化, 平原クリー語 ●Origins of predicates: Evidence from Plains Cree , Routledge, pp.272+xiv, 2003. ●Nominal paths and the head parameter, Linguistic Inquiry , 38(3), 548553, 2007. ●The syntax of D-linking, Linguistic Inquiry , 34(3), 499-506, 2003. 日本人と非日本人の相互観の歴史, 幕末時代の日本開港, 文化の継続と変 化の理論 ●ロシア人の目に映った幕末の日本 (日本語) , ナウカ出版「窓」No.92, 1995. ●The Frigate Askold and the Opening of the Russian Settlement at Nagasaki, 「Crossroads」No.4, Summer 1996, 長崎, 1996. ●America Unarmed: Breaches in Japanese Seclusion, 1792-1845, 神奈川大学『人文学研究所報』 No.32, 1999. シェイクスピア作品研究, シェイクスピアとイングランド国教会説教集, ポスト コロニアリズム ●The Bawdy 'Talent' to 'Occupy' in Cymbeline, The Complaint of Rosamond , and the Elizabethan Homily for Rogation Week, The Review of English Studies, OUP, 54(213), 27-51, 2003. ●Samuel Daniel’ s The Complaint of Rosamond s Complaint , Studies in and an Emblematic Reconsideration of A Lover’ Philology, U. of North Carolina P., 104(1), 82-122, 2007. ●Montaigne's "Cannibals" and The Tempest Revisited, Studies in Philology, 109(4), 455-473, 2012. 教員名 専門分野 研究課題/研究業績 英米文化・ 土屋和代 アメリカ史・ 英米文学 TSUCHIYA KAZUYO アメリカ研究、 市民権をめぐる国境を越えた闘争-黒人解放運動と在日運動の交接点を探 る, アメリカの福祉権運動と人種、 ジェンダ- 日米交流史 准教授 Ph.D.(history) /カリフォルニア大学サンディエゴ校 ●Reinventing Citizenship: Black Los Angeles, Korean Kawasaki, and Community Participation, Minneapolis: University of Minnesota Press, 2014. ●『流動する 〈黒人〉 コミュニティ―アメリカ史を問う』, 彩流社, 2012. ●『越境する 一九六〇年代―米国・日本・西欧の国際比較』, 油井大三郎編, 彩流社, 2012. 村井まや子 イギリス文学、 現代文学・美術の中のおとぎ話 MURAI MAYAKO 比較文学、 ●From Dog Bridegroom to Wolf Girl: Contemporary Japanese Fairy-Tale Adaptations in Conversation with the West . Detroit: Wayne State University Press, 2015. ●Grimms’Tales around the Globe: The Dynamics of Their International Reception. Eds. Vanessa Joosen and Gillian Lathey. Detroit: Wayne State University Press, 2014. ●"Voicing Authenticities through Translation: Framing Strategies in the Multicultural Fairy Tale Collections of Andrew Lang and Angela Carter", Synthesis 2, 2012. 教授 Ph.D./ロンドン大学 山口ヨシ子 おとぎ話 アメリカ文学 19世紀アメリカ大衆小説 ●『ダイムノヴェルのアメリカ 大衆小説の文化史』, 彩流社, 2013. ●『女詐欺師た ちのアメリカ 十九世紀女性小説とジャーナリズム』, 彩流社, 2006. ●『アメリカ文学 にみる女性改革者たち』(共編著), 彩流社, 2010. YAMAGUCHI YOSHIKO 教授 新木秀和 ラテンアメリカ ラテンアメリカ社会の形成と変容, アンデス現代史の比較分析 言語文化 ARAKI HIDEKAZU 現代史・ 教授 地域研究 ●『先住民運動と多民族国家』, 御茶の水書房, 2014. ●『エクアドルを知るための 60章』, (第2版、編), 明石書店, 2012. ●「自然の権利とラテンアメリカの資源開発問 題」,『人文研究』, 184, 2014. A. バロン・ロペス 第二言語習得、 第二外国語習得, 第二言語のリテラシー ARTURO VARON LOPEZ スペイン語教育 ●Los cuantificadores del español en el discurso, 早稲田大学教育学部学術研究 (外国語・外国文学編) 第51号, 2003, 27-45, 2002. ●Diccionarios Monolingues de Español como Lengua Extranjera, 神奈川大学言語研究センター 「神奈川大学 言語研究」第26号, 2004. ●『初歩のスペイン語 (’13)』(共著), 放送大学教育振興 会, 2013. 小倉英敬 国際関係論、 OGURA HIDETAKA 世界システム論、 教授 ラテンアメリカ ラテンアメリカ文学・映画における時間観念の研究, ラテンアメリカ1968年 論, ラテンアメリカ21世紀同時代論 准教授 思想史 ●『アンデスからの暁光 マリアテギ論集』, 現代企画室, 2002. ●『メキシコ時代のトロ ツキー1937~1940』, 新泉社, 2007. ●『マリアテギとアヤ・デ・ラ・ トーレ 1920年代ペ ルー社会思想史試論』, 新泉社, 2012. 理論言語学、 日本語スペイン語対照研究, 文構造の構築理論研究 統語論 ●『日本語否定文の構造:かき混ぜ文と否定呼応表現』, 日本語研究叢書18, くろしお 出版, 2006. ●' "Neg-sensitive"Elements, Neg-c-command and Scrambling in Japanese. ', Japanese/Korean Linguistics 14, CSLI Publications, pp.221-233, 2006. ●「否定極性と統語的条件」 『 否定と言語理論』, 加藤泰彦、吉村あき子、今仁 生美編, 開拓社, pp.118-140, 2010. 菊田和佳子 スペイン語学、 スペイン語通時音韻論, スペイン語の無強勢代名詞の位置の変遷 KIKUDA WAKAKO スペイン語史 ●中世, 黄金世紀スペイン語における 「前置詞+無強勢代名詞+不定詞」 について, 人 文研究 169号, 119-145, 2009. ●スペイン語の「(助) 動詞+不定詞」 に対する無強 勢代名詞の位置の変遷についての一考察,「言語の個別性と普遍性」, 神奈川大学言 語研究センター 「言語研究」特集号, 125-150, 2008. ●【晴山式】 スペイン語基本単 語速習術, 語研, 2008. スペイン演劇史 スペイン演劇史 岡喜代子 KATAOKA KIYOKO 准教授 博士(文学)/九州大学 准教授 V. カルデロン VICTOR CALDERON 准教授 外国語学研究科 欧米言語文化専攻 スペイン語圏 ●ZORRILLA vs DON JUAN, Cuadernos Canela(Actas XXI Congreso)XXI, 2009, 2010. ●ZORRILLA EN SUS RECUERDOS DEL TIEMPO VIEJO, 人 文研究, 神奈川大学人文学会 No.168, 2009. ●APROXIMACIÓN A VALLE INCLAN: DEL MODERNISMO A LOS ESPERPENTOS, 神奈川大学言語研究, 神奈川大学言語研究センター No.30, 2007. 国内外研究等により、研究指導する学生を募集しない場合がある。 53 欧米言語文化専攻 演習担当教員の研究課題および研究業績 比較言語文化 教員名 専門分野 研究課題/研究業績 伊坂青司 比較文化、 ISAKA SEISHI 哲学 ドイツ観念論とロマン主義に関する研究, 愛の文化比較, 生命倫理と環境 倫理 ●ヘーゲルとドイツ・ロマン主義, 御茶の水書房, 294, 2000. ●ロマン主義のヨーロッ パ, 勁草書房, 1-27, 2000. ●市民のための生命倫理, 御茶の水書房, 57, 2001. 教授 博士(文学)/東北大学 岩畑貴弘 言語学、 多言語間の比較表現研究,異文化語用論研究 IWAHATA TAKAHIRO 英語学 ●情報のなわ張り理論と英語の間接表現,『神奈川大学人文研究』第159集, 103123, 2006. ●英語の文頭副詞類の機能について, 武内道子編『副詞的表現をめぐっ て-対照研究-』, ひつじ書房, 89-115, 2005. ●英語の「前置」 に関して,『中央学院 大学人間・自然論叢』第15号, 71-87, 2002. 言語学 第二次大戦下における日英の新聞の言語・文体・ディスコース研究, スピー チ・アクト理論とその応用, 日英の丁寧表現の比較研究 教授 Ph.D.(言語学)/ハーバード大学 岩本典子 IWAMOTO NORIKO ● ‘Modality and point of view: a contrastive analysis of Japanese wartime and peacetime newspaper discourses’ , Edinburgh Working Papers in Applied Linguistics, Vol.9エディンバラ大学, 17-41, 1998. ●Media discourse of war: World War II and the“War on Terrorism”, 神奈川大学言語研究センター 「神奈川 大学言語研究」第25号, 163-183, 2003. ●副詞と視点:英字新聞の一研究,『副詞 的表現をめぐって』, ひつじ書房, 233-250, 2005. 教授 Ph.D./エディンバラ大学 熊谷謙介 フランス文学・ KUMAGAI KENSUKE 表象文化論 准教授 Ph.D./パリーソルボンヌ大学 ステファン・ブッヘンベルゲル 比較文学、 STEFAN BUCHENBERGER ドイツ文学 ●La Fête selon Mallarmé. République, catholicisme et simulacre, L’ Harmattan, 2009. ●〈悪女〉 と 〈良女〉の身体表象, 青弓社, 2012. ●マラルメの 「喪の日記」 ?- 『アナトールの墓』分析, 人文研究, 2014. 比較文学, ドイツ文学, ミステリー小説, 漫画本(主に現代のポピュラー文化 を比較文化的な観点から分析する) ●Jan Costin Wagner und die Tradition des deutschen und skandinavischen Soziokrimis, in: Mord auf Deutsch. Aspekte des aktuellen deutschen Kriminalromans (co.ed.) for the Japanese Germanics Society (JGG) vol. #63, pp.51-64, 2009. ●Superman and the Corruption of Power, in: The Ages of Superman: Essays on the Man of Steel in Changing Times , ed. Joseph Darowski, McFarland, pp.192-198, 2012. ●Comic Book Villains and the Loss of Humanity, in: International Journal of Comic Art , vol. 2, no.2, pp.539-552, 2012. 准教授 Ph.D./ミュンヘン大学 堤 正典 言語学、 ロシア語教育, 日本語とロシア語の対照研究, ロシア語アスペクト研究 TSUTSUMI MASANORI スラヴ語学、 教授 ロシア語学 ●21世紀のロシア語, 大学書林, 2003. ●ロシア語学と言語教育Ⅱ, 東京外国語大 学, 2008. ●ロシア語学と言語教育Ⅲ, 神奈川大学ユーラシア研究センター, 2011. 鳥越輝昭 比較文学、 都市ヴェネツィアとローマをめぐる表象史, オペラ・大衆音楽の表象分析 TORIGOE TERUAKI 比較文化史 ●表象のヴェネツィア-詩と美と悪魔, 春風社, 2012. ●ヴェネツィア詩文繚乱-文学 者を魅了した都市-, 三和書籍, 2003. ●ヴェネツィアの光と影-ヨーロッパ意識史の こころみ, 大修館書店, 1994. 西野清治 言語学、 統語論・意味論, 同一指示 NISHINO SEIJI フランス語学 ●間接束縛の一形態について, 東京外国語大学フランス語学科論集 Flambeau 第 23号, 1-8, 1997. ●統語構造と情報度の高さ, 神奈川大学言語研究 No.22, 31-44, 2000. ●フランス語の否定辞rienの移動について, 神奈川大学言語研究 No.25, 4358, 2002. 細田由利 会話分析、 第二言語の会話分析 HOSODA YURI 第二言語習得 ●Repair and relevance of differential language expertise in second language conversations, Applied Linguistics, 27(1), 2006. ●Doing being interrupted by noise as a resource in second language interaction, Journal of Pragmatics, 44 (1), 54-70, 2012. ●Missing response after teacher question in primary school English as a foreign language classes, Linguistics and Education, 28, 1-16, 2014. 教授 准教授 教授 Ed.D./テンプル大学 54 フランスを中心とした文学・表象文化論・多文化共生論 比較言語文化 教員名 専門分野 研究課題/研究業績 山根麻紀 言語習得論 成人の第二言語習得, 中間言語と普遍文法の関連について ●第二言語における動詞の項構造の習得について, 言語の個別性と普遍性, 神奈 川大学言語研究センター, 239-254, 2008. ●Disjoint reference of pronominal binding in adult L2 English by Japanese learners (共著), The Proceedings of GALA(Generative Approaches to Language Acquisition) 2005. Cambridge Scholars Press, 476-486, 2006. ●It’ s still dark here, flick another switch on: Adult L2 interlanguage grammars in the middle of parameter resetting, The Proceeding of the Fourth Tokyo Conference on Psycholinguistics, ひつじ書房, 291-312, 2003. YAMANE MAKI 准教授 Ph.D./コネチカット大学 国際日本文化 日髙昭二 研究 HIDAKA SHOJI 教授 日本近代文学 ●近代つくりかえ忠臣蔵, 岩波書店, 2002. ●菊池寛を読む, 岩波書店, 2003. ●占 領空間のなかの文学, 岩波書店, 2015. ◆◆◇ 深澤 徹 都市・資本・映像―越境する文学・演劇・芸能 平安・院政期の文学「敗者」の側の歴史叙述はいかにして可能か, 仮名文芸における 「もどき (=ミ FUKAZAWA TORU メーシス・ミミクリー)」の諸相,「人称」表現と 「固有名」のはたす役割 教授 博士(文学)/立教大学 ●『愚管抄』 の<ウソ>と<マコト>-歴史語りの自己言及性を超え出て, 森話社, 2006. ●往きて、還る。-やぶにらみの日本古典文学, 現代思潮新社, 2011. ●自己言及テキ ストの系譜学-平安文学をめぐる7つの断章, 森話社, 2002. 対照言語学、 ヴォイスの対照研究, 漢語動詞の基礎的研究, 言語景観と外国語教育 YOON JEONGIN 韓国語教育 ●「日韓両言語における漢語動詞の「負の転移」 をめぐって-2字漢語動詞を中心に」 『神 奈川大学言語研究』37, pp.1-26, 神奈川大学言語研究センター, 2014. ●『身につく 韓日・日韓辞典』(尹亭仁編), 三省堂, 2014. ●「日韓両言語における色名の特徴-辞 書の見出し語の分析を中心に」,『世界の色の記号-自然・言語・文化の諸相』(三星宗雄 編著), pp.87-113, 御茶の水書房, 2011. C. ラットクリフ 日本古典文学、 日本中世文学・文化史。特に文学の社会的意味と価値 CHRISTIAN RATCLIFF 日本文化史 ●“Telling Secrets: Mumyozoshi, Abutsu, and the Transmission of Literary Expertise by Women”(女性の口伝- 『無名草子』, 阿仏尼を中心に),『人文研究』(神 奈川大学人文学会) 169号, 2009. ●“Willful Copyists and the Transmission of Suspect Narratives of Literary Production”(意図的な転写から生まれる文学史の疑 問), Proceedings of the Association for Japanese Literary Studies:『Reading Material: The Production of Narratives, Genres and Literary Identities』(AJLS, Purdue University) No.7 (Summer 2006), 2007. ●「文化的祗候者である歌人飛 鳥井雅有」, フェリス女学院大学編『和歌の文化学』(フェリス女学院大学), 128-135, 2006. 教授 博士(学術)/東京大学 准教授 Ph.D.(日本古典文学)/イェール大学 富谷玲子 日本語教育学、 TOMIYA REIKO 社会言語学 准教授 外国語学研究科 欧米言語文化専攻 尹 亭仁 接触場面における協同学習・ニューカマーを対象とする日本語教育 ●「いま!日本語ボランティア山形」, 日本語ボランティア講座編集委員会編, 1996. ●「日本語使用ネットワークへの参加による学習-ニーズの生成と意識化をめぐって-」, 『JALT 日本語教育論集』第2号, 全国語学教育学会日本語教育研究会, 1997. ●「地域日本語教育におけるネットワーキングの有効性と限界」,『平成11年度文化庁日 本語教育研究委嘱 日本語教育における教授者の行動ネットワークに関する調査研究- 最終報告-』,日本語教育学会, 2000. ◆◆◇ 2016年度は原則として博士前期・後期課程において研究する学生を募集しない。 ただし、相談に応じます。 その他国内外研究等により、 研究指導する学生を募集しない場合がある。 (欧米言語文化専攻2014年度修了者) [修士論文題名一覧] 地域日本語教育における教授者の行動の分析/韓国語母語話者を含む日本語日常会話における褒めと自己卑下の連鎖 -会話分析の視点から-/ Displaced Memories and Self-fulfilment in Kazuo Ishiguro's The Unconsoled/『ハックルベリー・フィンの冒険』 におけるマイノリティ表象/地域ボラ ンティア日本語教室における学習者間学習 -教師の学習者間学習への関わり-/Sister Carrieにおける資本主義・貨幣・欲望 (英語英文学専攻2004〜2013年度修了者) [博士論文題名一覧] Women in the Days of Shakespeare and His Plays:Education, Eloquence and Marriage/Good Foreign Language Learners:A Case Study on the Graduates of Sapporo Agricultural College 1880-1885/Factors Affecting the Effect of Error Corrections 55 中国言語文化専攻 1992年4月、修士課程(現在は博士前期課程)として発足。1995年4月博士後期課程を設置。 [教育研究上の目的] 博士前期課程 中国言語文化専攻の博士前期課程は、中国の「言語」、 「 歴史・文化」の二つの専門分野に関して、創造的研 究を行う能力を有する研究者の育成、及び、今後の知識基盤社会に必要とされる高度な専門的知識、研究能 力、及び外国語運用能力を有する専門職業人の育成を目的とする。 博士後期課程 中国言語文化専攻の博士後期課程は、大学等の教育・研究機関に所属する研究者の育成を主要な目的と し、同時に、高度な専門的知識・研究能力を活用して一般企業、 ジャーナリズム、行政機関等の業務に従事す る能力を有した人材の育成を目的とする。 [カリキュラムの特徴] 人文社会系の学びを含む多様な教育指導を行っています。 言語系 現代中国語に関する統語論、意味論、語用論および社会言語学に関する研究が行われています。また、特に 近年急速に進歩したコンピュータの利用による、 より効率的な解析方法を開拓し、学界に寄与することも行って います。 歴史・文化系 中国の近世、近代における歴史、社会、思想、文学、民間文芸の各分野に関する研究を行っています。特に、近代上 海史、 日中交流史、 日中比較文化、中国小説史における研究は、内外から高い評価を受けています。 ※これらの2系は、入学時に選択することになっていますが、必ずしも専修科目に拘束されることなく、担当の指導教授の指示により研究視野を広く取ることができます。 中国言語文化専攻 開講科目 博士前期課程 2015年4月現在 現代中国語の統語論研究 准教授 担当教員 博士 (文学) 加藤宏紀 中国語学研究Ⅱa・b 言語文化論の対照研究 博士 (文学) 彭 国躍 中国語学研究Ⅲa・b 現代中国語の意味構造 教授 の論理分析 中国歴史研究Ⅰa・b 上海近代史と 『良友』画報 教授 博士 (学術) 孫 安石 教授 中国歴史研究Ⅱa・b 松村文芳 休講 関連科目 中国文化研究Ⅰa・b 中国現代史の中の帰国華僑 教授 村井寛志 中国文化研究Ⅱa・b 中国民間文芸の考察 山口建治 中国文化研究Ⅲa・b 明清小説と江南の地域文化 教授 日本語学研究Ⅰa・b 教授 准教授 鈴木陽一 博士 (文学) 韓国文化研究Ⅰa・b 休講 比較文化研究Ⅰ・Ⅱ 休講 駒走昭二 歴史・文化 歴史・文化 副題 中国語学研究Ⅰa・b 言語 言語 授業科目 博士後期課程 2015年4月現在 授業科目 副題 中国語学特殊研究Ⅰa・b 現代中国語文法研究へ 准教授 の文法理論の応用 担当教員 博士 (文学) 加藤宏紀 中国語学特殊研究Ⅱa・b 社会言語学の理論と応用 教授 博士 (文学) 彭 国躍 中国語学特殊研究Ⅲa・b 現代中国語意味論の 問題点の考察と分析 中国歴史特殊研究Ⅰa・b 中国都市史および地方史研究 教授 中国歴史特殊研究Ⅱa・b 民国初年の中国社会 変化の考察 中国文化特殊研究Ⅰa・b 中国現代史における香港 教授 の役割の考察 村井寛志 中国文化特殊研究Ⅱa・b 日中比較文化探求 教授 山口建治 中国文化特殊研究Ⅲa・b 通俗文芸における物語 言説の分析 教授 鈴木陽一 教授 講師 松村文芳 博士 (学術) 孫 安石 大里浩秋※ ※ただし演習は休講 (2012〜2014年度修了者) [修士論文題名一覧] 「離合詞」における構造助詞“的”の意味と論理/中国小学校国語教科書の言語表現導入の研究 -日中母語教育の言語習得の比較-/現代中国語 発話動詞の意味機能と方言分布/中国語の使役構文の意味構造 -兼語文と動補構造を中心に-/「三言」の研究 -江西の地域文化から見る水神信 仰-/日本人学習者の中国語読解に見られる誤答の分析 -特にスコープの取り違いについて-/現代中国語疑問文の意味と論理/改革開放と上海ホ テル業の発展 -上海錦江飯店および上海錦江国際集団を中心に- (2007〜2014年度修了者) [博士論文題名一覧] 近代中国語の罵倒語の研究 -社会言語学的アプローチ-/中国人の言語意識と言語評価の研究 -北京・天津・上海・杭州の大学生を例として-/現代 中国語のヴォイス構文の意味と論理/「三言」 「 二拍」 における 「離合集散」 タイプの物語に対する構造分析 -人物の機能及び「小道具」の予説機能の分 析-/現代中国語における “給”構文の意味と論理構造/中国大陸と台湾における現代中国語指示詞の対照研究 - ・那から見た遠近認知の違いにつ いて-/中国語における比較構文の意味と論理/終戦直後における中国人留日学生の境遇と選択:1945~1952 -主に 『中国留日学生報』 を通して-/ 現代中国語における副詞“在”の意味と論理 56 中国言語文化専攻 演習担当教員の研究課題および研究業績 言語 教員名 専門分野 研究課題/研究業績 加藤宏紀 現代中国語文法 現代中国語の時間体系の意味研究, 形式意味論による現代中国語の文の 意味記述 KATO HIROKI ●現代中国語の時間表現と受身文の意味研究, 神奈川大学(博士論文), 2002. ●現 代中国語の二重目的語構文とヴォイス構文における 「授与」 と 「取得」,『神奈川大学言 語研究』第28号, 25-36, 2006. ●現代中国語の「時制」の意味研究,『人文研究』 No.146, 神奈川大学人文学会, 1-24, 2002. 准教授 博士(文学)/神奈川大学 彭 国躍 社会言語学、 PENG GUOYUE 語用論 ●上海南京路上言語景観的百年変遷―歴史社会言語学個案研究, 中国社会語言 学 2014年第2期, 商務印書館, 2014. ●現代漢語的禮貌功能與情態含義-兼析日 本學生的母語干渉與“失禮”困惑, 國際漢語學報 第3巻2号, 学林出版社,95-102, 2013. ●古代中国語のポライトネス-歴史社会語用論研究, ひつじ書房, 2012. 教授 博士(文学)/大阪大学 松村文芳 中国言語学、 現代中国語意味論 MATSUMURA FUMIYOSHI 形式意味論 ●「把構文」 と 「被構文」 に用いられる 「給」の意味と論理, 語学教育研究論叢, 大東文 化大学語学教育研究所 第22巻, 1-36, 2005. ●現代文法を考える-属性と個体と意 味特徴-,『しにか』(大修館書店) 平成10年5月号, 69-76, 1998. ●「名詞中心の統 語論」 と 「語素の分布規則」,『現代中国語学への視座』(東方書店), 93-119, 1998. 鈴木陽一 中国通俗文学、 SUZUKI YOUICHI 中国江南地域文化 小説における「語り」(narrative discourse)の研究, 中国小説史, 小説と地 域文化 教授 歴史・文化 敬語・ポライトネス研究, 歴史語用論研究, 言語景観の研究, 中日言語行動 の対照研究 ◆◇◇ 孫 安石 中国近代史、 SON AN SUK 上海都市史、 教授 博士(学術)/東京大学 村井寛志 東アジア租界史 中国近現代史 教授 中国民間文芸 YAMAGUCHI KENJI 教授 ●「日米の資料にみられる戦時下の『外国人』の処遇」,『近代アジアの自画像と他者』, 京都大学出版会, 2011. ●「中国-世論を数値化できる社会へ」,『中国学の魅力』, 御茶の水書房, 2010. ●「上海の歴史変遷と都市計画」,『地図情報』30-1号, 2010. 中国近現代のメディアと文化 ●「デジタル化時代の中国労働者-珠江デルタの新世代 (農) 民工と携帯をめぐる言説 から-」,『神奈川大学評論』67(特集=変貌する中国社会-グローバル化する世界の なかで-), 2010年12月, 111-118, 2010. ●「『良友』画報と華僑ネットワーク-香港・ 華僑圏との関連からみた “上海”大衆文化史-」,『東洋史研究』(東洋史研究会) 66(1), 32-60, 2007. ●「“地上最強”のポストコロニアル-トランスアジア空手研究に向けて -」,『神奈川大学評論』52, 神奈川大学, 87-95, 2005. MURAI HIROSHI 山口建治 上海都市史の研究, 中国租界の研究, 中国人の日本留学研究, 中国ラジオ 放送史,『良友』画報の研究 ◆◆◇ 外国語学研究科 中国言語文化専攻 ●小説における引用(intertextuality)- 『西湖二集』 に引用された小説と戯曲について, 神奈川大学『人文研究』第135集, 1999. ●浙東の神々と地域文化-伍子胥, 防風, 錢鏐を素材として-, 宋代史研究会編, 汲古書院刊『宋代人の認識-相互性と日常空 間』, 2001. ●“Narration”in Short Story of the Ming and Chi’ ng: with a Focus on the San-en and Erp’ o, 東方学会訳・編≪Acta Asiatica≫, 2002. 教授 「郷儺」の伝来と日本化, 中国民間文芸, 日中比較文化 ●鍾馗と牛頭天王, 神奈川大学非文字資料研究センター 『年報 非文字資料研究』6 号, 2010. ●オニ (於邇) の由来と 「儺」,『文学』岩波書店, 2001 11-12月号, 2001. ●武塔神とは何であったか,「口承文芸研究」第37号, 岩田書院, 2014. ◆◇◇ 2016年度は原則として博士後期課程において研究する学生を募集しない。 ◆◆◇ 2016年度は原則として博士前期・後期課程において研究する学生を募集しない。 ただし、相談に応じ ます。その他国内外研究等により、研究指導する学生を募集しない場合がある。 [主な就職先] 東日本旅客鉄道 (株) /日本サード・パーティ (株) /セコム (株) / (株) テクノアソシエ/ (株) レヂトン/東京都教員/ (学) 神田外語大学/ (学) 拓殖大学 / (学) 大原学園/神奈川県警察本部 57
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