交通事故を防止するための注意事項 例年、12月には交通事故の発生が増加しており、死亡事故 など悲惨な交通事故の発生が懸念されます。 この時期、交通事故を防止するため、県民の皆様に特に知っ ていただきたい「注意事項」をまとめました。職場や家庭で多 くの方々に知らせ、交通事故防止にご協力をお願いします。 〜県⺠の皆様に知らせたい注意事項〜 ○ ・ ・ 飲酒運転の根絶 飲酒事故件数 → 全国ワースト2位 悪質・危険な行為 → 厳罰と重い行政処分 223人が免許を取消され、2年以上再取得できない処分を受けています。 ・ ハンドルキーパー 乾杯の前に、「今日は車じゃないよね?」と互いに確認をしましょう。 ○ ・ ○ 横断歩行者の保護 歩行者を運転中に見かけたときは、先ずは ブレーキに足を置き、減速する運転を! 「自らの命は自ら守る」について ・ ・ ○ ・ ・ ・ ○ ・ ・ 遠回りでも「横断歩道」を渡りましょう。 渡りながらも安全確認! 「3H」について P4:00→ 早めのライト点灯 前照灯はハイビームが原則 反射材を身に付けましょう。 路面凍結等への備え 冬用タイヤの早期着装 「ブラックアイスバーン」 → スリップ事故多発・注意! 山 梨 県 警 察 県民の皆様に知らせたい注意事項 (飲酒運転について) 山梨県の人口10万人当たりの飲酒事故数は全国ワースト2位、 全国平均の2倍の発生率です。このような不名誉なことは是非とも 解消する必要があります。飲酒運転は危険な行為であり、もし事故 を起こした場合には多くの当事者が飲酒事実の発覚を恐れて現場か ら逃走しています。厳に、当県で発生した飲酒死亡事故4件のうち 2件では飲酒していた運転者が死亡しており、残る2件では運転者 が怪我人を放置したまま逃走(轢き逃げ)し、怪我人は死亡されて います。 県警察は痛ましい飲酒事故が発生し飲酒運転撲滅に向けた世論が 高まる中でなお飲酒運転を続ける悪質なドライバーを決して許さな い姿勢で臨んでいます。11月末までに、飲酒運転に関連して前年 と比べて32人多い93人を逮捕しています。飲酒運転を助長した 者も、「車両等提供罪」「同乗罪」で検挙しています。また、12月 9日現在で飲酒に係る行政処分の件数は、昨年と比べて65件多い 248件に達しており、このうち223人が免許を取消され、2年 間以上再取得することができない処分を受けています。 皆さんもこれから飲み会等が増えると思いますが、仲間とともに 飲酒をする際には、あらかじめお酒を飲まない人を「ハンドル・キ ーパー」として決め、その人が飲酒した仲間を送り届けるようにし ていただきたい。また、仲間とお酒を注いだり酌み交わしたりする 際には「今日は車じゃないね?」とお互いに尋ねあうようにしてい ただきたいのです。 (横断歩行者の保護について) 皆さんが車を運転している時、道路前方の路肩に歩行者がいたと き、皆さんはどの様に行動しますか?ほとんどの車はそのままスピ ードを下げずに歩行者の横を走り去っていくのを良く見かけます。 これは誤りです。歩行者を運転中に見かけたら、先ずはブレーキに 足を置き、スピードを緩める運転をしていただきたい。そして、す れ違うタイミングでは歩行者が横断してきてもすぐに止まれるよう にするべきです。これは横断歩道であってもなくても同じで、そう した発想で運転していただくことが基本であると考えます。是非ご 家族を含めてそうした運転の励行を心がけていただきたいのです。 (「自らの命は自ら守る」について) 特にご高齢のご家族等によくお伝えいただきたい。道を歩いてい ると、横断歩道のないところをお年寄りが横断するのを見かけます。 100メートル先には横断歩道があります。100メートル余分に 歩きたくないというお気持ちは理解できますが、そこを何とか頑張 って横断歩道まで行って渡っていただきたいのです。この一年、道 路管理者のご理解・ご協力も得ながら、道路標示を鮮明にする取り 組みを相当行ってきました。例えば、大月の国道20号沿いは横断 歩道がかなり消えかかっていましたが今はきれいになっています。 是非横断歩道を利用していただくよう日頃のお声賭けをお願いしま す。 (「3H」について) 「3H」とは、「早めのライト点灯」「ハイビームの活用」「反射材 の使用」のことです。 「早めのライト点灯」は、既に県でルールを作っていただいてい ますが、今は4時半頃の日没なので、4時には確実にライトをつけ るようお願いします。 「ハイビーム」については、皆さん誤解をされていると思います が、 「原則ハイビーム」です。山梨は特に車の通りが東京などと比べ て少なく、言いづらいところですが、暗い道が多い。できるだけ歩 行者等を早く認知するためハイビームを励行していただきたいので す。ただ、前方100メートルよりも接近して前方車両が走行して いる時は、気遣いとしてライトを下に向けた方が良い。状況に応じ てライトをまめに操作するというのは運転に集中している証しでも あるので、そうした運転を心がけていただきたいのです。 「反射材」については今後も粘り強く利用推進キャンペーンを続 けていきたいと考えています。ご家族に手押し車を日常的にお使い のお年寄りがいれば、手押し車に反射材を装着してあげていただき たい。一度つければ付けっぱなしになるので効果的です。通勤され ている方は、コートの上にタスキ型の反射材を着装するのは恥ずか しいかもしれませんが、リストバンド型のものであれば、カバンに つけるだけでも意味はあります。山梨県交通安全協会では公益事業 として反射材を販売されています。警察署では無償で配布できるも のがあります。巷でも反射材付きの衣料品等はかなり売られている ので、是非利用して欲しいと思います。 (路面凍結等への備えについて) まず、12月頭にはスタッドレスタイヤに履き替えていただくの が良いと思います。まだであれば今日履き替えていただきたい。 また、これから寒くなるので、天候に係る報道には注意いただき たい。これからの冬場は、日によって事故の発生件数が激しく上下 します。昨年の交通事故は、年間を通じた平均では、 人身事故1日約12件、物件事故を含めれば約60件 ですが、昨年末から本年2月頃の状況を振り返ると、 ・ 事故の少ない日は、人身事故は1~2件、物件事故を含め て40件前後 であるのに対し、 ・ 路面が凍るなど事故の多い日は、人身事故が30件前後、 物件事故も含めて150件~200件 と天候等の状況によって事故件数が大きく変わります。 そこで、県警では、昨年から「ブラック・アイスバーン」発生の 危険性がある日に、報道機関に働きかけて先制的な注意喚起報道を していただいていますが、今年も同様の対応をする予定です。山梨 は雪が降り続くことが少なく、夜冷え込み、前日に雪が少しでも降 ると、夜間に凍って滑りやすくなります。その後雪が降り重ならな いので益々滑りやすくなります。そうした状況は県警としても早め はやめに見ながら先制的に情報発信をしていくこととしています。 県民の皆様には、日々関連報道を良く確認していただき、運転や外 出を控えるなど慎重なご対応をお願いします。
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