平和の大切さを伝えるまち [PDFファイル/125KB]

施策評価シート (平成23年度評価実施)
作成日
<1.施策の概要と目的>
管理
2152 施策名 平和の大切さを伝えるまち
No.
主
人権推進課
担
当
課
大項目 心豊かな人づくり
学校教育課
戦争は市民生活を根底から脅かすものであり,最大の人権侵害です。すべて
関 生涯学習課
基本 の市民が戦争の悲惨さを理解し平和の尊さを伝えるまちを目指します。そのた
係
方針 めに,市民自らが平和の大切さを伝える取組や,戦争を知らない世代が戦争
課 地域福祉課
と平和について考える平和学習を進めます。
実施計画事業
事務事業の内容
・市主催の戦没者追悼式を開催し,戦争犠牲者を追悼するとともに,平和の大切さを広く
戦没者遺族等援護等 市民に伝え,訴える。戦没者の遺族,戦傷病者等に対する特別弔慰金等の給付業務を円
事業
滑に実施する。
事
業
の
目
的
・
事
業
の
内
容
平和事業
人権教育推進事業
・被爆都市である広島市の平和記念公園や平和記念資料館等を訪問する平和学習バス
を運行し,非核平和を考える機会を持つ。
・絵本の朗読,被爆体験者の語部,平和の歌合唱等を行うなど,平和の尊さを語り継ぐ内
容の平和祭を開催する。
・原爆死没者の鎮魂式及び平和の日の祈念の実施や平和行進を支援するなど平和活動
を行う。
学校教育における人権教育推進体制の確立・全体計画の作成。幼・小・中学校・地区公民館等での
人権教育・啓発の実施。教職員等を対象とした人権教育指導者講座の実施。人権問題に関わる児
童・生徒の自立支援。教育集会所を拠点とした人権課題解決のための諸活動の実施。
<2.指標>
指標
区分
H21
指標名
実績
単位 目標 65.0
非核平和都市宣言を知っている市民の
実績
割合(市民意識調査)
% 達成率
平和事業(平和祭,平和の日の行事,
平和学習バス)への参加者数
H22
実績
65.0
66.6
102.5
単位 目標 300
300
実績 339
877
人 達成率
113.0 292.3
単位 目標
実績
%
達成率
単位 目標
実績
達成率
単位 目標
実績
達成率
64
目標・実績の推移
H23
H24
H25
65.0
65.0
65.0
H25
目標
65.0
300
300
300
300
H29
目標
70.0
300
<3.施策を取り巻く環境>
指標から読み取れる現状
「非核平和都市宣言を知っている市民の割合」については,平成20年度の市民意識調査結果は60.9%と
なっており,平成22年度結果66.6%と比較して見ると着実に増えていることが分かります。イベントの際,参
加者に配布する資料に,非核平和都市宣言を記載するなどその啓発に努めたことがその要因ではないかと
考えています。また,平和事業への参加者数も,大きな会場(市民会館)で,参加しやすいように実施主体を
工夫し,出演者についても,その時節に応じて人選するよう努めたことが目標に対して参加人数が上回ってい
る要因と考えます。人の意識に関わる分野は,より多くの学習等の機会をもつことが肝要なので,今後も一人
でも多くの人が,平和に対する認識を深めてもらえるような機会づくりに努めていきます。
<4.施策のこれまでの取り組みと今後の課題>
これまでの取り組み
【平和事業】・戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えるため,毎年,平和祭,原爆死没者鎮魂式並びに平和祈念の集い,平和
学習バス,市内小中学校児童生徒による平和メッセージ及び原爆パネルの展示などを行っています。平成22年度は,笠
岡市非核平和都市宣言を行ってから25年という節目の年であったため,人権教育講演会と合同で平和祭を行いました。
ソプラノ歌手の村上彩子さんや市民グループ,原爆被爆者会からの語り部,小学生の平和スピーチと盛りだくさんな内容
で,市民会館で開催。約800名の入場者がありました。また,市内小中学校の協力により,例年,平和祭において,中学
校生徒の平和学習の発表や小中学生による平和メッセージの作成を行うなど,子どもたちの平和への関心を高める機会
づくりに努めています。
【戦没者遺族等援護等事業】・笠岡市戦没者追悼式を開催。戦没者等援護業務を実施。
【人権教育推進事業】・人権教育指導者講座,幼小中学校でのPTA人権教育研修会,地域公民館での人権教育研修の
実施。
今後の課題
【平和事業】・戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えるため,非核平和都市宣言啓発実行委員会と協働で各種平
和事業を開催するなど,様々な機会を通じて啓発を行っています。しかし,戦後66年が経過する中で,戦争
の時代を体験した人が少なくなり,その記憶の風化が懸念されているところです。今後も引続き,市民自らが
平和の大切さを理解し行動していくことが重要であり,そのためにも平和の大切さを語り継いでいく必要があり
ます。特に,将来の社会を支えていく若い世代に,平和の大切さを伝えていくことが重要と考えています。
【戦没者遺族等援護等事業】・笠岡市戦没者追悼式について,遺族関係団体から要望の児童,生徒の参加体
制を工夫し,追悼式の充実を図り,広く市民への啓発を図る必要があります。
【人権教育推進事業】・限られた予算・人員の中で,参加者の満足度が高い研修機会を提供していくため,最
新情報の入手に努めるとともに,他関係課とのさらなる連携に努め,事業を実施する必要がある。
<5.施策における今後の改善案>
<4.施策の取り組みと今後の課題>で整理した内容を踏まえ、施策の改善案として重点的に実施したい取り
組み、既存事業の見直しの方向、新規事業の提案などについて記入してください。
【平和事業】・啓発を主としたイベントの開催だけでなく,今後の課題でもある若い世代への継承ということにつ
いて,今後は取組む必要があると考えます。そのためには,効果のある方法として,どのような形で,どのよう
な方法で伝えていくのかを引続いて検討していきます。また,戦争の実態や平和の大切さについて,他市の先
進的な取組や展示などを見学することで,より具体的に学習できる場の提供に努めていきたいと考えていま
す。一方で,こういった事業を主体的に行っている非核平和都市宣言啓発実行委員会委員の委員数,メン
バーの検討も進めていきたいと考えています。
【戦没者遺族等援護等事業】・笠岡市戦没者追悼事業について,児童生徒の参加を積極的に呼びかける等の
工夫により事業の拡大を図り,平和の大切さを市民に広く啓発していきます。
【人権教育推進事業】・人権教育を幅広く浸透させていくため,地域公民館を中心とした住民参加型の人権啓
発ができるよう,実践的な取組を行う必要がある。
<6.施策の達成度>(担当部署自己評価)
指標の
達成度
事業の
進捗度
A:H22計画は達成し、H25計画達成に向け順調に進行。
B:H22計画は未達成だが、H25計画達成は可能な見込み。
C:H22計画は達成したが、H25計画達成は困難な見込み。
D:H22計画は未達成で、H25計画達成も困難な見込み。
A:施策を構成する事業が、順調に進行している。
B:施策を構成する事業が、おおむね順調に進行している。
C:施策を構成する事業が、一部遅れている。
D:施策を構成する事業が、ほとんど遅れている。
(部長評価)
総合
評価
A
B
A:計画どおり進行している
B
65
B:おおむね計画どおり進行している
C:計画より遅れている。
<7.施策を構成する既存事務事業>
*事務事業事後評価結果を参考に入力のこと
管理
No.
定住/
重点化
上段:直接事業費(単位:千円)
中段:直接事業費のうち一般財源(単位:千円)
下段:人員投入(単位:%)
H21
実績
1,160
1,160
40.0
250
250
40.0
3,244
3,244
225
事務事業名
戦没者遺族等援護等事業
平和事業
人権教育推進事業
合計
事業費
事業費のうち一般財源
人員投入
H22
実績
1,358
1,358
40.0
280
280
55.0
2,916
2,916
225
H23
予算
1,255
1,255
40.0
200
200
55.0
3,336
3,336
225
H24
見込
1,255
1,255
40.0
300
300
55.0
3,336
3,336
225
H25
見込
1,255
1,255
40.0
300
300
55.0
3,336
3,336
225
4,654 4,554 4,791 4,891 4,891
4,654 4,554 4,791 4,891 4,891
305
320 320
320
320
<8.委員評価結果>
A:計画どおり進行している
総合 B:おおむね計画どおり進行している
B
評価 C:計画より一部遅れている。
D:計画より遅れている。
・平和と戦没者慰霊のいずれにもよく取り組まれている。戦争体験の記録集作成にあたっては戦争・
戦災の直接体験だけでなく家族を失った痛切な体験等の間接体験も収録して幅を広げるとよいと思
う。
・施策として順調に進行していると思われる。風化しつつある戦争の悲惨さを次代に伝えるため,若年
層の意識高揚が必要であると思われる。今後も適切な情報提供できる施策を進めていただきたい。
・戦争の記憶を風化させないよう,小中学生等,弱年者への啓発活動に工夫が必要である。特に原爆
死没者の鎮魂式での工夫が必要。
・指標や内容を見ると十分達成しているのではないかと考える。
・原爆投下の日時等を知らない児童や生徒が増えているという報道を聞くため、学校と連携をして小
中学校で教えるようにしていただきたい。
コメント ・平和事業としては少し費用がかかるが、平和コンサート等を開催して平和を考える場を作るというこ
とも検討してはどうだろうか。
・事業は積極的になされ指標に表れている。
・「平和」も最も大切なことのひとつです。 しかし,行事等へ多くの市民参加を得るのには色々工夫し
て苦労していると思います。 今後の改善案にありますが,若者が関心を持つ企画で平和につなげる
取り組みや,単独ではなく他の行事等との連携も進めてはどうでしょうか。そして,次の機会には指標
の「平和事業への参加者数」の目標をあげることができればと思います。
66