環境技術評価・普及事業 技術評価結果について 平成19年度環境技術評価・普及事業の第1回募集において申請のあった下記技術(製品) について、府の試験研究機関の連携のもと技術審査を行い、技術評価委員会での検討を経た結 果、当該技術の適用範囲における環境保全効果、副次的な環境影響、その他の特徴などの情報 を周知し、当該技術を広く普及することが適当と判断しましたので、以下の内容により技術評 価書を交付しました。 1.有 害 化 学 物 質 の 発 生 を 抑 制 し た 技 術 ・ 製 品 技 術 名 無鉛鏡「エルエフミラー」 会 社 名 株 式 会 社 ク ヌ ギ ザ ( 大 阪 市 生 野 区 巽 南 5-2-41) 技術概要 本製品は、銀引き鏡の金属膜を保護する裏止め塗料に鉛を使用していな い無鉛鏡である。 従来の銀引き鏡は、金属膜の腐食を防止する裏止め塗料に鉛顔料が使用 されているため、鉛を含む廃棄物が発生した。 本製品は、製造段階で鉛を使わないため、廃棄物も鉛を含有しない。裏 止め塗料中の鉛顔料の代替として、特殊有機系防食剤と亜鉛系防食剤を配 合することにより、有鉛塗料と遜色ない防食性能を得ている。また、従来 の有鉛塗料を用いた鏡と同程度の価格で販売でき、幅広い製品への適用が 期待される。 2.資 源 循 環 に 配 慮 し た 技 術 ・ 製 品 技 術 名 銅イオン水生成装置(クーリングタワーの循環水浄化、レジオネラ殺菌、殺藻) 会 社 名 株 式 会 社 オ ル ズ コ ー ポ レ ー シ ョ ン ( 四 條 畷 市 蔀屋 388-21) 技術概要 本技術は、老朽化した浴室の改修工事において、既存の浴槽等を取り壊 すことなく、素材表面を補強することにより製品の長寿命化を図る技術で ある。 従来の浴室リフォーム工法では、浴槽・壁面などを取り壊すため、大掛 かりな工事を伴い、大量の廃棄物が発生した。また、浴槽に樹脂塗料を塗 布する工法では、塗膜の厚さに限界があり、耐久性に不安が残った。 本技術は、劣化した浴槽の表面をカーボン繊維又はアラミド繊維で補強 し、表面強化プラスチックとして耐久性の向上を図るとともに、樹脂等を 用いて表面保護層を形成することにより、新たに形成した FRP 素材の劣化 を防ぐ。浴槽に加え、床面・壁面等の既存材料を有効利用するため、工事 に伴う廃棄物はほとんど発生せずリフォームすることができる。 3.自 然 エ ネ ル ギ ー を 利 用 し た 発 電 装 置 技 術 名 小型風力発電システム 会 社 名 有 限 会 社 中 ( 大 阪 市 住 吉 区 山 之 内 1-7-1 ハ イ ツ SK208) 技術概要 本製品は、風力エネルギーを利用したプロペラ型水平軸小型風力発 電システムである。 プロペラ型水平軸風車は一般的に発電効率が良い反面、プロペラ回 転時及び突風・横風時には風切り音が大きく発生するが、本製品は主 にプロペラにヴォルテックスジェネレーターを施すことで風切り音を 和らげている。さらに、一般の発電機とは異なり、重いコイルを固定 し磁石側を回転させることにより、弱い風力でも発電するよう工夫さ れている。 また、太陽光パネルを組み合わせたハイブリッドシステムとするこ とにより、安定した電力を得ることができ、マンション共同照明、山 岳部及び災害時等の電源として活用することが可能である。 4.ヒ ー ト ア イ ラ ン ド 現 象 を 緩 和 す る 建 築 物 被 覆 技 術 ・ 製 品 技 術 名 窓ガラス用日射遮へいフィルム 会 社 名 三 晶 株 式 会 社 ( 大 阪 市 中 央 区 城 見 2-1-61) 技術概要 本製品は、窓ガラスに貼り付けることにより、日射による熱負荷を 低減させる日射遮へいフィルムである。 従来の日射遮へいフィルムは、蒸着や着色などの方法で遮へい効果 を付与するものが一般的であるが、色が濃いため日中に室内が暗くな るなど、ガラス本来の透明感を損なうものが多かった。 本製品は、日射に含まれる赤外線を吸収する金属酸化物をポリエス テルフィルムに均一に薄膜形成させたもので、高い可視光線透過率で ありながら、室内に侵入する赤外線を減少させ、冷房負荷を低減させ ることができる。 ( 問い合わせ先 ) 大阪府環境農林水産総合研究所 企画調整部 技術普及課 〒537-0025 大阪市東成区中道1丁目3−62 TEL 06-6972-7634 FAX 06-6972-7685 E-mail:[email protected]
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