成長する“中小企業診断士の国際派集団” (株)ワールド・ビジネス・アソシェイツ 産業振興分野で実績上げる 中小企業診断士の国際派集団と 中小企業基盤盤備機構が運営する 中小企業大学校、ロシア 日本セン ターなどから、主に研修業務を受 して、近年、その事業展開が注目 託している点も注目される 。 J ICA される(株)ワ ール ド ・ビジネ 業務に関しては、技術協力プロ ジ ス ・アソシエイツ( WBA )の社 ェクトに重点を置いた展開を目指 長に杉浦順氏が就任、この 4月か しており、近年はバングラデシュ ら陣頭指揮を執っている。前任の 能 「 経済特区開発調査及びBEZA 関本征四郎氏は会長職に就いた。 力向上プロジェク トj をプライム 面 、 ASEAN 諸国の比較的裕福な 年 4月。中 同社の設立は 2006 受注するなど、得意とする産業振 経営者らにターゲットを絞り、プ 小企業診断士としての豊富な経験 興(人づくりを包含するもの)分 ロモーションをかけていく方向だ。 や技能を持ち、国際協力分野など 野を主体に実績を積み上げている。 海外事業を強く志向するメンパー JICAが実施する「ODAを活用 でも何件か受託実績があるが、い が集い、スタ ートした。 「 囲内企 した中小企業海外展開支援jにつ ずれも評価は高い。そのノウハウ 業の 98%は中小企業。開発途上 いても意欲的に取り組んでおり、 やアイデアを独自の研修ビジネス 国でも国営 ・公営組織以外は、ほ これまで「案件化調査J2件にコ に生かしてし Eく。 とんど中小の民閉会社という状況 ンサルティ ング ・サービスを提供。 で、私たちが囲内や海外業務で培 中小企業の技術・製品、さらに海 年に控え、同社が今、目標に掲げ ったノウハウ を 政 府 開 発援 助 外に対する企業の意欲など見極め ているのは人材の計画的な育成 ・ (ODA)をはじめ、広く海外事 ながら、引き続き、この分野には 確保である。 「 最近は、若い中小 注力していく考えだ。 企業診断士の方々からの問い合わ 業に生かせるのではな pかと考え、 WBAを設立 した」と杉浦社長。 現在、登録コンサルタン ト ( 中 若手プロパ一人材の育成 代表取絡役社長杉浦 J i i i 氏 本邦研修事業など 同社はJICA 設立 1 0周年の大きな節目を来 せ、登録が増えており、 WBAに とってもプロパ一社員を育成して 小企業診断士)は95 人( 201 5年 一方、ビジネ スペースで拡充に いく時期を迎えている と思う 。若 1月 i日現在) 。それぞれが得意 努めているのが豊富な研修ノウハ い人が経験を柏む機会は限られて とする分野と業種、地域を持ち、 ウを背景とした「ビジネス研修事 いるが、 ノウハウを蓄積 し、次な ビジネスニーズに対応する裾野は 業j の企画 ・展開だ。囲内に張り る発展を期していくためにもプロ 4年 広い。杉浦社長による と 、 1 巡らされた中小企業とのネットワ パ一人材の育成は重要な課題j と 度の売上げは約 3億円。年度によ ークを活用し、実際に 日本の中小 杉浦社長は話す。 りパラっきはあるものの、 70∼ 企業を訪問。経営者の話を聞いた 売上げ目標は現在の 3億円規模 80%は国際協力機構 ( JI CA)か り、生産現場の見学などをプロ グ を早く 5億円規模に伸ばすこと。 らの受注 ・契約高で占められると ラムに組み込み、さらにビジネス 関連業務に加え、新 順調 なJICA いう 。このほか、外務省や(ー財 ) マッチングも視野に入れている点 規研修ビジネスなどの行方がその 、 ) 海外産業人材育成協会(HJDA にポイントがある。杉浦社長は当 カギを握って いる。 2 0 1 5 . 8 国際開発ジャーナル 45
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