11月17日

数量積算
公共建築工事積算基準 (国土交通省)
建築数量積算基準・同解説 (建築コスト管理システム研究所)
設計数量:
設計図書に表示されている個数や設計寸法から算出した数量.正味の数量
所要数量:
定尺寸法による切り無駄および施工上の止むを得ない損耗を含む数量.
定尺:市場で決められている寸法.鉄筋:3.5~12.0mまで0.5mきざみ
計画数量:
設計図書に表示されていない施工計画にもとづいた数量.土工や仮設
単位と数値
数量積算に用いる単位は長さ(m),面積(m2),体積(m3),
質量(t)を原則とする.
数値は小数点以下3位を四捨五入して表す.
コンクリートの断面寸法は小数点以下3位まで計測し,
体積は,四捨五入して小数点以下2桁に丸める.
RC造の積算の区分と順序
(1)積算の区分
基礎、柱、梁、床版、壁、階段、その他
コンクリート、型枠、鉄筋の数量を計測・計算する。
(2)積算の順序 「先の部分」と「後の部分」
基礎・基礎柱→基礎梁→柱→大梁→小梁→
床版→壁→階段→その他
(1)積算の区分
基礎梁:
柱間,基礎梁間または独立基礎間をつなぐ横架材の内法部分
基礎柱:
基礎上面から基礎梁上面までの部分
各階柱:
各階床版上面間の部分
最下階の柱:
基礎梁上面から直上階の床版上面までの部分
大梁:
柱に接する横架材の内法部分
小梁:
大梁に接する横架材の内法部分
コンクリート数量の積算
設計図書に基づく設計数量とし,体積(m3)で表わす.
①コンクリート中の鉄筋及び小口径管類の体積は差し引かない.
1箇所あたり0.5m2を超える場合は差し引く.
②鉄骨によるコンクリートの欠除は,鉄骨の
設計数量について7.85tを1m3とした体積
を差し引く.
躯体の開口部
建具の内法寸法
③開口部のコンクリートは、原則としてその建具などの内法寸法と
壁の厚さとによる体積を差し引く.ただし,開口部1箇所あたりの
見付面積が0.5m2以下の場合は差し引かない。
設計例
(1)概要
用途:事務所
構造:鉄筋コンクリート造
階数:2階建て
建築面積: 102.51m2
1階床面積: 90.00m2
2階床面積:102.51m2
延床面積:192.51m2
(2)使用材料
①コンクリート: 基礎・躯体-Fc24, 土間(1階床板)-Fc21
捨てコンクリート-Fc18
②型枠:基礎・基礎梁・上部躯体-合板製普通型枠
③鉄筋・溶接金網
・鉄筋:D10~D25, SD295A
鉄筋継ぎ手:D16以上-ガス圧接,D13以下-重ね継ぎ手
・溶接金網:線径 4mm,網目 150mm(正方形)
伏 図
(見下げ図)
基礎伏図:基礎の種類や形状,配置状態を表す
床伏図:床の骨組みの状態を表す
梁伏図:各階の梁,柱などの形状,配置を表す
通り芯:柱または壁 (今回は1階壁芯)
建築図面の記号
大梁:Girder
小梁:Beam
柱:Column
床板:Slab
基礎:Foundation 壁:Wall
FG1:基礎大梁1番
1W2:1階壁2番
2C3:2階柱3番
2S1:2階スラブ1番
建具
AW
1
アルミサッシ窓1番
SD
1
スチールドア1番
WD
1
ST
1
木製ドア1番
ステンレス扉?
(1) 基礎コンクリート数量〔m3〕=基礎柱+フーチング+ベース
計算例:
F1のコンクリート数量
基礎柱=0.50×0.50×0.60=0.15 m3
幅
長さ 高さ
3
フーチング=0 m
ベース=2.00×2.00×0.70
=2.80 m3
F1=0.15+2.80=2.95 m3
ベース部分(F1)
基礎柱部分(1C1)
幅Y
(m)
幅X
(m)
基礎
高さ
(m)
欠除
(m3)
小計
(m3)
箇
所
数量
(m3)
F1 基礎柱
0.50
0.50
0.60
0.15
4
0.60
F1 ベース
2.00
2.00
0.70
2.80
4
11.20
備考
(2) 基礎梁
基礎梁のコンクリート数量〔m3〕=梁の断面積×梁の内法長さ-重複部分
計算例:
FG1のコンクリート数量
重複部分=(0.45×0.30×0.75)+(0.45×0.30×1.00) = 0.23625
F1
F2
= 0.24 m3
梁の内法長さ=6.00-(0.50-0.09)-0.25=5.34 m
F2側
F1側
FG1=0.45×0.90×5.34-0.24=1.92
幅
梁せい 長さ
重複
m3
基礎梁
梁幅
(m)
梁せい
(m)
内法長さ
(m)
欠除
(m3)
小計
(m3)
箇
所
数量
(m3)
FG1
0.45
0.90
5.34
0.24
1.92
4
7.68
備考
FG2
FG3
FB1
FB2
(3) 柱
柱のコンクリート数量〔m3〕=柱の断面積×高さ
2階床仕上げ面
計算例:
1C1のコンクリート数量
2階スラブ上端
1C1
=0.50×0.50×3.47=0.87m3
階高=3.20m
床仕上げ厚
1階階高
基礎柱上端から1FL
梁
1階床仕上げ面
0.30m
基礎梁
高さ=3.47m
高さ=0.30+3.20-0.03=3.47
(4) 大梁・小梁
梁のコンクリート数量〔m3〕=梁の断面積×梁の内法長さ+ハンチの体積
垂直ハンチ
水平ハンチ
梁の内法長さ
計算例
2G1のコンクリート数量
内法長さ=6.00-(0.50-0.09)-0.25=5.34
2 G1
=0.35×0.60×5.34=1.12 m3
(5) スラブ
スラブのコンクリート数量〔m3〕
=内法幅×内法長さ×スラブ厚-開口部体積
・柱との取り合い部分は差し引かない.
・スラブに開口がある場合,見付面積が0.5m2以下の時は差し引かない。
a b
内法長さ lx (m)
スラブ
柱との取り合い部分
(欠除しない)
内法幅
4,250
(0.35-0.06)
0.15
2階梁伏図
スラブ厚
0.175
内法長さ
(0.35-0.09)
2階梁伏図
スラブ配筋図
(5) スラブ
スラブのコンクリート数量〔m3〕
=内法幅×内法長さ×スラブ厚-開口部体積
・柱との取り合い部分の欠除はないものとする。
・スラブに開口がある場合、見付面積が0.5m2以下の時は差し引かない。
a b
内法長さ lx (m)
スラブ厚
スラブ
柱との取り合い部分
(欠除しない)
計算例:
2S1のコンクリート数量
内法幅 =4.25-(0.35-0.06)-0.15=3.81
内法長さ=6.00-(0.35-0.09)-0.175=5.565
2S1=3.81×5.565×0.13=2.75634=2.76
m3
(6) 壁
壁のコンクリート数量〔m3〕=内法高さ×内法長さ×壁厚
・他の壁と取合う場合の内法長さは壁厚の大きい方を優先
・スラブと取合う壁の高さはスラブ間の内法長さ.
・開口部は,1箇所あたりの見付面積が0.5m2以下の時は差し引かない。
(0.50-0.06)
内法長さ
8,500
内法長さ L=8.50-2×(0.50-0.06)
=7.62 m
(0.50-0.06)
30
2階梁伏図
2SL 2Fスラブ
600
2FL
1FL
壁の内法高さ
H=0.30+3.20-0.03-0.60
=2.87 m
壁 1W1
柱 1C 1
1SL 1Fスラブ
300
GL
壁の内法高さ H
階高 3,200
梁 2 G3
基礎梁 FG3
壁配筋図
の見方
(6) 壁
壁のコンクリート数量〔m3〕=内法高さH×内法長さL×壁厚
計算例
1W1のコンクリート数量
内法高さH = 0.30+3.20-0.03+0.60=2.87 m
内法長さL = 8.50-2×(0.50-0.06)=7.62 m
1W1
=2.87×7.62×0.18×2
=3.94×2
=7.88 m3
(7) 階段
(7) 階段
・段スラブのコンクリート数量〔m3〕=内法幅×段スラブ長さ×平均厚さ
・踊り場のコンクリート数量〔m3〕=内法幅×内法長さ×スラブ厚さ
・手摺壁のコンクリート数量〔m3〕=平均高さ×内法長さ×壁厚さ
計算例
段スラブの平均厚さ=(0.13+0.29)/2=0.21m
段スラブのコンクリート数量=(1.30×2.56×0.21)×2=1.40m3
踊り場のコンクリート数量=1.65×2.79×0.13=0.60m3
手摺のコンクリート数量=(0.80×2.70×0.06)×2=0.26m3