2015 鈴鹿選手権シリーズ第2戦 カートレース in

2015 鈴鹿選手権シリーズ第2戦
カートレース in SUZUKA
RACE REPORT
■開催概要
●シリーズ名称
; 2015鈴鹿選手権シリーズ 第2戦 カートレース IN SUZUKA
TOYOTA SLカートミーティング 2015鈴鹿選手権シリーズ
●主催
; 鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)
●会場
; 鈴鹿サーキット/国際南コース
●開催日
; 2015年3月21日
(土)
、22日(日)
●天候/路面
; 曇り/
(ドライ:22日)
■開催クラス・台数; 総参加台数/149台
Parilla X30クラス ......................................... 25台
RMCクラス .................................................... 33台
J-RMCクラス ................................................ 19台
SFCクラス ..................................................... 10台
SUPER SSクラス .......................................... 22台
AVANTIクラス .............................................. 27台
SSJオープンクラス ...................................... 13台
2015 鈴鹿選手権シリーズ第2戦
カートレース in SUZUKA
決勝当日の概要
鈴鹿サーキット 国際南コースを舞台に行うカートレース「鈴鹿選手権シリーズ」。
2月14日・15日開催の第1戦は途中、小雨の影響を受けましたが、今回の第2戦はまさに春爛漫のカート日和。モーター
スポーツを行うのにうってつけのコンディションの下でレースは開催されました。
合計149台がエントリーして7レースが行われ、午前中にタイムトライアル、そして予選ヒートを滞りなく消化。なかでも
初開催となったSSJオープンクラスには、対象となる小学5年生∼中学生がエントリー。初開催のレースで優勝を飾るとい
う栄誉を目指して白熱のバトルが繰り広げられました。また、SFCクラスも2015年のシーズン開幕戦を迎え、
これまで活
躍していたベテランドライバーを抑え弱冠16歳の石川裕哉選手が優勝。クラスに新しい時代の到来を告げるようなレー
スとなりました。
また、J-RMCクラス、Parilla X30クラス、AVANTIクラスの3クラスで開幕戦から2連勝を飾るドライバーが現れたこと
も印象的でした。
さて、次戦となる第3戦が行なわれるのは5月23日
(土)
・24日
(日)
と約2ケ月後になります。春本番を過ぎ、初夏を目前
にする季節、第2戦とはコンディションなど大きく異なることが予想される第3戦では、
どんなドラマとバトルが待っている
のか。今回以上のヒートアップしたレースに期待が高まります。
2015 鈴鹿選手権シリーズ第2戦
カートレース in SUZUKA
レースレポート
(1)
ポカポカ陽気に包まれた第2戦。
開幕2連勝を決めたドライバーなど各レースで熱戦が展開された!
<SSJオープンクラス>
激しい予選ヒートを制した居附明利がポールポジション
からスタート。すぐに岩佐歩夢が追いトップ争いはテール
toノーズになる。この二人に越野遼太郎、佐久間優光を加
えた4台が上位陣を形成する。前の4台から離れた位置で
坂上真海と真弓陽が5番手を争う。岩佐は序盤で一度は
トップに立つも、すぐに居附がトップを奪い返すとレースは
そのままファイナルラップへ。序盤から終盤まで常にテー
ルtoノーズとなったトップ争いだが、居附は岩佐の猛追を
0.302秒というわずかなタイムギャップで振り切ってポー
ルtoウィン。鈴鹿選手権初開催となったレースで記念すべ
きウィナーとなった。
<SSJオープンクラス>仮表彰式
<J-RMCクラス>
予選ヒートから速さを見せつけた平良響が順当にホー
ルショットを奪う。平良を追うのは中田修斗、毛利誠也、廣
岡陸勢、奥住慈英といったドライバーたちだ。廣岡と奥住
が3番手争いを繰り広げると、
トップ2となる平良と毛利が
逃げ始める。終盤に差し掛かる頃、高口大将、新美孝祐の2
名のドライバーを筆頭にして3番手争いも白熱してくる。
トップの平良は終盤にかけても自身のファステストラップ
を塗り替えるなどペースを落とさない走りを披露。そのま
ま危なげないレース内容で逃げ切ると、前回レースとなっ
た第1戦に続いて2戦連続でのポールtoウィンを決めてい
る。
<J-RMCクラス>仮表彰式
<SFCクラス>
ポールポジションからスタートした石川裕哉が好スター
ト。2013年のシリーズチャンピオン岡本孝之、藤松楽久、
2014年のシリーズチャンピオン藤森翔といったドライ
バーたちが追う。石川がトップを順調に快走すると、岡本と
藤松の2番手争いが激しくなる。石川はただ一人、48秒台
のラップを刻むなど、他のドライバーを寄せつけない。5番
手を走る渥美祥樹は、4番手を走行する藤森との差を詰め
ていく。2番手を争う岡本と藤松、4番手を争う藤森と渥美
といったそれぞれのバトルにも助けられ、石川は嬉しいク
ラス初優勝。2015年の開幕戦を制しシリーズチャンピオ
ンに向けて弾みをつけた。
<SFCクラス>仮表彰式
2015 鈴鹿選手権シリーズ第2戦
カートレース in SUZUKA
レースレポート
(2)
<SUPER SSクラス>
2番手スタートの坂裕之がホールショットを奪う好発進を
決める。坂に続くのはポールポジションスタートの青山祥
平、そして岸本慎介、井上芳美のドライバーたちで上位陣
は数珠つなぎの混戦になる。坂、岸本、青山はそれぞれトッ
プに立つ激しいバトルを繰り広げる。すると13周目で青山
と坂が無念の接触。これによりラクになったのは岸本だ。
岸本を追い井上、槻木伸一、奥野安眞、碓氷学らが続き、井
上はテールtoノーズにまで迫るが岸本をオーバーテイクす
るまでには至らず。展開も味方につけた岸本がトップ
チェッカー。2位チェッカーは井上、そして奥野と続いた。
<SUPER SSクラス>仮表彰式
<Parilla X30クラス>
前回レースである開幕戦を再現するかのように、
この日
も三宅淳詞がポールポジションからスタートしてレースを
引っ張っていく。三宅を追い米倉英輝、稲寄速人、親川謙
心、上田裕也、小暮ひかるらが続く。米倉と稲寄が接触によ
り順位を落とすと親川、小暮がトップの三宅を追う。だが、
三宅は2番手の小暮との差をジワジワと広げていく。終盤
になると冨田自然が上田をパスして5番手につける。結
局、三宅は3秒819のタイムギャップを築いてフィニッシュ
ラインを通過。開幕から2戦連続でのポールtoウィンとなっ
た。2位チェッカーは小暮、宮下源都とのバトルを制した親
川が3位チェッカーになった。
<Parilla X30クラス>仮表彰式
<AVANTIクラス>
オープニングラップの1コーナーで中盤のマシンに接触
があるなど波乱の展開で幕を開けたこのクラス。ポールポ
ジションスタートの出石哲也を西井定仁、松尾昭彦、辻元拓
馬が追う。
トップの出石と2番手の西井、3番手を争う辻元
と松尾がそれぞれテールtoノーズになる。3番手以降を引
き離してトップ2の2台が頭ひとつ抜け出し始める。すると
14周目で西井は勝負をかけ、出石をオーバーテイクして
トップへ。西井はその後も迫りくる出石の猛追を抑えて逃
げ切りに成功し開幕2連勝。出石は前回レースと同じく2位
チェッカー。松尾とのバトルを制した辻元が3位表彰台を獲
得した。
<AVANTIクラス>仮表彰式
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レースレポート
(3)
<RMCクラス>
快調な走りで予選を制した小瀬涼也がポールポジション
からスタート。だが、2番グリッドスタートの奥田もも、遠藤
照剛、
さらに西尾和早、岡本大輝といったドライバーたちも
続き上位6台が団子状態の混戦になる。奥田、小瀬、遠藤は
序盤から交互にトップに立つなどレースは周回を重ねるご
とにヒートアップしてくる。
トップ3からやや遅れて、水野皓
希、岡本、西尾、毛利龍也らの4番手争いも激しくなる。
レー
スは奥田を先頭にファイナルラップへ。そのまま奥田が逃
げ切るかに思われたが、遠藤は奥田をヘアピンでパスして
逆転チェッカー。続いて奥田、小瀬の順でフィニッシュし
た。
<RMCクラス>仮表彰式
2015 鈴鹿選手権シリーズ第2戦
カートレース in SUZUKA
「Voice of Pick up Driver&Team」
Voice
of
Pick up
Driver
この日、
キラリと光った
カート・ドライバーに一問一答
この日、
キラリと光ったカート・ドライバー&チームに一問一答
「Voice of Pick up Driver&Team」
。
初開催となったSSJオープンクラスで優勝した
居附 明利
選手 (KART KOZO R)
●ポールポジションを獲得した予選ヒートから振り返ってくださいますか。
居附: 3位以内に入れれば良いと思ってましたが、前に出ることができてそのまま逃げ切ることができました。
●決勝ヒートを前に作戦はありましたか。
居附: 最初から差をつけて逃げ切れるように序盤から飛ばそうと考えていました。
●レース展開はどうでしたか。
居附: 思ったより岩佐歩夢選手に常に追われる感じだったので、
とてもプレッシャーになりました。
●初開催のレースで優勝を決めました。
居附 : とても嬉しいです。鈴鹿選手権では次はSUPER SSクラスを走ることになると思うので、そこでも頑張りたいです。