エス・クロン(S-Clone) SF-B

** 2012 年 4 月改訂(下線部原料の由来変更)
* 2011 年 4 月改訂(製造販売元の社名変更)
生体外用研究試薬
2010 年 4 月作成
4.
エス・クロンSF-Bでよく増殖する細胞は、まき込み後、2~3日目
でオーバーグロース(over growth)な状態となるので、その前
に培地交換を行う。
組織培養用無血清培地
エス・クロン(S-Clone)
SF-B
〔開発の経緯及び特徴〕
〔使用上又は取扱い上の注意〕
1. 基礎培地は、1ビンを一度に溶解する。粉末の分取による
少量溶解は避ける。
2. 基礎培地の溶解時に炭酸ガス(良質の炭酸ガス、ドライアイ
スが適当)を吹き込み、培地のpHを酸性にする。pHを酸性
エス・クロン(S‐Clone)SF‐Bは、マウス×マウスハイブリドーマまたは
にすると、培地の溶解性がよくなるとともに炭酸ガスインキュ
ミエローマ細胞(P3/NS1/1-Ag4-1、P3X63Ag8U.1、P3X63-Ag8.653、
ベーター内での培地の平衡化(pH7.2~7.4)が早まる。
Sp2/O-Ag14など)の培養のため開発された無血清培地である。
3. 添加剤は、2-メルカプトエタノール0.0009%を含む毒物で
ある。
〔本質〕
1. 基礎培地
わずかに改変したRPMI1640、ダルベッコMEM、ハムF-12の
混合成分からなる粉末培地。
2. 炭酸水素ナトリウム
毒 添加剤
3. ○
**
ホルモン成長因子( 大腸菌または酵母組換体インスリン 、トラ
4. 添加剤は、濃縮液のため冷蔵保存中に沈殿を生じることが
あるので、よく攪拌して基礎培地に添加する。
5. 添加剤を加えた後の培地の濾過は避ける。細胞の種類に
よっては増殖が低下する。
6. 調製後の培地は、2~10℃保存で3 カ 月の安定性を認めて
いるが、できるだけ早く使用すること。
7. 廃棄する場合には、許可を受けた専門の産業廃棄物処理
業者に処理を委託すること。
ンスフェリン、亜 セレン酸 ナトリウム、エタノールアミン、2‐メル
カプトエタノール)を含むヘペス緩衝液。インスリン、トランスフ
ェリン以外の蛋白成分は添加されていない。
4. ウシアルブミン10%溶液
ウシ血清アルブミンを10%含む溶液。目的に応じて添加する。
〔使用方法〕
(注)ご使用に際しては、「エス・クロンSF‐B」の製品安全データ
シート(MSDS)もご参照ください。下記のホームページより
ダウンロードできます。
[URL:http://www.eidia.co.jp]
〔貯法及び有効期間〕
○ 培地の調製法
・2~10℃保存、冷凍を避ける。
1. 基礎培地1ビン(10.7g)を精製水約950mLに加えよく撹拌し、
・有効期間は、製造後3年(使用期限を外箱に表示)
溶解する。
2. 炭酸水素ナトリウム1ビン(2.2g)を加え溶解し、全量1,000mLに
メスアップする。
3. 低吸着性メンブランフィルター、孔径0.2~0.22μm(東洋
濾紙製Cat.No.11020004、ミリポア製Cat.No.GVWP04700
など)で濾過滅菌する。
〔包装内容〕
SS1100 エス・クロンSF-B(粉末1L用)
・基礎培地
10.7g×1
・炭酸水素ナトリウム
2.2g×1
・添加剤
10mL×1
・ウシアルブミン10%溶液 10mL×1
4. 濾過後の基礎培地1,000mLに添加剤1ビン(10mL)を無菌的
に加える。
5. 必要に応じてウシアルブミン10%溶液を無菌的に加える。
〔商品情報お問い合わせ先〕
エーディア株式会社 カスタマーサポートセンター
1ビン(10mL)を基礎培地1,000mLに加えた場合、アルブミン
〒101‐0032 東京都千代田区岩本町 1‐10‐6
の最終濃度は約0.1%(1mg/mL)となる。
TEL: 0120-921-207
FAX: 03-3864-5644
6. 密栓して冷蔵保存(2~10℃)する。
○ 使用例
1.
通常維持(血清添加培地)の細胞をハンクス液またはエス・
製造販売元
*
クロンSF-Bで2~3回遠心洗浄(900~1,300rpm、5分間)して
血清成分を除く。
2.
洗浄した細胞をエス・クロンSF-Bに再浮遊させ、5×10 4 ~
1×10 5 Cells/mLの細胞密度に再調整する。
3.
37℃、5~7%炭酸ガスインキュベーター内で培養する。
製造元
コージンバイオ株式会社
埼玉県坂戸市千代田 5-1-3