平成26年度東金市市民提案型協働事業講評 事業名 地域新聞「ささえあい」の発行 親業・エニアグラム、フォロー事業 介護施設慰問演奏事業 認知症家族交流事業 JIU eco キャップキャンペーン&学生教室 提案者 福岡地区福祉ネット 親業・エニアグラム、フォローの会 NPOアンサンブル 認知症家族交流会 穂垂るの会 東金市民と学生をエコで繋ぐ会 福岡地区にある人的資源を含む各種資 源の有効活用が十分ではなく、地域資源 の調査・情報の共有化・住民同士の交流 促進が求められていた。 そのため、地区内各種資源の共有及び 地区外へのPRを目的とした地域新聞「ささ えあい」を発行し、福岡地区内において各 事業概要 戸配布するとともに、その他地区へは区長 の協力のもと回覧した。 東金市において、親業講座を年1回、入 門講座を年2回開催しているが、その後を フォローする体制が整っていない。 そのため、独自に講演会や定例会、実践 的な学びの場を設け、子育てする親たちに 対し、「親業」が身につくまでのフォローを 行った。 介護施設等でふさぎがちになっている高 齢者の方々に元気になってもらいたいとい う思いから、演奏活動を行った。 施設利用者には、演奏を聴いてもらうだ けでなく、一緒に歌ったり、体を動かしたり することで、健康と明るさを持った生活がで きるよう支援した。 認知症の症状は人により様々で、社会の 理解も十分でないなか、介護に当たる家族 は戸惑いや不安を感じ、孤立しがちな状況 がある。 そのような課題を解決するため、定期的 な交流会及び認知症に関する講演会を開 催した。また、活動の周知のため、会のPR を目的としたポスター・パンフレットを作成 し、市内介護・医療・公共的な施設へ据え 置き、配布した。 城西国際大学の学生と市民との間により 良い関係を築いていくため、学生と市民が 交流する場を設けた。 ①市民とJIU学生とのコラボプロジェクト立 ち上げイベント・・・多田屋本店跡地を利用 し、団体の発足式と合わせ、「エコ」をテー マに環境保護に対する理解を深めた。 ②パソコン解体教室 ・・・東小学校の生徒 に呼びかけ、パソコン解体体験学習を開催 した。学習に際し、はじめに環境社会学部 福田順子教授による講義を行い、その後、 JIU学生たちがサポートし、小学生がパソコ ンを解体した。 福岡地区にある各種資源について、地区 内外に対するPRに貢献している。 今後も新聞発行を継続していくため、ノウ ハウの継承や資金繰りの方策等を検討し ていただきたい。 また、単なる地域新聞の発行で終わらな 市民会議 いよう、市と話し合い、これからの公共を担 講 評 う福岡地区福祉ネットの活動についてもPR していただきたい。 市開催の親業講座をフォローするという ことで、関連する部署との調整もよくできて おり、評価できる。 核家族世帯の増加する時代において、今 後は、悩みを抱えるひとり親世帯や、子育 てに関わる男性の割合も多くなるだろうと 予想される。 会員を増やすなどの努力をして、そのよう な不安を抱える親御さんのフォローを、引 き続き行っていただきたい。 施設利用者や地域住民に向け、演奏等 により元気を与えている。 今後は、さらに公民館、地域イベント等へ の一層の参加を期待しているため、市と話 し合い、協力していただきたい。 また、活動の継続性について、後継者の 育成に力を入れ、このような良い活動が 残っていくよう工夫していただきたい。 東金市における高齢者割合の増加に伴 い、認知症を患う方が増えていくと予想さ れるなか、このような取り組みは重要であ る。市地域包括支援センター等との協力体 制も評価できる。 活動の実態としては、「家族」に限らず参 加できるとのこと。周知の際には、認知症 を患う方の介護をされる方に対して広く門 戸を開いていることを併せてPRし、これか ら認知症を患う方の増加に伴い増えてい く、多くの介護をされる方の不安軽減のた め、活躍に期待している。 事業名にも表れているように、実施計画 では「エコキャップ」を用いたイベントを企画 していたが、集積場所等の問題により、実 際に行われることはなかったとのこと。 事業案実現に向け、計画段階において、 関係団体と密な連絡調整をするよう心がけ ていただきたい。 これからも、若い力が東金市において活 躍することを期待している。 事業名 おひさま やまんばなし 油井おあし坂谷津田・増田記念 ビオトープ整備事業 御成街道保全・活用事業 アートでつなぐ東金駅西口連携事業 提案者 自主保育 おひさま はらっぱ ときがねウォッチング NPO御成街道保存会 まちの駅ネットワークとうがね 子育てに関連した環境が大きく変化し、 同時に、子どもが育つ環境も大量生産や 使い捨てといった便利なもので溢れかえっ ている。そのような時代だからこそ、なるべ く自然に寄り添ったものをと考え、手づくり の絵本を作成した。 出来上がった絵本は、市内の子どもたち 事業概要 が出入りする施設で閲覧できるようにし、 必要としている人たちに配布する(配布は 平成27年度から実施)。 農道等の整備が行われていないため耕 作放棄され、荒廃が始まった谷津・里山で は、希少生物たちの住処が奪われつつ あった。 本事業は3年計画の1年目として、ビオトー プの整備・保全に取り組んだ。具体的に は、休耕田を田んぼに戻す取り組み・観察 路の整備・観察会の開催を行った。 台風被害によって通行不能となった「お あし坂」の復旧作業を行った。 復旧に際し、歴史愛好家や散歩者にわ かるよう、御成街道を案内する看板を設置 した。 東金市産業祭に合わせて、御成街道の 講演会を実施した。 東金駅西口の活性化のため、市内にあ る40の「まちの駅」が連携し、年間通して 「アート」をテーマとしたイベントを開催し た。 ①こいのぼり事業・・・八鶴湖のほとりにこ いのぼりを上げ、来客者をもてなした ②フォトコンテスト・・・東金市内の風景を撮 影した写真を集め、展示した ③キャンドルナイト・・・Yassaフェスティバル 開催に合わせ、一般参加型の手づくりキャ ンドルを作成し、八鶴湖周辺に配置した ④街かどミュージアム・・・旧多田屋本店の 建物を、一般公開イベントとしてお披露目 した 400冊ほどの成果物は、1冊1冊手づくり され、とても良いものが出来上がっている。 今後は、絵本の有効活用に取り組んでい ただきたい。場合によっては予算を超えた 金額補填のため、有料配布も視野に入れ てもよいだろう。 市民会議 絵本を通して団体活動の周知をし、一般 講 評 の人々の参加を募っていただきたい。 観察路の整備が完了し、1年目事業とし て成果が見受けられる。 今後も整備作業を通して、市民の憩いの 場となるような環境をつくっていくとともに、 市内にある学校との連携や、継続した一般 参加の観察会を開催する等、ビオトープの 活用を検討していただきたい。 歴史・文化財としての「御成街道」の整備 に貢献している。 団体会員が所持する重機を使用し、ハー ド整備の強い事業となった。今後は、整備 した御成街道をどのように活用していくの か、市と協議していただきたい。 また、保存会独自の活用方法も併せて検 討し、御成街道を内外にPRするとともに、 多くの観光客を呼び込めるよう工夫してい ただきたい。 それぞれの事業で多くの集客があり、地 域おこしの一翼を担っていると評価できる。 一方、東金駅西口の活性化は市民が望 むものであるため、恒常的なにぎわい創出 が求められている。 上記のようなイベントを、どのようにして 日常的な地域の活性化に結びつけていく のか、議論・検討していただきたい。 これからの活動に期待している。
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