フォナック クロス II デスクトップ フィッティングガイド(2015.11.06更新)

2015/11 v2
Phonak CROS II
をクリックし、フィッティングを開始してく
ださい。接続された器種が表示されます。
フォナック クロス II
デスクトップ
フィッティングガイド
CROS フィッティングとは、一方の耳にも難聴がある一側性難聴や一方が全く聞こえない片耳聾といった方
が、その方向からの音を認識できるようになり、頭部の陰影効果による悪影響を解決する方法の 1 つです。
このガイドでは、フォナック クロス II(以下、クロス II)を用いた一般的な CROS フィッティング手順に
基本調整
ついて説明します。
聴こえの良い側に装用する補聴器の調整は、通常の補聴器のフィッティングと同様です。
対象補聴器:全てのベンチャーシリーズ補聴器
(2015 年 11 月現在)
※
全クラスのバート V-nano/10 O NW/10 O
※
補聴器と CROS II 送信機の使用において、耳かけ型と耳あな型のような、異なる器種の組み合わせ
1.
ダッシュボードの
をクリックし、
[ハウリングと実耳テスト] を開き、ホイッスルブロック
で使用することは出来ません
(例:◌…ボレロ V & 耳かけ型クロス Ⅱ-312
CROS システムを BiCROS として使用する場合、
を
✖…バート V & 耳かけ型クロス Ⅱ-312)
に設定するか、
をクリックし、
ハウリングと実耳テストを開始してください。
フィッティングの前に
2.
顧客プロフィールとオージオグラムを入力してください。
聴こえの良い側が健聴耳です。一方が健聴耳でも必ずオージ
のタブでは利得レベル、閉塞感対処および低音
ブースターを設定します。
オグラムを入力してください。オージオグラムが無い場合
は、15dB 水平型のオージオグラムを入力してください。
微調整
補聴器のプログラムごとにマイクロホンモードを変更させることが可能です。
フォナック クロス II を接続する
1.
ダッシュボードの
をクリックし、
[微調整]を開きます。
クロス II のフィッティングには、iCube II をご使用いただくことをお奨めします。iCube II を使用すれば、
フィッティング中にも CROS システムが有効になり、デモを行いながら調整することが可能となります。
2.
iCube II
補聴器とクロス II に電池を入れ、バッテリーホルダーを閉じ電源を入れてください。
後、プログラムオプションを開きます。オートセンス OS
NOAHlink / Hi-Pro 補聴器とクロス II をフォナック専用ケーブルで接続してください。
耳あな型フォナック クロス Ⅱ-312/13
耳かけ型フォナック クロス Ⅱ-312
はどのプログラムを変更しても共通の設定となります。
耳かけ型フォナック クロス Ⅱ-13
3.
!
○
!
○
iCube II 以外を使用した場合、フィッティング中の CROS システムは無効になります。
左側のプログラム一覧から目的のプログラムを選択した
CROS マイクロホンのモードを変更します。
CROS フィッティングでは、CROS 送信機のマイクロホンをオフにしたプログラムを追加することが
できます。このプログラムに切り替えることで、一時的に CROS 送信機なしで補聴器が使用可能となります。
機器オプション
③ お知らせ音と警告音
①
クロス II に関する警告音は全て補聴器を通じて聞こえます。
プログラムスイッチとボリュームコントロール
クロス II では、設定によりクロス II からの音量のみを調節できる CROS バランスに割り当てることが可能
1.
です。但し、組み合わせる補聴器のタイプとクロス II のタイプによって、利用可能なプログラムスイッチと
ダッシュボードの
をクリックし、
[機器オプション] を開きます。
ボリュームコントロールの設定内容が異なります。下記の<ベンチャーシリーズ補聴器とフォナック クロス
II の機器オプション表示一覧表>をご参照ください。
1.
ダッシュボードの
をクリックし、
2.
[お知らせ音と警告音] をクリックします。
3.
クロス II の電池寿命お知らせ音をデモするには、
[プログラムスイッチ] を開きます。
2.
クロス II 側の [注意と警告] の横にある
クリックし、表示される
プログラムスイッチ機能を変更します。
プルダウンメニューから
をクリック
するとデモ音を聞くことが出来ます。
を選択します。
4.
補聴器と同様に、強さと周波数も変更できます。
< ベンチャーシリーズ補聴器とフォナック クロス II の機器オプション表示一覧 >
PS=プログラムスイッチ
VC=ボリュームコントロール
<補聴器側>
<クロス II 側>
保存と終了
右上の
をクリックすると保存ダイアログが表示されます。
クロス II と補聴器、データベースそして必要に応じてアクセサリーにチェック☑が付いているのを
!
○
!
○
確認し保存を行ってください。
機器オプションでは、項目ごとに選択肢から機能を1つ設定することが出来ます。
パターン④の場合、CROS バランスに設定したプログラムスイッチは左右ともに CROS バランス
として動作します。プログラム切り替えとボリュームコントロールの両方が必要な場合は、パイロ
ットワ ン II などのリモコンをお使いください。
!
○
CROS バランスが使える組合せは、耳かけ型と耳あな型のパターン①とパターン④になります。
!
○
CROS システムにおいて、補聴器と CROS 送信機が耳かけ型と耳あな型の組み合わせで使用
することは出来ません。
を