風間議員…

(13 番 風間行男)
13 番、風間行男です。事前通告により質問させていただきます。
町の今後の鳥獣対策についてお伺いしますが、町は今後、どのように鳥獣被害防止対策をお考えか。
農作物被害がある全国 1,500 市町村のうち、捕獲などを担う鳥獣被害対策自治体を今年 4 月末までに設置したの
は、農林水産省の調べでは 986 市町村、全体の 6 割です。
猟銃者の高齢化などで、隊員が捕獲できない一方、被害防止計画の作成は 1,128 市町村と 9 割強でした。
当町も被害防止計画が作成されているが、年々被害が拡大してきている。町内全ての地域の駆除を行うに限界が
ある。
この限界を打破し、対策を強化するための方策を考えているか、お伺いいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
基本的には今の檻とか防止柵とか、または個人の皆さんの電気柵とか、そういう設備を充実することによって、
防御するということも一つしっかり進めていきたいのと、やっぱり檻が中心になりますけども、イノシシ等そのも
のの個体数を減らしていくということで、取り組んでいこうかなというふうに思っていますが。
昨年辺りから、イノシシを例にとれば、70 頭近くを捕獲する、今年度も年度中途でありますけど、27 頭ほどの捕
獲をしているというようなことで、私はもう 1、2 年やっぱり個体数を減らしていけば、少しその価値が、影響が出
てくるんだろうというふうに、期待はしているんですけども、引き続き猟友会等と、防除を進めていきたいと、駆
除を進めていきたいと思っています。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
駆除員になるには、昨年、農業委員会があっせんし、三十数名が町の予算を使い、わな、檻の免許を取得しまし
たが、猟友会の仲間に入ってない。地方事務所にお伺いしましたが、県の猟友会に加入すると、市町村猟友会に加
入を拒否しているのは飯綱町だけだとのことです。一部の猟友会員の「危険だから」
「会員が多くなれば面倒がみれ
ない」などで、猟友会員を増やしたくないとのことです。
駆除員になるには、有害駆除講習会を受講しなければなりません。ですが、開催日、場所等は町の猟友会のみに
しか知らされていないので、昨年度の資格取得者は県の猟友会員ですが、会員であるので受講資格はありますが、
どこからも通知がこない。これではいつまでたっても駆除員資格が取れない問題点があります。
改善すべきではないかと思いますが、お伺いいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
その問題については、前回、問題事項として議員からご提案があったというふうに記憶をしてございますけども、
まず猟友会にもお願いをしたいんですが、基本的に有資格者の方については、猟友会に加入を希望する人について
は、ぜひ窓口を開けていただきたいなと。
また、加入をしたいという人もそれぞれ、猟友会等で取り決めの約束事がございます。それについては順守をし
ていくというような姿勢でお願いをしていきたいなと、そんなふうに思っています。
いずれにしても、駆除に当たっては単独行動というのはいろんな意味で危険でございます。もし何かの事件、事
故でもあれば、それこそ、その瞬間から少し控えたほうがいいんではないかなというような、逆論の話も出てくる
問題だというふうに捉えておりますので、ぜひ一つ両者のご理解をいただく努力をして、猟友会員を増やすという
ことも、私、重要なことだというふうに思っておりますので、取り組んでいきたいと思っています。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
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猟友会のほうではもう増やしたくないと。電話でお願いなりしても、駄目だと、窓口で玄関払いなんですよ。
これをどういうふうに打破してくのか、それか今、有資格者に通知を出して、資格を取らせて、単独行動はいけ
ないので、2 人なり 3 人でグループ化してやることに、町長の権限である許可権を使って出してもらえるかどうか。
その辺はどうでしょう。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
その点については、議員のご指摘はわなだけの有資格者という意味でおっしゃっているんだろうというふうに思
いますけども、おとりを付けるようなことについては、グループでやってもいいんですが、最終的に仕留めるって
いうんですか、そういう動作については、やはりそれなりの資格を持っている人たちに来てもらわなきゃならない
という点等々。
また檻までやるというようなことになりますと、クマが入っていたのにイノシシだというようなつもりで行った
ことによって、危害を受けるというような、そういうような危険性等々もあるというようなことで。
実はこの点については、有害鳥獣の協議会という団体が飯綱町に設置されております。これは猟友会の人たちだ
けではございません。議会の代表等々、いろんな団体の代表をもって協議会が設置されておりますけども、その協
議会の統一見解として、飯綱町においては当面、猟友の駆除の、有害鳥獣の駆除の許可を与える団体は、個人はや
めて猟友会にその権限を与えるのが一番いいでしょうという、そういう統一見解もいただいている中で今、進めて
いるところです。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
今、町長申し上げたとおりですけども、若干許可の関係でご説明をさせていただければと思います。それと猟友
会の関係を説明させていただきます。
まず狩猟免許、それから狩猟者の登録につきましては、登録につきましては県知事でございますけども、それは
昨年度、新しく取られた新規の登録者につきましては行ってございます。ですので、狩猟期につきましては、特に
許可がなくても狩猟ができると。檻をかけようがわなをかけようが、それはできるということでございます。
ただし、この駆除期でございます。駆除期につきましては、有害鳥獣捕獲許可を、町ですと町長が出さないと、
駆除期については駆除ができないと。いわゆる檻もわなもかけられないというような状況でございます。
この許可につきましては、現在は飯綱町の鳥獣対策協議会に許可を出してございます。この協議会が猟友会に委
託をして、猟友会で駆除をしていただいているというのが、実態でございます。
この許可につきましては、町長申し上げたとおり、個人ではなくて協議会の団体のほうに出してるという状況で
ございます。
それから猟友会でございますけれども、高齢になってくるということで、町長申されたとおり、窓口を広げて、
猟友会は任意の団体でございますので、なかなかこちらで強制はできないんですけども、ただ猟友会のほうでは、
鉄砲の免許を持っている方が高齢になってきているので、鉄砲の免許を持っている方が猟友会に入ってもらえれば、
ということで、希望している状況でございます。
わなの免許につきましては、総勢で 25 名の皆さんがわな免許を持っておりますので、そんな点も考慮しながら、
猟友会とも話していきたいと思っております。以上です。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
町の被害防止計画で、今後の取り組み方針で有資格者の確保に向けた講習会等、警察は行うこととなってますが、
これとちょっと今のトーンが合わないような気がしますが、その辺はどうですか。
(議長 寺島渉)
どこが合わない。
(13 番 風間行男)
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被害防止計画で今後の取り組みについて有資格者の確保に向けて。今、去年の確保した人も、今の答弁では駄目
だし、猟友会に入らないと駄目なことであって、あるにもかかわらずこれも駄目だと。
じゃあここで謳っている、書いてある、これからの確保に向けては、これはおかしいんじゃないかと。その辺ど
うですか。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
被害防止計画では、対策ということでそういうふうには記載をしてございます。
あくまでも駆除の期間につきましては、先ほど町長が申されたとおり、単独では危険でありますし、やはり専門
の知識といいますか、そういうことを加味しますと、個人での許可を出してないというような状況から、講習会に
つきましては猟友会の皆さんは講習会を受けているということでございますけども、猟友会の皆さんも講習会を受
けないと駆除員になれないように猟友会の規則でなっておりますので、そこら辺を加味しながら行っています。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
それじゃあ、この去年取った資格って何なんだろう。危険だから免許を取ったんですよ。1 年生も 2 年生も一緒じ
ゃないですか。なんでそこで区別するんですか。
その辺をきちんとやって、有資格者だから有資格者らしく取り扱いできないものですか、どうですか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
もちろんだから、有資格者は狩猟をしてよろしいという期間は、今課長のほうから申し上げたとおり実施ができ
るわけで、それは有資格者ですからです。県から許可を、知事からもらっているからそういう人はできるんであっ
て、1 年中、それ以外の時期までやりたいというご希望については、猟友会にその権限を、今、町は委託してるんで、
そちらに加入するよう、両者でひとつ話し合いを進めてほしいなというのが、今の私、最初に申し上げたことです。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
猟友会はもう会員増やしたくない。町は猟友会に任せてあるということですが、これではいつまでたってもこれ、
駆除期のみで、駆除期じゃない、狩猟期のみで駆除期にはできないんですよね。
去年取ったのは駆除期にやりたくてみんな取ったんですよ。その辺をなんとかできないか。危険だとは言われま
すけども、クマ入らないように、他の町村では子グマが入ったら逃げる装置も作ってありますし、そういうことに
することによって、親グマもそこに、子グマが逃げますんで入らないし、危険度も下がります。
ただただ危険だ、危険だ、どういう点が危険なのか分かりませんけれども、その辺を加味しながらできるだけ県
の有害駆除員の講習だけでも受けさせていただいて、前進的な取り組みをお願いしたいと思いますが、いかがです
か。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
議員の意見もごもっともだというふうに思いますので、私、担当課のほうにも有害鳥獣の協議会との話し合いも
ございましょうし、猟友会との話し合いも踏まえて、なんとか皆さんの力もいい意味で発揮できるような方向を、
少し模索したいと思います。
(議長 寺島渉)
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風間議員。
(13 番 風間行男)
次に入ります。
実施隊の条例制定についてですが、農水省の実施隊の概要では、設置に当たって隊員の報酬や公務災害補償措置
を条例で定めるとなっていますが、条例の制定のお考えあるかどうか、お伺いいたします。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
実施隊の関係でございますけども、現在、飯綱町の実施隊につきましては、町の職員が実施隊になってるという
ことで、特に条例は制定してございません。
もし仮に、この実施隊、職員以外で実施隊員を、職員以外と民間の人で実施隊を構成するとなると、条例が必要
となってくるところではございますけども、実施隊員につきましては非常勤職員ということで、消防団員と同じよ
うなことになりますので、そうなりますと、この報酬、あるいは公務災害等は非常勤職員公務災害ということにな
りますので、条例の制定は必要ないかとも感じております。以上です。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
次、猟友会と農業者による実施隊の結成についてお伺いします。
飯綱町鳥獣害対策実施隊を産業観光課内に編成したとなっていますが、隊員は課長今言われたように、係長担当
の職員とのことです。
実施隊を猟友会と農業者を加え、連携の取れる組織にすると、活動経費の 8 割の農水省の特別交付税を受けられ
ると聞いています。町のお考えをお伺いいたします。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
実施隊員を猟友会と農業者でということで、まずあるんですけども、この地方事務所管内の市町村を聞いてみま
すと、実施隊員につきましては特に小川村さんが今年、猟友会員を実施隊員ということで任命をしまして、活動を
し始めたというふうにお聞きをしてございます。
やはり、一般の農業者となりますと、捕獲だとか追い払いだとか、そういう面も出てくるということになります
と、なかなか危険が増してくるというようなことで、現在のところ実施隊員は町の職員というふうになってござい
ます。
この実施隊を構成した場合の 8 割の特別交付税ということでございますけども、現在も特別交付税で町の予算の
中に、農作物有害鳥獣対策費という費目がございます。その事業費の中、それについて特別交付税の申請をしてい
ますし、その分 8 割は実際に 26 年度、交付税をもらってございます。
26 年度の予算でいきますと 880 万円ほどでございますけども、その 8 割の約 650 万円ほど、交付税を措置をされ
てるというのが実態でございます。以上です。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
農水省の特別交付税の対象経費駆除等の経費交付の 8 割について、担当職員に聞きましたが、全く知らなかった
と答弁がありました。今、課長が知っているということなんですが。この中に柵、電気柵、わな、檻、移動の箱の
購入、設置費、これら維持・修繕費、捕獲のためのエサ、弾薬等の消耗品購入費があります。
当町の電気柵購入補助が 3 万円ですが、負担額が多く、設置したいができないとの町民の声が聞かれます。
さらに、被害農家から負担軽減の要望も多く聞かれます。
この施策をどう活用して、電気柵、わな、檻、エサの購入費、設置費の補助率 8 割にすることで、住民、町の猟
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友会に入れない有資格者等、被害農家との支援で電気柵設置、わな、檻の購入が進み、被害軽減となると思います。
今年度、普光寺一部に設置するそこの経費、維持、修繕費の負担軽減になると思いますが、その辺についてお伺
いいたします。
(議長 寺島渉)
桜井産業観光課長。
(産業観光課長 桜井俊次)
檻、わな、電気柵等の購入の特別交付税の 8 割というご質問でございます。
特別交付税につきましては、市町村がこういうわな、あるいは檻、防止柵等を設置した場合に、その費用に対し
て 8 割を補助するということでございます。
電気柵につきましては、今の経費の 2 分の 1 を補助しまして 3 万円を限度ということで行ってございます。
その 2 分の 1 の補助分につきましても、町は特別交付税の対象となってございます。電気柵、個人が買った費用
の 8 割ということでは、若干ちょっと違いますので、そこら辺はよろしくお願いしたいと思います。
いずれにしましても、市町村が費用としてこの鳥獣対策に出した費用の 8 割が、特別交付税で措置されるという
ようなことでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
それでは今後、町として電気柵等を買って、農家への貸し出し等は考えておられるかどうか、お伺いいたします。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
電気柵に限ってのご質問だとすれば、町が所有してそれを貸し出すっていう制度は、あまり考えてはおりません。
たぶんあの設置は、その地域、地域、その人の畑、畑によってずっと設置をしていくものだというふうに、1 年レ
ンタルすればいいというものではないというふうに思っていますので、そういうふうに考えていますけども。
これ大変、鳥獣対策は大きな問題になってきているのは承知をしておりまして、予算的にも相当なふくらみで今、
増額になってきていることは、議員ご存じだというふうに思っています。
全体の今の課長のほうの話もありましたけど、補助率等についても再度ちょっと、大きな意味で有害鳥獣の重点
駆除事項の 1 つとして、どういうものがいいのか、考えていきたいと。それについては今の補助率みたいなものを
検討したいなと思っています。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
最後の質問になりますが、認定農業者協会設立についてお伺いします。
町の基幹産業である農業は、重要な役割を果たしています。
26 年度認定農業者は 95 人、家族協定が 8 家族、27 年 7 月現在で認定農業者は 118 人、家族協定が 12 家族。
国の政策変更により、27 年度から中山間地等直接支払、多面的機能支払、環境保全型農業の支払が、1 本の法律
で施行され、この事業に関わる対象者が、原則、農業者の組織する団体に限定されます。
協会を立ち上げ、視察研修、技術の向上、販売ルートの拡大、6 次産業化等、数多く展開することで町の農業の発
展につながると思いますが、協会の設立はどうでしょうか。
(議長 寺島渉)
峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
この問題につきましても、議員から前から設立について希望のご意見をいただいているところでございますが、
いよいよ地方創生、飯綱町も主たる産業は農業であって、農業をどういろんな意味で生かしていくか、それが町の
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今後の発展を占う大きなキーワードだと、こういう観点から認定農業者の協議会等々の設立を、課長に検討するよ
うに話したいと思います。
(議長 寺島渉)
風間議員。
(13 番 風間行男)
これで私の質問を終わります。
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