(仮称)加古川中央市民病院移転業務委託仕様書 1.委託業務名 (仮称)加古川中央市民病院移転業務 一式 2.履行期間・時間等 (1)履行期間 契約締結日から平成28年9月頃を予定している。但し、履行期間は、建設工事の 進捗により変更する場合がある。なお、搬送時期は当該期間のうち加古川市民病院機構 (以下、「委託者」という。)が指定する期間とする。 (2)作業時間 原則として、8時30分から17時30分までとする。 ただし、移転に関する院内会議、作業の都合により変更することがある。 3.履行場所 (1)移転先 (仮称)加古川中央市民病院(以下「新病院」という。) 加古川市加古川町本町439番地外 病床数 :600床 診療科目:28診療科 開院(予定):現時点において平成28年秋を予定しているが、工事の進捗により 早まる場合がある。 (2)移転元 ① 加古川西市民病院 加古川市米田町平津384-1 ② 加古川東市民病院 加古川市平岡町一色797-295 (以下、「現病院」という。) 4.委託業務の内容 (1) 整備スケジュールに則した移転全体計画の立案及び実施 (2) 患者移送計画の立案及び実施 (3) 物品搬送計画の立案及び実施 (4) 移設品の取り付け工事の実施 (5) 廃棄品の運搬、管理 (6) 移転に係る養生計画の立案及び実施 (7) 移転準備に係る院内組織体制に対する提案説明、及びアドバイス (8) 上記(7)で設立した組織で開催される会議等への参加 (9) 現病院へのスタッフの常駐 (10)各種届出、協力要請等に関するスケジューリング(案)の書類作成、提出等の助言 1 (11)その他、移転に関するコンサルティング 5.委託業務の内容の詳細 (1)整備スケジュールに則した移転全体計画の立案及び実施 ① 別に提供する整備スケジュールを勘案し、実行計画を立案すること。 なお、整備スケジュールは変更する可能性があり、変更時は速やかに修正を行う こと。 ② 実行計画に則して業務を行い、病院の決定事項等については然るべき会議等での 決議を促し、スケジュールが遅滞しないよう管理すること。 ③ 「人員配置計画(業務内容、組織図、業務別担当者名簿等)」を作成し、移転準 備作業段階から移転完了時までの実施体制を明確にするとともに、所定の期間内 に全ての作業が完了できるよう、適正な人員を配置すること。 ④ 円滑に移転業務を行うため、移転に関する注意事項等を記載した「移転マニュア ル」を病院と協議の上で作成し、移転作業に携わる病院職員及び関係者に 配付 し、周知を図ること。 (2)患者移送計画の立案及び実施 ① 現2病院合計で100名程度の入院患者の移送及び患者荷物の搬送作業を行う こと。ただし、搬送患者の人数、状態に応じて、患者移送に係る車輌台数、構成 は変更の可能性があるため、患者移送計画については病院と十分協議し、詳細を 決定すること。 ② 病院担当者と協力し、安全に遅滞なく患者を移送できる計画を立案すること。 ③ 移送入院患者については、病院と十分協議を行い、症状に応じて然るべき移送手 法、移送手法、移送計画を検討し病院側に提案すること。 ④ 患者移送は、午前8時30分より開始すること。 ⑤ 病院へ平成27年12月18日(金)までに患者移送計画を提示すること。 なお、計画には、以下の項目を盛り込むこと。 ・患者移送に係る院内外の組織体制及びスタッフの役割分担 ・患者移送スケジュール ・患者移送マニュアル(移送患者管理票を含む。) ・現病院内、新病院間の搬送ルート ・車輌運行表 ⑥ 患者移送に伴う検討事項を病院に提示し、指示に従うこと。また、必要な事項に ついては然るべき病院内の会議等にて提案し、結論を促すこと。 ⑦ 移送前に、病院との協議により決定したスケジュールに則し、説明会2回(物品 搬送説明会も含めて)、リハーサルを2回以上行うこと。リハーサルのうち1回 は、移送に使用する車両も準備し、模擬運行を行うこと。 ⑧ 患者移送車両、従事者を手配し、指揮管理を行うこと。 ⑨ 患者移送に必要な資材について、その全てを準備すること。 ⑩ 必要に応じて移送通路等に警備係員を配置し、患者、職員等の安全を確保するこ と。 ⑪ 雨天時等の患者移送に当たっては、事前に対策を立案し、両病院と協議の上、必 2 要な対策を講じること。 ⑫ 計画上想定していない状況が発生した場合は、直ちに病院側へ報告し、協議の上 的確に対処すること。 ⑬ 患者手荷物(貴重品を除く)についても搬送を行うこと。なお、患者手荷物の 梱包、開梱作業は、原則として患者または患者家族が行うものとする。 (3)物品搬送計画の立案及び実施 ① 病院が提供するリストを基に現病院の現地調査を実施し、移転物品、廃棄品の仕 分けを行い、区分案を明記したリストを作成すること。その際、リストには、階、 部門名、部屋名、機器名称、メーカー名等を記載すること。また、移設する物品 は、事前に総合図などを利用し、病院職員との確認の上、指定された場所に確実 に搬送、取り付けすること。また、病院が指定する箇所については、新規購入の 物品、移設品の物品が確実に設置できるようマーキング(手法は問わない)する 等の作業を実施すること。 ② 移転する物品毎の移転時期を調査し、スケジュールを立案すること。その際、建 設工事側の残工事、医療情報システム、医療機器等、導入工程と調整を図り、工 程上不具合が生じないよう留意すること。 ③ 医療機器等について、搬送物品の作業及び運搬区分案を作成し、病院と協議する こと。また、搬送については、性能及び精度を損なわないよう防護荷造りが十分 に行える資材等を準備すること。 ④ 重量機器の搬送については、建物の状況に応じて補強材等の措置を講じること。 ⑤ ダンボールに入らない物品は、上記-①での仕分け区分が明確になるようステッ カー貼付等の方法で整理を行うこと。 ⑥ カルテ、フィルム類、帳票類、図書類、薬品、臓器標本類については、病院の指 示にもとづき現病院での箱詰め作業、新病院での開梱及び棚入れ作業を行うこと。 ⑦ 什器備品については、簡易な解体・組立作業が発生する場合は業務受託者が行う こと。 ⑧ 一般コンセント以外の電気設備、給排水設備、ガス設備、LAN設備等に接続さ れている物品の取り外し工事及び移転後の設置工事は病院で行うこととするが、 上記①の調査後、当該物品については、病院に予めリストで提示すること。 ⑨ 現病院外で、保管されている保管品等の物品の移転も行うこと。 ⑩ 物品の搬出入に関しては、必要に応じて病院その他関係者との打ち合わせを十分 に行い、病院運営に支障がないようにすること。 ⑪ 物品等の運搬に必要な車両等(車両、クレーン車、フォークリフト等)及び物品 等の積み下ろしに必要な荷役機材等(台車、ハンドリフト等)を手配し、指揮管 理を行うこと。 ⑫ 祝祭日、早朝夜間の業務が発生する場合も対応すること。 ⑬ 作業期間中は、みだりに廊下等に移転物品等を積載し、通行の妨げになるような ことは避けること。また、必要に応じて作業通路等に警備係員を配置し、患者、 職員等の安全を確保すること。 ⑭ 各作業日の業務が終了した後は、後片付け清掃を実施すること。 ⑮ 雨天時等の搬送に当たっては、事前に対策を立案し、両病院と協議の上、必要な 3 対策を講じること。 ⑯ 計画上想定していない状況が発生した場合は、直ちに病院側へ報告し、協議の上 的確に対処すること。 (4)移設品の取り付け工事の実施 移設品のうち、病院側が指示するものについては、取り付け工事を行うこと(ホワ イトボード、掲示板、シャウカステン等)。 (5)廃棄品の運搬、管理 病院が所有し、移転に際して廃棄予定の品は可能な限り施錠管理できる場所にまと め、盗難、悪用に対する防止策を講ずること (6)新病院における養生計画の立案及び実施 ① 効果的かつ具体的な養生計画を立案すること。 ② 養生材、養生手法については、新病院の建造物の保護が十分可能であるという判 断を自主的に行った上で予め病院に案を提示し、病院側の承認に基づき実施する こと。 ③ 新病院の建造物を傷つけないよう、十分な養生を行うこと。 ④ 養生については、期間中に2回以上行うこと。 ⑤ 移転作業終了後は速やかに養生の撤去及び養生箇所の清掃を行うこと。 ただし、病院から、一部養生期間の延長指示があった場合は、これに従うこと ⑥ 養生計画範囲の建造物に傷が発見された場合、理由の如何を問わず業務受託者の 責任により対処すること。 (7)移転準備に係る院内組織体制構築に対するアドバイス ① 移転準備に係る院内組織体制構築について案を提示すること。 ② 構築した組織で開催される会議等のスケジュール、開催頻度等について助言を行 うこと。 ③ 上記②の会議等で議論すべき議題を助言すること。 ④ 各組織体での検討事項、決定事項を関係各部署等に周知するための連絡窓口の役 割を担うこと。 (8)上記(7)で設立した組織で開催される会議等への参加 移転に関する上記(7)で設立した会議等には全て出席し、議題に関する資料作成、 提案、議事進行における助言や説明を行うとともに、議事録を作成し、関係各部署等 への配信を行うこと。 (9)現病院へのスタッフの常駐 業務に必要なスタッフを病院機構内に常駐させ、本業務に従事させること。管理責 任者1名、現場責任者1名以上で適正な人数を常駐させ、連絡体制等をあらかじめ病 院機構へ提出すること。管理責任者は作業全般を統括するもの、現場責任者は作業を 統括し、作業従事者を指示、監督するものとする。また、業務や作業において増員が 必要となる場合も病院に了承を得た後、実施すること。 常駐場所は病院が提供するが、常駐に必要な設備、備品等については、業務受託者 の負担において準備、設置すること。なお、駐車場を確保については、病院機構との 協議とする。 (10)各種届出、協力要請等に関するスケジューリング(案)の書類作成、提出等の助言 4 近隣医療機関、消防署、警察署等への協力・申請のタイミング、手順等を病院側に助 言し、代行可能な業務は業務受託者が行うこと。 (11)その他、移転に関するコンサルティング 契約期間中において、移転業務全般に係る総合的なコンサルティングを行うこと。 6.留意事項等 (1)業務受託者は、本業務を円滑に遂行するため、病院移転に関して豊富な知識と経験及 び優秀な技術を有する者を配置し、事故防止等十分な現場管理を行うこと。 (2)業務受託者は、本業務を円滑に遂行するため、統合的に管理し、指揮をとる統括責任 者を専任し、予め届け出ること。 (3)業務受託者は、本業務遂行に際しては、関係諸法令、条例、規則及び関係通知等を遵 守し、その他指導を誠実に守ること。 (4)業務受託者は、本業務の履行の前後を問わず、業務の履行に際し知り得た事項を第 三者に漏らしてはならない。 (5)業務受託者は、病院が貸与した図面等の資料は、移転業務終了後速やかに返却するこ と。 (6)業務受託者は、安全かつ円滑に移転作業を遂行すること。業務受託者は、運搬品は公 有財産であることを認識し、損傷等の事故を起こさないよう作業従事者の監督指 揮を徹底すること。また、病院設備等を利用する場合は、丁寧に取り扱うこと。 (7)業務受託者は、本業務遂行に係る事故等が発生した場合の補償措置を講じること。 ① 業務受託者は、事故等に対応できる保険に加入していること。 ② 患者、来院者、病院職員及びその関係者及び作業従事者等の人身事故、運搬中の 交通事故、器物破損事故、貴重品破損事故、労働災害事故等が万一発生した場合 は、業務受託者の責任において解決すること。 ③ 運搬品の滅失、損傷その他の事故ならびに建物等の損傷で、業務受託者の責めに 帰すべき事由により生じた損害については、直ちに病院の指示に従い修理、ある いは新品と取り替え、原状復旧すること。 (8)移転作業実施の結果、梱包材などが契約時の数量より多少増加した場合でも、全て 業務受託者の負担で作業を完了すること。また、若干の搬入・搬出場所の変更があっ ても契約変更は行わないものとする。 7.その他 この仕様書に定めのない事項については、病院と業務受託者双方協議の上決定する。 5
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