環境負荷低減に着目した木造住宅の地震対策評価

環境負荷低減に着目した木造住宅の地震対策評価
京都大学大学院
水谷 友紀
1.研究の背景と目的
‹地震による木造住宅損傷で多くの犠牲者
3. 環境負荷の評価
‹地球温暖化が深刻な問題
近年の被害地震の廃棄物量やCO2排出量に
関わる多様なデータを収集し、解析に適切な
値を定める
‹地震時の住宅損傷による大量の廃棄物
→その処分による膨大なCO2排出
‹住宅損傷に伴うCO2排出量
地震対策によって住宅損傷低減+廃棄物削減
地震対策によ
て住宅損傷低減+廃棄物削減
→CO2排出量を低減できる?
廃棄物処分 =18(t)
地震対策をCO2排出量の観点
から評価する指標を提案
廃棄物量
廃棄物処分によるCO2排出量
輸送
2.地震対策の評価指標
住宅の損傷確率
処分場 ( 焼却, 再生, 埋立て )
解体工事 =9(t)
住宅損傷に伴う
CO2排出量
住宅がある地震動を
受けた場合の
住宅損傷に伴うCO2排出量
再建 =25(t)
着目地点の
地震危険度
震動 伴
地震動に伴う
CO2排出量の期待値
地震対策に伴う
震対策 伴
CO2排出量
地震に関する
ライフサイクルCO2排出量
4.感度解析の結果
=4.2(t)
‹地震対策に伴うCO2排出量
対策無
LCCO2
25年後
50年後
80
対策有<対策無
23年間
2
LC
CCO (t)
となれば地震対策によってLCCO2を低減できたと考える
40年間
60
例▶ 高知県、降伏ベースシア係数0.1
25年後、50年後に耐震補強を行い、
年後
年後 耐 補強を行
降伏ベースシア係数が0.3に上昇
50年後よりも、25年後に対策を行う方が短い期間
でLCCO2低減効果が表れ、得られる低減量が多い
40
20
0
0
25
50
75
使用期間(年)
100