立憲主義、平和主義、民主主義を壊す 安保法制は認め

郡上・九条の会ニュース(会報)
2015年10月発行 No.69
立場の違いを超えて
変えたらだしかん、世界の宝憲法九条
平和を願う人たちのつながりを!
発行 501―5121 白鳥町白鳥 41 野田勝彦方 Tel 82―2581
立憲主義、平和主義、民主主義を壊す
安保法制は認められない
去る7月15日の衆議院、平和安全特別委員会の強行採決、続く16日の野党欠席の
本会議採決。また参議院の9月17日の特別委員会の強行「採決」と19日の本会議採
決により安倍内閣が進める安保法案が可決「成立」した。参議院特別委員会ではヤジと
怒号と「乱闘騒ぎ」だけが中継され、とても「可決」とは認められない状況を映し出し
ていた。この「可決」については、議事録にも「議場騒然、聴取不能」とあるだけで、
法律が可決されたとは書かれていない。この採決の不存在と審議続行を求める声も3万
を超える署名で、参議院議長や特別委員長に対して出されている。国会周辺では連日万
を超す人々が反対の声を叫び続けた。国会の中までその声が聞こえていたという。また
全国でも2000を超す地域で同じような反対行動が何度も開かれていた。特にSEA
LDS(シールズ)と呼ばれる若者たちは将来の自分たちの問題ととらえ戦争反対とい
う意思表示をしっかりした。若者の力
がミドルズやオールドそれにママさん
たちにも広まり、文字通り老若男女が
一体となって声を上げ続けたのだった。
しかし安倍内閣はそれらの声を無視、
切り捨てて強行「成立」させた。国民
に理解が広がっていないとしながらの
こうした行動は数の暴力であり民主主
義の否定、暴挙である。九条の会は、
引き続きこの安保法制の廃棄と九条の
破壊を認めない活動を続けていく。
郡上でも精力的に廃案をアピール
今の時点でも慎重審議をしてほしい
9月議会における日置敏明郡上市長さんの答弁から。
紙面の都合上一部しか載せられませんが市長さんの答弁の大要です。
この問題は 安全保障政策と日本を守るためにどうするかという政策的問題である
が、憲法の精神や条規にかなっているかどうかを確認することが必要である。98条
に,この憲法の最高法規性とその条文に反する法律・命令などの行為は効力を有しな
いと書いてあり,私は,何よりもこのことについての説明,論証が必要だと思ってい
る。この10本の改正法と1本の新規法律案は,その合憲性の説明が国民に納得のい
くものになっているだろうか。私は腑に落ちないものがあり,もっと慎重に審議して
いただきたいと考えている。
・・・まず申し上げたいのは,政策の大転換をするならば,それなりの政治の作法が
あるということだ。憲法問題がまず第1に見極めていくべき問題であり,合憲性につ
いて言えば,私が素直に腑に落ちる見方は,9月初めの山口繁元最高裁長官が示され
た見解である。一番素直な受け止め方であり,国民が憲法に信を置いて,憲法が国民
を守っているという形で政府を信頼してきた立場から,一番理解できる見解だと思っ
ている。
俳句・川柳・短歌 de 平和・反戦
あなたも作ってみませんか
・観客も
球児も祈り
投稿歓迎 匿名可
原爆忌
・街宣に 手を振る遍路 日焼けたる
・雨に濡れ
怒のゼッケンや 燃えに燃え
・大量の ビラ配り終え 笑顔拭く(以上
・戦死地を
白字に刻む
河田さん)
黒御影(とくげんさん)
・あの人に
ピースのサイン
・殺さない
日本の決まり
・憲法を
普
守れよ臣下
似合わない
揺るがない
ギョメイギョジ(以上 邪爺)
・晋ぼっちゃま 戦争準備は なりませぬ(あっちゃん)
あまた
・よみがへれ 語れ数多の たましひよ 軍靴の音ぞ またも響ける(上村篤彦さん)
・「夏までに成立を」など
・反対の
大きな声が
平然と
聞こえぬか
・世論など
聞く耳持たぬと
・国会での
追求日ごとに
・集団的
自衛権を
・都合で聞く
国会無視の
合憲と
都合で決める
・双眼の
内見るマナコ
・片耳の
大鹿ばかり
沖縄原発
原発も
高まれば
勝手よさ
集いよる
戦争法案
海外派兵も
政府答弁
言い張る総理の
失いし
総理の傲慢
ごり押しの政府
乱れ相次ぐ
顔歪みゆく(以上和田昌三さん)
やがてはあわれ
独眼流の
自縄自縛か
揖取怪し
立派な角に
鹿耳東風か
・右左 二つの耳の あるわけを きみ聞きたもう 仏の声を(以上了泉寺さん胆歌)
通の人の戦後70年談話・・・本の紹介
・人間には言葉があり、表現する力がある。それらを使って、戦争
が二度と起きないように知恵を働かすべきです。(ちばてつや)
・・・など41人の談話が収められている。今、戦争の記憶が薄
れていく中こうした談話を残しておくことは大事なことです。あな
たも戦後70年談話を書いてみませんか。
第3回憲法講座 第1章天皇(講師:和田昌三さん)から
○55人の参加者があり久しぶりに活況。
・明治憲法の元での天皇と戦後の憲法の下での天皇との違いを分かりやすく、ユーモア
も交えて楽しく学べた。
○昭和天皇は、責任を負うことなく国体護持だけを願った。
・自民党の改憲案での天皇は元首化され、戦前のような形態に戻る。
・戦前の天皇制での国民への強制・締め付けの実態を知りそんな時代に戻ることはして
はならない。
○会場からの質問や意見も活発。貴重な体験話も聞けた。
・終戦の時に14才。軍国少女として育った。初めて参加して、今の話を聞いても知ら
ないことばかり。戦争は愚かで、悲しかった。それを反省している。こうやって考え
る機会があることは大事。
憲法連続講座第 4 回
第2章 戦争の放棄
憲法 9 条はこんなにスゴイ
どなたでも参加OK
参加費無料
10月24日(土)13:30~15:00
郡上市総合文化センター会議室
話 す 人 : 野 田 勝 彦 さ ん
「戦争はしない」が強行採決で「戦争する」に。
9条はとうとう壊されてしまったの?
いいえ、9条は不滅です。
なぜなら、9条は世界人類の道標だからです。
人類は幾多の犠牲の上にこの9条をようやく手
に入れたのです。
そう簡単に壊されてたまるか!