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食料問題と環境 2
グローバル化
食・農・環境のかかわり
Atherton Tableland, Australia
世界の人口と穀物生産量(FAOの統計データによる)
世界の穀物生産と人口
年
穀物収穫
面積
(億ha)
単収
(t/ha)
穀物生産量
(億t)
人口
(億人)
1人当り
穀物量
(kg/人)
栄養不足
推定人口
(億人)
1961
6.5
1.35
8.8
30.8
286
NA
1980
7.2
2.16
15.5
44.3
350
9.3
2000
6.7
3.06
20.6
61.2
337
8.2
2009
7.1
3.51
24.9
68.2
365
NA
NA=データなし,FAO統計データによる
人口と食料生産の関係
• 世界の穀物生産は人口を養うのに十分か?=1
年間1人当たり何kg穀物が供給可能か?
→ 約
kg
• 一人当たりの穀物供給量は十分だ.しかし,そ
れは人間が直接穀物を食べるとした場合.
→ 肉食増加=今後足りなくなる.
→ 牛肉の場合,トウモロコシを直接食べる
場合の
倍の耕地が必要になる.
穀物生産量増加の要因
• 耕地面積は拡大していない!
→ 発展途上国での 緑 の革命
A) 灌漑
B) 高収量品種
C) 化学肥料
が国際農業研究機関によって供給された.
世界の食料価格指数(IMF)
200
180
160
140
120
100
Food Price Index, 2005 = 100, includes Cereal, Vegetable Oils, Meat, Seafood,
Sugar, Bananas, and Oranges Price Indices. (IMF, Primary Commodity Index)
医療
農業の技術革新
化学肥料,高収量品種,灌漑
食料
人口
人口増への対応として農業技術が発達すると
食料が増えてさらに人口が増加する
地域ごとの耕地面積の推移(FAOSTATによる)
地域ごとの森林面積の推移(FAOSTATによる)
Wet Tropics
Atherton Tableland
世界遺産となって
いるオーストラリア
の熱帯雨林。その
多くは農地となって
失われ,復元・保
全活動が盛んに行
われている。
Atherton Tableland
Tully, Johnstone, Daintree などの河川流域から熱帯雨林か
1874年頃 らの木材伐採が始まる。その後,上流のTablelandへと伐
採業者が移動する。
1876年
牧畜業者のJohn Atherton がMareeba 近くに入植。後にこ
の地域がAtherton Tablelandと名付けられる。
1880年
Herberton近くでスズ鉱床が発見され鉱山開発が始まる。
海岸寄りのGordonvale(Cairnsの南)地域でサトウキビ栽培
1881年
が始まる。
伐採された木材は,農地の用水路や坑道の枠組みに用い
1880年代
られた。
Atherton Tableland地域の農業が,飼料トウモロコシ,豚,
1900年代
酪農の混合農業として形成された。
サトウキビと牧草のほか,コーヒー,マンゴー,マカダミア,
現在
ジャガイモ等も栽培されている。畜産は酪農だけでなく,肉
牛の生産も盛んになっている。
第三次
産業
第三次産業
第二次産業
第二次産業
第一次産業
第一次
産業
サービス業
工業
農林水産業
多元的
サービス
自然・生命
循環型産業
自然資本・生態系
サービス
脱成長・自然共生社会へ