阪南市地域包括支援 阪南市地域包括支援センター 地域包括支援センター運営 センター運営事業 運営事業委託仕様書 事業委託仕様書 平成27 平成27年 27年9月30日 30日 阪南市健康部介護保険課 1 趣旨 この仕様書は、介護保険法(平成9年法律第123号。以下「法」という。 )法第115条の 45第1項第1号二、同条第2項第1号から第6号まで(第4号を除く。)並びに第115条の 46第7項に規定する包括的支援事業及び第8条の2第16項に規定する指定介護予防支援事 業にかかる業務等を受託した者が行う業務の内容及び範囲、当該業務を実施するために受託者 が設置する「地域包括支援センター(以下「センター」という。) 」の運営等について示すもの である。 2 受託者が 受託者が運営するセンターの 運営するセンターの概要等 するセンターの概要等 ⑴ 名称及び担当地域 『第6期阪南市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画』で設定した日常生活圏域で 示した単位を下記に区分し、各区分につき 1 か所とする。 なお、センターの名称は、阪南市(以下「市」という。 )と受託者で協議のうえ決定する。 日常生活圏域 担当地区 尾崎町1丁目~8丁目 ① 尾崎地区・東鳥取地区 下出・黒田・鳥取中・石田・自然田・桑畑・ さつき台・緑ケ丘・和泉鳥取・山中渓 新町・鳥取・光陽台・鳥取三井・舞 ② 西鳥取地区・下荘地区 貝掛・箱作・南山中・箱の浦・桃の木台 ※担当地域の詳細については、募集要項9~10ページ「【参考】日常生活圏域」を参照。 ⑵ 委託期間 平成28年4月1日~平成33年3月31日(5年間) ⑶ 業務時間 原則、月曜日から土曜日(国民の祝日に関する法律に規定する休日及び12月29日か ら1月3日までを除く。)の午前8時45分から午後5時15分までとする。 ただし、地域住民へのサービス向上のため、日曜日及び祝日の業務を行うことは差し支 えない。 また、業務時間外であっても関係団体等の会議等への出席を求める場合がある。 -1- ※シフト制などにより、上記対応が可能となるように調整するほか、夜間、休日等の緊急 の相談に備えるため、休日を含めた24時間対応可能な連絡体制を確保すること。 なお、緊急時の連絡体制は受託事業者の本体事業等との連携による対応としても差し支 えない。 ⑷ 設置目的 介護保険法第115条の46第1項に基づき、地域住民の心身の健康の保持及び生活の安 定のために必要な援助を行うことにより、地域住民の保健医療の向上及び福祉の増進を包括 的に支援することを目的として、包括的支援事業等を地域において一体的に実施する役割を 担う中核的機関として設置するものである。 3 事業内容 ⑴ 包括的支援事業 前述の設置目的に沿って、地域住民の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援する ため、包括的支援事業として次の8つの業務を実施する。 ① 介護予防ケアマネジメント業務(法第115条の45第1項第1号二) ※本市における新しい総合事業開始にあわせて、業務内容の変更がある。 ② 総合相談支援業務(法第115条の45第2項第1号) ③ 権利擁護業務(法第115条の45第2項第2号) ④ 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務(法第115条の45第2項第3号) ⑤ 生活支援サービスの体制整備(法第115条の45第2項第5号) ※本市における新しい総合事業開始にあわせて、業務内容の変更がある。 ⑥ 認知症対策の推進(法第115条の45第2項第6号) ⑦ 地域ケア会議の推進事業(法第115条の48) ⑧ その他、在宅医療・介護連携の推進事業(法第115条の45第2項第4号)への参画 をはじめ、前①~⑦に附随する業務 なお、①から⑧の各業務の詳細は次のとおりである。 ① 介護予防ケアマネジメント業務 介護予防ケアマネジメント業務は、二次予防事業対象者(主として要介護状態等となる おそれの高い虚弱な状態にあると認められる65歳以上の者をいう。)が要介護状態等に なることを予防するため、その心身の状況等に応じて、対象者自らの選択に基づき、介護 予防事業その他の適切な事業が包括的かつ効率的に実施されるよう必要な援助を行うも のである。 業務の内容としては、二次予防事業対象者把握に関する事業(法第115条の45第1 項第1号二及び法施行規則第140条の64)において、把握した二次予防事業対象者に ついての介護予防ケアプランを作成し、その介護予防ケアプランに基づき、地域支援事業 における介護予防事業等が包括的かつ効率的に実施されるよう、必要な援助を行うもので ある。 -2- ② 総合相談支援業務 総合相談支援業務は、地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を 継続していくことができるようにするため、どのような支援が必要かを把握し、地域にお ける適切なサービス、関係機関及び制度の利用につなげる等の支援を行うものである。 業務の内容としては、初期段階での相談対応及び専門的・継続的な相談支援、その実施 に当たって必要となるネットワークの構築、家庭訪問等により地域の高齢者の状況の実態 の把握を行うものである。 ③ 権利擁護業務 権利擁護業務は、地域の住民や民生委員、介護支援専門員などの支援だけでは十分に問 題が解決できない、適切なサービス等につながる方法が見つからない等の困難な状況にあ る高齢者が、地域において、安心して尊厳のある生活を行うことができるよう、専門的・ 継続的な視点からの支援を行うものである。 業務の内容としては、成年後見制度の活用促進、老人福祉施設等への措置の支援、高齢 者虐待への対応、困難事例への対応、消費者被害の防止に関する諸制度を活用し、高齢者 の生活の維持を図るものである。 ④ 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務 包括的・継続的ケアマネジメント支援業務は、地域の高齢者が住み慣れた地域で暮らす ことができるよう、主治医と介護支援専門員との連携はもとより他の様々な職種との多職 種協働や地域の関係機関との連携を図るとともに、介護予防ケアマネジメント、指定介護 予防支援及び介護給付におけるケアマネジメントとの相互の連携を図ることにより、個々 の高齢者の状況や変化に応じた包括的・継続的なケアマネジメントを実現するため、地域 における連携・協働の体制づくりや個々の介護支援専門員に対する支援を行うものである。 業務の内容としては、包括的・継続的なケア体制の構築、地域における介護支援専門員 のネットワークの構築・活用、介護支援専門員に対する日常的個別指導・相談、地域の介 護支援専門員が抱える支援困難事例等への指導・助言を行うものである。 ⑤ 生活支援サービスの体制整備 生活支援サービスの体制整備とは、地域の高齢者が自立した日常生活の支援及び介護予 防や要介護状態の軽減若しくは悪化の防止に係る体制の整備を促進する事業である。 業務の内容としては、平成29年度に開始する、介護予防・生活支援サービス事業の開 始に際し、平成27年度中に設置予定の協議体に参画し、高齢者が生きがいを持ちながら 暮らしていくための、日常生活を支えていく多種多様な生活支援サービスの体制整備と充 実を図る。そのために、生活支援コーディネーターの配置やその活動を支える協議体等の 設置に向けて、市と協働でその取り組みを推進するものである。 その際、住民が参画する生活支援サービスについては、公的施策・サービスによって自 主的な住民活動の主体性を侵害することのないよう最大限に尊重し、対等な協働関係が構 築できるよう配慮する。 -3- ⑥ 認知症施策の推進 認知症施策の推進とは、認知症の早期における症状の悪化の防止のための支援その他認 知症またはその疑いのある高齢者に対する総合的な支援を行う事業である。 業務の内容としては、日々の総合相談で実施している認知症のある方やその家族からの 相談により、支援を必要とされる高齢者の把握を行い、相談後カンファレンスに参加する 等、認知症の疑いのある者の早期発見・対応、適切なサービス利用や家族支援、生活環境 の調整等を行う。 また、認知症サポーター養成講座や認知症講演会の開催等を通じて、地域住民や関係機 関等が,認知症高齢者やその家族を地域で支え,見守る体制を構築するために,認知症に 対する正しい知識の普及等を行う。 さらに、認知症地域支援推進員の配置に努め、認知症の人やその家族が状況に応じて必 要な医療や介護等のサービスが受けられるよう医療機関等関係機関との連携・協力体制の 構築に努める。 ⑦ 地域ケア会議の推進事業 地域ケア会議は、医療、介護等の専門職をはじめ、校区福祉委員、民生委員、自治会長、 NPO、社会福祉法人、ボランティアなど地域の多様な関係者が適宜協働し、介護支援専 門員のケアマネジメント支援を通じて、介護等が必要な高齢者の住み慣れた住まいでの生 活を地域全体で支援していくことを目的とするものである。 業務の内容としては、多職種協働による個別ケースのケアマネジメント支援のための実 務者レベルの地域ケア会議を開催するとともに、必要に応じて、そこで蓄積された最適な 手法や地域課題を関係者と共有し、必要に応じ施策や事業への反映や新たな資源開発、地 域づくりを行うための地域ケア会議を開催するものである。 ⑧ その他 在宅医療・介護連携の推進事業とは、医療関係者と介護サービス事業者や居宅での医療 を提供する医療機関等と連携を推進するための事業である。 センターでは、直接この業務は担わないが、阪南市医療と介護の多職種連携会議に参画 し、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者に、在宅医療と介護サービスを一体的に 提供するために、今後、センターは、泉佐野泉南医師会をはじめとする医療機関と介護事 業者等とのスムーズな連携を強化し、高齢者の意向を尊重しつつ、住み慣れた地域で在宅 生活が送れるよう支援体制の強化を図っていくものである。 その他、地域支援事業の円滑な実施のために、上記①~⑦までの事業に附随する業務を 行うものとする。 ⑵ 指定介護予防支援 指定介護予防支援は、その心身の状況、その置かれている環境等を勘案し、介護予防サー ビス計画を作成するとともに、当該介護予防サービス計画に基づく指定介護予防サービス等 の提供が確保されるよう、介護予防サービス事業者等の関係機関との連絡調整などを行うも のである。 -4- ただし、この指定介護予防支援の業務を行うため、法第115条の22の規定に基づき、 市の指定を受けること。 また、業務の実施に当たっては、法、関係法令及び阪南市指定介護予防支援事業者の指定 に関する基準並びに指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等 に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例(平成 26 年阪南市 条例第 18 号)。以下「指定介護予防支援等基準条例」という。)を遵守するものとする。 ⑶ 介護予防事業への協力 ① 二次予防事業対象者の把握 二次予防事業の対象者の把握とは、将来、介護が必要となる可能性が高い虚弱な高齢者 を把握し、必要な相談支援、指導を行うことにより、介護予防の効果を発揮するものとす る。 業務内容としては、3職種及び介護予防支援担当者それぞれが,さまざまな機会を捉え て,二次予防事業対象者の把握に努める。 ② 介護予防教室への勧奨等 把握した二次予防事業対象者の個別性を重視し,本人ができることはできる限り本人が 行うことを基本としつつ,利用者のできることを利用者と共に発見し,利用者の主体的な 活動と生活の質の向上を目指すため、介護予防の継続的支援に努める。 業務内容としては、市が主催する介護予防教室への参加勧奨、また社会福祉協議会が各 小学校区で実施する地域の介護予防教室や、市がNPO法人に委託する介護予防教室での 参加を勧奨する。 その場合、教室参加状況,目標達成,適切性,新たな介護予防ニーズの有無について, 的確にモニタリングを行い,教室参加終了後も対象者に必要な支援を判断し,継続した介 護予防が行えるよう,動機付けや活動の支援を行うなど、必要に応じたフォローアップを 行う。 ③ 一次予防事業普及啓発活動への協力 一次予防対象となるすべての高齢者に対し、介護予防教室の広報、また、介護予防の必 要性などについて介護予防啓発活動に取り組む。 また、センターで、高齢者が自らの健康維持・向上に積極的に取り組んでいけるよう、 介護予防の講座やイベントを開催し、早い段階から取り組む必要性や具体的な取り組み方 法について学べる機会を設ける。講座やイベントの開催について、地域の身近な施設の活 用や運動、認知症予防などさまざまなテーマによる開催など、参加しやすい環境づくりに 努める。 ④ 介護予防自主グループの育成 への協力 元気な高齢者が地域の活動に積極的に参画し、互いに支え合える地域を目指していくた め、介護予防自主グループの育成を図る。 -5- ⑷ 任意事業への協力 ① 緊急通報装置設置事業 緊急通報装置の設置を希望する独居の高齢者に対し、訪問調査により、健康状態や生活 状況確認を行い、申請等の代行を行うこと。 ② 介護用品支給事業 おむつ等介護用品の給付を希望する要介護3~5の高齢者とその家族に対し、訪問調査 により、健康状態や生活状況確認を行い、申請等の代行を行うこと。 ③ 介護相談員派遣事業 市が実施する介護相談員派遣事業の円滑な運営に協力すること。 ④ 住宅改修支援事業 住宅改修を必要とするケアプランが作成されていない、居宅要介護者、居宅要支援者に 対し、住宅改修の理由書の作成に協力すること。 ⑤ ふれあい配食サービス(地域自立生活支援事業) 配食サービスを希望する食生活の改善と健康増進が必要な居宅の高齢者に対し、訪問調 査により、健康状態や生活状況確認を行い、申請等の代行を行うこと。 ⑸ その他 本業務委託契約の締結日以降、国の政令、省令等でセンターに関する新たな業務が発布さ れた場合、その業務についても行うものとする。 (別途、市と協議するものとする。 ) また、担当圏域における高齢者福祉サービスに係る調査等に関する業務も行うものとする。 なお、市や社会福祉協議会などが主催する会議に積極的に参加するものとする。 4 運営方針 包括的支援事業等の実施に当たっては、法及び高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する 支援等に関する法律(平成17年法律第124号)、地域支援事業の実施について(平成18 年6月9日付け老発第0609001号厚生労働省老健局長通知)、地域包括支援センターの 設置運営について(平成18年10月18日付け厚生労働省老健局計画課長通知)をはじめと する関係法令を遵守すること。 また、阪南市介護保険条例(平成12年阪南市条例第4号)、阪南市地域包括支援センター の人員等に関する基準を定める条例(平成26年阪南市条例第17号)及び指定介護予防支援 等基準条例をはじめとする阪南市条例を遵守すること。 また、介護予防ケアマネジメント業務及び指定介護予防支援は、制度としては、別のもので あるが、その実施に当たっては、共通の考え方に基づき、一体的に行われるものとする。 いずれの業務の実施に当たっても、5 5で掲げる保健師、社会福祉士及び主任介護支援専門員 (これらに準ずる者を含む。)等がそれぞれの専門性を活かしつつ、以下の点に留意しながら、 十分に連携を図るものとする。併せて、『第6期阪南市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業 -6- 計画』の上位計画である『阪南市地域福祉推進計画』の理念を尊重し、その施策および活動等 と緊密に連携してセンター運営につとめることとする。 ⑴ 市内の他機関や住民との連携ならびに協働(地域包括支援ネットワークの構築) センターの行う業務は3 3に掲げるものであるが、これらの業務を効率的かつ効果的に実施 するに当たっては、介護サービスに限らず、地域の保健・福祉・医療サービスやボランティ ア活動、インフォーマルサービスなどの様々な社会的資源が有機的に連携することができる 「地域包括支援ネットワーク」を構築することが必要である。 「地域包括支援ネットワーク」 は、地域の実情に応じて構築されるものであり、行政機関、医療機関、介護サービス事業者、 地域の利用者やその家族、地域住民、職能団体、民生委員、介護相談員及び社会福祉協議会 等の関係団体等によって構成される「人的資源」からなるネットワークとする。 こうした「地域包括支援ネットワーク」の構築は、センターの基盤整備のために各職員に 共通する業務として位置づけ、職員全員が情報を共有し、ネットワークに参加するメンバー 相互の関係づくりや連携の継続性の維持に取り組むものとする。 「地域包括支援ネットワーク」の構築に当たっては、『阪南市地域福祉推進計画』にもと づき小学校区を基盤に展開されている「小地域ネットワーク」、法で規定する指定地域密着 型サービス事業者が設置する「運営推進会議」をはじめとするさまざまな会議への参画等に より図るものとする。 ⑵ 指定介護予防支援業務の委託 指定介護予防支援事業者たるセンターは、指定介護予防支援業務のうち一部を指定居宅介 護支援事業者に委託することができる。この委託に当たっては、次の点に留意すること。 ① 公正・中立性を確保する観点から、委託については7 7で掲げる「地域包括支援センター 運営協議会」の議を経ること。 ② 指定介護予防支援事業者が業務の一部を委託する場合においても、指定介護予防支援等 基準条例第 33 条に規定するアセスメント業務や介護予防サービス計画の作成業務等が一 体的に行われるよう配慮すること。 ③ 業務を受託する指定居宅介護支援事業者は、大阪府知事が実施する介護予防支援に関す る研修を受講する等必要な知識及び能力を有する介護支援専門員が従事する事業者であ ること。 ④ 指定介護予防支援に係る責任主体は、指定介護予防支援事業者たるセンターであり、委 託を行った場合であっても、委託先の指定居宅介護支援事業者が介護予防サービス計画の 原案を作成するときには、当該計画が適切に作成されているか、内容が妥当か等について 確認を行うこと。また、委託先の指定居宅介護支援事業者が評価を行った場合には、当該 評価の内容について確認を行い、当該評価を踏まえ今後の指定介護予防支援の方針等を決 定すること。 -7- ⑶ 連絡体制 2-⑶で掲げた業務時間以外にも、地域の住民等からの相談に対応できるよう、センター 内の連絡体制を構築すること。 ⑷ 個人情報保護と守秘義務 センターのすべての業務に際し、個人情報の漏洩、滅失、毀損の防止を図り、情報の適切 な管理のために必要な措置を講じること。そして、センターの設置者及びその職員並びにこ れらの職にあった者は、正当な理由なしに、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはな らない。 また、予防給付のケアマネジメントにかかる委託先の個人情報の取扱いについては、委託 契約において関係法令を遵守し、厳重に取り扱う旨を明記し、その保護に遺漏のないよう指 導・配慮すること。 なお、個人情報の適切な取扱いについて受託者が講ずべき措置は、別記「個人情報取扱特 記事項」によるものとする。 5 職員の 職員の配置等 (1) 管理者 業務の適切な管理、地域との連携構築などを担当するために、管理者を置くこととする。 また、管理者は、(2)センターの人員①~③のうちいずれかの資格を有するものとする。 ただし、有資格者の確保が困難である等の事情がある場合には、 (2)センターの人員におけ る3職種と兼務することも可とする。 (2) センターの人員 センターには、包括的支援事業を適切に実施するため、原則として①保健師、②社会福祉 士、③主任介護支援専門員を置くこととする。 ただし、3職種の確保が困難である等の事情により、この人員によりがたい場合には、こ れらに準ずる者として、以下に掲げる者を配置することも可とする。 ア 保健師に準ずる者として、地域ケア、地域保健等に関する経験のある看護師 なお、この経験のある看護師には准看護師は含まない。 イ 社会福祉士に準ずる者として、福祉事務所の現業員等の業務経験が5年以上又は介護支 援専門員の業務経験が3年以上あり、かつ、高齢者の保健福祉に関する相談援助業務に3 年以上従事した経験を有する者 ウ 主任介護支援専門員に準ずる者として、「ケアマネジメントリーダー活動等支援事業の 実施及び推進について」 (平成 14 年 4 月 24 日付け老発第 0424003 号厚生労働省老健局長 通知)に基づくケアマネジメントリーダー研修を修了し、介護支援専門員としての実務経 験を有し、かつ、介護支援専門員の相談対応や地域の介護支援専門員への支援等に関する -8- 知識及び能力を有している者 エ 認知症施策の推進のため、認知症地域支援推進員を1名以上配置すること。なお、上記 の3職種職員以外の者を専任で配置すること。認知症地域支援推進員研修未受講などの理 由により配置できる職員がいない場合には、認知症施策推進の窓口となる担当者を決める こと。 管理 担当圏域 保健師 主任介護 認知症地域 支援専門員 支援推進員 社会福祉士 者 備考 社会福祉士 尾崎地区 ① 2名 2名 1名 1名 (常勤専従) (常勤専従) (常勤専従) (専任) 1名 東鳥取地区 1名、主任介 護支援専門 員2名も可 3職種合計 西鳥取地区 ② 2名 2名 1名 1名 (常勤専従) (常勤専従) (常勤専従) (専任) で常勤専従 1名 下荘地区 が5名 (3) 指定介護予防支援事業者の配置基準 指定介護予防支援基準において、指定介護予防支援事業者は、指定介護予防支援事業所ご とに保健師その他介護予防支援に関する知識を有する職員(以下「担当職員」という。)を、 事業が円滑に実施できるよう、1人以上の必要数を配置しなければならない(阪南市指定介 護予防支援等基準条例第 5 条)。 この担当職員は、次のいずれかの要件を満たすものであって、大阪府が実施する介護予防 支援に関する研修を受講する等必要な知識及び能力を有する者を充てること。 ① 保健師 ② 介護支援専門員 ③ 社会福祉士 ④ 経験ある看護師 ⑤ 高齢者保健福祉に関する相談業務等に 3 年以上従事した社会福祉主事 (4) 兼務関係 センターにおける各業務を適切に実施するために、センター以外の業務との兼務は基本的 には認められず、センターの業務に専従していることが必要である。ただし、次の場合には、 兼務しても差し支えない。 ① 専門職員を仕様書に示す配置基準を上回って配置する場合においては、適切な事務遂行 を確保できると判断できるのであれば、センター業務以外の業務を行うことは差し支えな い。 -9- ② 介護予防支援の事業については、センターが指定介護予防支援事業者としての指定を受 けて行う業務である。従って、センターの職員と指定介護予防支援事業所の職員とは、(2)、 (3)の各要件を満たすものであれば、兼務して差し支えない。 また、指定介護予防支援事業所の管理者は、専らその職務に従事する常勤の者でなけれ ばならないが、指定介護予防支援の業務及びセンターの業務に従事する場合には、兼務を 可とする。 6 センターを設置 センターを設置する 設置する場所 する場所・ 場所・建物・ 建物・設備・ 設備・備品等 センターを設置する場所・建物・設備・備品等については、以下の要件を満たすものとす る。 ① 応募する圏域内に設置すること。 ② 設置場所は、利用者の利便性等に配慮し、公共交通機関から近接した場所にするよう努 めること。 ③ 入口周辺を含め、高齢者に配慮し、バリアフリーの建物であること。 ④ 駐車場は、来訪者専用を十分確保し、車椅子の来訪者を考慮した十分な広さを有するこ と。センター用車両及び職員の自家用車両を置く駐車場は、選定された事業者側で別に 用意すること。 ⑤ 事務室及び運営に必要な相談室, 会議室,施錠可能な専用書類保管庫等を有している こと。また、機械警備の設置及び施錠できる保管庫を有しセキュリティを確保すること。 ⑥ 事務室は,併設する法人本部及びサービス提供部門等の区画と分離し、事務室内には軽 易な相談に対応できる受付用のカウンターを設置すること。また、プライバシーが確保 されるように配慮した相談室を設けること。 ⑦ 事務所には、専用の電話、ファクシミリ、インターネット等の通信環境が整備されてい ること。パソコンのセキュリティ機能を確保すること。 ⑧ センターの看板及び案内板等を1つ以上道路側から見える場所に設置すること。車両に 担当センター名称を掲げることなど地域住民への周知に努めること。 ⑨ 設置場所及び建物について当該不動産の所有者と応募事業者が異なる場合は、センター の設置について書面等で確認していること。 ⑩ 設置及び設備、備品等に要する経費は、選定された事業者が負担すること。なお、市は 業務委託契約を除き、設置・運営・備品等に係る契約等に一切関与しないものとする。 - 10 - 7 地域包括支援センター 地域包括支援センター運営協議会 センター運営協議会 介護サービスに関する事業者及び職能団体(医師、歯科医師、看護師、介護支援専門員等)、 介護保険の被保険者(第1号)、介護保険以外の地域の社会的資源や地域における権利擁護、 相談事業等を担う関係者、地域ケアに関する学識経験者等で構成する阪南市地域包括支援セン ター運営協議会(以下「運営協議会」という。)が開催される際には、センターの職員に出席 を求める。 また、センターは、毎年度、次に掲げる書類を運営協議会に提出するものとする。 ① 当該年度の事業計画書及び収支予算書 ② 前年度の事業報告書及び収支決算書 ③ その他運営協議会が必要と認める書類 8 協議 この仕様書に関し疑義が生じたとき又はこの仕様書に定めのない事項については、その都度、 市と協議して決定するものとする。 - 11 - 別記 個人情報取扱特記事項 (基本事項) 第1 受注者は、この契約による事務を処理するに当たり、個人情報を取り扱う際には、阪南市個人 情報保護条例に基づき、当該事務の範囲内で個人情報の保護について、発注者と同様の義務を負う ものとする。 (秘密の保持) 第2 受注者は、この契約による事務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当 な目的に使用してはならない。 2 受注者は、この契約による事務に従事する者に対し、在職中及び退職後においても、この契約に よる事務に係る個人情報の内容をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に使用してはならないこ とその他個人情報の保護に関する事項を周知しなければならない。 3 前2項の規定は、この契約が終了し、又は解除された後においても同様とする。 (作業場所の指定) 第3 受注者は、この契約による事務に係る個人情報を発注者が指定する場所で処理しなければなら ない。 2 受注者は、発注者の指示又は承諾があるときを除き、前項の場所からこの契約による事務に係る 個人情報を持ち出してはならない。 (厳重な保管及び搬送) 第4 受注者は、この契約による事務に係る個人情報の漏えい、改ざん、滅失、き損その他の事故を 防止するため、個人情報の厳重な保管及び搬送に努めなければならない。 (個人情報の預託) 第5 発注者が受注者に対し個人情報を預託する際は、その授受を明確にするために、書面を取り交 わすものとする。 (再委託の禁止) 第6 受注者は、この契約による事務に係る個人情報の処理を自ら行うものとし、第三者にその処理 を委託してはならない。ただし、あらかじめ発注者の承諾を得た場合は、この限りでない。 2 前項ただし書の規定による委託を受けたものは、委託を受けた業務の範囲内で、個人情報の保護 について発注者と同様の義務を負うものとする。 (委託目的以外の利用等の禁止) 第7 受注者は、発注者の指示又は承諾があるときを除き、この契約による事務に係る個人情報を当 該事務の処理目的以外に利用し、又は受注者以外のものに提供してはならない。 (複写及び複製の禁止) 第8 受注者は、発注者が指示した以外は、この契約による事務に係る個人情報を複写し、又は複製 してはならない。ただし、当該事務の個人情報を処理する過程で派生的に作成される電子ファイル は複製とみなさない。この電子ファイルは、個人情報を返還した後も発注者の承諾を得て一定期間 保有することができる。 (事故発生時の報告義務) 第9 受注者は、この個人情報取扱特記事項に違反する事態が生じ、又は生じるおそれがあることを 知ったときは、速やかに発注者に報告し、その指示に従わなければならない。この契約が終了し、 - 12 - 又は解除された後においても、同様とする。 (個人情報の返還又は処分) 第10 受注者は、この契約が終了し、又は解除されたときは、この契約による事務に係る個人情報 を速やかに発注者に返還するものとし、この授受においては書面を取り交わし記録を残すものとす る。この場合において、個人情報を処分する場合は、これらを廃棄し、又は消去し、その旨書面に より発注者に報告するものとする。 個人情報を出力した媒体又は複製物がある場合も、 同様とする。 (措置事項に違反した場合の契約解除及び損害賠償) 第11 発注者は、受注者がこの個人情報取扱特記事項に違反していると認めたときは、契約の解除 及び損害賠償の請求をすることができるものとする。 (検査の実施) 第12 発注者は、受注者の個人情報の取扱状況につき調査し、報告を求め、又は必要な指示をする ことができる。 (その他) 第13 受注者は、この個人情報取扱特記事項に定めるもののほか、個人情報の適正な管理のために 必要な処置を講じなければならない。 - 13 -
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