演習問題集解説 - 加藤理数学院

予習シリーズ理科 5 年下第 06 回地球と太陽(1) 解説
答は演習問題集の「解答と解説」を見てください。ここではポイントのみ解説します。
<演習問題集
練習問題>
1
問 1 太陽高度測定器の問題については,予習シリーズ練習問題の 2 で
C の角の和は 90°
もやりましたね。その時に,右図1の太陽高度と○
であることを確認しました。この問題は,測定器のつつに垂直に点
B )が太陽高度と
線を引き,その点線とおもりのひもとが作る角(○
等しくなることを考えさせる問題です。では,証明してみましょう。
太陽高度
C
○
B
○
C =90°
太陽高度+角○
B +角○
C =90°
角○
B
したがって,太陽高度=角○
図 1
問2
(1)マッチ棒の影がないこと。
(2)図 2 でオレンジ色の矢印は太陽光線です。太陽高度が 38°という
ことは,地面と太陽光線の作る角が 38°だということです。箱の水
平面からの傾きは,図の青色の角ですから,90°-38°=52°です。
38°
図 2
(3)図 3 を見てください。
(わかりやすくするために図 2 より太陽光線
の本数を多くしてみました。)
図を見ると,箱を太陽光線に対して垂直に立てたとき,太陽光線
5 本が箱にあたっています。それに対し,水平に置いた場合(図の
うすい緑色)
,太陽光線は 3 本しかあたっていません。このように,
光が斜めにあたると,同じ面積にあたる光の量が減ってしまうので,
あまり温度が上がりません。
38°
たき火で手を温めるとき,火に対して手のひらを垂直にしますよ
ね。そのようにした方が,よりあたたかいことを,私達は生活の中
図 3
で知っています。それを科学的に説明すると,上のようになります。
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1
予習シリーズ理科 5 年下第 06 回地球と太陽(1) 解説
問3
(1)棒の影を図にしたのが図 4 です。緑色の三角形と青色の
三角形(重なっていますが)は拡大図,縮図の関係になっ
ています。(5 年生ではまだ相似をやっていません。)赤い
棒の影は AB,紫色の棒の影は AC で,棒の長さが 2 倍にな
ると,影の長さも 2 倍になることがわかります。
(2)棒の長さと影の長さが同じとき,図の三角形は,直角二
等辺三角形になります。このときの太陽高度は 45°です。
(3)影は太陽の反対側にできます。棒の影が真北に向いてい
るとき,太陽はちょうど南中していて,棒の影が真北より
少し西に向いているとき,太陽は真南よりも少し東にあり
ます。A 地点で太陽が南中しているとき,B 地点ではまだ
南中していないということですから,B 地点は A 地点より
B
A
C
図 4
西にあるということになります。
2
問 1 予習シリーズの練習問題 4 でもやったように,太陽高度のピーク→地温のピーク→気温のピークの
順になります。
問 2 太陽高度のピーク(南中時刻)をグラフから読み取ると,12 時少し前です。つまりこの地点は東
経 135 度より東にあるということがわかります。1 度自転するのに 4 分かかることを考えると,東経
140 度の地点の太陽の南中時刻は,正午より 4 分×(140-135)=20 分前,東経 150 度の太陽の南
中時刻は,正午より 4 分×(150-135)=60 分前です。
問 3 (ア)の状態だと地温は上がり,(イ)だと地温は変化せず,(ウ)だと地温は下がります。
問 4 問 3 と同じように,気温が上がっている時間帯,変化していない時間帯,下がっている時間帯を探
せばわかります。
問 5 省略。
3
問 1・問 2 省略。(わからない人は,予習シリーズ練習問題解説をみてください。
)
問 3 北の地点ほど南中高度は低くなっています。
問 4 それぞれの地点の南中時刻を計算して,最も早い地点が最も東,最も遅い地点が最も西にあります。
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2
予習シリーズ理科 5 年下第 06 回地球と太陽(1) 解説
<演習問題集
応用問題>
1
①~⑥は省略します。
(わからない人は,「学習のポイント」を見てください。)
日本時間 2 月 21 日午前 10 時に飛び立った飛行機は,13 時間後,日本時間の 2 月 21 日 23 時にロン
ドンに着きます。ロンドンの現地時間は,日本時間より 135÷15=9 時間遅れています。これをロンド
ン現地時間に直すと,2 月 21 日 23 時-9 時間=2 月 21 日 14 時(午後 2 時)となります。
また,ロンドンを現地時間の 2 月 26 日午後 3 時(15 時)に飛び立った飛行機は,13 時間後,ロン
ドン現地時間の 2 月 26 日(15+13=)28 時=2 月 27 日 4 時に日本に着きます。日本時間は,ロンド
ン現地時間より 9 時間進んでいますから,これを日本時間に直すと,2 月 27 日(4+9=)13 時(午後
1 時)となります。
2
問1
( 4 : 29 + 18 : 59 ) ¸ 2 = 22 : 88 ¸ 2 = 11 : 44
(東ほど東経
問 2 正午より12 : 00 - 11 : 44 = 0 : 16 早く南中していますから,16 ¸ 4 = 4 度東にあります。
の数字は大きくなりますから)東経(135+4=)139 度となります。
問 3 北緯 35.4 度の地点の南中高度が 78 度です。北緯 30.4 度の地点は,これより(35.4-30.4=)5 度
南中高度は低くなります。
問 4 太陽の南中のあと,地温はピークを迎え,そのあと気温がピークを迎えます。南中時より地温も気
温も上がっている組み合わせを選びましょう。
問 5 地面との間の角を(90-78=)12 度にするのがベストです。この 12 度より角度のずれが大きい順
に並べましょう。
3
問 1 それぞれがピークを迎える時刻から読み取ると良いでしょう。棒の影の長さは,太陽高度が高くな
るほど短くなります。
問 2 省略
問 3 オーストラリアのアデレードは,日本の静岡市とほぼ同じ東経で,南緯 35 度くらいにあります。
当然,南中時刻もほぼ同じです。ただし,太陽は南中ではなく,北中(こういうのかわかりません
が)します。次週の学習内容を勉強してからでないと,完全には理解できない問題です。
(やめてお
きますね。)
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