　Vol.45 2014年2月号パチンコ・ランチェスター戦略広告宣伝規制により営業手法の幅は狭まり、市場環境は新台入替を始めとするパワーゲームの様相が強まっています。そのような中、小さなホールが強豪ホールに勝つための術を説いたランチェスター戦略の重要性が高まっていると言えるでしょう。今回は、パチンコ・ランチェスター戦略をお伝えします。強者の基本戦略「ミート戦略」強者（市場シェア1位の企業）の基本戦略は、ミート（同質化）戦略です。弱者の模倣、追随をすることにより、スケールメリットを活かした物量作戦で優位に立つことが基本スタイルです。地域一番店がすべきは、あらゆる遊技機、付帯設備、付加サービスを取りそろえて、弱者の手を封じ込めることです。複数の似た選択肢があって迷ったとき、無難に最も集客の多い地域一番店を選ぶのが顧客の心理です。強大な市場シェアを持つ強者は、弱者の製品を後追いで模倣することにより、弱者の競争優位性を無力化できるのです。弱者の基本戦略「差別化戦略」弱者（市場シェアが2位以下すべての企業）の基本戦略は差別化戦略です。シェアで劣る弱者が、強者と同じことをしていては勝ち目がありません。強者とは異なる価値、独自の強みを身に付ける必要があります。二番店以下のホールでは、特定の市場（地域、顧客、製品など）に一点集中します。一部の地域、客層の重点的な囲い込みを図るための広告宣伝、地域で最先発となる低貸玉営業の実施など、弱者は小さな市場で大きなシェアを獲得するのが基本です。小さな市場で強者の地位を獲得した後、徐々に他の市場でもシェアを拡大して全体的な強者を目指すのです。弱者の落とし穴ホール運営のみならず、一般的な会社経営においてもランチェスター戦略は意外に徹底されていません。特定の市場に一点集中するということは、同時に他の物を切り捨てるということです。場合によっては、今いる顧客、売上・利益を手放す覚悟も必要です。しかし、実際はアレもコレもと目先の利益に手を伸ばし続けた結果、貴重な経営資源を浪費するケースが散見されます。弱者が勝つには集中しなければなりません。そして、集中するからには必ず勝たなければなりません。そのためには長期的な視野の元、勝つべき市場で勝つための「選択と集中」が必要になります。選択と集中で差別化の価値を高め、より良いホール作りを目指そう 3月発行の季刊誌「GLORY COMPASS」Vol.16では、パチンコ・ランチェスター戦略をテーマに取り上げます。 ◎FAX送付を希望されないときは、恐れ入りますが下欄の□にチェックを入れて当社宛にFAXにてご連絡ください。貴社 FAX番号【送付先ＦＡＸ番号 03-5289-4754】貴社名送信停止希望ホール名 ◆ 内容に関するお問い合わせは、セールススタッフまでお願い致します。発行元：