第 22 回並列回路の Q(2 Q(2) 第 21 回からの続きです。 Q とは何かという点は,第 20 回での解説通りです。ごく簡単にいえば,特定のものをどれ だけうまく取り出せるかを表す値なのです。 直列回路では,その特定のものは電流でした。共振周波数前後の電流のみ通します。 それでは並列回路ではどうでしょうか。第 21 回でグラフにかきましたように,共振周波数 で回路電流が最小となります。 つまり,電流に関しては,ある特定の周波数前後のもの以外は通して,ある特定の周波数前 後のものは通さないという性質があるのです。 Q大 Q の大小別にグラフをかくと,下図のようになります。 I I Q小 E R E R fr f fr f しかし,次のように電圧に注目することもできます。 f=fr では I I E R L C V E V R と同じなので V V=RI=E(最大値)E fr f なるほど,このように考えれば,並列回路の共振時には,ある特定の周波数前後の場合だけ 電圧が取り出せるのですね。
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