生物多様性分野を中心としたESD(持続可能な開発のため の教育)の

地球環境関西フォーラム第26回生物多様性部会
平成27年10月30日18:00~20:00
阪急ターミナルビル 17階 さつきの間
生物多様性分野を中心としたESD(持続可能な開発のため
の教育)の現状と2030年に向けた課題
金沢大学環境保全センター教授
鈴木克徳
電話:076-234-6899
E-mail: [email protected]
生物多様性とは?
地域に固有の自然があり、それぞれに特有のいきものがいる
そして、それぞれがつながっていること
●生態系の多様性
森林
湿原
河川
干潟
サンゴ
など
●種(種間)の多様性
もちろん植物も
そして微生物も
●種内(遺伝)の多様性
(例)ゲンジボタルの発光周期
中部山岳地帯より
→西側では、発光周期は2秒
→東側では、発光周期は4秒
(例)メガネトリバネアゲハ
インドネシア(左)と
ソロモン諸島(右)
では翅(はね)の色が異なる
生物多様性国家戦略
2002
2010
2012
4つの危機
1. 人間活動
2. 管理不足(過疎、高齢化)
3. 外来種、化学物質
4.地球温暖化
3
生物多様性条約第10回
締約国会議(CBD/COP10)
の成果
○名古屋議定書
○愛知ターゲット
○SATOYAMAイニシャティブ
国際パートナーシップ
International Partnership
for Satoyama Initiatives
(IPSI)
生物多様性に関する新たな視点
「生態系サービス」=人々が生態系から得る恵み
ミレニアム生態系アセスメントで用いられた広義の生態系評価手法
基
盤
サ
ー
ビ
ス
•供給サービス
•調整サービス
•文化的サービス
忘れてはいけない視点
世界の生物多様性に及ぼす日本の影響
食料の
6割を
輸入
大量の
ペットを輸入
木材の
8割を
輸入
一方で耕作放棄地の増加、
人工林の手入れ不足
●哺乳類 約30万頭・匹
●爬虫類 約50万匹
●昆虫類 約6千万匹
●観賞用魚類 約6千万匹
生きている動物の輸入(平成18年(2006年))
CBD/COP10
ESDと生物多様性との握手の試み
CBD/COP10での
サイドイベント
・生物多様性とESD
とは相互に支援し
あえる関係
・特に、ESDが5年を
かけて作りあげた
学校とのつながり
は、生物多様性の
教育界への普及に
大きく貢献できる余
地がある。
ESDと生物多様性との握手に向けたESD-Jの努力
ESD×生物多様性プロジェクト(2009~2011年度)
パンフレット
ESD×生物多様性しんぶん
テキストブック
ESDと生物多様性との握手に向けた北陸の努力
ESDを活用した北陸における生物多様性保護等の
推進(2012~2014年度)
平成24年度
平成25年度
平成26年度
里山里海という視点の重要さ
里山の定義
日本の「里山」は,農林業等の人手により形成されてきた農村生態系で
あり,「里海」は, 漁業等の人手により形成され,生産性と生物多様性
が高い沿岸生態系である.
どちらも「適切な管理により」長年にわたり持続的に維持されてきた
(と思われている).
農林水産業→多面的機能・公益的機能
重要性
○面積広い(国土,40%)
○ 生物多様性:絶滅の最前線(身近な生物)50%を含む
例:メダカ,ゲンゴロウ,トノサマガエル,ホタル,
トキ,コウノトリ
秋の七草(オミナエシ,フジバカマ,キキョウ)
○生態学:(適度な)攪乱,異質環境のモザイク
○日本の風土,伝統文化(水田)
持続可能な「循環」システムを提供
石川の豊かな自然と里山・里海を育んだ文化
里山里海の恵み
金沢大学と里山
角間キャンパス 200ha
里山ゾーン
74ha
森林観測タワー
12
荒廃する金沢大学角間キャンパスの里山
モウソウチク林の拡大
ツキノワグマの出没
荒れ果てた竹林内
大径木化する里山林
(参考)管理された杉林
のり面に繁茂するクズ
管理放棄されたスギ造林地
生態系の劣化と地域の疲弊による負のスパイラルの進行
Global System(GS)
• 都市一極集中
• 大量生産・大量消費社会
• 化石エネルギー依存 etc
人・モノ・エネルギーが広域に
移動・消費
負のスパイラル
土地利用の変遷
第一次産業の崩壊
農林水産業の衰退
過疎・高齢化
限界集落の出現
生態系サービスの劣化
環境負荷の増大
「Local System=地域」の破綻
災害脆弱性
コミュニティの
解体促進
交通・医療の弱体化
ゴミ,教育問題など
地域再生に向けた新たなビジョンが必要
2030年に向けて 持続可能な開発目標(SDGs)
我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030 アジェンダ
• 2015年9月25日国連総会で採択。
• 17のGoalsと169のTargetsにより構成。指標を2016年3月までに決定す
る予定。
ビジョン:(目指すべき世界像 パラ9)
我々は、すべての国が持続的で、包摂的で、持続可能な経済成長と 働きがい
のある人間らしい仕事を享受できる世界を思い描く。消費と生産パターン、そし
て空気、土地、河川、湖、帯水層、海洋といったすべての天然資源の利用が持
続可能である世界。民主主義、グッド・ガバナンス、法の支配、そしてまたそれら
を可能にする国内・国際環境が、持続的で包摂的な経済成長、社会開発、環境
保護及び貧困・飢餓撲滅を含めた、持続可能な開発にとってきわめて重要であ
る世界。技術開発とその応用が気候変動に配慮しており、生物多様性を尊重し、
強靱(レジリエント)なものである世界。人類が自然と調和し、野生動植物その他
の種が保護される世界。
SDGsにおける生物多様性の位置づけ
33.(天然資源、海洋、生物多様性等)我々は、社会的・経済的発展
の鍵は、地球の天然資源の持続可能な管理にあると認識している。よって我々は、
大洋、海、湖の他、森林や山、陸地を保存し、持続的に使用すること及び生物多様
性、生態系、野生動物を保護することを決意する。また、我々は、持続可能な観光事
業、水不足・水質汚染への取組を促進し、砂漠化、砂塵嵐、浸食作用、干ばつ対策
を強化し、強靱性(レジリエンス)の構築と災害のリスク削減にむけた取組を強化す
る。この観点から我々は、2016 年にメキシコで開催される生物多様性条約第13回
締約国会議に期待を寄せている。
53.(結語)人類と地球の未来は我々の手の中にある。そしてまた、それは未来の
世代にたいまつを受け渡す今日の若い世代の手の中にもある。持続可能な開発へ
の道を我々は記した。その道のりが成功し、その収穫が後戻りしないことを確かなも
のにすることは、我々すべてのためになるのである。
SDGs:17のゴール
目標1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業
を促進する
目標3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4 . すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の
機会を促進する
目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
目標6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへの
アクセスを確保する
目標8 . 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な
雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進
及びイノベーションの推進を図る
目標10. 各国内及び各国間の不平等を是正する
SDGs:17のゴール
目標11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を
実現する
目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
目標13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用
する
目標15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の
経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様
性の損失を阻止する
目標16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に
司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任
のある包摂的な制度を構築する
目標17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシッ
プを活性化する
SDGsゴール14: 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を
保全し、持続可能な形で利用する
14.1 2025年までに、海洋堆積物や富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の
海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエ
ンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿
岸の生態系の回復のための取組を行う。
14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。
14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させる
ため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管
理計画を実施する。
14.5 2020 年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿
岸域及び海域の10パーセントを保全する。
14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不
可分の要素であるべきことを認識した上で、2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規
制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する。
14.7 2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続
的な利用による経済的便益を増大させる。
14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上
のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向
上、及び海洋技術の移転を行う。
14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。
14.c 「我々の求める未来」のパラ 158 において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続
可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されてい
る国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。
SDGsゴール15:陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な
森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物
多様性の損失を阻止する
15.1 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態
系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全
体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
15.3 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地
劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
15.4 2030 年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態
系の保全を確実に行う。
15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊
急かつ意味のある対策を講じる。
15.6 国際合意に基づき、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を推進するとともに、遺伝資源への適切なアク
セスを推進する。
15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品
の需要と供給の両面に対処する。
15.8 2020年までに、外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための
対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。
15.9 2020年までに、生態系と生物多様性の価値を、国や地方の計画策定、開発プロセス及び貧困削減のための戦略及び会計
に組み込む。
15.a 生物多様性と生態系の保全と持続的な利用のために、あらゆる資金源からの資金の動員及び大幅な増額を行う。
15.b 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営の
ための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。
15.c 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するため
の努力に対する世界的な支援を強化する。
では私たち日本人は何をすべきか?
国内的には
• 地域社会の活性化が日本の国土を保全し、活力のある明るい
未来への展望を開く。
• 里山、里海の活動の見直しと地域の自然・文化を踏まえた新た
な起業(business opportunity)の可能性の模索が望まれる。
国際的には
• SDGsの着実な履行
• 特に、SATOYAMA INITIATIVEを通じた非西欧的な「人と自然
との伝統的、持続可能な関係」の国際的普及が期待される。
生物多様性、里山問題に取り組む
「持続可能な社会づくり」と学校教育
2008年3月、幼稚園教育要領及び小学校・中学校、2009年3月には
高校の学習指導要領が公示されました。この新しい学習指導要領
には、持続可能な社会の構築の観点が盛り込まれています。教育
基本法とこの新しい学習指導要領に基づいた教育を実施すること
により、 ESDの考え方に沿った教育を行うことができます。
新学習指導要領に盛り込まれたESD
小学校(例)
小学校 総則
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に 基づき、人間尊
重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的な生活の中に生
かし、豊かな心をもち、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛し、個性
豊かな文化の創造を図るとともに、公共の精神を尊び、民主的な社会及び国家の発展に努め、
他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全に貢献し未来を拓く主体性のある日本人
を育成するため、その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。
小学校 社会
社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会
に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。
小学校 理科
自然に親しみ、見通しをもって観察,実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を
育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方
を養う。
新学習指導要領に盛り込まれたESD
中学校(例)
中学校 総則
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に 基づき、人間尊重の精神
と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的な生活の中に生かし、豊かな心を
もち、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図
るとともに、公共の精神を尊び、民主的な社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し、国際社会の平
和と発展や環境の保全に貢献し未来を拓く主体性のある日本人を育成するため、その基盤としての道
徳性を養うことを目標とする。
中学校 社会 地理的分野
地域の環境問題や環境保全の取組を中核として、それを産業や地域開発の動向、人々の生活など
と関連付け、持続可能な社会の構築のためには地域における環境保全の取組が大切であることなど
について考える。
中学校 社会 公民的分野
持続可能な社会を形成するという観点から、私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課
題を探究させ、自分の考えをまとめさせる。
中学校 理科 第1分野及び第2分野
自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について科学的に考察し、持続可能な社会をつくること
が重要であることを認識すること。
新学習指導要領に盛り込まれたESD
高等学校(例1)
高校 総則
•
道徳教育は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に 基づき、
人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的
な生活の中に生かし、豊かな心をもち、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我
が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図るとともに、公共の精神を尊び、民主的
な社会及び国家の発展に努め、他国を尊重し、国際社会の平和と発展や環境の保全
に貢献し未来を拓く主体性のある日本人を育成するため、その基盤としての道徳性を
養うことを目標とする。
高校 公民 倫理
現代に生きる人間の倫理的課題について思索を深めさせ、自己の生き方の確立を促
すとともに、よりよい国家・社会を形成し、国際社会に主体的に貢献しようとする人間と
しての在り方生き方について自覚を深めさせる。
新学習指導要領に盛り込まれたESD
高等学校(例2)
高校 地理歴史 地理A
環境、 資源・エネルギー、 人工、 食料及び居住・都市問題を地球的及び地域的視
野からとらえ、 地球的課題は地域を越えた課題であるとともに地域によって現れ方が
異なっていることを理解させ、 それらの課題の解決には持続可能な社会の実現を目指
した各国の取組や国際協力が必要であることについて考察させる。
高校 地理歴史 地理B
世界の自然環境、資源、産業、人口、都市・村落、生活文化、民族・宗教に関する諸
事象の空間的な規則性、傾向性やそれらの要因などを系統地理的に考察させるととも
に、現代世界の諸課題について地球的視野から理解させる。
高校 公民 現代社会
持続可能な社会の形成に参画するという観点から課題を探求する活動を通して、現
代社会に対する理解を深めさせるとともに、現代に生きる人間としての在り方生き方に
ついて考察を深めさせる。
幼稚園教育要領
第1章 総則
第1 幼稚園教育の基本
第2 教育課程の編成
第3 教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動など
第2章 ねらい及び内容
健康
人間関係
環境
言葉
表現
第3章 指導計画及び教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの
留意事項
第1 指導計画の作成に当たっての留意事項
第2 教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項
幼稚園教育要領 第2章 ねらい及び内容
健康
(3) 自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶことにより,体の諸機能の発達が促されることに留
意し,幼児の興味や関心が戸外にも向くようにすること。その際,幼児の動線に配慮した園庭や
遊具の配置などを工夫すること。
環境
・ 周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもってかかわり,それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。
1 ねらい
(1) 身近な環境に親しみ,自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。
(2) 身近な環境に自分からかかわり,発見を楽しんだり,考えたりし,それを生活に
取り入れようとする。
(3) 身近な事象を見たり,考えたり,扱ったりする中で,物の性質や数量,文字などに対す
る感覚を豊かにする。
2 内容
(1) 自然に触れて生活し,その大きさ,美しさ,不思議さなどに気付く。
(2) 生活の中で,様々な物に触れ,その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
(3) 季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
(4) 自然などの身近な事象に関心をもち,取り入れて遊ぶ。
(5) 身近な動植物に親しみをもって接し,生命の尊さに気付き,いたわったり,大切にした
りする。
(6) 身近な物を大切にする。
「青少年の体験活動等と自立に関する実態調査」
平成21 年度調査報告書 平成22 年10 月14 日
国立青少年教育振興機構
結果① 自然体験をしたことがある小中学生(小4 ・小6 ・
中2 )は、約10 年前に比べて減少傾向にある。
結果⑥ 自然体験、生活体験、お手伝いが豊富な小中学
生(小4 ・小6 ・中2 )ほど、道徳心・正義感が強い。
「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告
-子どもの頃の体験は,その後の人生に影響する-
平成22 年10 月14 日
国立青少年教育振興機構
結果① 子どもの頃の自然体験が豊富な大人ほど,やる気
や生きがいを持っている人が多い。
結果③ 小学校低学年までは友だちや動植物とのかかわり,
小学校高学年から中学生までは地域や家族とのかかわ
りが大切。
青少年調査結果① 幼少期から中学生期までの自然体験
が多い高校生ほど,思いやり,やる気,人間関係能力等
の資質・能力が高い。
日本の提唱により始められた国連持続
可能な開発のための教育の10年
今、私たちは環境問題や持続可能な社会について
考えることが必要
私たちを取り巻く社会が変化し、環境問題をはじめとする様々な問題
が私たちの脅威になりつつあるためです。
地球規模の環境危機
– 地球温暖化:今世紀最大の環境問題
– 熱帯林の減少
– 化学物質汚染
身近な社会の危機
–
–
–
–
過疎高齢化、限界集落
医療・福祉問題
子供の自然や社会に対する無関心
いじめ、不登校
➪皆が安全で安心して、公正に暮らせるような
未来について考える必要があります。
我が国の提唱による国連「持続可能な開発のため
の教育(ESD)の10年」(2005-2014)
• 2002年に世界の首脳が集まって21世紀の地球環境に
ついて議論した際に日本が提案
• 国連総会決議として採択 (2002年12月)
– 2005年1月からの10年間として実施
– 国連科学文化教育機関(ユネスコ)を国連の推進役
に指定
• 国連による国際実施計画(2005年10月)
• わが国の国内実施計画(2006年3月)
(2011年6月改訂)
ESDの10年のロゴ
ESDの10年のマスコット
国連が提唱したESDの学び方、考え方
ESDを通じて学びたいこと
私たちの周りの自然や社会について興味と関心を持ち、学ぶこと
(認識能力の育成)
・ 身近な社会や世界とのつながりから、持続可能な社会とは何かを考え、
自分たちの価値観やライフスタイルを見直せるようになること
(批判的な思考能力の育成)
・ 学ぶだけでなく実践する力を身につけること (実践力の養成)
・
ESDの学習は「生きる力」を身につけることと
ほとんど同義
ESD普及促進のための地域の知の拠点づくり
ESDによる地域の連携構築
社会教育
学校教育
大
動物園・水族館
博物館・植物園
美術館
公民館、図書館
学
垂直的
リンク
A高 校
B高 校
A中学校
B中学校
A小学校
B小学校
A幼稚園 B保育園
側面的
リンク
地方教育委員会
地方自治体
環境課/まちづくり推進課
地域ユネスコ協会
農林水産団体
民間企業
水平的リンク
NGO・NPO
行政・NGO 等
他
段階的なESDの学び
「ESDに関するユネスコ世界会議」
国連ESDの10年最終年に当たり、10年間の活動を総括し、
次のステップについて議論するため、「ESDに関する世界
会議」を2014年11月に岡山、愛知・名古屋で開催。
○正式参加者150か国・地域 1,000名以上
開会式全体会合
世界会議の成果
1)「あいち・なごや宣言」
・今後のESD推進に向けた人々への呼びかけ
2)「グローバル・アクション・プログラム」(GAP)の開始国連事務総長メッセージ
・「国連ESDの10年」の次なるESDの展開に向けた国際的枠組み
・5つの優先行動分野を特定
政策的支援、機関包括型アプローチ、教育者、若者、地域社会
3)「ユネスコ/日本ESD賞」の創設
第1回: Asociación SERES (グアテマラ共和国、エルサルバドル共和国)
The Centre for Development of Early Childhood, Non-Formal and
Informal Education (インドネシア共和国)
root Ability (ドイツ連邦共和国)
ESDに関する世界会議の成果
• ESDの10年以後のESD推進の仕組みを世界的に合意。
• 今後のESD推進の骨格となるグローバル・アクション・プログラ
ム (GAP)を2014年末に国連総会で採択。
• 世界150か国・地域から1,000人以上の人々が集った。参加国
の1/3を占めたアフリカ諸国、インド、中国等の熱意が際立っ
た。
• 2015年9月に採択された新たな国連の開発目標(SDGs)の中
でもESDを位置づけている。
日本の10年間のESD活動の総括
• 日本では、特にユネスコスクール制度を活用した初等中等教
育分野でのESDが強力に進められ、学校教育の中で明確に
位置づけられた。
・第2期教育振興基本計画、次期学習指導要領の改訂諮問
• ユネスコスクールは2008年の24校から2015年10月の939校へ
と飛躍的に増えたが、全国の学校に占める割合は未だ極めて
小さい。
• 一部地域では、公民館、動物園、博物館等を通じてESDが推
進されたが、社会教育の中でのESDの普及は進んでいない。
• ESDについての社会の認知度は未だに極めて低い状況に
ある。
学校でESDの普及が進まない理由
文部科学省の方針
○文部科学省からのESD推進への
協力依頼通知(2014年12月8日)
1.ESDは持続可能な社会の構築を目指して、自律的に
考え、行動に移す力を養う教育活動。あらゆる教育・学
習の側面に取り入れられるべき。
2.ESDの推進に当たっては、教員が重要な役割。
3. ESDの推進に当たっては、若者の参加を促進すること
が重要。
4.ESDの実践の場として、地域が重要。
5.ESDは新しい時代に必要とされる批判的思考や問題
解決力等の資質、能力を育成するもの。各機関、関係
者が連携し、継続的に取り組む必要がある。
ESDは今後の教育政策の中核となる
「ESDの10年」推進に向けた
文部科学省からの提案
ユネスコスクール活用によるESD推進
(UNESCOAssociated School
Project (ASP)
学習指導要領の改訂とユネスコスクール推進
 学習指導要領の改訂と持続可能な社会の構築の観点の明示
 平成20年3月:幼稚園教育要領、小学校・中学校の学習指導要領
 平成21年3月:高校の学習指導要領
文部科学省:「教育基本法とこの新しい学習指導要領に基づいた
教育を実施することにより、 ESDの考え方に沿った教育を行うこと
ができる。」
 平成20年4月、文部科学省からユネスコスクール制度を活用したESDの推進を、全国の
都道府県知事、都道府県教育長に通知
ユネスコスクールへの支援
ユネスコスクール ウェブサイトの設置
ユネスコスクール加盟校増加やネットワーク
強化、ESDの理解増進を図ることを目的に、
ウェブサイトを設置
(2009年3月~)
コンテンツ
ESDやユネスコスクールに関する
基本情報の発信
ユネスコスクール間の情報交換等の
場の提供
優良事例や教材等の紹介
ユネスコスクール全国大会などのイベント紹介
(資料ダウンロード、動画配信)
等
ユネスコスクールウェブサイト
http://www.unesco-school.jp/
ユネスコスクール加盟校数の推移
北海道/東北
135校
北海道/東北
2校
北陸
91校
近畿
9校
関東
146校
近畿
126校
関東
8校
中部(除北陸)
220校
中部
0校
中国/四国/九州
5校
24校 (2008年4月)
中国/四国/九州
221校
939校 (2015年5月)
注:文部科学省の区分では、三重県は近畿に属する。
持続可能な発展のための教育(ESD)を学校教育でどう進めるか?
(国立教育政策研究所平成23~24年度研究報告)
学習指導課程におけるESD推進のための枠組み
[参考]ESDの目標
環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような行動の変革をもたらすこと」
(「国連持続可能な開発のための教育の10年」関係省庁連絡会議,2006)
現代社会が直面する課題への対応の必要性
 変化の激しい社会においては、学校で学んだ知識や技能を定型的に適用して
解ける問題は少なく、問題に直面した時点で集められる情報や知識を入手し、
それを統合して新しい答えを創り出す力が求められている。
 アイデアや情報、知識の交換、共有、およびアイデアの深化や答えの再吟味の
ために、他者と協働・協調できる力が必須となってきている。このような協調的・
創造的な問題解決のために、どのような分野においても学び続ける力が基礎と
なる。
 これらの「力」は、従来の教科の学習を基盤として、それを超えて獲得し得る「資
質・能力」目標だと考えられる。その目標をより具体的に体系化し、教育課程編
成の軸とすることができれば、「人格の完成」という教育理念、あるいは「生きる
力」という教育目標を日々の学びの中で、より確実に達成することが可能になる
だろう。
21世紀型能力
•
•
学力の三要素(1 基礎的・基本的な知
識・技能の習得、2 知識・技能を活用し
て課題を解決するために必要な思考
力・ 判断力・表現力等、3 学習意欲)を
「課題を解決するため」の資質・能力と
いう視点で再構成し、さらに、「確かな学
力」と「豊かな心」、「健やかな体」の育
成という現行学習指導要領が目指す
知・徳・体を総合的に関連づけて捉えた
上で、これからの学校教育で身に付け
させたい資質・能力として示したもの
具体的には、「思考力」を中核として、そ
れを支える「基礎力」、その使い方を方
向づける「実践力」という三層構造で構
成
社会の変化に対応する資質や能力を
育成する教育課程編成の基本原理
(教育課程の編成に関する基礎的研究
報告書5)平成25年3月 国立教育政策研究所
21世紀型能力とは
 21世紀型能力の中核に、 「思考力」を位置づける。
 思考力:一人ひとりが自ら学び判断し自分の考えを持って、他者と話し合い、考え
を比較吟味して統合し、よりよい解や新しい知識を創り出し、さらに次の問いを見
つける力。問題の解決や発見、新しいアイデアの生成に関わる問題解決・発見
力・創造力、その過程で発揮され続ける論理的・批判的思考力、自分の問題の解
き方や学び方を振り返るメタ認知、そこから次に学ぶべきことを探す適応的
(adaptive)な学習力などを含む。
 基礎力:思考力を支えるのが「基礎力」、すなわち、「言語、数、情報(ICT)を目的
に応じて道具として使いこなすスキル」
 実践力:日常生活や社会、環境の中に問題を見つけ出し、自分の知識を総動員し
て、自分やコミュニティ、社会にとって価値のある解を導くことができる力、さらに解
を社会に発信し協調的に吟味することを通して他者や社会の重要性を感得できる
力。最も外側に、思考力の使い方を方向づけるものと位置づける。自分の行動を
調整し、生き方を主体的に選択できるキャリア設計力、他者と効果的なコミュニ
ケーションをとる力、協力して社会づくりに参画する力、倫理や市民的責任を自覚
して行動する力などが含まれる。
アクティブラーニングとESD
 ESDの推進のためには、アクティブラーニングは必須の
学びの手法である。
ESD型授業に求められるもの
①児童生徒による学びのプロセス(いわゆるアクティブラーニング)が
導入されていること
②児童生徒による自己評価、相互評価のプロセスが導入されていること
③地域とのつながりをもとに体験学習が導入されていること
④体験学習を通じて地域の将来(「地域の持続可能性」といっても良い
かもしれない。)について考える機会が提供されていること
⑤(クラス外の人間に対する)発表機会があること
⑥児童生徒が身に付けるべき能力・態度について事前に明確に教員に
認識されていること
さらに、次のような状況が求められる。
⑦このような学びの手法が反復継続して用いられること
⑧児童生徒の学びのプロセスを記録するポートフォリオが作成されていること
金沢大学におけるESD
金沢大学におけるESDの推進
学生教育における体系的なESDの推進
ESDに関する各種の研究(例)
 ESD推進のための効果的な地域ネットワーク構築要件の研究
 ユネスコスクールの質の向上に向けたESD評価手法の分析
 ESD推進に向けた地域の拠点(RCE)の活用とESDの学力向上
への効果の評価
ESDに関する地域貢献
 大学コンソーシアム石川を通じた地球環境基金活動
 日本ユネスコパートナーシップ事業
 グローバル人材育成に向けたESDの推進事業
金沢大学におけるESD・環境教育の体系
平成28年度からはさらに、ESDが全学のグローバル
スタンダード(GS)コア科目になる。
北陸におけるこれまでのESD推進活動
北陸では、平成20年度以降、金沢大学が中心となって様々な
ESD活動が活発に展開されてきた。
○地球環境基金事業(平成20年度~)
○日本ユネスコパートナーシップ事業(平成22年度~)
○持続可能な地域づくりを担う人材育成事業(平成25~27年度)
○グローバル人材育成に向けたESDの推進事業(平成26~28年度)
北陸地域でのESDの普及・推進活動の特徴
 ESD推進の中核的組織として、大学が積極的な役割
 特定大学のみの活動とせず、地域の様々な大学に連携協力を呼び
かけることにより、深みと厚みづくりを達成
 大学と地域のユネスコ協会、教育委員会等との積極的な連携協力
により効果的にESDを普及推進
 ESDに関連する様々な活動を実践している地域の自治体、博物館、
動物園、水族館やNGO、地元の町内会・婦人会や商店会、企業等
との情報・経験の交流、協働機会の模索等
 北陸地域におけるマルチステークホルダーによる情報・意見交換
の場の構築
文部科学省補助金(平成26年度~)
グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業
コンソーシアムの機能
・国内外の学校との交流促
進・ESD活動の支援
A 国
ユネスコスクール
・コンソーシアムメンバー間の
連携強化
コンソーシアム
・社会教育施設等との連携強
化
交流
ESD活動の支援
教育
委員会
ESDを通じて育まれる力
・体系的な思考力
・代替案の思考力
・データや情報の分析能力
・コミュニケーション能力
・リーダーシップの向上
ユネスコ
協会
交流
交流の促進
ユネスコスクール【ESD推進拠点】
・域内の学校等へのESDの
普及・促進
・持続可能な開発に関する価値観
交流
交 流
国内他地域
ユネスコスクール
C 国
ユネスコスクール
B 国
ユネスコスクール
大学
企業
NGO
E
S
D
タコ
活動・連携
ーー
の促進
デ
ィ
ネ
ー
コンソーシアムメンバー間の連携強化
連携の
促進
E
S
D
の
普
及
・
促
進
・
連
携
国内外における交流の円滑化、ESD活動の一層の推進
グローバル人材の裾野拡大
ユ
以ネ
外ス
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ス
学ク
校ー
ル
社
会
教
育
施
設
青
少
年
教
育
施
設
グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業
平成26年度には 5地域で採択
○東北の自然環境と防災および国際連携をコアとしたグローバル
人材の育成とESD地域モデルの創出 (宮城教育大学)
○北陸における知の拠点形成によるESD推進事業 (金沢大学)
○三重ブランドのユネスコスクールコンソーシアム (三重大学)
○グローバル人材育成を見据えたESDコンソーシアムの構築とユネ
スコスクール間交流によるESDの推進 -国際(Think global)と
国内(Act local)の融合- (奈良教育大学)
○グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業 (福岡県大牟田市
教育委員会)
グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業
平成27年度採択事業
○東北の自然環境と防災および国際連携をコアとしたグローバル人材の育成とESD地域
モデルの創出 (宮城教育大学)
○北陸における知の拠点形成によるESD推進 (金沢大学)
○三重ブランドのユネスコスクールコンソーシアム (三重大学)
○グローバル人材育成を見据えたESDコンソーシアムの構築とユネ
スコスクール間交流によるESDの推進 -国際(Think global)と国内(Act local)の
融合- (奈良教育大学)
○グローバル人材の育成に向けたESDの推進 (大牟田市教育委員会)
○グローバル人材の育成に向けた地域と協働した岡山型ESD推進(岡山市教育委員会)
○グローバル人材育成をめざした福島原発被災地域におけるメディア活用型ESD地域
学習支援モデルの創造(法政大学)
○人間力を育む千葉ESDの地域展開(千葉大学)
○各校種のユネスコスクールの特長を生かしたESD活動の展開と定着の試み(中部大学)
○四国におけるグローバル人材の育成に向けたESD地域モデル推進事業(新居浜市
教育委員会)
北陸における知の拠点形成によるESD推進事業
北陸ESD推進コンソーシアム
○北陸3県それぞれにおかれるユニットをつなぐ緩やかなネットワーク、代表団体:金沢
大学(平成26~28年度事業)
○各ユニットにESDコーディネーターを配置
○過去7年間にわたる北陸の連携・協働(北陸におけるESD推進連絡協議会)を拡大強
化するネットワーク
富山ユニット
連携・協働
連携・協働
富山大学(ESDコーディネーター)
富山市教育委員会
北陸電力、ユニー等の企業
富山ユネスコ協会(ESDコーディネーター)
環境教育ネットワークとやまエコ広場等NGO
ファミリーパーク(動物園)
その他ESD関連組織
福井ユニット
石川ユニット
連携・協働
連携・協働
金沢大学(ESDコーディネーター)
金沢市教育委員会、石川県教育委員会
北陸電力、ユニー等の企業
石川県ユネスコ協会、金沢エコライフくらぶ等
NGO
大学コンソーシアム石川、いしかわ動物園
ユネスコ協会青年部等ESD関連組織
連携・協働
福井大学(ESDコーディネーター)等の大学
勝山市教育委員会
あくいテレビ等の企業
ふくいユネスコ協会(ESDコーディネーター)
エコプランふくい等NGO
その他ESD関連組織
連携・協働
国内外における交流の促進、学校、社会教育施設等におけるESD活動の一層の推進と協働の強化
北陸ESD推進コンソーシアム設立会合
日時: 平成26年9月1日18:00~19:30
場所: 金沢大学南地区レクチャーホール
プログラム:
18:00~18:30 開会 山崎光悦 金沢大学長挨拶
加藤重治 文部科学省国際統括官
メッセージ
18:30~19:00
コンソーシアムの設立経緯、活動概要
の説明
北陸3県のESDコーディネーターの紹介
質疑
19:00~19:25
関係者によるコンソーシアムへの期待の表明
19:25~19:30
閉会挨拶:福森義宏 金沢大学理事・副学長
コンソーシアムメンバー:申請時約40団体
→現在は100団体超に増加
北陸ESD推進コンソーシアム
参加メンバー
○申請時には北陸3県における教育委員会、大学、NGO、ユネスコ
スクール、企業等約40機関が参加を表明。
○現在までに北陸3県すべての県教委とユネスコ協会、複数の市町
村教委、北陸の全てのユネスコスクール、NGO、企業が参加。全
体として120以上の機関と個人が参加。
○平成27年度総会(6月)で北陸のESDに関心を有するあらゆる機関、
人が参加できるようにルールを変更。
○今後、更なる参加登録の拡大を期待。
○参加機関とは、ESDに関する情報を共有することにより、参加機関
間の連携・協働の機会を拡大。
北陸ESD推進コーディネーター
平成27年度は各県のESD推進コーディネーターを1名ずつ増員し、全10名体制でさらに
充実した助言を実施する方針
とりまとめ
富山
石川
福井
鈴木克徳
松本謙一
水上庄子
高木要志男
加藤隆弘
今井和愛
池端弘久
小竹三恵子
松田淑子
前 知代
金沢大学教授
富山大学教授
富山ユネスコ協会副会長
富山教弘(前小学校長)
金沢大学准教授
元高等学校長
キゴ山少年自然の家館長
ふくいユネスコ協会副会長
福井大学教授
前小学校長
平成26年度の主な活動
1.国内外のユネスコスクールとの交流
(1) 国際交流
○台湾との交流(台湾文雅小学校への生徒・教員の派遣)
○アートマイルによる交流(石川県内9校18クラスの活動の支援)
(2) 国内の交流
○北陸におけるユネスコスクール間の交流
○北陸の学校と東海、東北、奈良、岡山等の学校との交流
2.ユネスコスクール、ユネスコスクール以外の学校での
ESD活動の支援
○教育委員会と連携したESD研修会の開催
○教員免許状更新講習でのESD科目
○ユネスコスクールのESD活動への支援
○ユネスコスクール以外の学校でのESDへの取組み支援
平成26年度の主な活動
3.社会教育施設、青少年教育施設等との連携
○富山市ファミリーパークでのESDシンポジウム等の活動
○金沢市キゴ山ふれあいの里研修館による自然体験プログラム
○金沢大学主催社会主事講習でのESD科目
○その他石川動物園等の活動
4.コンソーシアムの活動で得られた成果を地域の内外で
共有するための「成果発表会」等
○北陸ESD推進コンソーシアム設立総会(平成26年9月1日、金沢大学)
○北陸ESD推進コンソーシアム成果報告会(平成27年2月21日、金沢東急ホテル)
平成26年度の主な活動
5.その他
○北陸ESD推進コンソーシアムWebサイト
立ち上げ
http://www.hokuriku-esd.org
○北陸ESD推進コンソーシアムのロゴ作成
○各種印刷物




北陸ESD推進コンソーシアムパンフレット
北陸ESD推進コンソーシアム資料検索ガイド
北陸ESD推進コンソーシアム第1回会合(設立総会)会議記録
北陸ESD推進コンソーシアム成果報告会会議記録
○北陸ESD推進大学間ネットワーク会合(北陸12大学)
〇台湾の文雅小学校との交流
〇アートマイルによる国際交流
石川県内の9校、18クラスのアートマイル事業に対する
郵送費の支援を平成26年12月~平成27年1月にかけて実施。
〇富山ESDシンポジウム
 平成27年1月24日、富山ファミリーパークで開催。
 ユネスコスクールの子どもたちがその活動成果を発表。
 400人以上が参加
北陸ESD推進コンソーシアムのWEBサイト
http://www.hokuriku-esd.org
 現場の教員のニーズに合った使いやすいウェブサイトを模索
 将来は、「お知らせ」のように一般公開する情報と、キーワードを用いた検索機能の
ように会員限定とする情報とを整理。
 サーバーはクラウドを利用。機能の拡充、情報の更新等を着実に実施。
平成27年度に北陸で予定されている
主なESD活動
1.グローバル人材育成に向けたESDの推進事業:金沢大学
・平成27年度の採択事業は、全国10地域に拡大
2.日本ユネスコパートナーシップ事業:金沢大学
・東海北陸ユネスコスクール交流会(平成27年8月10日、金沢都ホテル)
・北陸ESD推進大学間ネットワーク会合(年間2回(7月、1月頃)開催)
3.地球環境基金「北陸における循環型社会形成に向けた
ESDの推進事業」:一般社団法人大学コンソーシアム石川
4.環境省持続可能な地域づくりを担う人材育成事業
北陸における知の拠点形成によるESDの推進
平成27年度の主な活動
1.コンソーシアムの実施・運営体制の整備
・コンソーシアムの実施・運営体制の整備、参加団体の拡大
コンソーシアムのチラシの改訂、周知等の啓発活動
・コンソーシアムのWEBサイトの改良
資料検索システムの改善、会員管理システムの構築等
2.国内外のユネスコスクール等との交流
(国内)・北陸の地域内でのユネスコスクール等の交流促進
・北陸の学校と東北、東海、奈良、岡山等の学校との交流
(国際)
・平成26年度に行われた台湾文雅小学校との交流の更なる展開
・教員交流を通じたアジア太平洋地域(タイ)との学校間交流
・アートマイルによる国際交流の促進
・北陸の若者による内外の若者との交流の促進
タイへの教員派遣
平成27年8月17~20日
• 北陸の学校とタイの学校との交流の基盤づくりを目的
• 金沢大学、北陸3県の学校教員等計6名によるミッション
• ユネスコアジア太平洋地域教育事務所、チュラロンコーン大学、2つ
の学校を訪問。今後の交流実施に向けた意見交換を実施。
ユネスコアジア太平洋地域教育事務所
Kochapuek Anusorn 校科学展示会
Chulalongkorn大学附属小中学校での1年生の授業
北陸における知の拠点形成によるESDの推進
平成27年度の主な活動
3.ユネスコスクール以外の学校でのESD活動の支援
・教育委員会等と連携したESD研修会、ユネスコスクール交流会等によるESDの
周知普及
・教育委員会の学校教育指導方針等の中へのESD、ユネスコスクール等の明記
に向けた働きかけ
・ESDに関心を有する学校の発掘と個別校での助言、ESD研修等を行う。
4.社会教育施設、青少年教育施設等との連携
・富山市立ファミリーパーク、金沢市立キゴ山ふれあいの里研修館、いしかわ動
物園等での自然教育活動その他のESD活動の推進
・金沢大学主催社会主事講習におけるESD科目の実施
・石川県版環境ISO参加公民館等におけるESD活動の推進
グローバル人材育成に向けたESDの推進事業
北陸における知の拠点形成によるESDの推進
平成27年度の主な活動
5.コンソーシアムの成果報告会等
○北陸ESD推進コンソーシアム平成27年度総会
・平成27年6月開催
・コンソーシアムの規約、平成26年度活動報告、平成27年度活動計画等を検討
○北陸ESD推進コンソーシアム平成27年度成果報告会
・平成28年2月頃を予定
・宮城教育大学等、他地域のコンソーシアムと連携し、それらの地域のユネスコス
クール等の北陸のコンソーシアム会合への参加を促すとともに、それらの地域で
のESD活動成果発表会へも北陸の学校が参加するように努める。
ESDの視点を取り入れた
里山学習プログラム(例)
モデル単元計画 SATOYAMAプロジェクト1
モデル単元計画 SATOYAMAプロジェクト2
金沢大学里山ゾーンを活用した幼児向け
自然教育プログラムの開発プロジェクト
(H24~26年度)
• 地球環境基金モデル事業として平成24~26年度に
実施。
• 金沢大学角間キャンパスの74haの里山ゾーンを活
用。
• 里山環境を活かした幼児の自然学習を推進するため、
以下の検討を実施。
– 里山ゾーン活用のルール等の基盤整備
– 角間の里山自然教育プログラムを開発
– それらのプログラムの試行的実施
現実に生ずる課題や改善方策を明らかにする
森林モニタリングエリア
教育活動エリア
① 林床植物の種生物学的研究(2013)
② 伐採竹林の植生回復試験(20082013)
③ 森林の動植物群集動態研究(20032013)
④ 真菌類とその子実体を利用する動物
との生物間相互作用(2013)
⑤ 里山地区の開花の季節学的研究
(2013)
③
⑤
⑤ ②
②
①
②
②
④
⑤
②
③ ①
④
⑥
① 林床植物の種生物学的研究(2013)
② 持続的伐採に関する社会実験ー材
積と植生回復調査(2011-2013)
③ 畦畔植物の群集生態学的研究
(2012-2013)
④ 水生動物相の調査(2012-2013)
⑤ 里山地区の開花の季節学的研究
(2013)
⑥ 真菌類とその子実体を利用する動物
との生物間相互作用(2013)
⑤
⑤
切り通し
保全活動エリア
① 植物の種生物学的研究(2013)
舗装管理道
未舗装管理道(幅2m)
未舗装管理道(幅1m以下)
①
検討会の設置
委員
氏名
所属
鈴木克徳
金沢大学環境保全センター長・教授
木村一也
金沢大学里山里海プロジェクト博士研究員
青海万里子
石川県生活協同組合連合会 専務理事(金沢エコライフくらぶ)
石谷直之
石川県環境部自然環境課 兼里山創生室 課参事兼課長補佐
越石あき子
(現職)NPO法人角間里山みらい
(前職)いしかわ自然学校事務局
松下重雄
金沢大学地域連携推進センター 准教授
滝口圭子
金沢大学人間社会研究域學校教育系 准教授
畑尾 均
山里の村 代表
木谷一人
自然学校インストラクター とりのなくぞう企画
笠木幸枝
金沢大学里山里海プロジェクト研究員
オブザーバー
氏名
所属
上田ますみ
金沢大学附属幼稚園副園長
近藤瑠美子
私立馬場幼稚園園長
竹田裕一郎
金沢大学地域連携推進センター副課長
平成25年度前期の金沢大学附属幼稚園の里山自然活動
前期の金沢大学附属幼稚園の里山自然活動
回数
1
月 日
4月18日(木)
幼稚園のねらい
活 動 内 容
里山に親しみをもつ
10:10-13:30
2
5月2日(木)
10:00-13:00
3
5月6日(月・祝)
9:00-13:30
幼稚園参加者
森への挨拶 『ハグくまさん』読み聞かせ
担任2名
畑尾氏と野村氏から話を聞く
養護教諭
里山で摘んだヨモギで作ったヨモギ団子を食べる
副園長
春の自然をからだいっぱいで
4歳児クラス,5歳児クラス合同遠足
担任4名
感じながら,友達や先生との
『ハグくまさん』読み聞かせ
補助教諭
触れ合いを楽しむ
コナラの実生の紹介 畑尾氏から田の話を聞く
養護教諭
①父子の触れ合いを楽しむ
有志の父親の会パパーズの活動
担任2名・教諭2名
②春の里山の自然に触れ親しむ
有志の父子が参加 タケノコ掘り,竹切り
養護教諭
③父親の活動経験を広げる
竹細工(竹ポックリ,起き上がりこぼし等)
園長・副園長
インストラク
ター
事務局・
大学関係者
4名
3名
学生3名
2名
2名
学生4名
2名
2名
学生2名
2名
2名
学生3名
2名
2名
学生7名
『てのひらおんどけい』読み聞かせ
4
5月15日(水)
自分なりに里山の自然と
しむ(田んぼを中心に)
関わり楽
10:15-13:10
6月4日(火)
5
10:00-13:00
6
『かぜ びゅんびゅん』『てのひらおんどけい』
に触れたりしながら,里山の自然と
田植え(2班に分かれ,1班ずつ,田んぼにつけ
関わり楽しむ ②泥の感触を
てあったマス目の交差した点に苗を植える)
楽しみながら,田植えを楽しむ
各自で自由に活動する(砂石けん等)
10:00-13:00
7
担任2名
教諭
養護
担任2名
教諭
養護
副園長
野村氏と一緒に水生生物を観察したりする
①草花や虫などを見つけたりそれ
6月28日(金)
7月10日(水)
各自で田んぼに入ったり,小川に入ったり,
苗の生長に気づき,田んぼの
を楽しむ
草取り
宿泊体験(有志の父親17名参加)
担任2名・教諭3名
里山ハイキング(稲の成長の確認~焼き畑まで
養護教諭・副園長
の斜面登り~展望台までの山歩き)
補助教諭3名
田んぼの話を聞き,苗の成長を確かめる
担任2名
田んぼの草取り(田んぼの中での作業の他に
補助教諭
畦の草を取って田の中の友達に渡す作業も)
10:00-13:00
注) 学生:学類2年生から教育学研究科1年生まで多様な学年の学生及び院生が参加した。
保護者3名
2名
学生1名
1名
2名
学生5名
平成25年度前期の馬場幼稚園の里山自然活動
回数
月 日
4月19日(金)
1
10:10-13:00
4月22日(月)
2
10:10-13:00
5月13日(月)
3
10:20-13:00
5月14日(火)
4
10:20-13:00
6月6日(金)
幼稚園のねらい
活 動 内 容
①里山の中で,自然を見つめたり働きかけたり
森への挨拶とお祈り
しながら,その子らしさを発見する。
炭焼き小屋でタケノコ探し コナラの実生の紹介
②自然の中で必要なルールがあることを
田んぼの中や畦で自由に行動する
体験しながら感じる。
ヨモギ摘み(虫除けスプレー用) 草木塔の説明
①里山の中で,自然を見つめたり働きかけたり
読み聞かせ後に友達や保育者や植物とハグする
しながら,その子らしさを発揮する。
キイチゴとタケノコの確認
②自然の中で必要なルールがあることを
ハナンジャコ口の石垣登り
体験しながら感じる。
田んぼの中や畦で自由に行動する
①里山の中で,自然を見つめたり働きかけたり
友達や保育者や植物とハグする
しながら,その子らしさを発揮する。
キイチゴとタケノコの確認 炭焼き窯に入る
②自然の中で必要なルールがあることを
いいもの見つけとハナンジャコ口の石垣登り
体験しながら感じる。
田んぼの中や畦で自由に行動する
①里山の中で,自然を見つめたり働きかけたり
友達や保育者や植物とハグする
しながら,その子らしさを発揮する。
チョウチョ採り,タケノコ採り,フキ採り
②自然の中で必要なルールがあることを
炭焼き小屋でのタケノコ探しや葉っぱ遊び
体験しながら感じる。
田んぼの中や畦で自由に行動する
①里山の中で,自然を見つめたり働きかけたり
『てのひらおんどけい』読み聞かせ
しながら,その子らしさを発揮する。
田植え(2班に分かれ,1班ずつ,田んぼに渡され
5
6月24日(月)
6
10:20-14:00
インストラク
ター
事務局・
大学関係
者
4名
『ハグくまさん』読み聞かせ
た紐につけられたリボンの位置に苗を植える)
10:10-13:00
幼稚園参加
者
担任2名
主任
園長
3名
担任2名
園長
3名゜
1名
担任2名
園長
保護者5名
1名
1名
担任2名
園長
保護者4名
1名
担任2名
園長
2名
2名
学生1名
担任4名
園長
2名
1名
学生1名
②泥の感触を楽しみながら,田植えを行う。
焼畑から展望台に登る道を通って帰る
①里山の中で,自然を見つめたり不思議さを感じ
4歳児クラス,5歳児クラス合同活動
ながら遊ぶことを楽しむ。②自然の中で必要な
5歳児クラスは稲の成長を確認して自由行動
ルールがあることを体験しながら感じる。③異年齢
生き物観察,ままごと遊び,テント作り等
のかかわりの中で,自然の中での過ごし方を知る。
4歳児クラスは『わたしのワンピース』7)遊び
平成25年度前期の馬場幼稚園の里山自然活動(2)
6月25日(火)
7
10:25-13:00
6月26日(水)
8
10:15-12:15
7月8日(月)
9
10:20-12:30
①里山の中で,自然を見つめたり働きか
けたりしながら,その子らしさを発揮
する。
②自然の中で必要な
ルールがあることを体験しながら感じる。
③自然物を
使い,工夫して遊ぶことを楽しむ。
①里山の中で,自然を見つめたり働きか
けたりしな
がら,その子らしさを発揮する。②自然の
中で必要な
ルールがあることを体験しながら感じる。
③花や葉,
枝や木の実などを使って遊びながら,違
いに気付い
保護者にキイチゴやヤマグワの実を教
える
笠木氏からモリアオガエルの産卵の説
明
たり感触を楽しんだりする。
園で笹舟を作ろうと笹の葉を集める
①里山の中で,自然を見つめたり働きか
けたりしな
がら,自分らしさを発揮する。②自然の
中で必要な
ルールがあることを体験しながら感じる。
③田んぼの
稲が育つために何が必要かを知り,草む
しりなどを
マムシ,ハチ,ツタウルシについての説
明
しようとする。
10
7月9日(火)
ヤマグワの実の確認
野村氏からトンボの種類や見分け方等
の説明
田んぼの周囲での自由行動
生き物観察,テント作りの続き等
①里山の中で,自然を見つめたり働きか
けたりしな
田んぼの周囲での自由行動
6/24(月)から取り組んだテントの完成
担任2名
園長
保護者5
名
1名
担任2名
園長
保護者5
名
1名
1名
畑尾氏から薪についての説明
田んぼの話を聞き,苗の成長を確かめ
る
田んぼの草取り(裸足や長靴のままな
ど)
イシガメやサワガニを発見し野村氏に報
告
笠木氏から角間川の地層の説明
担任2名
園長
担任2名
園長
2名
1名
学生1名
1名
学生1名
プロジェクト結果の考察
○角間の里山を活用した幼児向け里山体験プログラムが作成された。
○里山体験は単発でなく繰り返し訪れることにより大きな変容を生み出す。
○自然の危険性に対する理解や緊急時への対応がプログラムに組み
込まれていることが不可欠。
○里山や自然に対する知識のあるインストラクターの支援は極めて有
益。支援は有償であることを認識することが必要。
○楽しむだけでなく自然と付き合う苦労も含めたプログラムが望まれる。
○幼稚園内での活動への反映や親子体験など、幼稚園児だけでなく、幼
稚園児と教員、父兄との関係を構築するプログラムの開発が望まれる。
○特定少数のためのプログラムより、多くのひとたちが享受できるような
プログラムが望ましい。
○大学として、そのような活動を支援できるような体制の整備が不可欠。