一 般 社 団 法 人 余暇環境整備推進協議会 平成27年度事業計画 日本経済はいま、従来からの安倍政権によるアベノミクス効果のほか、日本銀行の量的金 融緩和政策の成果もあって円安・株高が持続し、大企業を中心として景気の上振れ傾向が出 ているようです。しかし再来年4月に予定されている消費税率10%への再引き上げや、年々 増え続ける社会保障関連費の負担を考えると、中小企業の事業活動や個人消費を取り巻く経 済環境は未だ厳しいものがあると言わざるを得ません。 遊技業界においては、公益財団法人日本生産性本部発表の「レジャー白書2014」によ れば、一昨年のパチンコ・パチスロの参加人口は前年比140万人減の970万人となり、 調査史上初の1000万人割れとの調査結果に衝撃が走りました。ファンが居なくては遊技 業界も成立し得ません。ファン人口の拡大は、今後の業界基盤を支える意味からとても重要 な事柄であり、ファン人口創出の取り組みが急務となっています。 旧来問題とされてきた不正遊技機問題や射幸性が高い遊技機に関する問題は、遊技産業健 全化機構による立入検査の恒常化や、内規改正ほか各方面のご尽力により、ようやく解決し つつあります。しかしながら他方では依存・のめり込み問題、乳幼児の車内放置事案、ホー ルでの置引き事案など、解決しなければならない事柄が山積しているのが実状です。8%へ の消費増税による企業財務への影響もあり経費節減も限界を迎えつつありますが、さらなる 健全化に向け経営資源を集中させざるを得ない状況です。 こうした状況を打破すべく、パチンコ・パチスロ産業 21 世紀会は、遊技産業活性化委員会 を立ち上げ、「依存」「遊技機」「PR」の3つに焦点を絞って話し合っています。当協議 会もワーキンググループの一員として会合に参画し、ともに知恵を出していく所存です。 また当協議会としても、この激動の変化に対応するために理事会を中心として諸施策にあ たっていく一方で、これからの業を考えるためにも若手経営者の叡智を結集していきます。 後進の育成には、団体や業種にとらわれることなく、パチンコ・パチスロ産業を残すために 一致団結した取り組みが必要となります。現執行部をはじめ理事会一丸となって若手をサポ ートし、社会にとってなくてはならない産業となるべく、業のあり方を深く研究していく所 存です。具体的には、業界諸問題の解決のために遊技産業の環境整備に尽力すべく、5つの 行動目標を掲げ、推進してまいります。 今年度の重点目標 『業界健全化の更なる推進を図り、積極的な政策提言活動を行う』 具体的な行動目標 1.業法制定を視野に入れつつ、現行法運営上の諸問題を研究・解決する 2.「依存対策」「防災対策」など、社会と共生するホールのあり方を研究する 3.若手経営者に団体運営への参加を促し、次世代の業界の在り方について研究する 4.新規ファン獲得・離反ファン呼戻に資する遊技機の在り方を研究・具現化する 5.行政及び関係団体との情報交換・交流を推進する 行動内容 1.理事会は、8月を除く、年11回開催とする 2.定例部会は、8月と12月を除く、年10回の開催とする 3.常務会は理事会や関係団体への立案などを行うものとし、月1回以上開催する 4.現行法上の諸問題を研究する特別部会を継続する 5.ホールの一時避難所化及びネットワーク化を具体的に展開する 6.多様性ある遊技機の在り方を研究し、試作に向けた取り組みを行う 以 上
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