2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦 カートレース in

2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦
カートレース in SUZUKA
RACE REPORT
■開催概要
●シリーズ名称
; 2015鈴鹿選手権シリーズ 第1戦 カートレース IN SUZUKA
TOYOTA SLカートミーティング 2015鈴鹿選手権シリーズ
●主催
; 鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)
●会場
; 鈴鹿サーキット/国際南コース
●開催日
; 2015年2月14日
(土)
、15日(日)
●天候/路面
; 曇り/
(ドライ:15日)
■開催クラス・台数; 総参加台数/183台
Parilla X30クラス ......................................... 30台
RMCクラス .................................................... 32台
J-RMCクラス ................................................ 13台
SUPER SSクラス .......................................... 16台
YAMAHA SSクラス ...................................... 41台
AVANTIクラス .............................................. 23台
カデットオープンクラス .............................. 28台
2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦
カートレース in SUZUKA
決勝当日の概要
鈴鹿サーキット/国際南コースを舞台に行うカートレース「鈴鹿選手権シリーズ」。決勝当日は1日を通して重い雲が
サーキット上空を包み込み、肌寒さを感じる気候条件となりました。そんなコンディション下で行われた2015年シリーズ
の開幕戦。41台がエントリーしたYAMAHA SSクラスはA・Bクラスに分かれて予選が行われ、セカンドチャンスヒートも実
施。Parilla X30クラスは30台、RMCクラスは32台とこちらもフルグリッドに近い台数となり、合計で183台ものエント
リーを集めました。
レースは順調に進行しましたが、一方でドライバーやチーム関係者を悩ませたのが天候でした。予選からポツポツと小
雨が降り始め、午後2時頃まで止むことはありませんでした。途中から天候は回復して、その後、路面はドライ状態となった
ものの、SUPER SSクラスではレインタイヤを選択したドライバーが恩恵を受け、その直後に行われたAVANTIクラスでは
スリックタイヤを選択したドライバーが結果を残すなど、
タイヤの選択がドライバーの命運を分けました。
今シーズンこそシリーズチャンピオンを目標に掲げる昨年のランキング上位ドライバー、ニューカマー、J-RMCクラス
からRMCクラスへとステップアップしたドライバーなど開幕戦ならではの見どころがたくさんありました。特に小雨の影
響を受けたAVANTIクラスでトップと2位の差が5秒829、SUPER SSクラスで11秒700、J-RMCクラスで12秒297と大差
がついたことも印象的でした。
次戦は3月に行われる第2戦です。鈴鹿選手権初開催となるSSJオープンクラスの開催も決まっています。開幕戦に負
けない熱のこもったレースに期待しましょう。
2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦
カートレース in SUZUKA
レースレポート
(1)
ベテラン、ニューカマーが鈴鹿に集結しカートシーズンがいよいよ到来!
開幕スタートダッシュを決めたのは!?
<カデットオープンクラス>
ポールポジションから伊藤琢磨が順当にホールショット
を決める。大きな混乱はなく全車が1コーナーをパスして
いく。
トップの伊藤の後ろを追走するのが鎌苅一希、佐藤
凌音といったドライバーだ。7台が第1集団を形成し、
レー
スはやがて折り返しへ。佐藤は鎌苅、伊藤を立て続けにパ
スしてトップに浮上するが、伊藤は落ち着いてすぐさまトッ
プに返り咲く。だが、
ファイナルラップ直前に伊藤を含む2
台がまさかのコースアウト。これにより松山幸生がトップ
に浮上、新原光太郎、佐藤が追うも松山はトップでフィニッ
シュラインを通過。だが、松山はペナルティを受けたため1
位は新原、佐藤、鎌苅が上位3名となった。
<カデットオープンクラス>仮表彰式
<J-RMCクラス>
平良響がポールポジションから好スタート。2番手に新
美孝祐、高口大将、毛利誠也らが続く。序盤から平良は2番
手以降を引き離す。新美、高口、毛利が三つ巴のバトルを展
開すると次第に後続にいた12番手スタートの奥住慈英ら
も追いついてくる。奥住は3番手にまで浮上してレースを
面白くするが、次第に雨脚が強くなり、多くのドライバーは
慎重な走行を余儀なくされる。ほとんどが1分台で走行を
するなか、
トップの平良は終盤にかけて唯一、1分を切る好
タイムで他のドライバーを寄せつけない。終わってみれば
平良は2位に12秒以上の差をつけてまさに完勝。続いて新
美、3位表彰台に下野璃央が入った。
<J-RMCクラス>仮表彰式
<SUPER SSクラス>
ポールポジションには去年のシリーズランキング2位、
坂裕之がついた。だが、スタートで前に出たのは岸本慎介、
青山祥平といったレインタイヤをセレクトしたドライバー
たちだ。一方でスリックタイヤの坂はスタート直後で4番手
にまでドロップする。岸本、青山はトップ2を形成しそれぞ
れが単独で走行する。3番手に野嵜弘樹がつけると、青山
は岸本をパスしてトップに浮上する。10周を経過した頃、2
番手の岸本と3番手の野嵜の間には約8秒ものタイム
ギャップがあるほど、
トップ2は完全に抜け出している。結
局この差は最後まで埋まらず、青山がそのままトップチェッ
カー。続いて岸本、野嵜となった。
<SUPER SSクラス>仮表彰式
2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦
カートレース in SUZUKA
レースレポート
(2)
<Avantiクラス>
順当にポールポジションからスタートを決めた出石哲也
を、4番グリッドスタートの伊左治尚彦、西井定仁、浅野秀彦
が追う。西井は伊左治をかわして2番手に浮上、浅野が4番
手を単独で走行する。西井はすぐにトップにまでジャンプ
アップを果たす。23台中、6台がスリックタイヤを選択して
いたこのレース。数少ないスリックタイヤを選択していた
ドライバーである西井を後押しするかのように、路面は
ウェットからドライへと徐々に回復してくる。西井は一時、2
番手に10秒以上のタイムギャップを築くなど独走態勢に。
最終的に2位、出石との差は5秒829となったが天候を味方
に付けた西井がトップチェッカーを受けた。
<Avantiクラス>仮表彰式
<YAMAHA SSクラス>
ホールショットを獲得したのは2番グリッドスタートの尾
上怜。だが、尾上をパスしてすぐにトップに立ったのは中村
駿甫だ。だが、
レース序盤で昨年のシリーズランキング2位
の久富圭がトップに立ち実力を見せつける。すると、7周目
で6番手スタートの岩佐歩夢が久富をパスしてトップへ。岩
佐、久富、中村、尾上がトップ4台となる。5番手を争い岡田
章吾、新海僚真、舟橋弘典らがバトルを繰り広げる。岡田が
その争いを制して5番をキープし始めるとレースはファイ
ナルラップへ。最終コーナーで仕掛けた2番手の久富だっ
たが岩佐をオーバーテイクすることはできず。岩佐がガッ
ツポーズでフィニッシュラインを通過した。
<YAMAHA SSクラス>仮表彰式
<RMCクラス>
小瀬涼也、遠藤照剛、神晴也が序盤からトップ3を形成し
てレースを引っ張っていく。これに西尾和早、柿本一樹、毛
利龍也、和田賢志郎といったドライバーが続く。6番手を走
る毛利だけ単独になるが、それ以外のドライバーは数珠つ
なぎとなりレースは混戦になる。遠藤は小瀬をパスして
トップに立つも、すぐさま再び小瀬がトップに立つなどめま
ぐるしく入れ替わる。そしてレースが終盤を迎える頃、勝負
どころとばかりに神がトップに立つ。小瀬と遠藤も必死で
神を追うが、2人の猛追を抑え込んだ神が逃げ切りに成
功。自身にとって鈴鹿選手権での初優勝を決めた神が開幕
戦のウィナーとなった。
<RMCクラス>仮表彰式
2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦
カートレース in SUZUKA
レースレポート
(3)
<Parilla X30クラス>
序盤からトップを走るのは三宅淳詞。これを稲寄速人、米
倉英輝、小暮ひかるといったドライバーが追う展開にな
る。武井と冨田の5番手争いが激しくなるなか、
トップの三
宅と2番手を走る稲寄には早くも1秒半のタイムギャップ
が生まれる。
レースが折り返しを迎える頃、3番手の米倉も
単独走行になる。米倉が10周目で稲寄をパスして2番手に
浮上するが、すぐに稲寄も2位に返り咲く。
トップの三宅を
追いかけたい2番手だが、稲寄と米倉のバトルは激しさを
増す一方になる。三宅はそのまま逃げ切りに成功してポー
ルtoウィン。稲寄との激しいデッドヒートを制した米倉が2
位でチェッカーを受けた。
<Parilla X30クラス>仮表彰式
2015 鈴鹿選手権シリーズ第1戦
カートレース in SUZUKA
「Voice of Pick up Driver&Team」
Voice
of
Pick up
Driver
この日、
キラリと光った
カート・ドライバーに一問一答
この日、
キラリと光ったカート・ドライバー&チームに一問一答
「Voice of Pick up Driver&Team」。
Parilla X30クラスで総合優勝を果たした
三宅 淳詞
選手 (KART KOZO R)
●決勝ヒート前のコンディションはいかがでしたか。
三宅: 前日は調子が悪く不安がありました。今日のタイトラも3位で調子は良くなかったです。
●予選ヒートはどうでしたか。
三宅: セッティングを多少変更するなどしてレースに臨みました。予選で1位を獲れて自信になりました。
●決勝ヒートはポールからスタートしてすぐトップに立ちました。
三宅: 最初から逃げ切る作戦で、その通りの走りができました。全日本FS125にも参戦するので、今年はそこでも勝ち
たいです。
●Parilla Parilla X30クラスの次戦に対する目標はいかがですか。
三宅: 次はタイトラから1位になって完全勝利を決めたいです。