第 4 回危険物 UN 対応部会(平成 27 年 1 月 28 日開催) 国連危険物輸送専門家小委員会第46回会合で検討された各国並びに各種団体から提出された提案に ついて、同会合における審議結果の報告を行った。主な提案の審議結果は次の通りである。 ・ 試験結果の整合を図ることを目的としたHSL式及びUS式閃光組成物試験の改良に関する日本提案 (14/72)は、図面の必要性(US式) 、圧力上昇速度の変更(6ms→4ms:HSL式) 、黒色火薬の取り 扱い等、結論を出す前に更に詳細な検討が必要であるとの指摘があり、次回会合(火薬類作業部会) にて再度検討が行われる事となった。 ・ 閃光組成物を含有している“fountains”を区分1.1Gに分類すべきとしたオランダ提案(14/84)は、6c 試験の結果に関わらず区分1.1に分類することに合理性がないとの指摘もあったが、多くの専門家 から支持され合意された。なお、本件に関し、日本から、6c試験結果と大量爆発の関係について次 期2年間に調査・検討を行う旨の申し出を行った。 ・ 他の装置に電力供給を行うこと主たる機能とした物品を「装置」ではなく「電池」として取り扱う 事を明確化する規定をSP 188に追加するIATA提案(14/101)は、多くの専門家から定義の必要性を 支持する意見が示される一方、明確な定義の策定は困難であるとの意見も同様に示された。関係者 間の協議の結果、問題の発端は現行SP 188が物品を収納した輸送物に対する委託貨物中の個数制限 を規定していないことであり、個数制限を導入することで問題は解決できることが確認され、個数 制限を導入したSP188(f) 改正案(INF.70)が準備された。同改正案は、一委託貨物中の輸送物を2 個までに制限するものであり、審議の結果、同案が採択された。 …等
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