学 校 通 信 平成 27年9月1日発行 緑 が 丘 9月号 三木市立緑が丘小学校 一人一人の力がみなぎる2学期に まだまだ蒸し暑い日が続きますが、今年は例年より早く秋の気配を感じるようになりました。さわ やかな涼風が肌をかすめ、耳を澄ませば虫の音も心地よく響いてきます。 しずかなる 力満ちゆき ばったとぶ (加藤楸 邨 ) 草の葉にとまったバッタが、何かを感じ体じゅうに力が静かにみなぎり、突然勢いよくパッっと飛ん だというのです。はたしてバッタは何を感じたのでしょう。 「このままではいけない」という思いでし ょうか、 「よしやるぞ」というやる気でしょうか。 「やればできる」という自信や勇気でしょうか。 さあ一番長く、行事もたくさんある2学期が始まりました。学校での勉強も次のステップに進みま す。子どもたちには、1学期と夏休みに蓄えたパワー(実行力)やエネルギー(活気)をもとに、小 さなめあてと大きな目標の両方を持ち、大いに活躍してさらなる成長を期待しています。 保護者の皆さまには、夏休み中、地区水泳や愛好作業に多くの方々にご参加いただき、汗を流して いただき誠にありがとうございました。皆さまの作業のお陰をもちまして、あちこちに草が生えた運 動場、雑草に覆われた裏庭や畑が元の姿に戻るなど、学校が見違えるほどきれいになり、気持ちよく 2学期を迎えることができました。これから子どもたちは、自らの運動会をつくり上げるため、日々 練習や準備を重ねていきます。ぜひ当日はご家族お揃いで多数の皆さまのご参加をお待ちしています。 ところで、保護者の方々や子どもたちの熱心な作業姿に感心しながら、あらためて「勤勉さ」を実 感いたしました。勤勉とは、仕事や勉強に一生懸命に励むことで、国民の美徳の一つとされています。 ところが、最近の若者は勤勉さや忍耐力があまりないのではないか 本 気 との指摘があります。はたしてそうなのでしょうか。それは若者に とって、自分の目標が何なのかが定かではない、やりたいことがわ なんでもいいからさ からない、見つからないことが原因なのではないでしょうか。勤勉 本気でやってごらん さや忍耐力そのものが欠けているのではなく、物事への関心や将来 本気でやれば たのしいから に向けての意欲を持てずに、結果として態度や行動につながらなく 本気でやれば つかれないから なっているのではないのかと思います。私たちは、子どもたちが夢 つかれても つかれがさわやかだから と希望を持ち、自分の将来を考え社会的に自立していけるよう、成 長の段階に応じて“道しるべ”や“モデル”を示していかなければ みつを (相田みつをさんの言葉より) ならないのです。 子どもの変化に敏感に 夏休み明けは、子どもにとって厳しい時期です。学校への不適応や様々なトラブルを起こしやすい のです。これは、生活のリズムが崩れてしまっていることや、生活環境が大きく変わり心身ともにス トレスやプレッシャーを強く感じやすくなること等が原因です。そこで、こ の時期は特に「子どもから目を離さない」で、「子どもの異変やサインに気 づく」ように努め、見まわりや声かけ・対話など、学校・家庭・地域が一緒 になって子どもたちをしっかりと見守っていきたいと思います。どうぞご理 解とご協力をよろしくお願いいたします。 (学校長 稲葉泰三)
© Copyright 2024 ExpyDoc