「コマーシャルから学ぶ」

学校だより
平成27年度11月号
平成27年10月30日
品川区立小中一貫校
豊葉の杜学園
校長 小泉 和博
校長 橋本 茂樹
あ bunkasai
学校のメールアドレス [email protected]
URL http://school.cts.ne.jp/hoyomori/
「コマーシャルから学ぶ」
校長
小
泉
和
博
10月の土曜授業の日のことです。帰宅途中、自由が丘駅で下のホームからエスカレータを使って
上のホームにあがると、ちょうどエスカレータの脇で、70歳ぐらいの女性が、2人のお母さんと4、
5歳ぐらいの2人の子どもに対して、何やら注意をしている様子でした。列に並んで電車を待つ間、
話の内容を聞いていると、全ては聞き取れませんでしたが、女性はお母さんに3つのことを話してい
ました。1つは子どもから目を離してはいけない。たぶん2人のお母さんは話に夢中になっていたの
でしょう。2つはエスカレータ付近で遊んでいると思わぬけがをしたり、周りの人たちに迷惑をかけ
たりする。3つは子どもが不適切な言葉を遣ったのでしょう。言葉遣いをきちんと教えてほしい。以
上のことを、女性は2人のお母さんに優しく諭すように話をしていました。
私は、それを聞きながら、ふと何年か前のテレビのコマーシャルのことを思い出しました。そのコ
マーシャルは確か缶コーヒーのコマーシャルだったと記憶しています。外国映画に登場する俳優が日
本でいろいろな仕事をする中で、缶コーヒーを宣伝するものでした。コマーシャルの内容は夏休みに
家族で旅行するらしく、子どもが嬉しくてはしゃいでいる姿が映ります。映画俳優は税関の係官で危
険な手荷物を所持しているかを検査する機械を監視しています。実際、その場面では整然と並んで検
査を受けるところですが、子どもたちは、はしゃぎながら機械の周りをぐるぐる回り親は何も言いま
せん。その時、係官が「なぜか日本の親は子どもを叱らない」とつぶやくのです。その直後、係官は
鬼の形相になって子どもたちを叱ります。すると親と子どもがびっくりして静かになるというコマー
シャルです。
自由が丘駅のホームやコマーシャルのようなことが、普段の生活の中でも意外と多く見られるので
はないでしょうか。例えば、電車内だけを見ても、親がいるのに子どもが車内を走り回っていても何
も言わない。窓から外を見るために、子どもがくつを履いたまま座席に乗ったりしても注意をしない。
また、親が子どもにお菓子や飲み物を与えて、こぼしたり落としたりしても注意もしなければ後始末
もしない。親がスマートホーンに夢中になっていて子どもを見ていない。これはほんの一例に過ぎま
せんが、親として大人として、本当に情けないことです。これでは子どもが何をやっても平気だと思
ってしまいます。また、周りから見て、迷惑な行為とはどういうものかを、知らないまま成長してし
まいます。
学校では校外学習や遠足、移動教室、林間学園、修学旅行などで公共の施設や電車、バス等を利用
する場合、教員が市民科や集会等を使って、施設内や車内でのルールやマナーについて事前に指導を
しています。また、本番では施設や車内、様々な人たちに迷惑をかけないよう十分に注意を払うよう
にしています。
家庭でも公共の場でのルールやマナーについては、子どもに同じように話をしていると思います。
しかし、子どもがルールやマナーを守れなくても、叱らない、注意をしない大人がいることも事実で
す。そればかりか、ルールやマナーの守れない大人が一部にいることも事実です。これでは子どもが
きちんと育ちません。
大人は子どもに公共の場におけるルールやマナーを教える責任があります。
公共の場でやってよいこと、悪いこと、言ってよいこと、悪いことを身に付け
させなければなりません。なぜならば、就労(社会人となる)までの間に、そ
の場に応じた行動や言動がとれる人、良好な人間関係が築ける人に育てる必要
があるからです。そのためにも、まずは大人が手本を示しましょう。
★工事のお知らせ★ 平成27年11月9日頃より32年3月31日までの間、都市道路補助 163 号線整備
に伴う大井町線橋梁架替工事で、二葉1丁目の品川区役所前交差点付近の大井町線橋梁部の架け替えが行われ
ます。工事期間中、工事車両等が通るため、学校でも交通安全指導を行いますが、ご家庭でも、お子様の道路
の歩行や車両に気を付けるようご指導ください。
音楽科
中本 美紀
16 日(金)から放課後の合唱練習が始まりました。放課後になると実行委員や指揮者、伴奏者、リーダ
ーを中心に、各クラスで試行錯誤しながら練習をしています。ピアノが置いてある特別教室での練習は生
徒たちにとって、とても貴重な時間です。9 年生が必死の形相で特別教室へ向かう姿からは、最後の合唱
コンクールに懸ける思いが感じられます。練習ではなかなか思うようにいかないこともたくさんあったと
思いますが、最後の最後まであきらめずに自分たちの納得のいく合唱をしてくれることを期待しています。
☆ぼくは、なわとびで一回も失敗をしないぐらい跳びたいです。お母さんたちに
たくさん拍手をもらいたいです。
いしたに りゅうじろう
☆ぼくは市民科の先生役をやります。みんなをまとめたり、緊張したりしないよう
にがんばります。
まえかわ こうすけ
☆ぼくは、学習成果発表会で、はじめの言葉となわとびをがんばります。上手に言
ったり、跳んだりしたいです。
こんどう ゆうき
☆私は劇で先生の役を担当します。
「かっこいい先生」になれるように、大きな声
でせりふを言ったり、振りを付けたりして、劇をがんばります!かとう ゆうり
☆僕が劇で頑張りたいことは、大きな声でせりふを言うことと、よい振り付けで演
技をすることです。家族に、頑張る姿を見せたいです。 やまもと しゅうへい
☆僕はできるだけせりふの声を大きくし、本番で間違えないようにたくさん練習を
して、劇を成功させたいです。
☆ニワトリのこえを本気でやり、動きを上手にやります。
☆歌とロバと姿勢をがんばりたい。
☆犬役せりふを大きな声でがんばります。
☆どろぼうのせりふを体育館に大きく響くようにがんばりたい。
いぢち りょう
木曽 健太郎
小山 和也
金
俊
坂野 爽人
☆英語発表では、フライトアテンダント役とクイズ出題者役の2つを担当します。
一つ一つのせりふを英語で上手に言えるようにしたいです。
芝田 みのり
☆私は旅行者役です。リズムに合わせたり、声の大きさに気を付けたりしてせり
ふを言うのをがんばりたいです。練習をがんばります。
☆明るく、大きな声を出してしっかりと演技します。
竹内 里櫻花
野々山 匠弥
☆4年生全員の心を一つにして、みんなで、この劇を成功させたいと思います。
南棟最後の学習成果発表会なので、一生懸命、取り組みたいです。 白熊 咲
☆マジョリンになりきって、笑顔で明るく大きな声で演じたいです。観ている人
の心に残る「演技」をしたいです。
北村 愛心
☆魔女役でせりふをはっきり言えるように頑張りたいです。そしてみんなで力を
合わせてすてきな劇を作っていきたいです。
菊池 優
☆歌の強弱に気を付けて歌い、美しいハーモニーをつくりたいです。私は、アル
トなので、パートの団結力を高めたいです。
福壽 みちる
☆私達5年生は、学習成果発表会に向けてたくさん練習をしました。5年生とし
て、これまでにない発表会にしたいと思います。
渡邉 綾
☆私は、伴奏者として、6月から練習を重ねてきました。本番では、みんなと心
を合わせ、集中してまちがえないように弾きたいです。
紙屋 知沙
☆これまでの練習では、クラスの雰囲気を盛り上げるために声をかけてきました。小
学生として最後の合唱コンクールを優勝で終わらせたいです。
月岡
勇人
☆実行委員として責任をもって仕事をしたり、クラスをまとめたりすることを頑
張ります。クラス全員で声を響かせて歌いたいです。
剣持 太洋
☆このクラスで挑む最初で最後の合唱コンクール。31人の笑顔と歌声でかなで
るハーモニーをきいてください。
小海 菜月
☆ぼくたちは、毎日放課後や音楽の授業でれんしゅうしています。5 年生から 8 年生
がいっしょに力を合わせて歌います。ハーモニーをひびかせることと高い音を出
すことがむずしいですが、いっしょうけんめいがんばります。
石井 龍成
☆合唱コン練習は体育祭の時よりもクラスの団結が深まる行事で、少しずつ先生に頼らず、自
分たちでいろいろなことが決められるようになりました。
渡邊
航矢
渡邉
由夏
☆8年2組は、音楽家の中本先生が忙しい中、副担任の先生のもと自分たちで工夫して練習し
てきました。本番はそのすべてを出し切って優勝を目指します。山本
拓真
皆川
真瑠香
☆3組の自由曲は大切な友達に出会えたことを嬉しく思う気持ちを歌った曲です。その気持ち
を、皆がこの曲にこめて歌うので、聞いてください。
渡邉
泰介
矢部
碧唯
☆8年4組は、とても元気なクラスです。合唱の時は大きな声で、表現豊かに歌えるようにが
んばります。
中村
心大
那須
彩夏
☆学習成果発表会まで残り数日となりました。きっとほとんどのクラス・発表者
が本番に向けてラストスパートに入っていると思います。本番までまだ時間が
あります。一回一回の練習を大切にして、悔いの残らないように頑張りましょ
う。また、9年生は最後の学習成果発表会になります。3年間のまとめとなる
歌声・発表をぜひ見せてください。みんなで、最高の学習成果発表会にしまし
ょう。
実行委員長 鈴木夏菜
11月の生活目標
1~4学年
きょうりょくして かつどうしよう
5~9学年
集団の一員としての自覚をもとう
~生活指導から~
瀬川 正俊
秋の全国交通安全運動が終わり、1か月
が経ちました。昨年度も1年間に1万人近
い人たちの尊い命が交通事故によって失
われています。6月には、自転車の交通ル
ールが大きく変更されました。14歳以上
は違反を繰り返すと安全講習を受講する
ことになります。また、自転車で歩行者と
衝突し、児童・生徒が被害者となる事案も
発生しています。本校では、3年生で「自
転車安全教室」を受講するまでは、保護者
同伴でなければ自転車に乗ることを禁止
しています。11月14日には、PTA主
催の「交通安全教室」も実施され、車から
の死角体験や、道路の歩き方を学びます。
学校でも夕暮れ時のライト点灯や、ヘルメ
ットの着用推奨など、日々指導を続けてい
ます。ご家庭でも、もう一度お子様と自転
車を乗る際の約束事・ルールなどを話し合
う機会を設けていただければと思います。
☆オリンピック・パラリンピック教育☆
☆オリンピックパラリンピック教育☆
オリパラ教育として、この度、9日(月)
オリパラ教育として、この度、9日(月)
に、大林素子さんがご来校されます。保護者
に、大林素子さんがご来校なさいます。保護
の方もご参加いただけます。8時30分より
者の方もご参加いただけます。8時30分よ
アリーナにて行います。ご来校をお待ちして
りアリーナにて行います。ご来校お待ちして
おります。
おります。
★ 今月の豊葉MEMO ★
『品川スポーツトライアル』
品川区の体力向上のための取り組みと
して、12月まで品川区の1年生から 9
年生が、スポーツトライアルを実施しま
す。短なわ連続跳び、二重跳び、2分間
キャッチボール、2分間フラフープ、ダ
ンス、片手で新聞丸め等の10種目の運
動を行います。本校では、各学級や体育
科、保健体育科、部活等で種目を選び、
楽しみながら運動に取り組んでいきたい
と考えています。
計測後、区内の各学校の記録が集計さ
れた後、上位者・各種目男女別10名の
児童・生徒の名前がホームページに掲載
されます。また各種目男女ベスト3が教
育長に表彰されます。上位を目指して取
り組んでいきます。
日
曜
1
日
2
月
振替休業日
3
火
文化の日
4
水
安全指導日
5
木
避難訓練
6
金
学習成果発表閉会式(児童・生徒のみ参加)
進路説明会(9)
7
土
学習成果発表保護者鑑賞日
8
日
9
月
10
火
11
水
12
木
13
金
就学時健康診断
14
土
PTA交通安全教室
CAP大人向けワークショップ(10:00)
15
日
16
月
児童生徒会朝会
17
火
NHK見学(5)
18
水
期末考査(789)
19
木
期末考査(56789) たて割り班給食
もちっこまつり事前説明会(78)
20
金
期末考査(56789)
21
土
土曜授業日
22
日
23
月
24
火
25
水
校内研究会(3年・8年
26
木
交流給食(6-2・1-2)
27
金
主張発表会(8)交流給食(6-3・1-3)
CAPS(7)
28
土
29
日
30
月
歯・口の健康に関するポスター展示
4日(水)13時~9日15時まで、
イトーヨーカドー大井町店8階区民ギャ
ラリーにて入選作品を展示しております。
この機会にご鑑賞ください。
合格塾(9)
オリンピックパラリンピック教育・大林素子さん来校
全校朝会 進路面談(9)→13日(金)まで
英語学習成果発表会(中) 交流給食(6-1・1-1)
ふれあい動物園(1)
PTAもちっこまつり
勤労感謝の日
ブロック朝会
専門委員会
五時間授業)
CAP(5)
学習発表会で感じる思いを糧にしよう
副校長 関 眞理子
「失敗は成功のもと」ということわざは、誰も幼いころから何度も聞いていることわざの一つです。しかし、失
敗することは、とても怖いものです。それより怖いことは、失敗を恐れるあまり、物事に挑戦しなくなることで
す。
「できる」ということだけをイメージして取り組むことができれば、
「多様な気付き」が出てきます。また、
何か行動を起こす前は、
「挑戦すること自体がチャンス」ということだけは分かります。
たくさんの練習や試合、コンクール等を通して、改善するために、たくさんの話し合いを積み重ねてきた子ど
もたちです。人のせいにして反省することをおろそかにすることは、せっかくの「多様な気付き」ができるチャ
ンスを逃すことになります。課題や迷い、不安等の心を整理して、クラスのめあてを共有し合い、どんな困難に
もひるまず、取り組んでいく子どもたちの姿がたくさん表われるよう、引き続き指導していきます。
「失敗や負けは、気付くチャンス」です。失敗や負けをそのままにしていたら、チャンスを逃し、今後の糧に
はなりません。
「意味のある失敗や負けにすること」は、いくらでもできます。我が校は失敗を成功につなげる過
程を大切にしていきます。子どもたちの姿にご期待ください。