SAS® MARKETING OPTIMIZATION

顧客管理・マーケティング分析ソリューション
SAS® MARKETING OPTIMIZATION
アウトバウンドのコミュニケーションを計画・優先順位付け・最適化し、
利益を最大化
主な機能
リソースや予算上の制約、コンタク
日々送られる DM や e メールなど、顧客
に対して適切なメッセージを届けるとい
主な利点
うことは、どの企業にとっても難しい課
マーケティングの ROI を改善
題となっています。今日のマーケティン
what-if 分析によって、どこに手付かずの
人ひとりとのコミュニケーションを
グ部門は、たとえ成功を収めている企業
予算が残っているか、どこに未使用のリ
最大限に活用することによって、
であっても、少ないリソースでより高い
ソースがあるか、といったことが明らか
マーケティング ROI(投資対効果)
効果を上げることが期待されており、そ
になり、組織内の変化を数値化すること
の最大化を実現します。
のプレッシャーは高まる一方です。
ができるので、経済効果を高めるシミュ
ト・ポリシー、顧客反 応 率など企
業 独自の 要件にもとづき、顧客 1
レーションをより容易に実行することが
ビジネスメリット
SAS Marketing Optimization は、
それぞれの顧客に最適なオファー
を 見 つ け 出 し、 マ ー ケ ティン グ
ROI を高めます。また、チャネル
セグメンテーションや分析、テスト・マー
可能です。効果的なターゲティングを行
ケティングによってマーケティング効果は
うことによって、反応率やチャネルの効
改善されます。しかし、マーケティング
率性を高め、経費を節約します。
活動や顧客満足度を改善するための活動
の実施段階においてマーケティング担当
同時に、消されてしまうだけの e メール
リシーなど、業務上の制約条件を
者が直面する数々の現実、すなわち業績
の数を低減し、ダイレクトメールを断わ
考慮した上で、マーケティング ROI
目標、複数のマーケティング・プログラム、
られる機会も減らせるでしょう。セグメ
を最 大化するキャンペーン計画を
チャネル毎に異なるキャパシティや予算、
ンテーションとルールベースのアプロー
立案します。
顧客へのコンタクト・ポリシーなどの制
チを使って顧客へのオファーの優先順位
約条件など、相反する要素が複雑に絡み
を決めているだけでは、SAS Marketing
合っている状況下では、マーケティング
Optimization が提供する、数学的なアプ
担当者がキャンペーンの収益性を予測し
ローチがもたらす効果と同等の成果は望
たり、顧客が矛盾したオファーを受け取っ
めません。
毎のキャパシティやコンタクト・ポ
対象ユーザー
マーケティング・キャンペーンの責任
者やビジネス・アナリスト、セグメン
ト・マネージャー、計量アナリストは、
SAS Marketing Optimization を使う
ことによって、ダイレクト・マーケ
ていないかを確認したりすることが難し
くなります。
既に需要が満たされている既存顧客を避
ティングの ROI を最大限に引き上
げることができます。
コンタクト戦略の強化
SAS Marketing Optimization は、洗練さ
け、コーポレート・ガバナンスに違反しな
れた最適化機能と統計解析機能を使い
いように、複雑なコンタクト・ポリシーの
やすい環境で提供し、複雑な業務課題を
下で最適化を図っていくことが可能です。
解決していきます。このシステムを利用
また、一貫性のないコミュニケーションや
することによって、顧客からの期待収益
矛盾するコミュニケーションをなくし、顧
や反応率をはじめ、さまざまなパラメー
客リスクや世帯情報といった顧客との関
タの最大化に有効な顧客を容易に選び出
係性にかかわる要素を最適化のプロセス
すことができます。
に取り入れ、価値のある顧客層に対して最
高の組み合わせでコミュニケーションが行
SAS Marketing Optimization は、それぞ
えるようにしていきます。
れの顧客について、好みや傾向、収益性、
コスト、コンタクト・ポリシーなどを考慮
組織内での効率化を促進
して、最適なコンタクト戦略を導き出し
複数のチャネルを最適化し、マーケティ
ます。また、what-if 分析の機能も備えて
ング活動を支えるスタッフのリソースをバ
いるので、各種の業務上の制約に関する
ランスよく、効率的に配置できるように
仮説を修正したり、これらの制約が業績
します。
にもたらす影響についてより深い洞察を
得たりすることも可能です。
ソリューション概要
シナリオ分析
目標(収益など)を提示します。
最適化を行う際に、代替のシナリオを定
SAS Marketing Optimization は、 数 学
義することができます。シナリオ毎に制
コンタクト戦略を確実に実行
的な最適化のプロセスを利用して、B2C
約条件やマーケティング・コスト、業績
最適化の対象となる一連のキャンペーン
のダイレクト・マーケティング活動にお
目標や顧客コンタクト・ポリシーなどの
を通して、1 人ひとりの顧客に提示するオ
ける経済効果を改善するソリューション
組み合わせを自由に変えることができま
ファーの数に上限を設けることができる
です。また、SAS Marketing Automation
す。制約条件を特定し終わったらシナリ
ので、一貫性を欠いたコミュニケーション
や SAS Enterprise Miner ™ をはじめと
オを最適化し、次に分析結果のレポート
や望まれていないオファーをしてしまう危
する SAS のソリューションを補完するソ
を検証して、どのシナリオが最善の効果
険を避けることができます。制約条件は、
リューションでもあり、他社製のキャン
を引き出すかを判断していきます。
それぞれの顧客に働きかける期間やチャ
イニングのアプリケーションの効果を高
レポーティング機能とグラフ作成機能
スで設定することも可能です。
める目的でもご利用いただけます。
SAS Marketing Optimization では、マル
ペーン管理アプリケーションやデータ・マ
ネル、特定の製品に対してローリングベー
チ画面でレポートやグラフを作成できま
高度で拡張性のある最適化エンジン
使いやすいインターフェイス
す。オファーに関するサマリーレポートや
ますます高 度に洗 練されていくマー ケ
SAS Marketing Optimization で は、 直
グラフを作成すれば、全体的なオファー
ティング・プ ログラムに 対応 するため、
感的で論理的なプロセスがユーザーの
や予想される収益性を確認することがで
SAS Marketing Optimization は、 高 パ
操作をサポートしています。より複雑な
きます。
フォーマンスの最適化エンジンを採用し、
タスクを行う際にはウィザードで分かり
また、制約条件のサマリーからは、最適
さらなる拡張性を確保するとともに計算
やすくガイドします。シナリオ、制約条
化されたシナリオに沿って実際に使ったリ
時間の短縮化を図りました。
件、レポートの作成や分析は、すべてユー
ソースや ROI、制約条件を変化させる際
高精度な情報を簡単かつスピーディに提
ザー・インターフェイスを介して容易に定
の期待利益(特定のリソースを1単位増や
供し、マーケティング担当者の堅実な意
義・実行できるようになっています。
していたら得られたであろう利益)を知
思 決 定をサポートして、よりスマートな
ることができます。また SAS Marketing
マーケティング活動を実現します。
最適化の公式
Optimization は、レスポンス曲線を生成
予算やチャネル別の稼働能力、セルサイ
し、さまざまな制約値に対応する最適化
ズ、顧客別のコンタクト・ポリシーなど
に関する制約条件を自由に組み合わせる
ことができます。さらに、ROI の最低ラ
インや最低売上の閾値といったユーザー
独自の制約条件を設定することも可能で
す。ユーザーは「関東地区に居住している
あまりアプローチできていない顧客に対
するオファーに最低でも 1,000 万円は使
う」といったような、特定の経済効果を
目指した戦術的な目標に沿った条件を指
最適化プロジェクトに必要なパラメータを GUI ベースで容易に設定可能です
定することができます。
SAS では、まず収益や売上、あるいは
反応率を最大化するとか、全体的なマー
ケティング・コストを最小化するといった
パラメータに注目して、最適化の目標を
定義します。次に、現状の業務に関する
各種の制約を定義していきます。例えば、
合計予算の上限を設定したり、集約され
たポートフォリオ・リスクを特定の閾値
以下に保ったりすることが可能です。
SAS Marketing Optimization では、レポートやグラフを作成する際に、マルチ画面での操作が可能です
主な機能
最適化の公式
● あらゆる数値を最大化/最小化し、幅広い業績目標の達成をサポート
設定例:収益の最大化、マーケティング・コストの最小化、販売量の目標達成、売上や勘定残高の最大化
< 最適化の例>
● 全体的な予算、キャンペーンやオファーの組み合わせに要する予算
● 支店、コールセンター、ダイレクトメール、e
メール他のチャネル別の対応能力
● クレジットスコア、最近の購入額など顧客レベルの属性
● キャンペーン、単独のオファー、オファーの組み合わせに必要なセルサイズの上限/下限
● オファーによって異なる、必要リソース
● 「
総売上 25 億円以上」、
「ポートフォリオ・リスクの平均点 680 以上」など、ほぼすべての目標設定値をカスタマイズ可能
● カテゴリー(地理的条件、顧客の嗜好など)別の制約条件
● 世帯情報
● コンタクト・ポリシー
ユーザー ・ インターフェイス
● 使いやすいインターフェイスで全最適化プロセスを容易にナビゲート
● 入力データ、新規プロジェクト、シナリオ、フィルターの作成ウィザード、SAS
Marketing Automation との連携用の
ウィザードを提供
● 既に行った作業(シナリオの作成、コピー、名前の変更、削除、比較など)を再利用可能
● ユーザー別のニーズに対応するため、高度な最適化機能に関しては表示/非表示を選択可能
シナリオ分析
● シナリオの最適化と、分析レポート結果の検証により、どのシナリオが最大の利益につながるかを判断
● 制約条件や最適化目標、コンタクト・ポリシー、オファーの経済効果にもとづいて、さまざまなシナリオを検証
● (
キャンペーン管理システムなどから)オファー案をインポートし、SAS Marketing Optimization のシナリオと比較
● 最適な顧客リストをキャンペーン実行システムにダイレクトにエクスポート
コンタクト戦略
● 顧客毎にキャンペーン期間中のオファーの数を指定
● オファーの数を特定の期間ローリング・ベースで指定
● グループまたはサブグループ毎に(e
メールで最大で 2 回までクロスセルをオファーする、または 1 ブランドにつき
1 回だけ割引オファーをするなど)オファーの数を指定。グループまたはサブグループは、該当するプロジェクトの
入力データによって定義可能。さらに、チャネルと期間、または製品とチャネル、ブランドとオファータイプなど
を指定可能。
● ブロッキング・ポリシー(A
というオファーをしたら、3 週間は B というオファーをしてはいけないなど)を指定可能
レポーティング機能とグラフ作成機能
● 事前設定済みのレポート
● 総費用、総利益だけでなく、オファー、製品、チャネル、期間、キャンペーン、オファーのグループ/サブグループ
別の指標などを示す、サマリーレポートやグラフを提供
● オファー、製品、チャネル、期間、キャンペーン、オファー・グループ/サブグループ別の最適解
● 全制約条件に応じたビジュアルな感度分析
● 連携機能によって、シナリオ実行前に競合するシナリオに関するレポートを作成または
● 入力データやシナリオ結果によって
e メールで送信
OLAP キューブを自動生成。
この機能によって実行前に、より詳細な分析結果を入手可能
● 豊富なレポートで、1
つのシナリオ内で複数の目的を比較できるだけでなく、複数のシナリオ間でも比較し、計算
や手法の違いによって生ずる影響を提示
システム要件
その他
SAS Marketing Optimization は、顧客の反
クライアント層アプリケーション
対応 OS
応の予測モデル、顧客収益性やマーケティ
ング・コストの経済評価モデル、オファー
• SAS Server
や対応に関する実験計画(DOE)テストの
• HP-UX IPF
結果を活用するために開発された製品です。
• HP PA-RISC
S A S E nterpris e Miner、S A S / Q C ® 、
• IBM AIX
SAS Activity-Based Management といっ
• Microsoft Windows
た製品と連携することにより効果は促進さ
• Sun Solaris
れ、また SAS Marketing Automation と連
携し、キャンペーンの管理や実行のための
中間層サーバー環境
機能を提供し、マーケティング・コミュニ
• HP-UX IPF
ケーションに関わる一連のプロセスを完全
• IBM AIX
サポートします。
• Microsoft Windows
レ ポ ー ティン グ お よ び 分 析 の た め に
• Sun Solaris
Microsoft Office と 連 携 する 場 合 には、
Microsoft Office 2000 または、それ以降を
クライアント環境
お使いください。
• Microsoft Windows
※システム要件に関する詳細は、弊社担
当者までお問い合わせください。
アプリケーション・サーバー環境
• BEA Weblogic
• IBM Websphere
他のソフトウェア要件
SAS Marketing Optimization は、サーバー
サイドで必要なソフトウェアをすべて同梱し
て出荷されます。SAS Information Delivery
Portal および SAS Web Report Studio
(SAS
Marketing Optimization ソリューションの一
部)を実装する場合には、
別途、
専用のサー
バーが必要になる場合があります。
SAS Institute Japan株式会社 www.sas.com/jp
[email protected]
本社
大阪支店
Tel: 03 6434 3000 Fax: 03 6434 3001
Tel: 06 6345 5700 Fax: 06 6345 5655
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 11F
〒530-0004 大阪市北区堂島浜1-4-16 アクア堂島西館12F
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SAS、SASロゴ、その他のSAS Institute Inc.の製品名・サービス名は、米国およびその他の国におけるSAS Institute Inc.の登録商標または商標です。
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