ようこそ!小千谷小学校へ 小千谷小学校長 岡村 秀一 小千谷小学校は、明治元年に日本で最初の公立小学校として創設されて以来、創学の精神を連 綿と受け継ぎながら、地域の中の学校として、148年目(平成27年度)を迎えました。明治元 年10月1日、戊辰戦争の灰燼の中、小千谷の縮商で儒学者でもあった山本比呂伎翁の建白により 柏崎県知事の認可を得て「振徳館」として創立されました。創立以来、小千谷小学校は、地域の 人々の熱い思いに支えられながら、数多くの実績を積み重ねてきています。卒業生の数は約4万 人にもなり、これまでに多くの優れた人材を輩出してきました。また、地域の中心校としての業 務を推進し、学校を核とした学びの共同体づくりを進めてきました。そして、平成16年の中越大 震災の際には、避難所として多くの市民の生活を守り絆を深める場となりました。 さらに、平成22年には、念願だった校舎全面改築が実現し、最新の施設・設備を有する学校に 生まれ変わりました。中越大震災からの復興のシンボルとして、また、地域の防災拠点としての 役割も担って、素晴らしい校舎となりました。明治元年の創設時と同様に、現代においてもまた、 未曾有の震災や経済不況という苦境の中で学校建設が実現したのです。それは、「苦しい今だか らこそ、教育が何より大切」という創立当時の小千谷の人々の考え方が、今も綿々と続いている 証でもあります。 小千谷小学校には、学校創設者である山本比呂伎翁の教育理念が息づいています。それは、次 のようなことです。 「子どもたちを決して急いで追い立てることなく、いたわり引き寄せて、悠々のびのびと 学ばせ、『天性の真』を一人一人に育てあげるのです。子どもたちが生まれながらにもって いる可能性『天性の真』を伸ばすことが大切です。」 このような小千谷小学校に勤務し、その歴史と伝統を紡いでいく営みにかかわることができる ことは、私たちの至上の喜びです。豊かな自然、歴史、文化のあるこの故郷に誇りをもち、心豊 かにたくましく生きる小千谷の子どもを育むべく、全職員一丸となって誠心誠意取り組んで参り ます。 特色ある教育活動として定評のある「学校ボランティア」の活動は、ここ数年、校外巡視ボラ ンティアを別に数えて、延べ800名を超える皆様から活動していただいています。地域ととも に歩む学校として、この取組の継続と一層の充実発展を願っています。 かけがえのない子どもの成長を、学校と家庭とが信頼関係の中で手を携えて支えていきたいと 考えます。そして、今ここに生きる子どもたちと共に、私たち大人も、心をみがき、共に高まっ ていけたら幸いです。重点的な取組「進んであいさつをする」 「温かく、ていねいな言葉で話す」 ことなどを、皆で心がけ実践していきましょう。 子どもたちの健やかな成長を皆で支えていけますよう、ご家族、地域の皆様のご理解とご協力 をお願い申し上げます。 (参考:「小千谷小学校史」「小千谷小学校のあゆみ」等)
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