文書管理番号:文品0000

ボス供試体
圧縮強度試験実施手順書
千代田建工株式会社
ボス試験品質管理推進グループ
【ボス試験品質管理推進グループ】
ボス供試体圧縮強度試験実施手順書
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1.試験の概要
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試験の名称
ボス供試体圧縮強度試験
試験の目的
ボス供試体による構造体コンクリート圧縮強度の確認
供試体
構造体コンクリートの型枠に予めボス供試体型枠を取り付けておき、構造体コンクリートと
ボス供試体のコンクリート打込みを同時に行い、その後、ボス供試体を構造体コンクリートに
取付けたままで乾燥しないように養生し、所定の試験材齢に構造体コンクリートから採取したもの。
試験方法
1.概要
試験装置を用いて、定められた速度で供試体に圧縮荷重を加える。
最大荷重に達した後、荷重低下が生じた時点で、自動または手動で除荷する。
計測された最大荷重を読みとり、依頼書に記入する。
2.規格
JIS A 1107-1993 に準じる。
供試体の断面積は、実測値による。
3.試験装置及び測定装置
3.1 試験装置の性能
圧縮試験機 … JIS B 7733 による1等級
引張試験機(圧縮試験機を兼ねる)… JIS B 7721 及び 7733 による1等級
3.2 測定器具
ノギス
秤(最小目盛:1/10g)
成績書
記載事項
1.依頼者の申告に依る項目
1)成績書宛先名
2)件名
3)供試体番号
4)設計基準強度
5)打込年月日
6)その他必要事項
2.結果の表示
1) 試験年月日
2) 圧縮強度
3) 材齢
4) 試験場所及び試験担当者
5) その他必要事項
参考規格及び
参考図書
1.JIS A 1108-1993
2.JIS Z 8401-1999
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ボス供試体圧縮強度試験実施手順書
2.供試体の準備および実施
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1.供試体の確認
1.供試体の加圧面を確認する。
2.供試体の寸法測定
ボス供試体は,長さおよび加圧面積が求められるように,ノギスで 0.1mm まで測る。
ボス供試体の形状寸法の許容差は,JIS A 1132 の 4.5 による。
a)加圧面の一辺で長さは,0.5%以内とする。
b)側面の一辺の長さは,1%以内とする。
c)両加圧面の平面度は,加圧面の 1 辺の長さの 0.05%以内とする。
d)加圧面と側面との間の角度は,90±0.5°とする。
参考 ボス供試体の寸法測定は,参考図 2 のように両端面の 4 辺の長さ(Aal,Aa2,Abl,Ab2 及び
Bal,Ba2,Bbl,Bb2)と供試体の上面 2 箇所と下面 2 箇所(al,a2,bl,b2)の長さを測定する。
3.ボス供試体の質量は、必要に応じて測定する。質量は、0.1%以内の精度で測定する。
4.圧縮強度試験
a.試験を行う供試体と依頼書を照合する。
b.供試体を試験機にセットする。
c.JIA A1108 に準じて試験を実施する。
d.試験結果に異常を認めた場合は、以下の処置を行なう。
1) 割れ方等を確認し、その内容を依頼書に記入する。
2) 所長に報告して速やかにその旨を依頼者に連絡する。
供試体は1週間保管する。
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ボス供試体圧縮強度試験実施手順書
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2.供試体の準備および実施
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e.ボス供試体の加圧面積(mm2)は、有効数字 3 けたまで求める。
f.ボス供試体の長さ(mm)は、小数点以下 1 けたまで求める。
ボス供試体を参考図 2 によって寸法を測定した場合、加圧面積、長さは次のとおり求める。
・ ボス供試体の加圧面積は、(1)式によって算出し、有効数字 3 けたに丸める。
ここに、A:ボス供試体の加圧面積(mm2)
Aa1、Aa2、Ab1、Ab2 及び Ba1、Ba2、Bb1、Bb2:加圧面の寸法(mm)
・
ボス供試体の長さは、(2)式によって算出し、小数点以下 1 けたに丸める。
ここに、h:ボス供試体の長さ(mm)
a1、a2、b1、b2:長さ方向の寸法(mm)
g.ボス強度は、(3)式によって算出し、有効数字 3 けたに丸める。
ここに、fB:ボス強度(N/mm2)
P:ボス供試体の圧縮強度試験における最大荷重(N)
A:ボス供試体の加圧面積(mm2)
B
h.見かけの密度は、(4)式によって算出し、有効数字 3 けたに丸める。
i.報告は、表 1 の事項とする
ボス供試体の作製に関する事項
必ず報告
する事項
必要に応
じて報告
する事項
(a)作製年月日
(b)供試体の識別番号
(c)ボス型枠の寸法
(d)ボス型枠の取付け位置
(a)試験目的
(b)コンクリートの配合
(c)使用材料の種類と品質
(d)コンクリートの製造、運搬方法
(e)コンクリートのスランプ、空気量、
塩化物イオン量、温度
(f)天気、温度
(g)打込み方法
(h)養生方法
ボス供試体の割取りに
関する事項
(a)割取り年月日
(a)割取り時の材齢
(b)割取り方法
(c)割取り後の養生方法
(d)ボス供試体の外観(*)
試験に関する事項
(a)試験年月日
(b)最大荷重(N)
(c)ボス強度(N/mm2)
(a)試験材齢
(b)ボス供試体寸法
・加圧面積(mm2)
・長さ(mm)
(c)見かけの密度(kg/m3)
(d)破壊状況