SAP® Business Suite powered by SAP HANA®で

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SAP Business Transformation Study | Industrial Machinery & Components |住友重機械工業株式会社
住友重機械工業株式会社:
SAP® Business Suite powered by SAP HANA®で
グローバルビジネスを支える統合会計基盤を確立
住友グループの中核企業として、産業機械、建設機械、造船などの分野で日本の産業界の発展を支え続ける
住友重機械工業株式会社。グローバル視点での経営管理の強化を目指す同社は、事業部門ごとに
個別運用されていた業務システムの統合に着手。最初のステップとして、国内グループの会計基盤として
SAP® Business Suite powered by SAP HANA® を採用し、SAP HANA Enterprise Cloud の
クラウド環境上での稼動を開始しました。
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事業概要
社名
住友重機械工業株式会社
本社
東京都品川区
業種
産業用機械・構成部品
事業内容
機械コンポーネント、精密機械、
ビジネスの変革
達成項目
導入目的
13 社
•
•
•
•
グローバル市場での成長に対応できる強固なグループ経営基盤の確立
分社化、M&A、事業再編など、ビジネス環境の変化への柔軟な対応
国内グループ 13 社の
会計システムをクラウド統合
(2015 年 9 月現在)
経理業務/ 経営管理業務の効率化
業務プロセスの標準化による間接コストの削減
解決施策
プラントの研究・開発・製造・販売
• SAP® Business Suite powered by SAP HANA® による会計システム統合
• SAP HANA Enterprise Cloud のクラウド環境を活用した柔軟なサイジング、
リソース活用
• アドオンを必要最低限に抑制し、低コスト、短期間での導入
従業員数
変革の結果
建設機械、産業機械、船舶、環境・
1 万 8,061 名
(連結:2015 年 3 月 31 日現在)
売上高
6,671 億円(連結:2014 年度)
Web サイト
www.shi.co.jp
•
•
•
•
パフォーマンスの向上による会計業務の効率化
リアルタイム
• 月次決算における
作業と処理時間が削減され、
業務が効率化
月次処理のリアルタイムチェックの実現
• SAP HANA DB から
IT 管理者の運用負荷の軽減
柔軟性
帳票に直接出力
クラウド環境によるインフラコストの低減、柔軟なリソース活用
詳細を読む
「ビジネスのグローバル化、
また事業環境の変化への迅速な対応が求められる中、
グローバル対応ができておらず、運用も属人化していた既存の会計システムでは
クラウド環境への移行により、
システムの柔軟な
拡張・縮小が可能に
対応が難しいと感じていました。SAP ERP を導入したことで、経営情報の可視化、
リアルタイムな把握が可能なシステム基盤を構築することができました」
土居砂登志氏 住友重機械工業株式会社 企画本部 情報戦略グループ 部長
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概要
導入目的
解決施策
変革の結果と効果
今後の計画
グローバル経営管理の強化に向けて、
統合基盤のモデルとして会計業務の標準化に着手
日本を代表する総合機械メーカーとして産業界の発展を支え続
ける住友重機械工業は、機械コンポーネント、精密機械、建設機
械、産業機械、船舶、環境・プラントの 6 つのセグメントで事業を
基幹システムの統合構想の中で、最初のターゲットになったのが、
本社および国内の主要子会社で利用していた会計システムです。
検討を開始した 2009 年には IFRS 対応が求められていたこと
展開しています。特に近年はビジネスの海外展開も積極的に進
もあり、国産パッケージを大幅にカスタマイズしたそれまでの会
しかし、これらの事業を支える業務システムの多くは事業部単位
築とプロセスの標準化から着手することにしました。
した。ビジネスのさらなる海外展開を進めていくうえで、
よりグロー
財務経理本部 基幹システムプロジェクト 主査の加島俊蔵氏は
めており、海外の売上げ比率は 55%(2014 年度)に達しています。 計システムでは、柔軟性の面で限界がありました。そこで同社は、
全社統合基盤のモデルとして、
まずグループ共通の会計基盤の構
で最適化された手組みのシステムで、運用も属人化が進んでいま
グローバル経営管理体制の
バル視点での経営・業績管理の強化が不可欠と判断した同社は、 「基幹システムの統合構想に基づき、
基幹システムを集約・統合していく方針を決定しました。
経理業務 /
確立や業務改善・効率化に貢献するシステムを構築し、
企画本部 情報戦略グループ 部長の土居砂登志氏は「グローバ
ルな成長に効率的かつスピーディに対応するためには、強固な
経営管理業務の標準化と効率化、事業変化への迅速な対応を目
指すことにしました」と語ります。
グループ経営の基盤が必要です。そこで、経営管理の一元化、本
社部門のガバナンス強化、事業部門のプロセスの標準化し、変化
に耐え得るシステム基盤を構築したいと考えました」と説明します。
よりグローバル視点での経営管理、
ガバナンスの強化に向けて、
グループ会計システムの統合に着手
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概要
SAP® Business Suite powered by SAP HANA®を
導入目的
国内の重工メーカーで初めてクラウド上で導入
解決施策
複数の ERP 製品を候補として検討を重ねた結果、最終的に住友
変革の結果と効果
今後の計画
重機械工業は日本でリリースされたばかりの SAP® Business
Suite powered by SAP HANA® の採用を決断しました。DB に
SAP HANA が実装された同製品を選んだ理由について、住友
重機械ビジネスアソシエイツ 情報システム部 ビジネス変革 G 技
師の大越崇之氏は次のように話します。
「SAP Business Suite powered by SAP HANA の導入は国
内の重工メーカーでは初ということでしたが、SAP が当時打ち出
と分析系(OLAP)
を 1 つの
していた『トランザクション系(OLTP)
DB で実現する』というメッセージに惹かれました。また ERP の
導入において同業他社に遅れていた当社にとって、最新のアーキ
テクチャを採用することが ERP 導入効果を享受するためにベス
トと判断しました」
2013 年 10 月にスタートしたプロジェクトでは、新たな課題も発
生しました。国内で初の事例ということもあり、
システムのサイジン
グはそれまで以上に慎重な判断が求められました。その解決策と
して採用を決めたのが、柔軟なリソース拡張が可能な SAP のク
ラウド基盤 SAP HANA Enterprise Cloud です。
「SAP が提供するクラウドサービスということで、親和性やセキュ
リティについては安心感がありました。また、SAP Business
Suite powered by SAP HANA の要件定義の段階で Amazon
Web Services(AWS)上に簡易的なテスト環境を構築していた
ことから、
クラウドで得られるメリットにはある程度の手応えは感
じていました」
(大越氏)
その後の開発フェーズでは、従来の手組みのシステムの反省から
アドオンは必要最低限に抑制する方針を徹底し、
プロジェクトメン
バーには専任の担当者をアサインして開発に集中させることで、
予定通り2015 年 4 月に本稼動を実現させました。
「SAP ERP の導入が国内の重工メーカーの中では後発である当社としては、
新たなアーキテクチャを採用した SAP Business Suite powered by SAP HANA を
導入するのがベストと判断しました」
大越崇之氏 住友重機械ビジネスアソシエイツ株式会社 情報システム部 ビジネスプロセス変革 G 技師
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概要
導入目的
解決施策
会計システムの統合で決算業務の効率性が向上
インフラ面でもコスト削減と運用負荷の軽減が実現
国内重工メーカーでは初となる SAP Business Suite powered
by SAP HANA を使ったグループ共通の会計基盤を稼動させる
変革の結果と効果
今後の計画
ことに成功した住友重機械工業。現在は本社および国内の主要
グループ会社のうち、13 社のユーザーがこの新たな環境で業務
を行っています。
現時点では 2015 年度の第 1 四半期決算が終了したばかりで、具
インフラのコスト面では、
オンプレミス環境で構築する場合と比べ
て、サーバー台数の削減、設置スペース、消費電力の削減などで
コストの大幅な抑制が見込まれると同時に、DWH についても
SAP Business Warehouse(SAP BW)を導入することなく
HANA View で代用させた結果、システム構成がシンプルになり
サーバー数も削減されました。
体的な効果の測定はこれからになりますが、
「それまでは 1 日 2 回
さらに運用面での効果として、
「従来の手組みの会計システムから、
のバッチ処理の完了を待って確認していた月次処理が、SAP
SAP Business Suite powered by SAP HANA の標準プロセス
に移行したことにより、IT 管理者の負荷軽減の点で効果が期待で
HANA から帳票に直接出力することでリアルタイムにできるよう
になり、無駄な待ち時間がなくなるなど業務の効率化が進みまし
た」と加島氏は手応えを語ります。
きます。また、
クラウドへの移行でシステムの柔軟な拡張・縮小が
可能になってことも大きな変化です」と大越氏は評価しています。
導入効果
13 社
国内グループ 13 社の
会計システムをクラウド統合
(2015 年 9 月現在)
リアルタイム
• 月次決算における
作業と処理時間が削減され、
業務が効率化
柔軟性
クラウド環境への移行により、
システムの柔軟な
拡張・縮小が可能に
• SAP HANA DB から
帳票に直接出力
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住友重機械工業株式会社
概要
導入目的
解決施策
変革の結果と効果
今後の計画
最新のアーキテクチャを
活用した経営基盤の
さらなる強化
今後について、住友重機械工業では新たな会計システムを未導
入の国内グループ会社への展開を進めるとともに、すでに第 2
フェーズとして国内事業部におけるロジスティクス領域での SAP
Business Suite powered by SAP HANA 導入をスタートさせ
ており、生産、販売、購買などのモジュールを 2016 年度中に稼動
する予定です。また 2017 年度以降は、これらの業務系システム
を他の事業部にも横展開していく方針です。
近い将来においては、海外の主要グループ会社に対しても SAP
Business Suite powered by SAP HANA による会計システム、
生産・販売系システムを展開していく構想を描いています。そこで
は産業機械などと連携する IoT 対応も見据えながら、次世代の
SAP ERP である SAP Business Suite 4 SAP HANA(SAP
S/4HANA)の可能性にも大きな期待を寄せているといいます。
SAP Business Suite powered by SAP HANA と SAP HANA
Enterprise Cloud の先進性に着目し、同業他社に先駆けて本
格導入に踏み切った住友重機械工業のチャレンジは、最新のアー
キテクチャを活用した経営基盤の強化を目指す多くの企業にとっ
て、貴重なモデルケースとなるに違いありません。
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