スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)

2008年度
愛知県自然観察指導員連絡協議会 調査事業
「スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)」
の情報をご提供ください
スクミリンゴガイ
(2007.8豊橋市神野新田で撮影)
スクミリンゴガイ(俗称:ジャンボタニシ 学名:Pomacea
canaliculata)は、南米原産の淡水巻貝で、1981年に台湾
から長崎県と和歌山県に移入され、現在では関東以南に定着
している「外来生物」です。
移入された当初は、各地で食用として養殖されましたが、
人体にも寄生する広東住血線虫が発見されたことから、商品
価値をなくし、野外に遺棄され野生化した個体が定着したと
されています。
また、雑食性であることから、稲に対する食害も確認され、
1984年には農林水産省が植物防疫法で有害動物に指定
し、海外からの輸入が禁止されました。
スクミリンゴガイの卵塊
なお、生態系に対しては、水生植物を食害し、生態系や農
業に被害を及ぼすおそれがあることから、環境省の要注意外
来生物リストに掲載され、特定外来生物として選定の対象と
ならないが注意喚起が必要な外来生物(他法令の規制対象種)
とされています。
わたしたち愛知県自然観察指導員連絡協議会では、愛知県
内のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の生息状況を把握
し、「外来生物」による身近な自然や生態系に対する危険性
を理解を深めるために、スクミリンゴガイの分布調査を行い
ます。ぜひ、この調査にご協力ください。
陸上をはうスクミリンゴガイ
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の特徴について
・殻高(殻の高さ)80mm 弱のタニシに似た大型の淡水性の巻貝
です。なお、在来種のマルタニシは殻高 60mm ほどです。
・池や湖沼、水田などに生息しています。淡水性ですが汽水域
にまで分布しています。
・ピンク色の卵塊(数十個から数百個の卵粒の塊)を用水路など
のコンクリート壁や植物の茎などの水上部分に産みつけます。
産卵期は主に6~8月です。
水中をはい回るスクミリンゴガイ
・食性は雑食性で、植物を主としていますが、魚などの死骸に
群がっていることもあります。
スクミリンゴガイの分布調査について
調査期間:2008年6月から8月(産卵期)
調査方法:お住まいの地域や定例の観察地周辺の、ため池・
湖沼・水田などにスクミリンゴガイの卵塊あるいは成貝が
あるかないかを確認し、下部の調査報告書の内容を報告し
てください。(当協議会のHP(http://www.naichi.net/)に、
Excel 形式のファイル掲載します
なお、今年度の調査は、分布していない地域も確認したい
ので、生息していない情報につきましてもご連絡ください。
イネに産みつけられた卵塊
報告方法:Eメールもしくは郵送でお送りください。
E mail:[email protected]
郵送先:〒 446-0071
安城市今池町2-1-1 E101
愛知県自然観察指導員連絡協議会 調査担当 吉田 彰 まで。
※誠に申しわけありませんが郵送料は各自でご負担ください。
調査の公表について:2009年3月ごろ、当協議会のHP
(http://www.naichi.net/)で公表します。
また、ご協力いただいた方の氏名などは公表いたしません。
コンクリート壁の卵塊
※注意:この調査はスクミリンゴガイの駆除を目的としたも
のではありません。除草剤の代わりにスクミリンゴガイを利用する農法もありますので、
特に水田では、土地所有者の許可なく駆除を行わないでください。
- - - - - - - - - - き - り - と - り - - - - - - - - - -
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)調査報告書
調 査 年 月 日
2008年
調
愛知県
査
場
所
月
日
市町村
町字
調査場所の環境
□湖沼 □ため池 □水田 □その他(
確認したもの
□ 卵 塊
調査員の氏名,連絡先
特
記
事
氏名:
□成 貝
住所::
※地図も可
) ※□にチェック
□ 確認できなかった
※□にチェック
連絡先:
項
※卵塊の産みつけられていた場所など